三人の子育てをしている母です。
小学校高学年になる長女が、小学校の同級生が集まるグループLINEに参加したところ、ちょっとしたトラブルに見舞われました。
トラブルの詳細をお知らせします。
小学生にスマートフォンを持たせた理由と約束事
子どもがインターネットを利用して事件に巻き込まれる報道が度々あることから、小学生に電子機器を持たせるべきではないという意見が根強くあります。
私もかつては中学生からで十分だと思っていたのですが、実際にスマートフォンを持たせたのは小学校3年生の終わりでした。
わが家がスマートフォンを持たせるに至った理由は、以下の通りです。
・下の子が小学生に上がり行動範囲が広がったことで、緊急時用にキッズフォンを持たせることにした。新たにキッズフォンを買い足すか、長女が持っているものを下の子に引き継ぐかという局面に立たされた。
・習い事で通っているダンス団体が子どもたちの自主性を重んじており、発表会の衣装等をインターネットを見ながら子どもたちで協議する場面があった。
・ダンス団体において、度々いつもと違う場所に子どもだけで電車で向かう機会があり、乗り換え情報や地図を調べる等臨機応変に対応するアイテムとして、スマートフォンが最適だった。
小学校低学年からスマートフォンを持っている同級生がおり、長女はずっと羨ましいと言っていました。
低学年からスマートフォンを持っている子は、両親が正社員として働いているケースが殆どでした。
キッズフォンより通話精度が高かったり、文字や写真、動画でのやり取りがしやすく、子どもの安否を確認しやすいといったメリットがあるため、持たせるようです。
その他の生徒は、自分専用のスマートフォンは持っていなくても、インターネットを日常的に利用しているケースが大半です。
親が使っていた古いスマートフォンやiPadのアプリ、switchやPCのゲーム等で同級生とアカウントを繋げ、アプリやゲーム上で音声やメッセージのやり取りをして遊ぶのです。今や子どもたちの普通のコミュニケーションとなっています。
私の子どもの頃とは、環境が様変わりしていることがわかります。
スマートフォンを持たせることになった時、長女とじっくり話をしました。
そして、必ず守ってほしい約束事を伝えました。
・ゲームやLINEで誰かと繋がる際は、実際に知っている相手に限り、事前、或いは直後に親に報告する。
・SNS等に自分の写真や友達の写真を載せない。
・一時的な愚痴であっても、悪口と勘違いされかねないコメントはしないこと。誰かがそのような発言をしたとしても、容易に同意をしないこと。
・アプリをインストールする際には、事前に報告をすること。
・夜21時にはリビングの所定の位置に置いて、就寝すること。
・長女立ち合いの元、抜き打ちでスマートフォンを見させてもらうことがある。
・約束事は状況に応じて追加、または緩和するが、守れなかった場合はペナルティとして一週間から半月ほど使用を禁止することがある。約束違反が度重なった場合は、キッズフォンに機種変更する可能性がある。
長女はスマートフォンを欲しがっていましたので、必ず守ると言って積極的に約束をしてくれました。
実際は守れないこともありました。
主に使用時間についてです。何日も時間をオーバーした際には、ペナルティを発動させることもありました。
思春期になってから約束事をすると、親への反抗から守らないことがあり、取り上げるなどの強硬手段に出ることで親子の関係が拗れる場合があると言われています。
その点、割と素直に話しを聞いてくれる年齢から危険性を教えて約束を守ることに慣れておく方が、トラブルが少ないと言われます。そのため当初は携帯会社の見守りサービスを利用して、厳密に約束を守れているかどうかを確認していました。
スマートフォンを持って一年以上が経つ今も利用時間を度々オーバーしていますが、ペナルティを受けたくないあまり、声をかけると慌てて使用を止めています。
小学生のグループLINEトラブル実例・習いごと編
長女は悩みや問題が生じると、私に相談をしてきます。
スマートフォンに関することで最初に相談をされたのは、小学校4年生の終わりの頃でした。
