夫の趣味没頭にブチ切れたブロガー妻。家族の時間と趣味の塩梅

ブロガーになって丸一年が過ぎた主婦です。

ここ最近、夫と喧嘩が増えました。
それは私がブログを始めたことが発端となっていることに気が付きました。

ブロガーにとって、時間の確保は重要な問題です。
ブログを書く時間を確保するために、夫との時間を犠牲にしてきた結果でした。

今一度自分が求めるものと夫との関係を見つめなおし、改めたことについて記します。

夫の趣味没頭にブチ切れて大喧嘩になった話

このブログを運営している私は、既婚で3人の子どもを持つ主婦です。
夫は会社員で、結婚12年目を迎えています。

夫婦仲は良好ですが、最近喧嘩が増えていました。

喧嘩の発端は、夫が生配信アプリにどっぷり浸かったことでした。

夫の趣味

夫は生配信アプリにのめり込み、子どもの話しを聞かなくなりました。

子どもが騒ぐとうるさいと注意するようになり、私が話しかけても気づかなかったり、頷いたりそれらしい返事をして聞いているフリをしながら、全く耳に入っていないことが増えました。

会社の空き時間や家でも四六時中アプリを開き、仲間やそうでない方の配信を聞いてコメントをしていました。
家族の声をシャットダウンするために、イヤホンを使う機会も増えました。

深夜、気が付くと夫は布団の中でスマホに向かい、イヤホンをして誰かの配信を聞いていました。ちゃんと眠れていないので、昼間も常に眠いと言いました。
ではしっかり寝ておいでと休日の昼間、夫を寝室に案内しますが、部屋でずっと生配信アプリを見続けていたことが何度もありました。

ゲームや小遣いの範囲内のギャンブルしか趣味がない夫でしたから、当初はゲームの課金やギャンブルに金をかけるよりは健全だと思っていました。しかしエスカレートしていく姿は、まるで中毒者のように見えました。

家族の時間が趣味に侵食される

夫は生配信アプリで知り合った人たちと、オンラインゲームに興じるようになりました。

ある日の昼食、夫がラーメンが食べたいと言うので作りました。しかし夫は何を思ったか、私が作り出すと同時にオンラインゲームを始めてしまい、出来上がっても20分近くゲームを終えられず、麺が伸びてしまいました。

私はこのあたりから夫への不満が口をついて出始めました。

「ラーメンを希望したのは夫で、すぐに作れるインスタント麺であることを知りながらゲームを始めるのは良くないんじゃないの?」と一言申しました。

夫は「ごめんごめん」と謝り、ゲームオーバーになったタイミングでスマホを置き、すっかり伸び切った麺を食べ始めました。
しかしすぐに生配信アプリの通知音が鳴り、ラーメンを食べながらスマホを手に取ってメッセージを確認しました。

妻の怒り

私の怒りがむくむくと成長をします。

「これまで食事中に必要のない物を持ち込むなと子どもたちに言っていたのは夫なのに、スマホでゲームして、通知を確認するのはダメなんじゃないの?」と聞くと、「ごめんごめん、こんなに早くラーメンができるとは思ってなかったんだよね」とスマホを見ながら答えられました。

インスタントラーメンなんて、10分もあれば作れます。
夫も自ら作ることがあるので、十分知っています。

適当なこと言ってんじゃねー。

と私は思います。

食事を終えて、子どもたちがどこかに遊びに連れてってと言っても、ほぼ無視状態で生配信アプリにコメントを書き込んでいます。
配信者が夫のコメントに反応するのが楽しいようです。

そんな日々が続きました。

妻が苛つく原因

夫の趣味を認めるべきか。不満を持つ私がおかしいのか。

夫が子どもたちに「うるさい」と言うたびに、ムカムカと怒りが湧くようになりました。
そうこうしているうちに、夫が「最近、機嫌悪くない? 命の母飲んでみたら」と言い出しました。

そうね。

昔より怒りが湧きやすくなっているのは確かです。加齢によるホルモンの変化が影響しているのかも。
でも夫にそれを言われると、無性に腹が立つ!!

