授乳で乳頭が切れて痛い!母乳が出ない!産後トラブル奮闘記

出産が痛いのはあまりに有名です。覚悟もしていました。
しかし授乳がこんなに痛いものとは知らなかった! 初めての授乳奮闘記です。

授乳開始 未知との遭遇


第一子の長女は予定日より二週間遅れて自然分娩で出産しました。
出産予定日から遅れること13日目の散歩中に高位破水し、同時に微弱な陣痛がスタートしたのですが、何にしても

来たー!!

とテンションが上がりました。

病院と仕事中の夫に連絡し、ウキウキしながら荷物を持って一人で病院に向かい、病院にすっ飛んで来た夫立ち合いのもと数時間奮闘し、出産します。

出産が痛いことはあまりに有名です。覚悟をしていましたので、ただひたすらに耐え、取り乱すことなく終えることができました。

助産師がカンガルーケアで長女に私の乳首を咥えさせました。
生きるための反応なのでしょうか、私から出てきてまだ数分の長女は目を閉じたまま乳首に口を当てようと僅かに動きます。

産まれ落ちたばかりの馬が必死に立とうとするのと同じで、人は馬より未完成で産まれてくるものの、生きるための反応をするのだと思いました。

産後ハイで頭は冴えまくっていましたが、原因不明の出血多量で計1800mlまで出てしまいました。500mlを超えると出血多量と母子手帳に書かれますので、結構な出血量であることがわかります。
輸血レベルだけどリスクを避けるために様子を見たいと言われ、分娩台から6時間降りるのを禁止されました。

部屋に移りましたが相変わらず出血が続きました。
母子にトラブルがあると子どもを預けるか選ぶことができました。助産師に無理しないでと何度か声をかけられましたが、我が子の変化を見逃してなるものかと、鉄剤の点滴を受けながらも同室を選びました。

授乳しても母乳が出ない 産後ハイと貧血


出血が止まらず、産褥ショーツを履いていましたが何度もシーツを血で汚しました。

産後で消耗した身体と酷い貧血で動くなんて、今思えば危険だと思います。
全く勧められる行為ではありません。産後の身体に関わりますからね。

しかしその時私は産後ハイだったので。

楽しい。子どもが面白い。

動くと出血するので、できるだけ動かないように世話をしました。
助産師が時々おむつ換えを手伝ってくれました。授乳でおっぱいを咥えさせるのですが貧血のせいか母乳量が増えず、助産師が少量のミルクをあげてくれました。

母乳があまり出なかった私は焦ります。
なぜ出ない!?
点滴を受けながら産後ハイのテンションのまま、寝ずに母乳の分泌についてスマートフォンで調べます。

母乳分泌のメカニズム

母乳は血液で作られています。

プロラクチンという女性ホルモン(女性ホルモンですが男性にもあるホルモンです)が血液を母乳に換える働きをします。
乳房内に張り巡らされている乳腺の根元にある乳腺細胞に、血液が取り込まれることで母乳が作られます。

プロラクチンが多く分泌されるのは、思春期前後と妊娠、授乳期です。

プロラクチンは乳頭に刺激を与えると増えます。
つまり、赤ちゃんにたくさんおっぱいを吸ってもらい、乳頭に刺激を与えると母乳が作られるということです。

うまいメカニズムになっていますね。

因みに思春期の成長期は、よく眠ることでホルモンが分泌され、乳頭に刺激を受けることで乳腺が発達しやすいと言われています。
おっぱいを揉むと大きくなると言われるのは、ここからきているようです。

特定のホルモンが多くなりすぎるとバランスが乱れ、悪影響を及ぼす場合がありますので、胸を大きくしようと揉み過ぎるのは禁物です。プロラクチンで大きくなった胸は張りが強い特徴がありますし、注意してください。

プロラクチン同様、乳頭を刺激するとオキシトシンというホルモンが分泌されます。

幸せを感じると分泌されやすくなるホルモンで、乳頭から母乳がピュッと出る作用と、子宮の収縮が促され、排卵が抑制されるという産後の身体に必要な作用を起こします。

産後にストレスを感じて母乳が止まってしまうことがありますが、オキシトシンの働きが抑制されることで起こります。

プロラクチンと血液によって作られた母乳は乳腺を通って乳管洞という部位でスタンバイし、赤ちゃんに吸われた刺激でオキシトシンが働き、乳腺を伝って乳頭から出るということです。

母乳が出ない理由 私の場合


まず貧血を脱するしかないと考えました。

血液を作らなければ、ホルモンがどう頑張ったって母乳は作られません。

助産師さんのアドバイスにより、ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツ飲料をたくさん飲むようにしました。

スポーツ飲料は水分不足や低血圧を回復させる機能があります。貧血を補う機能はないのですが、私は鉄剤の点滴を続けていましたので、出てしまった1800mlの血液分の水分とエネルギーを補うために飲みました。
糖分が多いため、通常の産後には勧められないそうです。

身体の回復を待ちながら、とにかくおっぱいを吸わせました。

私は可愛い子どもにおっぱいを吸われている、吸われている、吸われている……。

と子どもの顔を見ながら頭の中で念仏のように唱えました。

幸せホルモンのオキシトシンを分泌させるためです。
とにかく吸わせまくったお陰で徐々に母乳が増えてきたのですが、同時に襲ってきたのが乳頭の痛みです。

痛ー!!

授乳が痛いなんて聞いてない!


痛い! めちゃくちゃ痛い!! 何で?

