宝くじ高額当選者のその後

宝くじに当たりたい!
そう思う方は多いと思います。

望みを託して購入するものの、落選ばかりの我が家の側で、5億円の当選者が出ました。

羨ましい! と思ったものの、詳しく聞いてみるといいことばかりではないようです。
その様子についてお知らせします。

1等5億円宝くじが当選した男

ある男の退職

ある職場で送別会が開かれていました。

中年の独身男性が長く勤めた会社を退職することになったのです。

 

仕事辞めた後はどうするんですか?

 
 

実家の手伝いをすることになったんだよ。

 
 

実家ってどこでしたっけ?

 
 

……というのは建前で。

 


男性は後輩だけに、こっそりと言いました。

 

実は宝くじが当たったんだ。誰にも言うなよ。

 
 

ええ!!? い、いつですか? いくら!? 誰にも言わないんで教えてください!

 
 

数か月前のハロウィンジャンボで5億円。

 
 

マジですか!? マジで!? すげー!!!!

 

※また聞きした内容のため、こんな話が発端らしいと聞いたことを書いています。

宝くじ当選のビッグニュースを黙っていられる人はそうそういない

後輩はテンションが上がりまくりました。

話してはいけないとわかっていましたが、話があまりにビッグニュースだったため、誰かに話したくて仕方ありませんでした。
知ったら周囲が湧きたつのは目に見えています。

離職率の低い職場で退職者が出たこともあり、職場では度々「あの人はなんで退職したんだろう?」という会話が持ち上がっていました。
その話を聞くたびに、後輩は言いたくて言いたくて……。

そして「ついに」というか、本人に聞いてから日も経たないうちに、

 

誰にも言うなよ。あの人実は宝くじが当たったらしい。しかも5億も。

 
 

えー!?!? マジで!?

 


そして「誰にも言うなよ、実は……。」の連鎖が起きました。

一瞬で当選が知れ渡る

あっという間に職場に知れ渡り、大ぴらに「羨ましい!」という話しで盛り上がるようになります。

これは本当の話なのか!? と疑問に持つ人が出てくれば、後輩以外に男性から直接話を聞いていた同僚が、「本当だよ。」と詳細を語り始めます。

それまで何とか口外せず胸の内にとどめていたはずの同僚も、我慢ならなくなったようです。

「誰にも言うなよ。」は5億円の前では無力でした。

宝くじが当たった直後から退職まで

当選後は寄付を勧められる

男性は宝くじの当選を知り、銀行で手続きをしました。
銀行からは寄付を積極的に勧められたといいます。

大金を手にした彼は、今後どうするかを考えました。

彼はギャンブルが趣味でした。
独身のため、少なくない給料を好きなように使える生活で、財産を食いつぶすほどの賭け方はしていなかったといいます。

これからは思う存分パチンコに打ち込みたいと思いました。
そして、離職率が低い職場とはいえ、ストレスのかかる仕事を退職したいと考えます。

5億円を手にした男の人生設計

 

仕事を辞めて、5億の当選金で一生を自適に暮らせるのだろうか。

 


ギャンブルが趣味の割りに堅実な考えを持っている彼は、ファイナンシャルプランナーに相談をしました。
すると、一定の額を残し老後を迎えられれば、仕事を辞めても問題がないことを知らされます。

 

よし。仕事を辞めよう。

 


そうして冒頭の送別会が開かれることになりました。

当選者の金運

男性が宝くじ売り場で宝くじを買った時も、職場の仲間と飲み会に向かう途中でした。

事前に宝くじを購入していたにも関わらず、その売り場を見て、

 

宝くじを買わなきゃ。

 

と思い、購入したといいます。

 

宝くじ買ったって言ってたじゃないですか。また買うんですかー!?

 

後輩にそう言われながら、仲間が見ている前で購入しました。

後に男性はこう言っています。

 

絶対に買わないといけないと思った。

 


当たった宝くじは、そこで購入したものでした。
特にあたりが多く出ている売り場ではなく、路上によくある売り場でした。

男性の実家は裕福で、ここまでの高額ではないものの、当たることが珍しくないのだといいます。

スピリチュアルが好きな同僚は、

 

男性はそういう運を持っているんじゃないかな。導かれてる気がする。

 

と言いました。

その話を聞いた私は、ゲッターズ飯田さんがテレビで話していた言葉を思い出しました。

金運を持っている人は多くない。
お金持ちだからと言って、金運があるわけではない。
宝くじが当たる人は、金運を持っているか、凄く悪い波が来ている中で偶然当たることがある。

 

 

男性は金運の持ち主なのかもしれない。

 


私は生い立ちを考えても、金運はありません。多分、全くないと思われます。

ということは、宝くじをいくら買っても当たらないということ!?

 

欲を丸出しで宝くじを買っても当たらないって聞くよ。
無欲じゃないと当たらないんだよ、きっと。

 
 

無欲なら、そもそも宝くじ買わないでしょ!!

 

 

5億円を手にした男の退職後の生活

すっかり宝くじ当選者として有名になってしまった男性は、その後も元職場の同僚たちと度々飲み会を開いていました。

彼は退職後、親族に5000万の家を2軒プレゼントしたといいます。
自分の生活は大きくは変わっておらず、趣味のパチンコに通う毎日だといいます。

 

パチンコで負けると悔しいんだよ。これまでと変わらない。

 


しかし大きく変わったことがありました。

 

パチンコが当たっても嬉しくないんだよ。
この程度の額か、って思っちゃう。

 


それでもパチンコには通うのだといいます。

 

色んな奴に、今は残額いくらあるのかって聞かれる。
飲みに行けば、奢ってくれって言われる。
冗談で金貸してくれって言われる。

金の話しばかりなのが辛い。
もう金の話しはしたくない。

 



現在は彼が当選してから数年が経過しています。
今は吹っ切れたのか、普段一人で生活をしているせいか、元同僚と食事に行くと積極的に奢るのだといいます。

 

お金だけあっても、何だか寂しいね。

 
 

一気に大金が入ると人生が狂うと言うし、そこそこ生活できるのがきっと幸せなんだよ。

 
 

宝くじ当たりたいけどね!! そしたら住宅ローン返して、子どもの教育費も確保できるもん。1億くらいの当選額なら、仕事を辞めるほどの額じゃないけどちょっと余裕ができて、ちょうどいいんじゃない?

 
 

欲丸出しだな。

 
 

目指せ1億当選!

 


そう言って我が家は宝くじを買い続け、順調に外れています。


以上、5億円当たった男性のその後でした。

 

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