痴漢は男女問わず遭う!対処方法と冤罪を疑われたら取るべき行動

知人の男性が暗い顔をして「電車で痴漢に遭った。」と言います。

痴漢は非常に卑劣で卑怯な犯罪です。

痴漢加害者は認知を歪ませ行動を正当化しています。

都内で電車通勤をしている女性の多くが痴漢を経験しています。

性犯罪が後を絶たない状況にも関わらず、世間の男性は痴漢の冤罪ばかりを恐れ、実際の痴漢被害を軽視する大きな問題を孕んでいます。

加害者の認知傾向と警察の取り組み、冤罪にも関わらず疑われた場合の対処法についてお知らせします。

痴漢に遭うということ


ある朝知人男性が暗い顔をして言いました。

通勤の電車内で痴漢に遭った。

あはは! マジかよ。女に間違えられたんじゃねーの!?

男だってわかると思うけど……。


男性は細身ですが、お洒落なジャケットとパンツを履きこなすサラリーマンです。
都内に通勤していて、日常的に混雑する電車に乗ります。

非常に混雑する車両は、両足が床についていなくても体が固定されます。
人が入りきらないために、ドアが閉まる際に駅員が人の体を車内に押し込み、ドアを閉める助けをしています。

余談ですが、海外の旅行客が異常な混雑を面白がり、動画を取りながら「It’s crazy!」と叫んでいるのを見て、複雑な気持ちになったことがあります。

精神的にダメージ大きいですよね。大丈夫ですか?

すごく怖くて声が出せなかった。すげー気持ち悪かったし、最悪な気分。
あんな最悪な気持ちになるなんて知らなかった。女性は本当に大変だな。

最悪ですよ。本当に。
最高に幸せな気分の日でも、痴漢に遭うだけで吐き気がするほど最悪な日になります。

痴漢に触られるのは嫌なものだろうけど、ここまで最悪な気分になるとは知らなかった。

……痴漢を甘く考えすぎです。卑劣な犯罪ですよ。

俺、男なのに何で触られたんだろう。

男女関係なく痴漢に遭うってことですね。子どもを狙った性犯罪も、女児が狙われやすいものの、警戒心の薄い男児を狙う加害者がいるらしいですよ。

初めは意味が分からなくて混乱した。“触れてしまった”と言い逃れできないような露骨な触り方だった。

そうですよ。痴漢は“手が触れてしまった”ような触り方ではないです。
初めは反応を探るように指や手の甲を触れさせて、声を上げないとわかると弾力を試すような触り方をしたり、手のひら全てを尻や胸にフィットさせたり、酷い場合は股を触ったり下着に手を入れることもあります。
電車の昇降のどさくさに合わせて、大胆に胸を鷲掴みにすることもあります。

明らかにわかります。

声をあげようと思ったけど、怖くて声が出なかった。

声を上げるってすごい勇気なんです。そんな簡単にできることじゃありません。
それなのに声を上げると真っ先に「冤罪じゃないか」って目があるでしょ。
必至に犯人を捕まえようとしても、その後も辛い思いをするかもって考えると、余計に何もできなくなります。

お前も触り返してやったらよかったんじゃないの!? 
あー、でも男触っても仕方ないか!! あはは!

痴漢を軽く考えすぎ!


男女の温度差がすごい!


体を触られる危険性に晒されてきた女性と、他人事であり、触られたとしても「ちょっと嫌なだけでしょ。」と考える男性の温度差を感じました。

加害者の認知の歪み


痴漢や強姦加害者の多くは認知の歪みを抱えていると言います。

性犯罪の矯正プログラムに携わる方によると、加害者にも罪悪感はあるのだとか。
心の底では「いけないこと」とわかっているけれど、欲求を満たしたいがために、自分の都合のいいように物事を解釈しようとします。


それが認知の歪みを生みます。


代表的な認知の歪みは、

〇 女性車両に乗らない女性は触られたいと思っている
〇 声を上げないのは受け入れている証拠
〇 被害者も気持ちがいいはず、喜んでいるはずだ(痴漢、強姦共に)
〇 逃げようとしないのは喜んでいるからだ(ナイフで脅していてもそう解釈)
〇 仕事を頑張ったのだから、体を触っても許される