見ると乳頭に傷が入り、血が出ています。
痛いよー。授乳やめたい。でもやめたらせっかく出始めている母乳が出なくなっちゃうかも。

涙を噛み殺しながら授乳させます。ストレスになるとその後に響いて良くないので無理をせずにミルクに頼ればよかったのに、産後ハイだったので無暗に頑張りすぎました。

助産師が乳頭を見てくれました。

あらー、痛そう! 頑張ってるね! 馬湯は赤ちゃんの口に入っても大丈夫だから、塗って保護するといいよ。切れるのは赤ちゃんが深く咥えられていないから。赤ちゃんが大きく口を開けた時にガブっと深く咥えさせてね。乳輪が赤ちゃんの口に隠れるくらいまで。

痛みで半泣きになりながら指導を受けました。

産後すぐに授乳の指導を受けた時も同じように教えてもらったのですが、子どもは口が小さいし、あまり大口を開けてくれません。
とにかく咥えさせればいいのだろうとやっていたら怪我をしてしまいました。赤ちゃんと言えども吸う力が強いので、浅いと乳頭だけが吸われて傷ついてしまいます。

ママも赤ちゃんも初心者なので、失敗はつきものです。
学ぶしかない!!

それからは大きい口を開けて泣くまで待ってから、深く咥えさせるようにしました。
すると子どもも学んできて、おっぱいが欲しいときには大きい口を開けるようになります。
授乳を終わりにしたいときは、綺麗にした手の小指を赤ちゃんの口に優しく差し込み、口を開かせて外しました。

乳頭の痛みは一週間程度かけて徐々に治まっていきました。

因みに乳頭保護器も試したのですが、子どもは吸ってくれないし母乳の分泌も悪くなったように感じ、使わなくなりました。
☟こういうものです。

問題なく使ってたよ、というママ友もいますので、今悩んでいる方は試してみるのも良いかもしれません。

退院前にやっと点滴が取れ、何とか母乳の分泌量が軌道に乗り、ミルクを足さずに母乳だけで足りるだろうと言われるまでになりました。

ああ、痛い戦いだった。

ホッとしたのも束の間。ここからさらに痛い日々が始まります。この時の私には想像もできませんでした。

母乳トラブル 乳腺炎


退院後、母乳の分泌がいいのはよかったのですが、良くなり過ぎました。

乳房が張ってカチコチになるのに、母乳が漏れてきません! 溜まり過ぎた母乳が漏れてくれると胸が固くならずいいのですが、長女の時は漏れてくれませんでした。

オキシトシンがもっと増えていれば違ったように思います。産後二週間で引っ越しを控えていましたので、幸せホルモンのオキシトシンが吹っ飛んでしまったようです。
出産が二週間伸びたのが痛かった……。

プロラクチンによって作られた母乳が乳腺を通って「乳管洞」に溜まり、子どもに吸われて乳頭から出ていくわけですが、分泌され過ぎて乳管洞の出口に渋滞が発生しました。
妊娠前に酒浸りの日々を送っていたので血液がドロドロなのか、乳管洞出口が詰まってしまったのです。

新生児にとって引っ越しは刺激が強かったのか、引っ越し作業中寝続けていました。
おっぱいを飲んでー! と起こそうとしても寝続けます。益々詰まっていく乳管洞。

い、痛い。

触ると鉄板のような大きなしこりができています。
鏡で見ると鉄板部分が赤くなっています。
物が触れたり、腕を上げるとしこりに触って痛い!

38度程度の発熱もしました。これはマズイ。
子どもが起きた時にしこりを指で潰しながら授乳します。

痛い、マジで痛い!!

因みに私は出産時、痛いとか辛いとか全く言いませんでした。
そりゃ痛いけど、出産は痛いものだと知っていたので、覚悟していました。

そんな私ですが、乳頭切れと乳腺炎は超痛い!!
こんな痛みが待っているなんて、誰も教えてくれなかったよー!!

救いは可愛い子どもの存在だけです。

搾乳機も頻繁に使用しました。
☟これ

痛いよー、と呟きながら、手動でシュコシュコ搾乳しました。
私はこれでよく取れたので重宝しましたが、乳腺炎のつまりは取れません。

授乳時に半泣きになりながら詰まりを押し出し、ある程度潰せたら母乳マッサージに行きました。

私が利用したところは一回三千円でした。
年配の女性が数人で回している店で、人によって良し悪しがありましたが、産後半年までの間に四回程度通った覚えがあります。

母乳マッサージで母乳を粗方出してもらうと、気持ちも胸も軽くなりました。

出産回数と授乳


その後二人の子を産み、私は三人の子の母になりました。
授乳の仕方や母乳の詰まりのトラブルは、子を産むごとに減っていきました。

三人の子の授乳が終わり、私の胸はすっかり萎んでしまいました。
母乳のメリットは、ミルク代がかからないことや、添い乳ができることでしょうか。(添い乳による窒息事故に注意)

ミルクのメリットは、パパもあげられるので、子どもとのコミュニケーションがママだけに偏らないことや、子どもを預けてママが一人でお出かけしやすいことなどが挙げられます。

私が出産したときは母乳神話が強い時期で、産後ハイもあり突っ走りました。そして何より費用を抑えたかった、そして妊娠で肥えた体型を戻したいために頑張りました。

しかしその後、母乳は出るけど完全ミルク育児をしたママやミルクと母乳の混合育児をしたママに出会います。
どれもメリットがありますので、母乳をあげなきゃ!! と頑張りすぎるのはお勧めできません。
家庭ごとに正解は違います。

今、産後のトラブルに悩んでいるママもいることと思います。

参考になれば幸いです。

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