夫婦喧嘩の始まり

「最近、生配信アプリばかりに夢中になって、夫は家族と話してないよね。趣味を持つことは悪くないけど、家族との会話も大事にしてほしい」そう言うと夫はムッとして「話してるよ。何が不満なの」と言いました。

「子どもたちの話しを全然聞いてないよね。黙れとばかり言ってる。私の話しは聞いてる素振りをしているけど、重要な話をしてもぜんぜん覚えてないよ」と言うと、「じゃあ、俺がアプリをやめればいいんだろう!」と夫は言い出しました。

私はアプリを止めてほしいとは思っていませんでしたので、驚きました。

「やめなくていいよ。ただ、家族の時間も持ってほしいって思ってる」と言うと、「生配信アプリは人付き合いの難しさがある。円滑に進めるためにはいろいろな人の配信に顔を出さなきゃいけない。アイテムを溜めるためにアカウントをいくつも持って、配信を長時間見なきゃいけない。仕方ないんだ。それがだめならやめるしかない」

私は自分がブログという趣味を持っているにも関わらず、夫から趣味を取り上げてしまうことに抵抗を感じました。

「やめてほしいわけじゃない……」私は弱気になりました。
モヤモヤだけが残りました。

我慢の限界

夫はこれまで通り、アプリ浸けの日々を送りました。

車通勤の夫は、帰宅する間私と電話で話しながら帰っていましたが、それもアプリで配信をしたり音声を聞くためになくなりました。
通信費が嵩み、通信プランを見直すことになりました。

夫が私を頼りにして、大事にしようとしていることは知っていましたが、生活の大半をネット上の知り合いに捧げていることに違和感を感じていました。

それから2週間余りが経った頃、私の知り合いが事件に巻き込まれたことを、夫に報告しました。
ショッキングな内容でしたので、きちんと耳に入っていれば忘れないだろう事柄でした。

夫は私の話に頷き「へー、すごいね」と返事をしましたが、生返事に感じました。
夫の手にはスマホが握られ、生配信アプリの音声が流れていました。

私が話しを進めていると、笑うべきではないところで夫が笑いました。
そして私に生返事をしながら、アプリにコメントを書き込んでいました。

ああ、この人はやはり私の話しを聞いていない。そばにいる私の話しは聞かず、ネット上の人の言葉に耳を傾けている。
ここ数日の間、私がまともに話をしたのは今だけなのに、それさえもきっと気づいていない。

こんな人と一緒にいる意味ある? という思考に到りました。離れた方が、私は不満を抱かない。夫もアプリに集中できていいんじゃないの? とも。

私の悪い癖なのですが、0か100かの思考に走りやすいところがあります。
自分の気持ちにブレーキをかけます。

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このままの生活を続けていたら、心の距離ができてしまうように思いました。
形だけの家族なら、むなしいだけ。ではどう伝えるべきか……。
思考の一部は冷静に事態を把握しようとしていましたが、一方で何度言わせるんじゃコノヤロウというムカムカした気持ちが暴走しかけていました。

犬も食わない夫婦喧嘩序章

「私の話、聞いてた?」穏やかに聞いてみました。
「聞いてたよ」夫はスマホを片手に応えました。
「本当に聞いてた?」「聞いてたよ」という無駄な問答が続きます。
「……私、何の話をしてた?」と聞くと、「なんでそんなこと聞くの?」と質問で返されます。
ますます、全く聞いてなかったなと確信します。
「聞いてるふりして、全く聞いてないように感じたから」というと、「聞いたよ」と私の顔を見て答えました。
私「何て言ってた?」
夫「……聞いてたって」
私「だから、私何の話してた?」
夫「……」
夫の顔に「俺は今、ストレスを感じている」と書いてありました。
私「聞いているようには見えなかったから」
夫「猫がどうとか言ってたよね……。ほら、聞いてたでしょ?」
猫!?
夫の言葉を聞いて、私はついに怒りの沸点に達します。
私「猫? 猫の話しなんてしてないけど、覚えてるのはそれだけ!?」
夫「猫って言ってたろ!? それ以外は知らないよ」
私「私がしたのは、林さん(仮名)が遭った事件の話。林さんが誰かを説明をする際に猫飼ってる人だよって最初に言っただけだよ。本題は全く別のこと。やっぱり聞いてなかったね」
夫「……」
私「最近はずっとアプリばかり見てる。そういう時があってもいいし、生返事することがあってもいい。でも常にその状態なのは嫌だよ。家族の時間も持とうよ」
夫はやっとスマホをテーブルに置きました。
私「子どもたちにはうるさいって言って、黙らせようとしかしない。最近いつ、子どもたちと話した? 私の話も聞いてない。帰宅してご飯食べて酒飲んで、私との会話よりネット上の人のことばかり気にしている。それじゃ家族でいる意味ないじゃない。アプリがダメなんて言ってない。でも全てアプリに向けるんじゃなくて、食事中は家族の話しを聞くとか、塩梅を考えてほしい」
夫「アプリやめればいいんだろ!!」

