箸の持ち方教育・エジソン箸っていいの、悪いの?悪い癖がつくって本当?矯正方法

箸の正しい持ち方を、子どもにどう教えていますか。

私は三姉妹を育てる母です。末っ子は現在5歳。
三姉妹共に、正しく箸を持てるようになりました。

箸の使い方を教える前に、まず慣れさせたのが「エジソン箸」でした。

しかし最近は「エジソン箸は悪い癖がついて良くない」という噂があるようです。

エジソン箸を使わせていて思うのは、「エジソン箸だけで正しく箸を持てるようになるわけではない」という事です。
確かに、妙な癖らしきものもつきました。恐らく「エジソン箸は良くない」という噂はそこから来ているのではないでしょうか。

エジソン箸でついた癖、正しい箸の持ち方を教えるためにやったことをお知らせします。

エジソン箸であっさり箸が持てるようになった三歳児の話

長女が箸を持てるようになったのは、3歳の中盤頃でした。

3歳でしっかり箸が持てるのは、かなり早い方ではないでしょうか。
長女が持てるようになったのは、親の教育に関係ありません。

出産予定日を2週間過ぎて3.5kgで産まれた長女は、体がしっかりしていました。
活発で私に対する癇癪が酷い子でしたが、例えばひらがなを読んだり書けたりする同年代の子どもに会うと、触発されて自ら勉強し、あっという間に習得する子どもでした。

2歳頃からエジソン箸をもたせました。
どの穴にどの指を通すのか、親指はどこに置くのかは教えましたが、その後は殆どかまいませんでした。

長女は大人の真似をしたがる子どもでした。
3歳を超えるとエジソン箸ではなく、普通の箸が持ちたいと言います。

私が子どもの頃は、窪みがついた矯正用箸を使用していました。

長女にも用意しようかと思いましたが、「早く普通の箸がほしい!」とせっつかれたために、たまたま目の前にあった補助がついていない箸を買いました。
確か100円均一だったと思います。

長女は喜んでその箸を持ちました。

持ち方が少々握り箸に近かったので、私と夫が「正しくはこう持つんだよ」と教えると、その一度の食事の間にあっという間に覚えました。

それから1~2週間は多少持ち方が崩れることがありましたので、気が付いたときには「こうだよ」と教えましたが、ほとんど手がかかりませんでした。

私や夫、通っている幼稚園の先生が褒めるので、長女は嬉しかったようです。

当時はこう思いました。

エジソン箸を使えば、箸の持ち方の矯正は楽勝。

しかしその後、次女と三女に箸の使い方を教える中で、やはり「箸の使い方は一から教えなければならない」とわかりました。

エジソン箸を使うことであっさり箸が持てるようになる子はいるが、必ずしもそうはならないのです。

長女にはたまたま以下の条件が揃っていました。

・体が大きく、指に力があった。
・補助なしの箸を使いたいという、自発的な強い意志があった。
・挑戦して褒められることがとにかく好き。

次女と三女は違いました。

エジソン箸っていいの、悪いの?悪い癖がつくって本当?

次女と三女は箸が使えるようになるまでに、ほぼ同じような経緯を辿りました。

二人とも長女と同じように2歳になるころにエジソン箸をもたせました。(もしかしたらその前からかも?)

次女が補助なしの箸を使えるようになったのは、5歳になるころです。
三女は5歳半になった最近、使えるようになりました。

特に三女は、教えるのに少々時間がかかりました。

正しいエジソン箸の持ち方はこちらです。

しかし三女がエジソン箸を使っていた時の持ち方は、こうでした。

手が小さく、また指に力がない頃から持たせていたせいか、箸を開くために手全体を広げてしまう癖がありました。

薬指と小指を曲げること、中指の爪の付け根辺りを箸の下にあてることを教えていましたが、手を広げても食べ物が掴めてしまうので、中々直りませんでした。

エジソン箸だけだと癖が抜けないと思った私は、5歳頃にこのタイプの補助付き箸を購入しました。

(私は100円均一で購入しました)

開きやすく箸が交差しない作りなので、まだ指の力が弱い三女が指の位置を意識して学ぶには良いのではないかと思ったのです。

こうやって持つんだよと教えました。

この箸は主に幼稚園で使うようにしていたのですが、給食時の写真が送られてきたときに握り箸になっていることを知って、驚きました。

このような持ち方をしていたのです。

こりゃ、イカン! と焦りました。(三女の場合に限ります。このタイプの箸でも、しっかり持てる子はいます)

箸の持ち方矯正方法

三女は早生まれなのでまだ5歳ですが、来年は小学生になります。
できればその前に教えたいと思いました。

小学生でも握り箸の子は珍しくありませんし、あとから練習をして正しく持てるようになるケースももちろんあるのですが、時間が経つほど癖が定着してしまうのではと心配でした。

三女に「補助なしの箸を使ってみようか」と声をかけると、姉達と一緒の箸が使えることを喜びました。

箸の持ち方は一から教えました。
よく言われている教育方法です。

まずは正しく鉛筆を持つように箸を一本持ち、もう一本の箸を親指の付け根に差し込みます。

箸と箸の距離が狭くなり、食べ物が掴めないと三女が苛立つことがありましたが、家族そろって「上手だね」と褒めながら教えました。

最初の一週間は頻繁にスプーンやフォークに持ち替えるなどしていましたが、二週間目には持ち替える頻度が減りました。

三女がイライラすると「エジソン箸に持ち替えたら」と言いたくなりましたが、三女自身が補助なしの箸を持ちたがったこともあり、エジソン箸に戻ることはありませんでした。

(次女の時は、補助なしの箸を練習したりエジソン箸を使ったりとその時によって替えましたが、三週間経たずに補助なしの箸を持てるようになっています)

三女は丸三週間が過ぎる頃、気が付くと完璧に箸を持ちこなしていました。

苦戦していた、下の箸の位置が定着したのだと思います。

この時はたまたまだったのかもしれませんが、家族で褒めまくりました。

三女は嬉しそうにして、以来、持ち方が崩れたことはありません。

教えるべき、エジソン箸の使い方

三女の経験から、エジソン箸を使う際に注意するべきことは以下の通りです。

・鉛筆の正しい持ち方を教えておくこと。
・エジソン箸を使っていても、指の使い方をしっかり教えること。
・本人がやる気を持った時に、補助なしの箸の練習をすること。
・正しく持てた時は、とにかく褒めること。

特に私が根気よく教えておくべきだったと思ったのは、「エジソン箸を使っていても、指の使い方をしっかり教えること」です。

この赤丸の指の位置です。

思えば長女は、エジソン箸を持っていた時からこの持ち方ができていました。
(小さい頃の写真を探したところ、小さく映っていました)

エジソン箸を使っても使わなくても、この指の位置は根気よく教える必要があるのでしょう。

エジソン箸を使ったからといって必ずしも簡単に箸が持てるようになるわけではありませんが、それでもエジソン箸を使ってよかったと思っています。

小さいうちから箸に馴染めますし、エジソン箸を使っている間は握り箸になりません。
親や兄弟と同じように「箸を使って食べられる」ということが、子どもの喜びになることを、三姉妹を見ていてわかりました。

箸の矯正に悩む方の参考になりますように。

 

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