3人の子どもを育てる主婦です。
夫は40代中盤から後半に差し掛かる年齢。
妻である私は、40代に突入したところです。
7年前に盛大な離婚危機があり、初めて性生活について夫婦で話すことになりました。
夫が風俗に行ったことがわかり、私が半ば自暴自棄になったことがきっかけでしたが、結果的に夫婦の仲が深まりました。
要約すると簡単に感じられますが、当時は身を削るような葛藤や、衝突がありました。
経緯については別記事にまとめていますので、興味がある方はご覧ください。
サレ妻とは、夫に不倫された妻を指します。サレ妻の経験ブログやインスタは多くの読者を集めています。共感する方がいれば、興味本位である方もいるでしょう。中には「サレ妻のキレっぷりが怖い。その後の行動が性格悪い。だから不倫されるのだ」と見[…]
夫の風俗が発覚し、大揉めに揉めた経験があります。パチンコ中毒に陥ったのちに、風俗やキャバクラ通いに発展していました。中毒期間に家族を蔑ろにしていたことが、悔しくて悲しくてたまりませんでした。その上、金の使い込みや風俗(ソ[…]
再構築7年目を迎えた私の実体験です。再構築の締めくくりのような体験でしたので、記します。離婚危機と夫婦再構築に到るまで結婚12年が過ぎました。結婚5年目に夫の裏切りがありました。家族を蔑ろにして、妻である私への関[…]
夫が家族を大事にするようになったことで、夫婦再構築に挑む決心をしました。
夫婦で性について深く話をしたことで夫婦の理解が深まり、家庭も円満になりました。
そんな中、夫は性生活で私を喜ばせようと、ある行動に出ました。
私が求めていたことではなかったので、夫に意図を聞き、私なりの意見を述べました。
夫は私の返答に驚き、「男と女の考えることは違うんだね」と結論付けました。
夫婦はどんなに理解し合えたと思っても、少しずつすれ違うものなのだと面白く感じられたので、記事にします。
夫婦の営み「男と女の考えることは違う」と夫が言った話
私の夫は、サプリメントや薬を飲むことに抵抗がありません。
夫はAGA薬を個人輸入し、毎日服用しています。義母からもらった正体不明の「身体がすこやかになる」サプリメント、グルコサミンサプリメント、コラーゲンサプリメント、プロテインも常用しています。
それとは別に、腰が痛いと感じたらすぐにロキソニンを飲みますし、風邪薬も飲みます。
皮膚科で処方された水虫薬を飲んでいた時期もありました。
義母は健康マニアで、一瓶一万円を超えるサプリメントを次々と贈ってくれます。
その義母でさえ、「効果があるか、よくわからないんだけどね」という代物であっても、進んで飲みます。
私は、あれもこれも飲んで大丈夫なのかと心配していました。
サプリメントといえど、飲み合わせが悪いと体調不良を起こすことがあり、近年それが原因の体調不良者が増えていると聞いたからです。
「飲み合わせが悪いと身体によくないことがあるみたいよ。成分や作用がよくわからないサプリメントは、減らした方がいいんじゃない?」と常々言っていたのですが、夫は気にせず飲み続けています。
ある日、子どもたちが学校や幼稚園に行き、家で夫と私が二人きりの時間を過ごしたことがありました。
夫は珍しく、会社用の鞄をごそごそと漁っています。
私はすぐに夫が何をしているのかわかりました。
夫婦の営みに、勃起薬は必要か
戻ってきた夫は、左手に小さな何かを隠し持ち、私に「いちゃいちゃする?」と聞いてきました。
夜は子どもたちが起きるかもと思い、満足に営みの時間を作れないことがあります。
子どもたちがいない昼間が、好都合なのです。
世の中には性生活がなくても問題がない夫婦がいますが、私たちには営みが大切だと、互いに認識しています。
しかし……。
「営むのはいい。
しかし、その手に握っているのは何か、見せてみろ!」
と詰め寄り、開かせた夫の手には、バイアグラが握られていました。
