A.B.C-Z珠玉ドラマ「ワンモア」大人が運動会して何が悪い・第五話感想

ワンモアはジャニーズ事務所のアイドルグループA.B.C-Zが主演を務めるドラマです。

一話~四話の感想は別記事に書いています。
ワンモアをご存じない方はこちらからご覧ください。

ワンモア第五話「大人が運動会して何が悪い」あらすじ

轟高校の廊下に全日制の運動会のポスターが掲示されている。
「これってもしかして、運動会!?」とグエン・ギャン・ミャン(鈴之助)が副担任の水野真二郎(五関晃一)に話しかける。

屋上では空田公平(塚田僚一)が亡くなった妻の両親に預けている娘あかりと電話をしている。それを微笑ましく見つめる火村直哉(戸塚祥太)。そこに水野がやってくる。

運動会を議題に、HRを開こうと水野が空田に提案する。定時制は数年前に運動会が廃止になったが、ベトナム出身のグエンが運動会を経験したことがないので、経験させてあげたいのだと説明する。

運動会を復活させる計画に空田が喜ぶ。空田はずっと(病気で)学校を休んでいたので、運動会を経験したことがなく、やってみたかったと言う。

「確かに(運動会は)楽しかったな」と口を挟んだ火村に、空田と水野が驚く。「火村君には子どもっぽいと反対されるかと」と話す水野に、懐かしがっただけだと火村が言う。

懐かしいのも立派な賛成の理由だと空田が喜ぶ。
「運動会なんてガキじゃないんだから」と言いかける火村に、「大人が運動会して何が悪い」と水野が凄む。

身体がついて行かないので、若い人たちだけでやってくれと最高齢の生徒片山昭三(渡辺哲)が言い出すと、沖田莉奈(森田想)も運動会が嫌いと言い、風間翔(橋本良亮)も「見てるだけなら(運動会をやってもやらなくても)どっちでも(いい)」と乗り気でないのを見て、水野と空田、グエンが落ち込む。それを見つめる担任の地井誠(河合郁人)。

翌日の職員室で、地井は定時制の運動会の開催許可をとったことを水野に伝える。同時に、定時制の運動会は生徒の年齢のバラつきや、近隣からの苦情があってなくなるべくしてなくなったので、復活は簡単ではないことを忠告する。水野は開催できるかも知れないと喜び、地井に礼を言う。

かつて自分が運動会で感じた一体感を、教師として生徒に味合わせたいのだと地井に伝える。地井は「教師はできないことの方が多い」と忠告する。

水野は地元の小学校を回り、運動会に使えそうな物を集めてきた。直して使うと張り切っている。次に水野が持ち込んだのは古いラジカセだった。校内放送を使うと近所から苦情が来るため、代わりに使うつもりだと言う。しかし壊れているため、前途は多難だった。

体育倉庫で玉入れの球を縫う水野。そこに空田と片山、沖田、グエンがやってくる。
片山とグエンははしゃぎ、沖田は補修を手伝う。クラスメイトが運動会に関心を持ったことに、空田と水野は喜ぶ。

図書室の本棚越しに、風間は志保と目が合う。

志保に気づき、立ち去ろうとする風間を志保が呼び止める。手紙の件を謝る志保。ゴミ箱に捨てられた手紙を水野が拾い、志保に話をしたという。風間は夜の運動会に志保を誘うが、バイトがあるからと断られる。

グエンが火村を呼び止め、運動会のグッズを作っているが捗らないと伝える。「だろうな」と言う火村。グエンは大工の腕を見せてよと、暗に手伝いを求める。その様子を全日制の生徒3人が見て、不敵な笑いを浮かべる。

体育館倉庫には、水野、空田、グエン、片山、沖田が揃っていた。火村が顔を出すと“大きい看板”をどうするかという話しが持ち上がる。

火村は谷部木材で木材を切り出し、意気揚々と体育館倉庫に向かう。
体育館倉庫に着いた火村は、運動会グッズが悪戯書きされた上に壊されているのを見て驚く。その横には水野が力なく座り込んでいた。

全日制の生徒3人が笑いながら「定時制が調子に乗ってんじゃねー」と倉庫の窓越しに叫ぶ。生徒たちに怒りをぶつけようとする火村を、水野が止める。水野は火村が木材を持ってきたことに力なく礼を言った。

水野は赤いジャージを着て竹刀を担ぎ、いつものようにキャラクターを作って枕草子を読み上げる。生徒達は悪戯をされたせいで落ち込んでおり、盛り上がらない。

放課後、水野は体育倉庫で一人、補修に取り掛かる。そこに地井が現れ、「(運動会は)中止だ」と声をかける。「こんなの全然大丈夫だ」と言う水野に、町内会長からクレームが入り中止になったことを伝えた。

