伊東の「かりゆし工房」で一枚板を購入しました。
購入した一枚板は機械で切り出されたままの状態で、仕上げられていませんでした。
一枚板を自力で磨き、新築した家に取り付けました。
天然の一枚板をどう磨いたのか。
使用した工具やアイテム、注意点についてお知らせします。
一枚板を磨いて仕上げる
天然木の一枚板を購入した際の記事はこちらです。
仕上げ前で表面がざらざら、ガビガビしています。
この写真は私が荒いやすりで削った後の写真なのですが、それでも相当ぼこぼこしています。
そこで、このまま搬入していただくことにしました。
仕上げる場所を確保する
仕上げをどこでするかや、板を乗せる作業用の脚が問題でした。
板だけでも50kg前後あり、私一人では持ち上げることができません。
古家を壊して建替えている最中だったため、一家で小さな団地に仮住まいしていました。
団地に持ち込めるほど気軽に運べる板ではありませんでした。
建替え中の家の土地の一部を使い、工事用電源を一本お借りして作業させてもらいたいとホームメーカーにお願いしました。
すると超ソフトな言い方で「邪魔になる」と言われます。
スミマセン。えへへ
なんて親切なんだ!! と感動し、甘えさせていただくことにしました。
かりゆし工房に、材木屋に一枚板を搬入してもらうよう頼みました。
まだ0歳だった末っ子を夫に頼み、工具を持って材木屋に向かいました。
材木屋の軒先を借りる
脚と電源を貸していただきました。
本当にありがたいです!!
しかも一枚板も☝写真のように置いてくれていました。
材木屋の店主は、「若い女の子が一人で仕上げるなんて、聞いたことない。大丈夫なの?」と心配していました。
「私、全然若くないんです。えへへ」と煽てに乗っていい気分になった後、作業に取り掛かりました。
使用した工具
私が使用したのはこちらの工具です。
以前自宅のテーブルを作る時に購入していたものでした。
紙やすりを嵌めて、電動で振るわせて、木材の表面を磨くことができます。
私はこれだけを使用して磨きましたが、作業をしながら☟こちらのサンダーが欲しいー!! と心で叫びました。
一枚板の耳の部分を削るには、こちらの方が便利だと思います。
使用した紙やすり
使用した紙やすりはこちらです。
230番
320番
400番
230番
320番
120番
230番
320番
400番
磨く工程
耳には灰色の木の皮が薄くついた状態でしたので、荒いやすりで耳の皮を落としつつ、表面を磨きました。
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こちらは裏ですね。
耳のひび割れている部分はサンダーを立てて、耳を縮めながら削りました。
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裏面は、触った時に木の棘が刺さらない程度に軽く削りました。
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縮み杢が見え始めます。うねうねして見えるのがそれです。
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私は木の粉まみれになりました。
7月の屋外でしたのでタオルを首に巻いて作業しましたが、汗まみれになりました。
私があまりに集中して作業を続けているので、店主が心配してお茶を出してくれました。
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耳はぼこぼこしていて、自前のサンダーでは限界がありました。
ところどころ手作業で磨きました。
写真には緑のスポンジやすりが写っています。
こんなものです☟ホームセンターにも売っています。
ヒビが入っている部分を削り落とすこともできましたが、木材らしさを生かしたかったので、ヒビが大きい部分だけ後にパテで埋めることにしました。
400番までかけ終わったのがこちらです☟
仕上げ材・蜜蝋ワックス
サンダーをかけ終えたら、板に乗っている木の粉を払い、周囲の掃除をしました。
仕上げのワックスに木の粉がつくと、取り除くのが大変です。
掃除が終わったら仕上げ材を塗ります。
仕上げのワックスは蜜蝋ワックスにしました。
経年劣化を楽しめるワックスです。
わざわざウエスを買わなくても、不要になった肌着などがあれば、それで十分です。
光沢が出ました。
縮み杢が浮かび上がっています。
DIYは愛情深まる
自力で手をかけると、より板への愛情が深まります。
「私はあなたのことよく知ってるのよ」と語りかけたくなります。
材木店の店主も完成を一緒に喜んでくれました。
「ここまでやる施主は初めてだ」と感心され、いい気分でした。
作業にかかった時間
作業にかかった時間は、休憩をせずに5時間でした。
時間が許せばもっと作業をしたかったのですが、幼い末っ子を夫に任せていたので、これ以上は難しいと思い切り上げました。
私は物作りが好きです。
主婦になってから自分の時間が取れずに物作りに飢えていました。
作業が楽しくて仕方なくて、熱中しました。
帰宅するときに車を運転する際、集中が切れた反動で、反応が遅くなっているように感じました。
努めて気を付けて運転をして帰宅しました。
慣れない作業をした後の車の運転は勧めません。
お気を付けください。
つるつるの天板に仕上げるには
私は400番までしか使いませんでした。
400番は紙を置き鉛筆で文字が書けますが、天板を布で拭こうとすると布の繊維が木の表面に細かく引っかかります。
ツルっと拭きやすい天板にしたいなら、、1200番くらいまで磨くといいと言われています。
満足しています。
作業時に注意すること
実際に磨いてわかった注意点をお知らせします。
自宅内で作業をしないこと
木の粉は想像以上に舞います。
細かな粉は肺に入ると危険です。
必ずマスクを着用してください。
家の中で作業したらえらいことになります。
役立つ工具
あるといいなと思った工具はこちらです。
前述したサンダー。
ブロワと言われる、エアーでゴミを飛ばせる工具。
プロに仕上げまで頼んだ方が早いのは確かです。
完成写真
建築中だった自宅に搬入し、仮置きした様子がこちらです。
耳の凹凸が少ない方を、キッチンが入る方にあてました。
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出来上がったのがこちらです。
一枚板の脚に使用しているものは、通販でセルフオーダーしたアイアンです。
別記事に詳しく書きます。
参考になりますように。