ホームメーカーはアフターフォローで選ぶべき!注文住宅トラブルが救われた神対応実例

注文住宅を建てて丸4年が建ちました。

わが家がお願いしたのは、東京と神奈川を中心に展開しているホームメーカーです。

外壁に特殊な素材を使い、デザイン性や断熱性、気密性、耐震性を高めているのが売りで、坪単価はちょっとお高めです。

わが家は当初、程度の良い築40年の中古一戸建てを購入しました。しかし住んでから多くの問題が発覚します。基礎から外壁、屋根や窓枠、床、タイル、配管、給湯に到るまで手入れが必要となり、住んで5年で500万近くの大金が出て行くことになりました。

木造住宅は築40年も経つとこんなにもお金がかかるのものなのかと痛感しました。その後も住み続けるなら1000万円近くをかけて手入れをしていかなければならないことがわかり、建て替えに踏み切りました。

教訓を胸に目指したのは「年数を重ねても金がかからない家」です。

どれだけ理想を掲げても配管や給湯設備は耐用年数が決まっていますから、然るべき時期に手入れや交換が必要となるのですが、基礎や外壁、屋根はできるだけ長持ちする素材で、保証がしっかりしているメーカーを選びました。少しばかり高くても、将来的にかかるメンテナンス費用を考えたら得と判断しました。

結果として良いホームメーカーを選んだと自負しています。

基礎の配筋の多さや丁寧な施工、誠実な対応力はもちろんなのですが、住んで4年経つ今、選んで良かったと思える理由NO.1は何と言っても「アフターフォロー」の良さ!!

「ホームメーカーはアフターフォローが手厚いかどうかで選ぶべき」と聞いてはいましたが、今まさに実感しています。

アフターフォローが良いとどんな安心が得られるのか、実例をお知らせします。

施主検査に同行し、施主より厳しくチェックするアフターフォロー担当者

注文住宅を計画し始めてから家が建つまで、約2年かかりました。

途中、私が末っ子を妊娠して悪阻で苦しむなどして、契約に至るまでに時間がかかったからです。

その間何度も「おうち見学会」に参加し、何年も前にそのホームメーカー(以下、HM)で建てた施主さんのお宅を見て、住み心地などを伺いました。また既に建てた施主家族や検討中の家族が参加できる祭りに参加して、情報交換をさせてもらうなどしました。

ネットの広告より生のクチコミを信用する私は「施主の評判に嘘はない」と感じ、夫も乗り気でしたので契約に至ります。

その判断に間違いはなかったようで、担当営業や設計担当、デザイナー担当、現場監督、棟梁、設備協力会社担当全ての方に不満を感じることなく、また大きな問題が起こることもなく家が建ちました。

そして引渡し前に行われる施主検査の日。
「アフターフォロー担当者(以下、AF)」が私と夫の前に現れました。

中年のその男性は私と夫に挨拶してくれましたが、失礼とは感じないものの、若干ぶっきらぼうに見えました。
堂々としていて、現場監督より立場が「上」に感じる態度です。

私は出産するまで、大規模イベントの企画や運営、装飾の提案や施工をする会社で仕事をしていました。いわゆる広告代理店業務です。図面の読み込みや素材の知識、施工管理の経験がありましたので、間取りの打ち合わせ時にかなり細かいところまで突っ込んで詰めていました。「細かいことを言う、厄介な施主」だったと思います。

しかしAFは私や夫が気づかないような細かなところまでチェックをして、修正を指示する付箋を貼って回りました。

クロスの糊の拭いたあとが若干残っている部分や、入り組んだ場所の壁紙の浮きを抑える材の継ぎ目が1~2ミリズレている部分など、パッと見て気が付かないような細かな部分も次から次へと指摘していました。

「私より細かい人がいるとは。私たちが指摘するまでもないね」と私が夫に話すと、聞いていたAFが言いました。

「だって、ここでチェック漏れがあったら、全部アフターフォロー担当である俺に話しが来るんだよ。俺、大変になるの絶対ヤダ。施主さんだって一生の買い物で心残りあったら嫌でしょ」

た、確かに!!

「施主検査って重要だよ。でも初めて家を建てた施主さんはチェックするべき箇所が分からないことがある。だからこそ、俺が一緒にチェックするの」

私はこの時思いました。

この人、信用できる!!

注文住宅はアフターフォローの良さで選べと言われる理由

かなり細かくチェックしてくれたからか、住み始めてから大きな問題が起こることはありませんでした。

ガラス製の重いドアであるテラス窓が閉まりにくく感じたことがありAFに電話をかけると、ほどなくして自宅にやって来ました。状況を確認した後に窓を販売設置しているメーカーを手配してくれて、解決しました。

半年点検と一年点検を経た後は、一年ごとに「点検に伺います。都合のいい日時をお知らせください」という知らせが届きました。点検費用は無料です。私は特に不満がなかったので点検は不要だと思い、返信ハガキを出しませんでした。

すると年に二回あるHMの祭りでAFに会った際、「点検しなくていいの? 換気システムの手入れ方法とか詳しく教えられるよ。手入れが不足している家とかもあるからさ」と言われます。他のホームメーカーで建てた知人は、不具合があってHMに対応を求めても中々対応してもらえないと不満を言っていましたので、姿勢の違いを感じました。