趣味やめるやめる詐欺

夫は怒って、アプリをやめると言い出しました。
前回揉めた時と同じです。
怒りで言っていますので、当人が納得したことではなく私への当てつけだと理解しました。
私「やめてほしいなんて言ってない。それにもしここでやめたら、妻にやめさせられたと思うでしょう。私はやめてほしいなんて少しも思ってない。加減を考えて欲しいだけ」
夫は席を立ち、冷蔵庫から缶入りのハイボールを出して飲みだしました。
表情は苛立ちで満ちていました。
酒に逃げてんじゃねぇ。
私のブラックな感情が極まり、黙ってその缶を台所のシンクに捨てました。
はい、大喧嘩勃発です。
多分、6年前の離婚危機以来です。

夫婦大喧嘩勃発

夫「やめればいいんだろ!! やめてやるよ! 家族よりアプリが大事なわけねーだろ!!」と声を張り上げました。
私「やめてほしいなんて一言も言っていない。そうやって怒るのは、それだけアプリに依存している証拠だと思う。私の罪悪感を刺激してアプリを認めさせようとしているように見えるよ」
こうやって書いていると思うのですが、私って本当に嫌な言い方しますね。
夫「やめればいいんだろ、やめれば」
堂々巡りが続きそうでしたので、意地が悪い私は言い方を変えました。
私「やめた方がいいと思ってるならやめたら」
夫「……」
私「私はやめてほしいとは思ってないから、私のせいにはしないでほしい」
夫「…………」
中々スマホを手に取ろうとしません。
やめたくないならそんなこと言わなきゃいいのにと私は思います。
夫はしばらく沈黙した後、後に引けなくなったのかアプリを削除して私にスマホを投げ、「消したよ! 確認しろよ!」と言いました。
しかしアプリを消したところでアカウントは残っているので、再インストールすればこれまで通り使えますし、アプリがなくてもブラウザで楽しめることを知っています。
私はスマホを手に取る気にもなれず、「なんで怒ってるの」と聞きました。
私「怒って投げてよこすのは、私への当てつけにしか感じないよ。本当は私に言いたいことがあるんじゃないの? 趣味を邪魔されて嫌だったよね。でも私も家族の時間がなくなっているのが嫌だった」
夫「……」
私「アプリを続けるのはいいと思うよ。私だってブログやってるし。ただあまりにものめり込んで家族と会話をしなくなってるし、課金して小遣いの前借までするようになってるのはどうかと思う。ネットを楽しむのもいいと思う。ただ、ネットの人の言葉は聞き洩らさないようくぎ付けになってるのに、家族の言葉はまるで聞いてないのは寂しい」
私は話しながら、そうか、私はただ寂しかったんだなと気が付きました。

趣味への没頭と家族の寂しさ

夫は冷静さを取り戻しました。
夫「妻のせいにしたりしないよ。アプリは楽しいけど、ネットの付き合いは相手がどういう人かわからないまま、距離が近くなってしまう。皆に気を使ううちに多くの人の配信に顔を出さなきゃって思うようになってた。自分の配信にアイテムを投げてくれた人には、返さなきゃって思う。課金もするし、無料アイテムを稼ぐためにさらに配信を見なきゃいけなくなる。夜中も気になって起きちゃう。楽しいと思うこともあるけど、やめたいとも思ってたんだ。本当に」
私「私は夫がやりたいならやってほしいと思ってるよ。ただ家族とも話す時間を取ってほしいだけだから」
夫「いいんだ。俺はすぐにのめり込みやすい。加減が難しいから」
夫は確かに中毒になりやすい人です。
ギャンブルはかつて離婚騒動になったことがありますが、それとは別に、パズドラというアプリゲームに4年弱の間に120万円ほど課金していました。4割が家計から出されていて、離婚騒動時に揉めた一端となっていました。
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アプリを始めたのは4ヶ月前でした。
のめり込んだのはここ2ヶ月でした。
その後は二人で以前と同じようにたくさん話をして、一緒に酒を楽しみました。

趣味をやめさせたら解決?