こういったものが挙げられます。


成人向けの漫画に痴漢をされて喜ぶ女性が描かれていたり、痴漢仲間を呼び掛けるサイトがあることに恐怖を感じます。

痴漢サイトでは、「痴漢されるのを待っている子がいるから、その子を探す。」と躍起になり、盛り上がっていることもあります。

酷く拒絶されたり、警察に突き出されそうになると、「間違った」と改めて探そうとします。


頭がおかしい。


と思ってしまいますが、これが認知の歪みです。

加害者の動機


加害者は性的衝動のために痴漢や強姦をするのだと思われがちですが、更生プログラムの担当者は必ずしもそうではないと話します。

〇 ストレス解消の一環
〇 痴漢や強姦の中毒に陥っている
〇 支配欲、独占欲の発散方法


性的欲求でない証拠として、勃起をしていないことが多くあるのだそうです。

スポーツや歌唱など、ストレスを発散する方法は人それぞれです。

発散方法によっては、酒やギャンブル、薬物などの中毒症状を起こします。
痴漢などの性犯罪も性依存症に含まれます。

更生プログラム


人の体を使ってしか満たせない中毒は、非常に厄介です。

加害者はごくごく普通の見た目や勤め先(学校)であることが多く、四大卒が多いという統計もあります。妻子持ちやモテる外見の人もいて、一見して判断することはできません。


認知の歪みから、自身の行動を正当化している場合が多くあるため、再犯率が高く、自力での更生は難しいため、更生プログラムの利用が勧められます。



性犯罪をやめられた理由に以下が挙げられます。

〇 家族を失いたくない
〇 職場を失いたくない
〇 周囲に迷惑をかけたくない


“被害に遭う人を増やしたくない”とは挙げられません。
被害者の精神的、肉体的ダメージがあまりに軽視されているからです。

抵抗しなかった → 俺を受け入れていた → 彼女も楽しんだ → 痴漢されたがっていたのだからいいことをした → 利害の一致 → 謝る必要はない(形式上謝ったとしても謝罪の気持ちはない)


更生プログラムに参加し、更生したと言われていても、被害者への加害意識が著しく欠如していることがわかります。

写真家にのみやさをりさん


写真家にのみやさをりさんは、かつて職場の上司からレイプされました。

周囲に訴えても理解されず、被害者が責められる構図を経験されています。
被害から25年経つ今もPTSDや解離性障害に苦しみ、通院と服薬が続いています。


加害者に都合のいい認知の歪みを取り除くため、被害の実態を認識させる必要があると、更生プログラムに参加する加害者たちに被害者の苦しみを伝える活動をされています。(参考


被害者の実態を知って初めて、被害者への贖罪の気持ちを生むことがあるとにのみやさんは語っています。


PTSDを抱えるにのみやさんが加害者の前で語るのは、言葉にはできないほどの苦悩があると思います。
敬意を表します。

痴漢に遭った時の対処法


痴漢に遭った際の撃退法についてお知らせします。

行動で示す


私の例です。

痴漢には合計10回以上は遭ったと思います。
友人たちの中では少ない方でしたが、やはり毎回最悪な気持ちになりました。


高校生時代は泣き寝入りしかできませんでした。
高校の先輩が痴漢を捕まえて駅員に突き出したと聞いて、憧れるくらい、勇気のいる行動でした。


痴漢は地味で騒がなそうな子を好むといいます。
実際私は地味でしたが、アフロにしていた派手な子が私よりよく痴漢に遭っていましたので、容姿だけで安心はできません。


社会人になり、地方に行って都内に戻ってくると、年齢を重ねたせいか以前より度胸が据わるようになり、泣き寝入りしてなるものか! と思うようになります。

しかしいざとなると怖くて声を上げられず、腕を掴む勇気もない(痴漢に触れたくないのもある)自分がイヤになりました。

ある時、意を決して行動を起こします。

5、4、3、2、1。


心の中でカウントダウンして一気に顔を振り向きました。


手の伸びている方向はわかっています。
大体の目星がついていました。


私が一気に振り向いたことに痴漢が驚き、即座に顔を背けました。


こいつだ!
 
確信を持ちます。


しかし声が出てきません。

どうしよう!(心の声)


顔をそむけた痴漢を睨む以外にできることがなく、数秒経つと、私と痴漢の不自然な行動に周囲が騒ぎ出しました。

痴漢じゃない?

痴漢だ。あの男が痴漢?


周囲がざわつき始めました。

混んでいるため体の向きは私に向いたまま、顔だけ背けている不自然な痴漢はそのまま固まっていました。
数分後停車駅でドアが開くと、逃げるように去って行きました。


私の最初で最後の抵抗でした。


なぜなら、それ以来痴漢に遭わなくなったからです。
会社のすぐ近くに引っ越しをして、電車に乗らなくなりました。

その後再度引っ越しをして電車通勤になった時期がありますが、路線が変わったためか痴漢に遭うことはありませんでした。


どうしても声が出せない時には、首だけ振り返る撃退法があります!

