【CLAMP】東京BABYLON2021年テレビアニメ化・心に響くエピソードを紹介

東京BABYLONが2021年にテレビアニメ化することが発表されました。

私が好きな漫画の一つで、今も大事に保管しています。

東京BABYLONの魅力についてお知らせします。

東京BABYLON詳細


東京BABYLONは1990年から1993年に連載された漫画です。
単行本は7巻まで発刊され、完結しています。

作者はCLAMPという女性4人組(2020年現在)の漫画家集団です。

同人誌で活動後1989年に商業誌デビューをし、その後数々のヒット作を飛ばしました。
代表作は、東京BABYLON、魔法騎士レイアース、カードキャプターさくら、X、CLAMP学園探偵団、ツバサです。

その他安達祐実が子役時代に主演した映画「REX恐竜物語」の漫画ノベライズ本等、数々の作品があります。

CLAMPメンバー七瀬さんが原作を担当し、寒月(さつき)、猫井、もこなさんの3名が作画仕上げまで担当されています。


私は東京BABYLON、X、CLAMP学園探偵団、REX恐竜物語、20面相にお願い、学園特警デュカリオン、新・春香伝、わたしのすきなひと、CLOVERを持っていました。

作品によってメインで作画している人が違うため、タッチが違うのです。
新・春香伝は筆で書かれています。CLOVERは空気感の独特な表現が当時斬新で面白かったです。

引っ越しを重ねるごとに漫画の多くを手放してしまったのですが、東京BABILONは惜しくて今でも残していました。それがアニメ化されるのか。……期待が大きい分、原作から離れるとがっかりしてしまいそうです。

アニメ化するのはオリジナルアニメーションで評価の高いアニメ制作会社、GoHandsです。代表作は劇場版「マルドゥック・スクランブル」「K」「プレイタの傷」です。
漫画は好きだけどアニメに疎いので全く知らない作品ばかりなのですが、とにかく期待します!

東京BABYLON登場人物


舞台は東京。主な登場人物は3名です。

主人公は皇昴(すめらぎすばる)16歳の高校生。男性。将来の夢は動物園の飼育係。
陰陽師一族の13代目頭首。除霊の仕事の依頼をこなすため学校を休みがちで、進級が危ぶまれています。まじめで繊細な性格で、除霊で人の心に触れる度に傷ついています。皇の祖母の言いつけで常に手袋をつけています。

皇北都(すめらぎほくと)16歳の高校生。昴の双子の姉。
繊細な昴とは違い、派手な衣装とはっきりとした物言いが気持ち良い女性です。昴と共に陰陽師の修業をしましたが、能力がなく陰陽師職を継ぎませんでした。繊細な弟を心配し、陰ながら支えようとする思慮深い一面を持っています。

桜塚星史郎(さくらづかせいしろう)25歳。新宿で動物病院を経営する獣医師。桜塚護(さくらづかもり)という暗殺陰陽師集団の一人。昴を好きだと言い続けています。術を使えば「逆凪」という業が返ってくるため、身代わりとして動物を利用している非情さを持っていますが、隠して生活をしています。


東京BABYLON完結後の昴はCLAMP作品の「X」に登場しています。

エピソード

1巻から7巻までのエピソードの題名と内容はこちらです。


1巻「T・Y・O」「BABEL」「DESTINY」の3話。

「T・Y・O」レディーススーツに宿った、生霊。

「BABEL」夢がかなわず自殺した女性の霊が東京タワーに起こす霊障。

「DESTINY」昴と星史郎の出会いの話。



2巻

「DREAM」強姦事件に遭い、眠り続ける少女の夢に侵入する。

「SMILE」不法滞在外国人女性の東京の孤独。

3巻

「CALL.A」自分を特別だと思い込んだ3人組がダイヤルQ2を使用して、一般家庭や会社に霊障を起こしている事件の解決に挑む。

「CALL.B」知識や修業が足りない術の危険を知らせるべく、3人に挑むが、1人以外救えず狂ってしまう。


4巻

「CRIME」誘拐され殺害された娘の母親が、犯人を呪おうとする。呪いを辞めさせるために亡くなった娘の霊を呼び出すが、娘が犯人をやっつけてくれと母親に懇願する声を聞いてしまう。娘の声が聞こえない母親は、娘が言っていることを教えてくれと迫られる。