水野は騒音等の配慮をしていることを地井に訴えるが、地井は「俺に言うな」と退ける。

水野と地井は町内会長の家を訪れる。運動会の概要をまとめた資料を差し出すが、(定時制の)生徒は隠れて酒を飲み、騒ぎ出すんだと言い、資料を受け取らない。昔はそうだったかもしれないが、今は違うと地井が主張する。

今もおかしな生徒たちばかりだと、全日制の生徒に聞いたと町内会長が言う。運動会をやらせてほしいと水野が頭を下げるが、会長は応じなかった。

教壇に立った水野は、運動会が中止になったことを生徒たちに伝える。

水野は「僕が甘く考えてて……」と自分の責任だと言いかけると、火村が机を蹴り、「俺が昼間の奴らに目をつけられて邪魔されたからだ。俺抜きでやればいい」と言い出す。「それはおかしい、こっち(定時制)は悪いことはしていない」と空田が主張する。

火村は、俺は抜けてもいい、先生には勉強だけ教えてもらえればいいと話す。水野は寂しげな表情を浮かべる。

「やっぱり僕は、みんなの先生にはなれない」と水野が言い出す。

水野が独白する。

勉強もスポーツもまあまあの何者でもない存在だった。体育祭も裏方だった。でも担任に言われた「誰もがかけがえのない存在で、普通の人生なんてない」という言葉にハッとした。何者にもなれなかったのは、自分で決めつけていたからだった。自分の中で何かが変わり、クラスの態度もかわった。その年の体育祭で生まれて初めてみんなとの一体感を感じることができた。それがきっかけで教師になろうと決めた。

やっと教師になれた。理想に近づくんだと思った。でも生徒たちは自分より人生経験が豊富で、クラスの中で僕だけが何者でもない存在だった。
だから運動会でクラスをまとめ、モノマネではない本当の先生になるんだと思ったが、無理だった。

~独白終わり~

「ごめんなさい」と、水野は頭を下げて生徒たちに謝った。

昇降口で靴を履き替える火村の肩を、空田が叩いた。
火村が振り返ると、片山と沖田、グエン、風間が顔を揃えていた。

水野が教室に入ると、生徒は誰もいなかった。

驚いた水野が体育館倉庫に向かうと、入り口前で風間が運動会の看板の文字を描いていた。風間は水野を振り返り微笑む。
倉庫内では火村とグエンが木材を釘打ちしていた。

水野の背後から地井が「こいつらだけじゃないみたいだぞ」と声をかける。

昼間、水野と地井が町内会長の家に向かった。「俺はあいつらに中止の理由を教えただけだ」と地井がつぶやく。
町内会長と談笑する片山と沖田の姿が見える。そこに買い出しを終えた空田が走り込んでくる。買い出したものは、町内会長の手伝いだった。

水野と地井に気付いた町内会長は「あんたが言ってたみたいに、中々いい連中だな」と言って笑う。

「俺ら教師は生徒の手を借りないと何もできない」という地井に水野が「生徒の手を借りれば、何でもできるってことです」答えて笑う。

水野が校庭に白線を引き、運動会の準備が始まる。

空田の亡き妻の両親が、空田の娘を連れて見学に訪れる。
風間は志保の姿を探すが、現れない。

夕方、運動会が始まる。みなが「輝け!定時制」の文字と似顔絵がプリントされたTシャツを着ている。

ルールを無視した玉入れ競争を終え、ムカデ競争の最中に志保が現れ、風間がへたり込む。
すぐに起き上がると、風間らしからぬ声を出して競技に張り切る。

教師も生徒も観客も関係なく、リレーで盛り上がる。
それを見つめる全日制生徒3人。女生徒が「楽しそう」と呟くと、男子生徒が面白くなさそうに地面を蹴る。

フォークダンスを踊りながら、水野は地井に「僕、みんなの先生にはなれなかったけど、みんなの仲間にはなれた気がします」と笑って伝える。

嬉しそうな表情をする地井。

第五話終わり。

ワンモア第五話感想

今回は水野先生が主役でした。

水野先生、あんた立派な先生だよ!! 誰か言ってやってよ! と思いました。

真っ直ぐに、純粋に生徒と向き合う水野先生です。自分で思う理想の先生とは違うかもしれないけど、水野先生しか教えられない大事なことを伝えられる唯一無二の先生になれているように思いました。

