韓流ドラマ「キム秘書はいったい、なぜ?」に嵌り過ぎて、早朝からスマートフォンのGoogle Chromeを開き、検索していました。
あるサイトを開くと、こんな画面が出てきました。
Google Chromeのロゴが使われていたので、Googleのキャンペーンだと思いました。
何気なく答えてしまいましたが、途中で怪しいと気づき別のブラウザで検索したところ、フィッシング詐欺だとわかります。既に去年から報告されている詐欺の手法のようです。
詐欺ブラウザを消し、再度「キム秘書」で検索し、同じサイトを開きました。するとやはり大元のサイトを開けず、詐欺のような案内が表示されました。他のサイトは問題ありませんでした。
……サイトがウイルスにでも侵されているのか??
検索順位が高いサイトで、検索一覧に載っていた紹介文には決して詐欺とは思えない内容が書かれていたのです。しかしそれ自体が詐欺専用サイトであることがわかります。
一連の流れについてお知らせします。
ブラウザー意見アンケート詐欺の流れ
この画面が出された後、Googleがなぜiphoneなのだろう? と一瞬考えましたが、日本はiphoneのシェアが広いので、日本人の好みに合わせたのだろうと考えました。
アンケートは面倒だけど、早く「キム秘書」のサイトが見たいし、(原作の最終回について書いているサイトだと検索欄に出ていました)最近長女がスマートフォンを欲しがっているから当たったら儲けものだし、Googleなら安心だと思い、アンケートに答えてしまいました。
アンケートは4問でした。
4問が終わると、このような流れとなります。
こんな簡単なアンケートに答えるだけで、商品在庫を調べてくれます。
そしてこんな画面に☟
なにこれ、在庫処分市でもやってるの?
賞品なのに¥100を払わせる理由は何なんだ。と思います。
一瞬怪しいと思いますが、当たった人の書き込みが直下にあり、ついつい見てしまいます。
……日本にちゃんと居そうな名前や漢字です。しかし、当選の感想を書くのに、写真をアップするなんてあり得るか? facebookと同期でもしているのか? と疑問に思います。
でももしかしたら本当に当選したのかもしれないし、と「ここをクリック⇨」をクリックしてみました。
すると。
メールアドレスを入力するよう求められます。
しかも、オファーの残り時間が30秒程度と、かなり強気な態度。
当選者にこんな短い期限を設けるなんて、考える時間を与えず、慌ててメール入力させようとしているだろ、と詐欺の疑いが益々強まります。
本当に当選していたら惜しいけど、詐欺に遭う方が面倒だと思い、別のブラウザで検索すると、「フィッシング詐欺だ!」と警告するサイトがたくさん出てきました。
警告ありがたいなぁ。そうだよね。わかってよかった。とホッとします。
そして詐欺サイトに戻ります。
詐欺だとわかれば、落ち着いてじっくり見ることができます。
メールアドレス記入欄の下はこのような表示がされていました☟
〇 これなんですか? → こっちが聞きたいです。
〇 これはありふれたゲームではありません。 → これってゲームだったんですか?
〇 これまで思いもつかなった方法で脳の働きを改善します → Googleのアンケートなら、「つかなった」なんて誤字はないですよね、きっと。
〇 当選するにはどうすればよいですか? → あれ、当選したのではないのですか? 当選は自分でどうにかできるものではないはずですが。
〇 製品が在庫切れの場合、賞品に類似する製品をご用意 → 言い逃れ要素でしょうか。
アンケートを送信しただけなら問題ない
アンケートに答えただけであれば、心配することはありません。
メールアドレスを送信してしまった場合は、今後もメールが届いたり他の悪質なサイトに情報が洩れる可能性がありますので、アドレスの変更をするか、迷惑メールをその都度ブロックすることをお勧めします。
100円がミソ
賞品の¥100を払うためにクレジットカード情報を盗むのが、このフィッシング詐欺の目的です。
もちろんiphoneは送られてきません。クレジットカードを入力させ、継続して引き落としをかけることが目的なのだとか。
〇 お値段は? → なんの値段のことを言っているのでしょう。
〇 「と」 → Chromeが使うには粗末な語学力。
〇 リラ → イタリアの通貨単位です。日本でなぜリラなのか。
とにかく何かしらの名目でお金が引き落とされますよ、と一応記載されています。
因みに何か質問をしたくても、☟このように暗に「メールを送らないで~。」とやんわりとした拒否を感じる記載がされています。
〇 中央ヨーロッパ標準時 → ここは日本。
〇 英語サポート → 日本人が英語に弱いことを知っているので、メールを送るのを躊躇う狙いでしょう。
クレジットカード情報を入力してしまった場合
クレジットカードを入力しようとして何度もエラーになり、違うクレジットカードを入力したりした場合、打ち込んだクレジットカードの情報が全て盗まれている可能性があります。
ブラウザで入力をしても、送信をしていなければ情報は伝わっていません。
送信をしてしまった場合は、クレジットカード会社に連絡をし、即時停止、番号の再発行手続きをしてください。
詐欺はChromeに限らない
私はChromeで引っかかりました。
インターネット上の経験談でもChrome使用中に詐欺画面が出たケースが多いようですが、Chromeブラウザの使用率がそもそも多いためであり、これに限らないことがわかっています。
Chrome、Fire Fox、Microsoft Edge、Safariなど多数で報告されています。
因みに当選するスマートフォンはiphoneに限らず、galaxyの場合もあるそうです。
毎度詐欺画面が現れる危険なサイト
さて、当初の目的であった「キム秘書はいったい、なぜ?」の原作の最終回について書いているサイトを見ようと、Chromeを立ち上げなおし、タップしました。すると、
今度はSamsungのテレビが当たりました。
凄いですね!
私はアラフォーですが、これまで当選したものと言えば、小学生の時に地域の祭りで一等トースターを当てたのが最初で最後の大当たりです。
それが一日でiphoneとテレビが当たるなんて、本当だったらどれだけ素晴らしいことでしょうか。
プレゼントを選んで指示に従ってと誘導されます。
プレゼント画面を下にスクロールすると、当たったらしい人たちの書き込み画面がありました。
Google play cardやAmazon Gift Cardの記載が気になりますね。
私は「キム秘書」の原作についてのサイトが見たいのに! とプレゼント画面をタップせずに閉じたためその後はわからないのですが、ギフトカード詐欺か何かだったのだと推測します。
「キム秘書」原作サイトが見たいんだー!! と改めてブラウザを立ち上げ、やはり同じサイトをタップしました。
またiphoneが当たりました。
こうなったら意地だと、再度ブラウザを立ち上げて同じサイトをクリックすると、
クリーナーのアップデートを勧められました。
ああ、これはおかしなアプリをインストールされて、何かしらを盗まれる手口だと思い、閉じました。
そのサイトだけに詐欺サイトが表示されました。
ウイルスにでも侵されているのかと思い、検索一覧に載っていたURLを直接打ち込んで表示すると、そのトップ画面は「近日公開」とだけ書いてあり、内容が全くないサイトであることがわかりました。
検索一覧には「キム秘書」の原作小説の最終回について書いてあると載っていましたが、それ自体がファンを引っ掛けるための工作だったようです。
私はそれにまんまと引っかかったのですね。
原作はドラマ最終回の少し先まで書かれているそうなので、知りたかったんです!!
くそー!! 憎き詐欺め、いいところ突いてくる!!
「キム秘書はいったい、なぜ?」がお好きな皆さん、どうかお気を付けください。