三浦春馬さんが自死されたという、ショッキングなニュースが流れました。
私は十代のころから三十代初頭まで、「死にたい」という思いに苛まれていた時期が長くありました。
近しく付き合いのあった従弟が自死し、独身の頃には家に泊まるなど度々遊んでいた後輩が自死するなど、自死は身近な存在でした。
そんな私が三浦さんの死を知り、最初に思ったのが「死なない道を探してほしかった。」です。
死んだ方が楽だと思う気持ちがよくわかるのに、死なないでほしかったと思う気持ちについて考えます。
三浦さんの死・自死願望は精神の逃げ場
死にたいとき、「死んだら楽になる」と思っています。
それしか考えられなくなっています。
精神的に追い詰められて願望を持つとき、気持ちのはけ口をなくして、ただただ苦しくて、解放されたくて選ぶのだと思っています。
自分でも、非常に危うい線のような細い神経の上を歩いていた自覚があります。
だから、苦しんだだろう三浦さんをただ責めることはしたくありません。
多分、私が親になったからです。
三浦さんは自死以外の道はなかったのだろうか、どこかに逃げ場がなかったのだろうかと考えます。
それから親戚の付き合いが一切なくなりました。
30歳の死
恐らく私が一番精神的に追い詰められていたのは28歳頃です。
そのころ、夫が彗星のごとく現れました。
あっという間に結婚まで話が進み、安らげる家庭を与えてくれました。
夫と出会っていなかったら、三浦さんと同じように30歳くらいで死んでいたかもしれません。
三浦さんの死の理由はわかりません。
きっとこれからワイドショーなどで憶測が飛び交うでしょう。
しかし本当の死の理由など、誰にもわからないのです。
本人にさえ、わからないかもしれません。
なぜなら、整理できないから死を選ぶのです。
整理しきらず溢れ、自分で止められずに苦しいから楽になりたいと思うのです。
自死の理由
悩みは人に見えないものです。
まして彼のように芝居が上手い人なら、容易に隠せてしまうかもしれません。
仕事も順調だったのに、ファンも多くいたのに、なぜ、と思う人もいるでしょう。
結局何が苦で何が幸せなのかは本人にしかわかりません。
表面上の憶測の理由はたくさん出てくるのでしょうが、思春期に起こる勢いづいた自死以外は、積もり続けた結果であると思っています。
幼い頃から心に溜まった濁りを抑え、頑張って頑張って頑張り切れなくなるのが30歳頃かもしれません。
私のように安らげる人が現れたなら、変わっていたかもしれません。
憶測から自死の理由を断定しないよう、誰かを集中的に責めてしまうことがないよう願います。
三浦春馬さんが、安らかな気持ちで居られることを願います。
こころのホットライン
死にたいと思っていた時に、調べたことは一度もなかったのですが、今は下記ホットラインがあります。
一人で悩むのは苦しいから、少しでも吐き出してほしいです。
死ぬことが絶対にダメだとは思ってないけど、違う道もあるかもしれない。
違う道は一人じゃ探せないかもしれないから、誰かに聞いてもらった方がいい。
全てはきっとここから始まるよ。
今苦しんでいる誰かに伝わるといいなと思います。
厚生労働省こころの健康相談統一ダイヤル
☝電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。
厚生労働省HP
日本いのちの電話連盟
ホームページにアクセスすると、メールでの相談が可能です。
チャイルドライン
18歳までが対象です。
電話での相談、チャットでの相談が可能です。
総合対策推進センター
いのち支える対策窓口
☝全国の相談窓口一覧が見られます。