「SAVE.A」新新興宗教団体MS研究所の実態を調査するため、昴が潜入する。そこは星史郎が桜塚護として標的にしている団体だった。

「SAVE.B」MS研究所に勧誘されて入ってきた、女子高生と知り合う。彼女は酷い虐めに遭っていて、顔に大怪我を負う。それを許すべきと説く研究所の最高指導者に昴が怒る。その後星史郎が昴の気を失わせ、最高指導者を殺害する。


5巻

「OLD」家に居場所がない老人男性。生活が苦しくストレスを溜めている娘に、邪魔もの扱いされている。体調を崩した娘が幼い頃好きだったバナナを買って帰る途中に、交通事故に遭い亡くなる。やり直せない後悔を娘が抱える。

「BOX」不倫をして悩み、カラオケボックスで一人歌い続ける女性と偶然会う。昴が話しを聞き、「次は後悔しない人生を」と声をかけると、女性は「ありがとう」と言って消える。

「REBIRTH」透析に通い腎臓移植を待つ子どもを抱える母親が、思い詰めて人を傷つける。昴の身代わりに星史郎が目を刺され、大怪我をする。


6巻

「NEWS」星史郎の片目が失明する。酷く動揺する昴と、星史郎の危険なにおいを心配する北都。母親が人を刺したことをニュースで知り、思い詰める息子。他人が何と言おうと、母親を好きでいていいと息子に説く。

「PAIR」盲導犬を連れた男性に、障がい者に優しくない日本の話しを聞く。星史郎を特別な意味で好きだと気が付くが、星史郎が桜塚護としての本性を現す。


7巻(最終巻)

「END」7年前、星史郎が人を殺す現場を見ていた昴の記憶が蘇る。星史郎は昴を好きになれるかどうかを賭けていたが、なれなかったと告げる。痛めつけられて心を閉ざし寝たきりになった昴の心を動かすため、北都が命をかけて星史郎に挑み命を落とす。そのショックで昴は目を覚ます。

「SECRET」4巻のMS研究所事件の後、昴の気を失わせた星史郎が昴を経営する動物病院に運んだ時のショートエピソード。

「START」北都が亡くなってから数年後。夫が不倫をして出ていき、産まれたばかりの赤ちゃんを虐待する母親。赤ちゃんの言葉にならない訴えが、その団地で霊障を起こしていた。赤ちゃんの訴えを教えてくれたのは、母親の無理心中によって命を失った少女だった。悪いことをする人は寂しいのかもしれないという少女の言葉に、星史郎を思い出す昴。




感想


もう30年以上前の漫画なのですね。
私がこの漫画を読んだのは、今から20年少し前の中学校か、高校のころだったでしょうか。友人に借りて読んだのが初めだったと思います。

陰陽師と言う派手な設定がありますが、話は精神的なものが多く考えさせられる素敵な作品です。


印象に残ったのは、娘を殺した犯人を呪い殺そうとして昴に止められた女性の話しと、100個目のバナナの話しです。

呼び出した亡くなった娘が、母親に「おじちゃんを懲らしめて」と泣きながら訴え、娘の声が聞こえない母親が昴に「何て言ってるの」と聞くシーンが怖かったです。呪いを止めたい昴はうろたえながらも、「こんなことはやめて幸せになって(と言っている)」と嘘をつきます。
何が幸せかは人それぞれなのに、自己満足のために嘘をついてしまったのかもしれないと自分を責めるシーンが、思春期の私にはとても印象深かったです。

100個目のバナナは家庭内の話しです。どれだけ想っていても、傷つけあうことはありますね。取り戻せない時間と後悔と、全てを許すおじいさんの深い愛情を感じる話でした。

アニメに期待


東京BABYLONは心に染みる話が多くあります。


☟文庫本(全5巻)は安くないけど、古本はかなり安く出ているようです。古い漫画ですからね。

これを機会に読んでみてはいかがでしょうか。



30年も前なのでフロンガス入りのスプレーやポケベル、盲導犬拒否など今とは状況が変わっているエピソードがあります。
アニメ化に当たって「東京BABYLON2021」とするのもそのためでしょう。



☝星史郎さん、華奢すぎない!? それが「2021」ってことなの!?

……まだまともに観てもいないのに否定したらいけないですね。
どうか、いい作品となりますように。


GoHandsさん、お願いします!!





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