やはり。
そう。
夫は以前にもバイアグラを入手してきたことがありました。
男性ばかりの会社に勤めている夫は、同僚達から「妻やパートナーとの性生活を充実させる方法」としてバイアグラがよいと聞き、もらってきたのです。
バイアグラはED(勃起不全)の治療薬であり、血圧をあげて海綿体に血液を流させ勃起を促すものです。性欲を高める効果はないにも関わらず、夫や同僚たちの間では媚薬として利用できると勘違いされていました。(アホです)
しかも以前は、飲んでから一時間ほどしてからでないと効果がないということで、私に無断で服用済みでした。
しかし私が営み以外のことをしようとしたので、夫は慌てて飲んだことを報告してきました。
本当に媚薬の効果がないのかを試したいというので営みに突入しましたが、私は普段との違いがよくわかりませんでした。
夫も、うーん、と、微妙な感想。
さらに夫は、頭痛に悩まされることになりました。
頭痛を起こすことがある薬ですので、すぐに副作用だと分かりました。
効果がイマイチわからず、その上頭痛も起こす薬になぜ頼るのか、私には理解できませんでした。
でもきっとこれで懲りて、使わなくなるだろうと思っていたのです。
しかし今、夫はまたその薬を握っているわけです。
何がしたいんじゃ、私の夫は……。
そう思い、少々呆れました。
「前に頭痛くなってたよね。
それでも飲むの?」
否定的な私の言い方に、夫は苦笑いをしながらおずおずと、「麒麟に気持ちよくなってもらいたいから」と答えました。
夫婦の性生活の時間=満足度?
「私は服用している時とそうでない時の違いを感じなかったよ。いつもの営みで満足してるし、無理して欲しくない」と答えると、夫は苦笑いしたまま少し黙りました。
もしかしたら、年齢を重ねてきて勃起に不安が出てきたのかな? それを私に言えないだけ? と少し心配になりました。
最近夜の営みが少し減ったように感じていたからです。それでも週に少なくとも1回以上はあるので、世間に比べて多い方だと思いますし、単純に寒い季節になったから頻度が減ったのだと思っていたのですが……。
なんと聞いていいかわからず、少し迷った末に「身体で気になることがあるの? EDとは程遠いように感じてるし、私は満足してるんだけどな」とストレートに聞いてしまいました。
(こういう時、どう聞いたらいいのでしょう? 男性の方、教えてください)
「別に変化は感じてない。でも、これを飲むと、長持ちするんだ」と夫が答えました。
長持ち?
……たまに早く終わることもあるけど、早漏というほどではありませんし、問題に思ったことはありませんでした。
営みの頻度が多いので毎回長いと身体に負担がかかりますし、早く達してくれると、私の身体が気持ちいいんだなと感じられて、少し嬉しくもあります。
私も夫同様に年を重ねて来ていますし、子どもを3人産んでいますから、色々と緩んで満足されなくなったら嫌だという不安があるのです。
「長持ちさせたいの?」と聞きました。
夫が考えた、性生活を充実させる方法
そういえば、たまに、夫が営みをしたがった割に、中々達しないことがありました。
夫も私も汗だくになり、「いつまで続けるのー?」と心で嘆いたことが。
達しないまま夫の体力が尽き、私も疲れ果てました。
私が悪かったのかな、私で満足できないってことなのかなと不安になりました。
もしかしたら中々達せないのが男性の加齢現象なのだろうか、実は夫はまさに今気にして、傷ついているかも? と逡巡したりもしました。
そんな私に夫は、「どうだった?」と営みの感想を聞いてきました。
こんなに長い営みは体力も睡眠時間も削られてしんどい……と思ったものの、夫を傷つけるかもしれないと思い、「もうヘロヘロです。大満足です」(満足を通り越してしんどいのも本音)と言いました。
夫は「ならよかった」と満足そうでした。
