小学生のお小遣い、いつから、いくら渡す?ママの生の声と小学生のお金のトラブル

小学生になり行動範囲が広がると、お小遣いが欲しい! と言い出す子は少なくありません。

お小遣いをいつからいくら渡せばいい? と悩む保護者は多いのではないでしょうか。

お小遣いは家庭ごとに考え方の違いが大きく現れます。
家庭ごとの考え方、親が知らない子どもの行動、私が実際に悩んだことをお知らせします。

お小遣いはいつから? いくら?


お小遣いって、よそのお宅はどうしてるんだろう?


周囲のママさんたち10人ほどに聞き取りをして調べました。

最多意見は小学校中学年から


一番多かった意見はこちらです。

最多意見

〇 小学校低学年の内は必要な時に少額を渡す。

〇 小学校3、4年生頃から学年×¥100、或いは¥1000を上限に毎月決まった額を渡してやりくりさせる。


ママ達の声
  •  低学年のうちはお金を使わない遊びをしてほしい。
  •  おやつを持たせているし、子どもが何を口にしているかを知っておきたいから、買い食いはさせたくない。
  •  お祭りのときは¥1000~¥2000程度持たせるけど、普段はお金を使わせていない。


昔から学年×¥100てよく言われていた気がするけど、今は物価も消費税も上がってるから、小学一年生が¥100持っててもほとんど何も買えないよね。


これに対し、こういった声が聞かれました。

ママ達の声

週に一回でも子どもがお菓子を買いに行ったとして、一個¥110の物でも月に¥440にはなっってしまう。
小学一年生に¥500を渡すと一気に使っちゃってまた欲しがるから、計画的に使うことを学ぶには、小学中学年くらいからが適齢だと思ってる。



家庭によっては早くからお小遣いを持たせて自由に使わせることを、勉強と考える家もあります。誰かが買い食いをしていると、他の子も欲しがるという状況が起こります。

おやつについても考え方は家庭によって違うよね。
うちは持たせてるけど、家で食べてくる子もいれば、そもそもおやつのない家もある。


ママ達の声
  • 家で食べて来ているのに、友達が持ってきたおやつを食べている子がいる。
  • 友達の分のおやつも持って行きたいと子どもが言う。お菓子代が嵩むし、家で食べてくる子がいるのに皆にお菓子を配ったら食べ過ぎになるから止めてる。家で食べていくよう勧めてるけど、持ってくる子が少なくないから嫌がる。

という声が聞かれました。

うちは家で食べさせてから遊びに行かせてるよ。友達がくれるって言っても、食べないように話してる。


しかしそのママさんの子どもが、他の子からよくおやつをもらって食べていることが、他のママさんの話で発覚します。

ええ!? もらうなって言ってたのにー!!


子どもは中々親が思うようには育ちません。

手伝い報酬がお小遣い


次に多かった意見がこちらです。

第二の意見

家の手伝いをするごとに、¥10~¥50の報酬を渡し、小遣いとする。


ママ達の声
  • 共働きだと洗濯ものを畳んだり、洗い物をしてもらえて助かる。完璧にはできていないけど、家庭を円満に回すにはいいアイデア。


家事は当たり前にすることなのに、見返りがないと手伝いをしなくなりそうで心配。

結局親がうるさく言わないと、家事やってくれないから、いい方法だと思う。
私も小さい頃に家事を手伝って小遣いにしてた。やればやるだけ溜まっていくのが面白かったよ。


そう言えば、家事を手伝わず問題な存在が別にもいました。

世の家事を全くやらない旦那さん達にも、プラスでお小遣いを渡せば、家事をするかもしれないね!?

それはダメ!! 子どもじゃないんだから、自分から動けって思う!


家事の小遣い制は子ども限定で推奨されるようです。

お小遣い制の勧め


金融広報中央委員会の「家庭でできる金融教育」ではおこづかいを通して教育ができると勧めています。(参考:おこづかいはいつから?いくらから?

長女がお小遣いが欲しいって言うんだけど、どう思う?

必要なものは家計で買ってるのに、お小遣いいるの?


私が小学生の頃は、お小遣いをもらえませんでした。
たまにお年玉を使うことも禁止されていました。理想が強い母で、おやつも非常に質素でしたので、友達の家で出されたお菓子を貪り食べていました。見かねた友達のお母さんがこっそりお菓子を買ってくれたことがあります。

そんな経験から、子どもにはお小遣いを渡し、楽しみを感じつつ、やりくりすることを学んでほしいと話しました。

俺も¥100握って駄菓子屋行くの楽しかったもんなぁ。
もうそんな年齢になるのか。


夫の両親から2、3か月に一度ほど、子どもたちのお小遣いとしてそれぞれ¥2000ほどもらっていました。
子どもたちの財布に入れ、親がわかるところに保管していました。

小学低学年のうちは事前報告の上、たまに使用を認めること。お祭りなどのイベントの時は家計からお小遣いを渡すこと。小遣い帳に使い道や残額を書く約束を長女としました。

子どもが子どもに奢る


長女が小学校に入って半年ほど経ったころのことでした。

遊びに行くときにお金持っていきたい!

何に使うの?


ある男の子(☆☆君)がいつもお金を持っていて、自動販売機でジュースを買ってるから自分も買いたいのだと言います。
友達がいつもジュースを買っているなら、長女も飲みたくなるのは自然でした。

しかし一緒に遊んでいる他の友達はお金を持ってきていないと言います。

☆☆君だけが持ってきてる。
それでいつも奢ってくれるんだよ。

え!? 奢ってくれるの!?


小学一年生になったばかりの子どもが、一緒に遊んでいる3、4人に、一本ずつジュースを奢っているといいます。

週に1、2回は☆☆君と遊んでいました。
少なくとも毎回¥400以上を使ってることになります。

☆☆君はいつも3千円くらい持ってきて、お金を見せてくれるのだと言います。


多いな!!