それから日を置いて、アプリはもうやらないのかと聞きましたが、本当にもういいんだと夫が言いました。
これでよかったのだろうかという思いが残りました。
趣味をやめさせたら、それで解決とは思えませんでした。

ブロガーと家族の時間

私がブログを始めて一年が経ちました。

最初は全く見に来る人が居らず、むなしい気持ちを抱えていました。
それでも書き続けました。書いたら誰かに読んでもらえるはずだと闇雲に書きました。

夫はそんな私を応援してくれていました。

夫はシフトがなく超不規則な仕事のため、家族の時間がなくなるからと私が働きに出ることをよく思っていませんでした。
私は子どもの状況もあって、社会復帰を諦めて家にいる日々が続いていました。

そんな中、家で熱中できることを見つけたので喜んでくれていたんです。

私は書きたいことがたくさんありましたし、記事数を増やせば見に来てくれる人も増えるのだと思いこみ、毎日時間を惜しんで書き続けました。

それまでは夫が休みの日は、夫婦で昼間から酒を飲んだり出かけたりして過ごしていましたが、夫が酒を飲むそばで私がPCに向かう生活となりました。

たまに、「聞いてた?」と夫に聞かれることもありました。「聞いてるよ」と言いながら、私は夫の言葉をあまり聞いていませんでした。
後ろめたさはあったし、夫のことは大事だけど、「ブログを書きたい!」という気持ちを優先していました。

ブログを始めて半年したころ、それまで宣伝にしか使っていなかったtwitterで宣伝以外のツイートもするようになりました。すると徐々にブロガーと繋がり始め、勉強になる情報をもらえるようになり、記事の反応を聞けるようになりました。比例するように検索流入が増え始め、少しずつPV数が増えて行きました。

益々私はブログが好きになりました。

しかしブログ開設から記事をほぼ毎日更新していたので、疲れが出始めました。
夫が少し不満を抱いているのにも気づいていました。

私がブログに悩むと「やめたらいい」と言う夫に、不満を感じると同時に安心を感じました。

無理に更新せず、夫との時間を楽しむことも必要だと気が付きました。
「書かなきゃ」と思って書く記事は、どこか“弱い”ですし、やはり私には夫が一番大事だからです。

それに気づいたころ、夫が生配信アプリの存在を知りました。
きっかけは夫の会社の後輩が、そのアプリで数万円稼いだ話を聞いたことでした。

夫は副業をしようと、後輩に話を聞きながらアプリを始めました。
夫はネットに疎く、SNSもほとんどやったことがない人でしたが、後輩はアプリ内でそれなりに影響力を持っている人でしたので、夫は手探りながらも好調な滑り出しを見せました。

ネット上でなければ出会えなかったであろう人達と接することが楽しくて、仕方がないようでした。

私がかつてブログで悩んでいた気持ちも分かるようになったと言います。夫のアプリ内の人付き合いの悩みを聞きながら、酒を飲むなどして夫婦の時間を過ごしましたが、段々とエスカレートして、前述した大喧嘩に発展します。

夫婦は鏡

大喧嘩をした後、一連を振り返るなかで、元凶は私だったと気が付きました。
私が最初に家族の時間よりブログを優先していたのです。

夫は不満を持ちながらも、見守ってくれていました。そして、後輩と私に触発される形で新たなことを始めました。
それに私が不満を持ったのです。

夫婦は鏡とはよく言ったものです。私が夫にしたことが、返って来たのです。
ブチ切れたのは私なのに、私が元凶ってやばいですよね。

しかも私はブログをやめるつもりはないと来たもんだ。

そして再確認したことがもう一つ。

私はやっぱり夫や家族が大事です。
ブログも大事だけど家族も大事。

だからバランスを保っていきたいと思いました。

ブロガーが家族との時間を守るために決めたこと

夫が休みの日は、ブログに専念しないことに決めました。

夫は生配信アプリをやめましたがまた再開する可能性はあるし、他にいくつもゲームをしているので、やはり趣味の時間は持っています。
夫が趣味に時間を割いているときは、私もブログを書こうと思います。

これまで一本書くために5時間以上かけることが多かったので、専念してしまうと一日終わってしまっていたんですよね。

これを心がけるようになり、以前のようなラブラブ夫婦っぷりが戻ってきました。

何事も適度なバランスが必要です。
しかしどうしても没頭したくなる時期があるように思います。

そんな時は、時期を指定して、この日まではやらせてほしい! と理解を求めるのも一つの手なのかなと思いました。

家族だからって「理解してくれて当然」と思ってはいけないのだと学びました。

 

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