保護猫譲渡会体験記・コロナ禍で猫人気爆発!?激混み会場とボランティアの労力

保護猫譲渡会に行ってきました。

コロナ禍の譲渡会は、超激混みでした。
ボランティアをしている方と話をするにも、数十分待ちという状態。

近年の猫ブームとコロナ禍で見えた変化について記します。

保護猫譲渡会参加の経緯

参加したのは、複数人の個人ボランティアが主催する譲渡会でした。
ボランティアは殺処分をなくすために野良猫を保護し、去勢手術をして人に慣らせ、生涯責任をもって育てたいという飼い主に譲渡する活動をされています。

保護猫ボランティアのHPを渡り歩き、行きついたのが、今回お邪魔した譲渡会のサイトでした。

夫も私も、独身時代に里親募集で猫を引き取り育てたことがあります。
その後私と夫が出会い、それぞれが連れていた猫を引き合わせ、賑やかな生活を送っていました。
私が次女を出産してすぐに夫が連れていた猫の病気が発覚しました。積極的に治療を行いましたが、もともと非常に神経質な子だったこともあり、周囲を威嚇し続け神経をすり減らしていました。
医師に「この子は回復の見込みがない上に、性格上治療で追い詰められてしまう。家族でゆっくり過ごす方が良い」と勧められ、一切の治療を諦めて過ごし、看取りました。
その後三女が産まれ、暫くして私が独身時代から飼っていた猫の体調が悪くなりました。
入退院や通院を繰り返し、約一年病院にかかり続けました。
猫はもともと神経質な動物として知られています。愛猫は穏やかな性質でしたが、やはり長い通院は大きなストレスとなっていました。病院に行くと数日食欲をなくすのです。
一定の治療以上は愛猫の心のためにならないと判断し、昨年看取ることになりました。病気は癌でした。
愛猫を亡くしたあと、夫は割とすぐに新たな子を迎えたらどうかと言ってきたことがありました。
私が落ち込んでいたこともありますが、夫も寂しかったのでしょう。
当初は私が拒否していました。
まだ早すぎる。愛猫の感触が残っているのに新たな子を受け入れたくないと話しました。
それから数ヶ月が経ちました。あの子の代わりは居ないのだけど、寄り添って一緒に暮らしてくれる猫はいないかなと思うようになり、譲渡会のサイトを見るようになりました。会ってみたいと思う子を見つけ、夫と相談して参加することにしました。
事前にメールで予約をするよう呼びかけられていましたが、前日と当日はメールの確認が難しいため直接お越しくださいとの記載を見つけ、直接会場に行くことにしました。
感染予防のため極力都内に来ないよう呼びかけられていましたので、車で近隣に駐車し、譲渡会以外はどこにも寄らずに帰宅しています。

ゆめネコ譲渡会口コミ

譲渡会参加前に、口コミを読みました。

いい口コミが大半でしたが、悪い口コミもありました。
内容は、里親希望者の知識不足を感じさせるものから、癖のあるボランティアがいるのかな? と思えるものまで。

HPで指定されている譲渡対象居住地に住んでいても、訪れた譲渡会で住所を確認され、対象外と門前払いをされたという話しがありました。

門前払いは辛いものがあります。わが家もそうなりかねないと思うと、少し考えてしまいました。
それでも写真の子に会ってみたいと覚悟を決めて向かいました。

激混みのゆめネコ譲渡会

譲渡会は銀座のビルの狭いフロアを貸し切って行われていました。

開始は10時45分から。わが家が到着したのは11時半でした。

エレベータに乗ってフロアに行こうとしたところ、エレベータ前には何人もの人が並んでいました。
譲渡会の会場が混雑しているため、会場を出た来場者との入れ替え制になっていました。

5分程度待ってエレベータに乗ってフロアに行きました。
フロアには数十人の方が入室待ちの列を作っていました。

受付用紙に記入をしながら、列に並んで待ちます。

譲渡会ってこんなに混むものだったっけ!?
かつて犬がもてはやされていたとき、猫の譲渡会の来場者は決して多くはありませんでした。

今は猫が流行りとなり、感染防止対策として外出を自粛するようになったことからペットブームともなっています。
それを感じずにはいられない盛況ぶりでした。

20分~30分程度待って、検温、手の消毒をして受付の紙をボランティアに渡しました。
目当ての子が決まっているかを尋ねられ応えると、その子の担当ボランティアと話すための整理券を渡されました。ここまでに案内専従のボランティアが少なくとも4人は居たと思います。