ダンスの習い事のグループLINEで、「嫌な発言をする子がいる」というのです。
それは長女が属しているダンスのクラスの、スマートフォンユーザーが集まっているグループLINEでした。
同じクラスのBがスマートフォンデビューをして、グループに参加しました。それを機に、数時間で百数十件もの活発なやり取りがされるようになります。
スマートフォンを持ち始めた当初は、「誰かと連絡を取りたい」と望む子が多いようです。
その願望がグループLINEで爆発した結果でした。
ダンスと関係がない会話やスタンプの連打が多く、いわゆる身のない雑談でした。
長女はクラスのリーダーでした。
雑談をするのは構わないけれど、グループLINEの雑談に参加する意味もあまりないと言って、極たまに返信をする程度で放置していたようです。
長女と同じように、いえ、長女よりずっと返信をしないまま、既読無視をしているメンバーAがいました。
Aはメンバーの中で最年長でした。努力をしているものの、あるダンスのターンが上手くできず、上のクラスに上がることができずにいました。
ダンスの全国大会では、ほんの少しのミスで落選してしまいます。
Aが足を引っ張っているのではないかと、Bは疑っていました。
長女とBはダンスの技術面で、クラスの中心的メンバーでした。
Bは自信があるために、発言も活発でした。
Bは皆と雑談がしたいのに、全く反応をしないAを疎ましく思いました。
Aを名指しして、「返信しないなら退会させるよ」と何度も送るようになりました。
長女は後からそれを読み、「これは問題だ」と母である私に相談をしてきました。
Bは決して問題がある子ではありません。ダンスが上手く、自信があって向上心も強いです。少しお調子者の一面も持っています。子どもならではの、深く考えずに発言をしてしまっただけだとわかりました。
しかし退会させるよと言われたAは、傷ついたでしょう。
自主練をしているAの姿を、長女は度々見ていました。
所属しているダンス団体では、上に上がれずに辞めていくメンバーが少なくありません。
そんな中、下の年齢の子達に混ざってでも努力するAの姿をみて、長女は尊敬していました。
レッスン時には、Aはメンバーとコミュニケーションをとっていました。しかしグループLINEに参加することは殆どありませんでした。スマホデビューしたばかりで、盛り上がっている下の学年の子達に、混ざる気になれなかったのかもしれません。
長女とBは、翌月に上のクラスに上がることが決まっていました。
時間が経てばBはグループLINEを抜けることになりますので、Aのストレスも減るのだと思います。しかし長女は推薦でリーダーを務めることになった経緯もあって、責任を感じていました。
と話しました。
暫くして長女に「あの件どうなった?」と聞いたところ、グループLINEに「その言い方は良くない」という文言とおどけたスタンプを送ったら、それ以降Bは返信を催促するコメントをしなくなったとのことでした。
レッスン時には、AとBが普段通り雑談をして笑っていたとも聞きました。
その後長女とBはクラスが上がり、仲良くレッスンに励んでいます。
小学生のグループLINEトラブル実例・学校編
小学校5年生に上がると、スマートフォンを持つ同級生が一層増えました。
感覚では、4年生頃から増え始めて5年生になるころには学年の半数近くが持ち始めた印象です。
子どもたちが通う公立小学校は、バブル期に高級住宅街として知られた地域の中にあります。
高齢化が進んで地価がかなり下がっているものの、落ち着いた家庭の子どもが多い学校です。
※私が子どもの頃に育った地域は、薬物で逮捕される親がいるなど低所得者が多く、学校は荒れていました。それと比べての印象です。
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通信ゲームに、名指しで書き込まれた悪口
5年生になったばかりの4月のことです。
あるゲーム上の公開コメントページに、同級生Cをフルネームで名指しして「こいつは性格が悪い」という書き込みがある。どうしたらいいかと長女に相談されました。