しかし、肝が据わり切った痴漢は堂々と「俺じゃない」を演じる場合があります。
必ずしも効果を発揮しませんのでご注意ください。

痴漢抑止バッジ


痴漢抑止バッジをご存じでしょうか。

痴漢を許さない、見逃さないぞ! とアピールすることを目的に作られたバッジです。

セキュリティのSECOM入ってます、とシールでアピールする効果に近いでしょうか。
「こちらは泣き寝入りしない。だから手を出すなよ。」とけん制するのです。

痴漢バッジをつけたところで、性的興奮の前には意味がないのでは? と思われる方もいるようですが、前に述べたように、「痴漢されたがっているはず」という認知の歪みをもつ痴漢常習犯たちには有効です。


☟痴漢NOバッジの例

https://amzn.to/32YdMcO


「父が警察官」バッジとか良さそうですね。

痴漢撃退アプリDigi Police


近日話題になっているのが、警視庁が作成し使用を呼び掛けている「Digi Police(デジポリス)」です。


☟警視庁Digi Police紹介ページ こちらからダウンロードができます。

https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/tokushu/furikome/digipolice.html

アプリが許可を求める写真の使用を拒否し、活動地域を登録しなくても使用が可能です。


声が出せない時に、画面に痴漢です! と表示をすることで、周囲に知らせることができます。


☝ホーム画面はこのようになっています。

ホーム画面右下の「痴漢撃退」をタップすると、☟このような画面になります。



画面をタップすると、マナーモードであっても「やめてください」と大きい音を発します。

これは非常に効果があると思います。

周囲を味方につければ捕まえられる可能性が高くなりますし、捕まえられなかったとしてもその場では痴漢被害から解放され、周囲に顔を見られていますので、痴漢が同じ電車に乗りにくくなります。


痴漢は痴漢できるところを探して再犯を繰り返しますから、捕まえたいところですが、中々難しいのが現状です。

痴漢を捕まえる


警察24時で鉄道警察が痴漢や盗撮犯の取り締まりに取り組んでいるのを見ることがあります。

一人の痴漢を捕まえるのに、何名もの警察官が何日もかけて追いかけ、現行犯で逮捕するのです。

現行犯で逮捕する際には、被害者の協力が不可欠です。
被害者が被害届を出さなければ、犯罪がなかったことにされてしまうからです。


同じ痴漢から日常的に痴漢被害に遭っている女性が警察に訴え、囮になることで逮捕に至ることもあります。
女性の勇気が、他の被害者を生まない助けとなります。

冤罪前提の疑問


一時期、痴漢を疑われた男性が命がけで線路を走って逃げる例が相次ぎ、ニュースとなりました。
冤罪で人生を狂わされる例が本や映画になり、それを恐れて逃げるのだと取りざたされました。

その報道は、線路を逃げた人すべてが「冤罪」と決めつけるようでした。



個人的な意見ですが、少なくとも最初に線路に降りて逃げた男性は、冤罪ではなかったと考えています。

命をかけてまで線路を疾走して逃げるのは、異常な判断です。
命を天秤にかけてまで隠したいことがあったのだと考える方が自然です。

それ以降の方については、ニュースに影響され、線路に逃げるまでしないと冤罪にされてしまうと思いこみ行動した可能性があると考えています。



私がこう思うのは理由があります。


ある男性が盗撮をしていました。
妻がデータを発見し問い詰めると、態度が一変、あの手この手で妻の口を塞ごうとしました。
盗撮は妻と出会う前から続けていたにも関わらず、全てを妻のせいにしました。認知の歪みです。

男性は妻に口外しないことを約束させ離婚に至っています。
妻は精神的に追い詰められ、何年にも渡って非常に苦しい思いをしました。

男性の異常な疾走感と豹変ぶりは、「危険な線路を走ってまで自分を守る」行動と重なります。



確かに示談金を狙った痴漢のでっち上げや、痴漢の手を取り違えた冤罪があったといいます。
非常に問題です。あってはならないことです。

しかし痴漢の罪を冤罪前提で見る風潮にも、大きな危険をはらんでいます。
痴漢が非常に多いことは、紛れもない事実だからです。

痴漢を疑われたら


現行犯が基本の痴漢では、被害者が痴漢を捕まえた時点で私人逮捕となり、現行犯逮捕が成立します。

駅員室に行くと警察を呼ばれ、引き渡されます。

痴漢はしていないのに疑われるなんておかしい。人生を棒に振りたくない。


冤罪の場合は、公然とはっきり住所や氏名を述べ、「痴漢をしていない。」と主張し、身分証明を見せて立ち去りましょう。

会社の名刺を渡してしまうと、会社に連絡された時に社内で誤解を招くことがあるため、個人の証明ができるものが勧められています。


痴漢は身元を知られることを恐れるため、身分証明を躊躇います。

何度も痴漢を疑われている場合は、本物の痴漢である可能性が高まってしまうからです。

今どき身分証明を全く持っていないのも不自然です。



痴漢を疑われるなんて、腹立たしい限りですが、全ては痴漢の犯人が原因です。


痴漢を訴える被害者がいたら、どちらかに肩入れし過ぎず、公平な立場で証言のご協力をお願いします。

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