会場には猫が20匹程度ケージに入って並べられていました。
その他申込書とペンがおかれたテーブルが数台ありました。

人が多く、密にならないように入場制限をしているものの、どうしても密になってしまっていました。

わが家は家族で参加しました。こんな時勢ですから人数を減らすべきかとも思ったのですが、家族を迎えるかもしれなかったため、3人の娘たちも連れて行きました。周囲も家族連れが少なくありませんでした。

子どもたちには、不用意にケージに触れないこと。大きな声を出さないことを念入りに言い聞かせました。
元来神経質な猫に、これ以上ストレスをかけないようにしたいと思いました。

会いたかった子はすぐに見つかりました。
他の猫同様に緊張している様子がわかりました。

他の子たちにも一通り挨拶をして回りました。中には譲渡会が始まって一時間程度なのに里親決定の札が掛けられている子もいました。
基本的には先着順ではないはずですが、そういう子もいるのですね。

譲渡希望申込書への記入を終えて担当ボランティアに番号を呼ばれるのを待ちましたが、一向に呼ばれませんでした。

直ぐ近くで延々話し続けているボランティアの方が担当らしいことに気が付きましたが、周囲の里親希望者数名がボランティアの手が空くのを待っているのがわかりました。

ボランティアの方は色々な人に声をかけられ、対応が大変そうでした。

里親希望者の色々

担当ボランティアの手が空くまで待つ間、他の猫の担当ボランティアと里親希望者の会話が聴こえました。
以前にも里親として猫を引き取って育てたことがあるという里親希望者に、「猫は何歳で亡くなったんですか?」とボランティアが聞きました。

この質問は、受付用紙にも記載欄がありました。
亡くなった年齢や理由で治療に積極的かどうかや、飼育環境を探っているのでしょう。

里親希望者は「10歳で亡くなった」と答えました。病院にかかることもなく、寿命で亡くなったと捉えていたようです。ボランティアは「え!?」と驚き、なんと言うべきか言葉を選んでいるようでした。

里親として引き取った猫は、室内飼いを約束するのが普通です。
交通事故や猫同士の喧嘩で命を失わないように、どこかで捕らえられて殺処分とならないように求められています。

室内飼いの猫の寿命は約18年です。10年で亡くなったとしたら病気であった可能性が非常に高いです。
病院にかかっても助からない病気はありますが、里親には体調の不良に気がつくだけの観察力と知識が欲しいところです。

私の知り合いにも、実家の家猫が10歳で亡くなったという人がいます。寿命だと思っていたとのこと。
そんな人が少なくないのかもしれません。

担当ボランティアの手が空いたので話しかけたところ、別の里親希望者がそのボランティアに声をかけました。
譲渡希望申込書を書いたのたけど、どうしたらいいのかという問いかけでした。

その方の希望している猫は別のボランティアの担当でしたので、その方を呼びに行ったりとバタバタしていました。

声をかけてきた夫婦は非常にいい身なりをしていて、お金持ち具合が滲み出ていました。
血統書がいくらでも買えるだろう人が保護猫を希望するのは、素敵なことだと思いました。

しかし混雑し、待ち時間が長くなっていたために、夫婦は苛立ちを感じているようでした。
譲渡会のシステムの説明が乏しく、初めての参加者は戸惑う状況な上に混雑していたので気持ちはわかりますが、若干“譲渡猫を引き取ってやる”という態度を感じたのも事実です。

ボランティアの方への声のかけ方に横柄さを感じたのが引っかかりました。

ボランティアの方たちは商売をしているわけではありませんので、忍耐力をもって待つべきだと思いました。これだけ混雑するようになったのは最近でしょうから、これから変わっていくのかもしれないとも感じられました。