書き込んだアカウントは実名ではなくゲーム内のユーザー名でしたが、友達として繋がっている同級生Eいたことから、書き込んだのが同級生のDだとすぐにわかりました。
Dは登校拒否の傾向がある女子生徒です。
学校に来るのは週に一度かそこらで、保健室に登校して帰宅することが多くありました。
Dがなぜ登校拒否になったのかはわかりません。同級生の大半は理由を知らないまま、普段通りにDと接していました。
Dは学校にはあまり来られないものの、放課後は同級生の女子たちと混ざってよく遊んでいました。
「性格が悪い」と書かれたCは、放課後にたまに遊ぶ仲間の一人でした。
Cは少し言葉がキツイところがあるため、Dはそこが嫌だったのかもしれないと長女は想像しました。
とにかくゲーム内でCへの悪口を発見したEは、スクリーンショットを撮って証拠を残したうえで、今後どうするべきか悩みました。
Cは珍しい名前なので、フルネームで悪口を連発されている間に、本人の耳に入ってしまう可能性がありました。同じゲームをしている他の同級生達から、Cに話しが漏れてしまうのも心配でした。
Eに相談をされた長女は、どうするべきか私に相談をしてきました。
長女はそのゲームをしていませんし、Dの性格も分かりません。登校拒否という事は、今は精神的に不安定な時期なのかもしれません。同級生からDに注意をしていいものかも、わかりませんでした。
私はどうするべきかわからず、先生に相談をしてみるように言う事しかできませんでした。
実はその時すでに、長女とEは二人で先生に相談をしていました。
先生は「そうか。困ったね。わかった」と言って、詳細を聞いてくれたと言います。
その後先生がどんな対応をしたのかはわかりません。
今のところ変化はないままです。
同級生のグループLINEの仲間外れ
ある女子生徒が、学校の同級生が集まるグループLINEを作りました。
発足したのは4年生の中盤でしたが、別のクラスの子が中心となっていたため、長女が参加したのはクラス替えが行われた5年生になってからでした。
長女の学年は50人以下と少なく、男子生徒の割合が高いです。
グループLINEも、男子が中心となっていました。
少し目を離すと、数十件から数百件の未読通知が溜まります。
スタンプの連打や、男子が虫の画像を載せて、女子が嫌がるのを面白がるような内容が主でした。
ある時、同級生の男子生徒FがグループLINEに参加しました。
参加通知を見た男子Gが、「Fを仲間に入れたのは誰?」とコメントを入れました。ある男子が「俺だけど」と名乗り出ると、Gは「なんでFを入れるんだよ。勝手に入れるな」と怒りました。
Fは少し変わったところがあります。
あまり人の意見を聞かず、何かとやり過ぎてしまうところがありました。
Gは「Fを勝手に入れないで。Fを退会させるよ」とコメントを連発しました。
Fはずっと沈黙しています。
「Fが見るよ(見られたらまずいんじゃない?)」とコメントを寄せる子が出ると、「FはLINE殆ど開かないみたいだから、きっと見てないと思うよ」とFをよく知る子が答えました。
Gは「Fを退会させて。勝手に新たな人を入れるな」と執拗にくり返しました。
多くの子は沈黙。或いは既読もつかない中、男子Hが「そんなこと言うなよ」とGを止めました。
Gは「俺は何度もFに怪我をさせられてるんだ。他のやつだって、嫌だって言ってもやり続けられて、嫌ってるやつもいる。グループLINEが楽しくなくなる。嫌なもんは嫌だ」と言いました。
怪我したのはいつの話かとHに聞かれたGが「怪我は去年……」と答えると、「それならFも反省して変わっているかもしれない」とFをフォローしました。
GとHが言い争っている中、別の男子が「まあまあ。G、それは良くないよ」という文言と共に、可愛いスタンプを送りました。
それ以降、GがFについて発言することはなくなりました。
Fはそれ以降も一度もLINEにコメントを送ることはなく、グループLINEはそれまで通りの様子です。
長女がこのやり取りを見たのは、一件が収まってからでした。