私が満足なら、夫に原因があっても、夫は引け目を感じないようだと分かりました。
私が原因だとしても、夫が私を喜ばせようとしてくれているのがわかるので、そこまで不安を感じずに済み、我ながら良い返答だとその時は思っていました。
しかしバイアグラを手に、夫が「長持ちさせたい」というのを聞き、ピンときました。
「さてはたまに飲んでるね?」
夫はにやりと笑い、「飲むとすごく長続きするんだよ」と言いました。
頭痛に甘んじて長持ちを優先する夫と、呆れる妻
「でも頭痛くなるでしょ?」
「なる。それでも麒麟を満足させたくて……」
「私はあなたが中々達しない時は、私の体が気持ちよくないのかなって不安になることがあるよ」と言いました。
夫はとても驚きました。
「俺は気持ちよすぎて早く終わっちゃうことがあるから、物足りない思いをさせてるんじゃないかと思って、夫婦の時間を楽しむために……」
「たまに早い時があっても、私の身体で満足してくれてるんだなって思って嬉しいけどなあ」というと、夫は、
「マジか。男と女の考えることは違うんだな」
と、しみじみと呟きました。
「私は副作用の方が心配。性機能に心配があって、上手くいかないと自信を失う男性がいると聞くから、そういう場合は服用してもいいと思うけど、私を楽しませるのが目的なら、薬を飲まずに素のまま私を感じてほしい」
そういうと、「実はバイアグラ飲んでると、イッてもあんまり気持ちよくないんだよね」とカミングアウトしてきました。全然気持ちよくないわけではないけれど、飲んでない時と比べて快感が少ないのだとか。
「なんじゃそりゃ!? 性機能に問題がなければ、飲む意味ないじゃん!」
そんな事を笑って話しながら、夫は薬をしまいました。
でも少し残念そうです。
その後寝室に向かい、子どもがいない時間を使って、いつもよりちょっと長く夫婦の時間を過ごしました。
夫婦でセックスについて話してる?
夫は私と、特別な営みをしたいのでしょうか。
離婚危機をきっかけに性について深く話すようになり、タブーがなくなったことでより仲が深まりました。
しかし夫婦の営みが日常的に行われれば行われるほど、変化が乏しくなっていくのも現実です。
離婚危機から2~3年くらいは、ローションなどを使って非日常を楽しんでいたのですが、買い置きがなくなってからそのままになっていました。
副作用がでるものに頼らず、楽しめる工夫ができるといいのかもしれません。
ローション……買おうかな。
サプライズで購入したら、喜んでくれるでしょうか。
夫婦やパートナーと営みの話しをしていますか?
詳しく話すことで興ざめするという方も、中にはいるのでしょうか。
私と夫の性の会話が正解なのかはわかりませんが、話さなければ夫婦の感覚がすれ違っていくのは確かだと思った一件でした。
夫の気持ちがわかる男性、いらっしゃいますか?
妻、彼女が風俗技を学び、夫や彼氏との性交渉に反映したら男性はどう思うかこれについてアンケートを取りました。その結果をお知らせします。女性が風俗技を学ぶきっかけ私の夫が風俗に通っていたことがわかり、離婚危機に陥ったことがありま[…]
セックスレスに悩む夫婦は少なくありません。2020年に行われたジェクスのジャパン・セックス・サーベイによるアンケート調査によると、4割から5割の夫婦がセックスレスだと答えています。妻が断ることでセックスレスになるケースもあれ[…]
離婚する理由私は結婚12年を超えた主婦です。かつて夫の不貞が発覚して、離婚を求めて大暴れしたことがありました。夫は離婚を望まず、生活を改めました。身を切るような痛みを感じながら話し合いを重ねて、7年。今は新婚当時より[…]
ジェンダーレスな社会作りが叫ばれています。ジェンダーレスとは、性による社会的、文化的先入観を無くそうとする考え方です。確かに男性らしさ、女性らしさを求められることで、与えられる精神的肉体的負担があるのが現状です。ジェンダ[…]