ボランティアからの譲渡説明

30分以上待ち、担当ボランティアの方に対応していただくことができました。

口コミで見たような悪い対応は一切ありませんでした。
猫が保護された経緯や性格、体の状態についての丁寧な説明がありました。

今後どんな病気を発症するかわからないこと。その時に治療に臨むかどうかの確認もありました。

申込金の千円は返却ができないこと。譲渡が決まった時に必要なものや、譲渡する際に支払う処置費用や交通費の説明がありました。(保護猫の譲渡はボランティアが里親の家の中を確認し、引き渡すのが一般的です。飼育に適している環境か、脱走防止策がされているかどうかの確認がされます)

申込金の領収証を受け取り、〇日〇時までに連絡がなければ、譲渡が別の方に決まったということだと説明されました。

わが家が希望した猫の倍率は10倍を超えているとのことでした。
子猫に至っては20倍から30倍近くなる子もいるようです。申し込み件数が多いため、決まった方にのみ連絡をするそうです。

一定の条件をクリアしている家庭が多い場合は決めかねるため、最終的にはくじ引きになるのだと説明されました。
事前にはっきりと説明していただいたので、不明点や不安感もなく、会場を後にすることができました。

保護猫ボランティアの労力

ボランティアの方は普段の仕事をした上で、保護や譲渡活動をしています。

近隣から連絡を受け野良猫の生活の把握をし、保護をして病院に連れて行き、去勢手術やワクチン、蚤取りなどの処置を行い、エイズなどの検査をします。病院での処置費用は一匹当たり2万円前後。交通費もかかります。

当然このほかに猫砂や餌代、ケージ代もかかります。

保護する猫の数が増えればその分費用は嵩みます。譲渡する猫はある程度人慣れしてから行われることが多いです。保護する時から人慣れするまで、怪我をすることも珍しくありません。ものすごい労力をかけて活動をしています。

里親希望の方と個別にアポを取っていたら譲渡活動がはかどらないため、譲渡会を行います。お見合いなしに譲渡すると、威嚇する猫に抵抗を感じたり「こんなはずではなかった」と返却を申し出る方も出てくるからです。

譲渡会は環境の変化を嫌う猫にとってストレスですが、仕方ないのですよね。
猫の習性を考えてケージの3方向を布で覆い、ストレスを軽減しようとしているのがよくわかりました。

ゆめネコ譲渡会の申込金を詐欺だというブログがあるが……

ゆめネコ譲渡会を調べていると、「申込金を返却しないのは詐欺。それで利益を得ている」と書かれているブログがありました。

ブログを書いた方は、譲渡されなくても申込金は返却されないと説明を受けなかったのかもしれませんね。それは確かに問題ですが、利益を得ているというのは間違いです。

会場を抑え、車で猫たちを運び、譲渡会に参加するだけでもコストがかかっていますし労力もかかっています。

譲渡会に出せない保護猫たちもいます。障害があったり病気があって引き取り手のない子を放り出すことはしません。
その世話代は決して少なくありません。すべてをひっくるめてボランティア活動なのです。

因みに申込金は¥1000です。10倍の倍率なら¥10000がボランティアの方に集まったことになります。
昨年亡くなった愛猫の治療費や病気食やサプリで毎月2万から3万円かかっていましたから、いかに少ない額かわかると思います。

譲渡前にトライアル(一緒に暮らすお試し期間)をする場合は別途¥3000かかります。トライアルで上手く行かず引き取れなかった場合にはトライアル金は返却されません。それに対してもブログで抗議されていましたが、猫のストレスやボランティアの労力を考えたら決しておかしい額ではないのですよね……。

保護猫の譲渡が進むのは望ましい・しかし心配も

わが家は譲渡が受けられるかどうかの連絡待ちです。非常に倍率が高いので、厳しいだろうと覚悟しています。

できれば長く一緒に居られる子を希望していたため、子猫ではないのですが一歳に満たない子を申し込みました。
今回残念であれば、一歳以上の子も検討していきたいと思っています。

譲渡希望者が増えるのは望ましいことです。しかしかつて犬ブームだったのが猫ブームになったことが少し心配です。

ブームが去った時、簡単に手放す人が出ないよう望みます。

また、ボランティアの方々には心から感謝申し上げます。

 

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