入居して2年以上経ってから天井の桟を下地にしてカーテンレールを取り付けようと計画しましたが、天井板やクロスで桟の場所が見えず、自分で調べても分かりませんでした。

AFの仕事ではないとわかっていましたが試しにAFに相談したところ、快く「行くよ」と言ってくれ、数日後来てくれました。

☟このようなレーザー式の下地チェッカーより、

☟細い針を刺して下地を探すものの方が確実だと、実際の物を持ってきてくれました。

私が下地を探していた場所の桟を探し、マスキングテープを貼って印をつけてくれました。

「すぐに来れず、待たせちゃってごめんね」とAFが言います。
「忙しいんですね。AFの部署は人があまりいないですもんね?」と聞くと、「うちの会社が建てる家は不具合が少ないから、本来のアフターフォローとしての仕事はあんまりないんだよ。最近忙しかったのは、先週来た大きい台風で『庭にあった倉庫が倒れた』とか、リフォームで関わったお宅で、リフォームしていない箇所の天窓から『雨漏りした』って相談もらって、対応してたんだ」と話しました。

庭に設置された倉庫も雨漏りした窓もHMは関係がないにも関わらず、「建築の知識があるAFなら、解決の方法を教えてくれるかも」と相談されるようです。

倒れた倉庫は家主とAFで協力して起こし、倒れにくくする方法を助言したと言います。また雨漏りについては応急処置を伝えたのだとか。全て無料で行っていました。(処置の内容によっては有料になります)

雨漏りはリフォーム工事のセールスのチャンスなのでは? と思いましたが、「俺はAFだから、問題を解決する方法を提案するだけで、何を選択するかは家主の判断に任せる」とサラッと答えました。

住んだ後も安心感をくれるAFの存在は“満足度”に大きな影響を与えることを、身をもって知りました。

結果的にこの満足感が口コミとして広まり、新たな契約者を増やすのだと思います。

玄関の鍵が抜けないピンチを救ったのは、アフターフォロー担当者

入居して丸4年を過ぎたある日のことです。
私は末っ子の通う幼稚園のお遊戯会に向かおうとしていました。

お遊戯会は感染症対策のため、クラスごとに細かく発表の時間が区切られていました。指定の時間まで保護者は園に入ることができないので、発表の時間まで15分というギリギリの時間に家を出ました。

玄関を出て鍵を差し込んで回し、さあ園に向かおうというその瞬間。

ん? え? え? え?????

か、鍵が抜けない!!!

なぜかわかりませんが、とにかく鍵が抜けないのです。
回すことはできても、抜けません。

な、なんで!?

ここでかつてAFに言われたことを思い出しました。

AF:「最近の鍵は精密性が増していて、鍵穴にちょっとした埃が入ってしまうだけで鍵が入らなかったり回らなかったりする不具合が増えてるんだよね」

ほ、埃だー!!!

鍵が抜けない原因が埃であろうことはわかりましたが、とにかく私はすぐにお遊戯会に向かわねばなりません。
しかし鍵は抜けない。頑張って力を入れたら抜けるとか、そんな次元をとうに超えるほど抜ける気配がありませんでした。

マズイ!
末っ子のお遊戯が見たい! すぐに向かわないと間に合わない!! 鍵をこのままにして向かおうか!?

いや、わが家は「空き巣が増えてるから気を付けて」と注意喚起されているほど要注意地域です。鍵が差しっぱなしの玄関を何時間も放置するなんて「泥棒に入ってくれ」と言っているようなものです。泥棒に入られなかったとしても、いずれは抜けない鍵をどうにかしなければなりません。どうしよう!!

私は持っていたスマートフォンでAFの携帯電話に電話をかけました。

「はい。どうしましたー?」

ああ、AFの声安心する!!

「鍵が抜けないんですー!!」と状況を説明して泣きつきました。

AF:「今ちょうど近くにいるので、今から向かいますね。20分かからず行けますが待てますか?」
私:「待てません!! 末っ子のお遊戯会が15分後で、幼稚園まで10分はかかるんです! すぐに出ないと~!!」
AF:「それは大変だ。じゃあ良ければそのままにして幼稚園に向かってください。俺が鍵救出しておくんで」
私:「お願いします!!」

AFに全てを任せて私は幼稚園に向かいました。

AFなら解決してくれる。鍵を任せても大丈夫という、絶大な信頼があるからこそできることでした。

幼稚園に着くころ、AFから「鍵の救出完了しました。HMで保管するので、お遊戯会が終わったらHMまで取りに来てください」とショートメッセージが入りました。

AFは神かもしれない!!
こんなにフットワークが軽く信頼できるAFの話は、他に聞いたことがありません。

因みにこういった鍵穴クリーナーを差したらすぐに抜けたようです。

わが家は停電時やインキーが怖くて電子鍵を採用しませんでした。
テンプルキーを差し込むタイプの鍵を採用したお宅は、定期的に吹きかけておくと良いかもしれません。

ホームメーカーはアフターフォロー力で選ぶのがお勧め

アフターフォローの良し悪しによって、HMの満足度が変わることを知りました。

アフターフォロー力があるHMかどうかは、お家見学会や施主が集まるイベントで話しを聞くことで知ることができます。

問題が多いHMは施主同士が接触するようなイベントを行わないことが多いので、イベントの有りなしでも、ある程度判断ができます。反面、イベントがあってもイベントにコストをかけ過ぎているHMは家の素材や人件費をその分削っている可能性がありますので、バランスをみることが大切です。

参考になりますように。

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