小学校一年生が近所で遊ぶのに三千円持ち歩くのは普通なのだろうか、と疑問を抱きました。


どう対応するべきか悩みましたが、まずは、奢ってもらった時は必ず報告してほしいとお願いしました。その日には☆☆君に一本ジュースを買って渡すこと、自分の分のジュースを他の友達にも分けてあげることを伝え、二本分のお金を持たせました。(コロナ前の話しです)

やったー!!


長女は大喜びで出かけて行きましたが、一抹の不安がよぎりました。
小学一年生と言えば、6歳から7歳になる年齢です。
自分で稼ぐ大変さを知るわけもなく、人に奢る意味を分かっているとは思えませんでした。

☆☆君の両親はこのことを知っているのだろうか。


☆☆君の両親と付き合いがなく、住宅街で偶然出会うことも、滅多にありませんでした。

長女は「ジュースを自分で買って友達と飲んだ」ことに喜び、帰宅しました。

楽しかったー!! またお金持っていきたい!


興奮する長女に、☆☆君以外のお友達がお金を持ってきてないため、普段はみんなが楽しめる他の遊びをしてほしい。お金を持っていくのは特別な時にしようと言い聞かせました。


長女はほぼ毎日のように「お金を持っていきたい!」と言うようになったのです。

お菓子も水筒も持って行ってるし、そもそも今日は☆☆君と遊ばないのに何でお金が要るの?

お金使うの楽しいんだもん! 使いたいー!!


他のお友達は持ってきてないのに、一人だけ買い物するの? 他の子は楽しくないと思うよ。お金を使わない遊びをしようよ、と言い聞かせても、長女は中々納得しませんでした。


お金の使い方


長女は度々、友達とお金を使う約束をするようになりました。


ある時、友達と二人でバスに乗り、20分くらい行った先のショッピングモールで一日中遊ぶ約束をしてきました。

バスに乗るのに往復で¥300、お昼代で¥500、好きな雑貨を買ったりお菓子を買うのに¥1000ほどを使うと言います。


友達のお母さんに連絡を取ると、月に数回、¥400~¥500を持たせておやつを買って遊んだり、休日にショッピングモールで子どもだけで過ごすのを社会勉強と考え、させていると言います。
決まったお小遣いはなく、その都度渡しているのだそうです。

長女から聞いているだけでも月に¥2000以上は渡しているようでした。

裕福な家庭だし、考え方は色々あるな……。

ねー、行ってもいいでしょ!?

小学一年生には使う額が高額な気がするけど、たまにならいいね。


お小遣いから全額を出すには足りませんでした。

交通費とお昼代、若干の活動費として¥1000を家計から出し、足りない分を小遣いから出すよう、長女に伝えました。


一日遊び、無事に帰宅しました。

※私は産まれて間もない末っ子がいたため、友達のママが子どもたちとは別行動ながらショッピングモールまで行き、近場で安全を確認してくれていました。


今日こんなことがあった、あんなことがあった、こんなパンを食べた、と嬉々として報告してくれるのを見て、「経験は大事だ。」と実感しました。


しかしこの一週間後、違う友達とショッピングモールに遊びに行くと言い出しました。

……じゃあ全額お小遣いから出す?

えー!? 交通費とかお昼代はママが出すものでしょ!?


え!?

なんでー!? この間は出してくれたじゃん! ご飯の用意はママの仕事でしょ! ご飯代はママが出してよ!


たまの経験だと思って家計から出したことで、味を占めてしまったようでした。


ママは家でご飯を用意しているので、仕事は完了してる。
この前は滅多にないことだと思って、特別にお金を渡したこと。その時にも特別だと説明していたこと、お金は使ったらすぐになくなると知ってほしいこと、自分のお金の範囲でできることを考えて欲しいことを伝えました。

お小遣い使うの嫌だ! なくなるもん!


家計の金だってなくなるんだよ。

家計のお金がなくなったらご飯が食べられなくなったり、長女の服や習い事のお金が払えなくなること、長女がお小遣いを減らしたくないように、家計のお金を減らし過ぎるのは生活が脅かされることを懇々と話して聞かせました。

数ヶ月に一回程度なら、出してあげられるけど、それ以上は自分のお小遣いの範囲でできることをしてほしいと結論付けると、しぶしぶ長女は受け入れました。

私の伝え方が下手なのか、長女が楽しいことばかり追い求める性格なのか、お金の話は非常に疲れました。

お小遣いの効果


服を買いに行った先で、長女がカバンを欲しがりました。

この前同じようなものを買ったばかりだよね?

でも欲しい! 可愛いもん!

じゃあお小遣いで買ったら? 必要なものは家計から買うけど、それ以上のものは買わないよ。

え……。じゃあやめる。お小遣いなくなっちゃうから。


よし。

お小遣いは物を大事にすること、本当に必要なものは何なのかを考えるきっかけになると感じました。

ルールを決める


お金を渡す頻度、額、使い道について、ルールを決めることにしました。

我が家の結論

〇 友達同士で奢ったり奢られたりするのはNG

〇 友達が持ってくるときにお小遣いを持っていく

〇 小学校低学年の内は月に2回まで、一回¥300を上限に渡す

〇 残ったお金は自分の財布に入れ、お小遣い帳をつけること

〇 小学校中学年から月に一度決まったお小遣いを渡す

〇 中学年以上は親はお小遣いの使い道に口を出さない


子どもが「お金」を学ぶ場だから、中学年以上は口を出さないように気をつけよう。


お金は社会の大事な要素です。
お小遣いで学べることがたくさんあります。

参考になれば幸いです。

最新情報をチェックしよう!