一件落着だと思っていましたが、それ以降は誰かを参加させる場合に、事前にグループ内に許可を求めるようになっていきました。
男子達はいつもすぐに「OK」とは言わず、茶化すように拒否をします。
長女はそのやり取りに、不快感を募らせていました。
「友達である同級生を仲間に入れるのに、審査があるみたいで嫌」だったのです。
同じように感じている同級生が多かったようで、特に女子達が立て続けに退会して行きました。
グループ内では「なんで退会者が続いてるの?」と、いつもの男子達の話題になっていました。
長女は今、退会するべきか悩みながら、しかし便利でもあるので、在籍を続けています。
ネット上で成長する子どもたちと、親たちの心配
Gが「Fを退会させたい」と繰り返したやり取りを見たある男子生徒の母親が、Fが傷ついたのではないかと心配して、私にどう思うか意見を求めました。
その時私は、長女から話で聞いていたものの実際のやり取りを見ていなかったので、長女立ち合いの元、LINEを見せてもらいました。
確かにGの発言は問題がありました。
反面、Gの気持ちを全て否定するのも違うように思いました。
Fが喧嘩っ早いのは事実です。度重なって怪我をさせられて、嫌いになるのは仕方がないことです。ただ大勢が見る場で、一人を非難して排除しようとするのは、よい方法ではありませんでした。
GやF、止めに入ったH等、当事者同士が面と向かって言い合うのなら、子どもの喧嘩として成立するのだと思います。
後に文字として残ってしまうネット上だと、「後腐れ」が起きやすいように感じられました。
ネットならではの問題がある反面、止めに入る子がいることや、他の子達がそれぞれの意見を述べてその場を収めていく様子が見られたことに、感動もありました。
きっとHはいい男になると思いました。沈黙を貫き続けているF君は、問題行動がありますが生命力に満ちていて度胸がある子です。大物になる予感を抱いています。
GとHの言い争いを「まあまあ。G、それは良くないよ」の文言とスタンプで最終的に収めた男子は、後日、学校で「俺が収束させたから!」と得意げだったそうです。それもまた成長と自信の構築だと思い、微笑ましく感じられました。
Gは突発的な怒りからFへの非難を連発しましたが、周囲に注意されて以降、胸の内に留めるようになったことも大きな成長でした。嫌な物を嫌と言うことは、決して悪いことではありませんしね。
大人が介入する範囲
長女には「G君がF君を嫌うことは止められないし、仕方ないことかもしれない。グループに入ってほしくないと思う気持ちも分からなくない。でも嫌な子とやり取りをせずに、見守ってスルーするという方法もある。大勢が見ている前で特定の人を非難するとその人を追い詰めることになりかねないから、気を付けてね」と話しました。
私が長女に話したことが、正しいのかどうかはわかりません。
私に意見を求めてきた母親とは、「互いの子どもがよくない発言をしたら、教え合おう」と話しました。ネットという見えにくい世界でも、できる限り子どもを見守っていこうという意味です。
子どもですから、言い過ぎたり言葉選びを間違うことはよくあります。
ネットでは文字として残ってしまうために言葉尻が気になってしまいますが、子ども同士の関係は「今」がどうなっているかが重要なのだと学びました。
大人目線では危なっかしく見えたとしても、ネット上でも子どもたちはちゃんと成長をしているようです。
実際に危険な方向に行ってしまうこともありますので、注意は必要ですけどね。
三姉妹を育てる母です。小学生高学年で女子のトラブルの原因になりやすいのが、「言葉が強い(キツイ)」ことです。そこから派生して、「あの子を仲間外れにしよう」と派生することがあります。事実を見たら「虐め」ですが、当人には全く[…]
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私は幼い頃、「市販の菓子は体に良くない」という理由から、与えられずに育ちました。ジュースやファストフード、外食も同様に、親から与えられることはほぼありませんでした。友達の家でスナック菓子を出されると貪るように食べ、もっと欲しいと[…]