以前の記事にも書きましたが、私の長女は小学校一年生の時の担任教師と合わず、体調を崩したことがあります。

二年生になり担任が変わって見違えるほど明るくなりました。
今は高学年の仲間入りをしていますが、毎年変わる担任を娘なりに評価するポイントとして、こんなこと☟を言っていました。
今の先生はね、怒る時は厳しいけど、優しいときは優しいんだよ。
先生が間違ったことを言っちゃったときはね、「先生が間違えた。ごめんね」ってちゃんと謝るんだよ。だからすごく好きなの!
自分の非を認めない教師は、問い詰められると責任転嫁をしたり誤魔化したり怒り出すのが常です。私もそんな教師に当たったことがあり、子どもながらに軽蔑したのを覚えています。長女もきっとそうなのでしょう。
間違えた時は認め、必要があれば謝る。人として向き合い、虚勢を張らない。
そんな姿勢が尊敬や信用を得るのだと思います。
水野先生は間違ったことはしていませんが、自分の弱さをさらけ出しました。立場を利用せず、生徒と心から向き合っている様子がわかります。
その姿勢が生徒たちの心を動かしました。
私の経験上、正面から向き合う教師は記憶に残るんですよね。
水野先生は記憶に残る先生となったと思います。
水野先生の狙い通り、クラスの一体感が高まりました。
そして最も驚いたのが、風間の笑顔でした。映像を見ながら「笑った!!」って言っちゃいました。
二回くらい笑ってましたよね!? ムカデ競争では志保効果で大きな声も聞けたし、非常に大きな変化が見られました。あの芝居、加減が難しいだろうな~と素人ながら想像しました。
因みに私は運動が苦手です。
多分、筋肉を上手く動かすセンスが著しく欠けています。
例えば階段を下る際、足元を見ていないと、次にどちらの足を出せばいいかわからなくなってもつれて転びそうになります。昔は何もないところでよく躓いていました。どうですか。中々ヤバいですよね。
逆上がりは数えるくらいしかできたことがないし、跳び箱は箱を飛ぶ意義を感じられず、挑戦するフリをして最初から飛ぶ気がないという生徒でした。マラソンではよく教師に「走れ!」と注意されていました。私としては走っているつもりなんですけどね。多分歩いた方が早いんじゃないかってくらいやる気がありませんでした。
運動神経がないにもかかわらず見た目は運動ができそうに見えるらしく、全員リレーでは私の運動音痴っぷりを知らない他クラスが私を指して、「早そうなやつが出てきたから気を付けろ」ってアドバイスしてたりするんですよ。
いざ走り出したら私が遅いので、「こいつ遅かった! だから無理するなー!」って改めてアドバイスしている声が聞こえるんです。本当に情けなくて、嫌な覚えしかないんですよね。誰か……笑ってくださいね。
運動会なんてなくなればいいのにと思っていました。だから沖田の「祈祷師に弟子入りしようとしたくらい運動会が嫌い」というセリフに激しく同意しました。
でもさすが水野先生、ちゃんと考えられていましたね。玉入れやムカデ競争は、私でも抵抗なくできる競技です。
こういうカリキュラムって重要なんですよ。理想ばかり追ってしまうと負担が大きくなってしまって皆が楽しめないし、次年度にも繋がりにくくなります。
定時制は四年制ですから、次年度に繋げるのは大事ですね。
ところで、水野真二郎役を演じられている五関晃一さんは、これまであまりセリフがない役を演じて来られたとyoutubeに公開されているPR動画で発言されていました。プロフィールを調べてみると、舞台が中心でドラマにはあまり出られていないようです。(A.B.C-Z全体に言えることのようですが)
ドラマでセリフが多い役が初めて(?)なんて意外でした。

風間翔役の橋本良亮さんも五関さんをとても褒めていて、成長したと言われていました。

五関さんはこのドラマで成長されて、いい役者になったのですかね。
と言うことは、まだまだ伸びるのかもしれません。

役柄のせいか若干の固さがあるものの、例えば大河ドラマの着物を着た剣士役、それも情熱をもって行動した後に切腹で亡くなるなどを演じたら、世間の注目を一斉に浴びるのではないでしょうか。
上から目線でスミマセン。でも彼のそういう芝居を見たいと思いました。
決して「俺が俺が」と突っ走った演技ではありませんでした。突っ走りそうな役柄だったと思うのですが、周囲を活かす芝居をされていました。
それがまたよかったです。
五関さんのプロフィール写真を見てちょっと驚きました。茶髪だとだいぶん印象が違いますね。
普段はこんな感じなのかー。このドラマのイメージが強かったので意外でした。
役柄で大きく印象を変えられるなんて、それこそ役者です。
別のドラマでも見たいです。

ワンモアが見られる動画

ワンモア第五話は名古屋メーテレにて2021年5月3日に放映されています。
関東では2021年5月8日深夜に神奈川県のローカルチャンネルTVKで放映されました。

六話予告動画

TVer

TVerでは5月11日0時48分まで第五話を。
5月11日0時49分~5月18日0時48分までは第六話を無料で観ることができます。

Amazon Prime Video

Prime Videoでは現在1~5話を見ることができます。
5月12日以降は6話も追加されると思われます。

Amazon Prime会員は無料で視聴ができます。

次回は火村

次回予告では火村が昔の仲間に絡まれるらしい予告が公開されています。
「友達」をテーマに、火村をめぐって定時制の生徒たちが動くようです。
さらに定時制生徒たちの絆が深まる予感がします。
楽しみです。早く観たい!!
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