迷子は予想外の動きをする!迷子の対応で学んだこと

混雑していた大型公園で迷子と出会いました。

声をかけてから迷子の母親を見つけるまで10分程度でしたが、迷子の動きには特徴があり、勉強になりました。
一部始終をまとめました。

ある時突然迷子だと自覚する子ども

休日に子どもたちを連れて大型公園に遊びに行った時のことです。

子どもたちが大型遊具で遊ぶ姿を、レジャーシートに座って見ていました。
すると小さな男の子が突然泣きだしました。

「ママー、ママー」と言いながら、私から少し離れたところを歩いています。

多くの大人が彼を見ていましたが、誰も声をかけませんでした。
彼は大型遊具のエリアから離れ、大通ではなく裏通路を通って隣の牧場コーナー方面へ歩いていきました。隣と言っても、30mから50mほどは離れています。

人が多かったので、子どもは人に埋もれて見えなくなる可能性がありました。

ふらふらと歩いていく彼を放っておくのは危険と思い、駆け寄って声をかけました。

迷子に声をかけて不審者に間違われるリスク

男の子が怖がらないようしゃがんで目線の高さを合わせ、「ママが見つからないの?」と声をかけました。
すると私の子どもたちが駆け寄ってきました。

この時私は「女でよかった」と思いました。恐らく傍観していた大人たちの中には、声をかけようと迷い「誘拐と間違われたくない」と躊躇った人がいたのではないかと思います。

女性の誘拐犯もいますが、イメージとしては男性の方が怪しまれやすいですから、特に男性は躊躇いやすいかも知れません。私の子どもたちが駆け寄ってきたことで、私はより誘拐犯には間違われにくいだろうと安心しました。

迷子は現場を離れる

男の子は私の声に気付き、泣きながらも立ち止まりました。

「ママと来てるの?」

男の子「うん。ママがいないの(号泣)」

しっかり受け答えができているので、恐らく4歳くらいだろうと思いました。

「大丈夫。ママも探してると思うよ。必ず会えるから、一緒に探そう」

と話すと、男の子は泣きながらもしっかり頷きました。

「今あっち(牧場)に向かってるけど、こっち(大型遊具の広場)から来たんだよね? こっちで遊んでたのかな?」

男の子「(頷く)」

「じゃあね、多分お母さんはこっち(大型遊具の広場)で君を探していると思うよ。一回戻ってもう一度ママを探してみよう。ママが見つかるまで私も一緒に探すから、心配しなくて大丈夫だよ。絶対に見つかるから」

大型遊具広場方面に促すと、素直に歩き出しました。

不安そうでしたので抱っこしたいと思いましたが、感染防止対策が呼びかけられている時でしたので躊躇いました。

それにしても、大型遊具広場で母親とはぐれたのに、泣きながら別の広場に移動するとはどういうことかと思いました。
子どもには経験則がないので、その場で待っていた方が母親に見つけられやすいとは思わないのだとわかりました。

迷子は予想外の動きをする

彼にとって、いなくなったのは自分ではなく母親でした。
男の子はママを探したけど見つからず、「ここにはいない」とみなして別の場所に移ろうとしたのでしょう。

〇 探しきれていないことに気付かない
〇 自分が母親を探しているのであって、探されているとは思っていない
男の子の思考は混乱していますし、こんなところだろうと思いました。
私は子どもを探す親の立場でシミュレーションをしました。
仮に子どもとはぐれ、大型遊具広場を散々探しても見つからなかったとします。子どもが別の広場に移動した可能性を考えた時、裏道より公園内の大通りを通って移動すると思うでしょう。
裏の道は舗装されておらず、土と草が生えています。大通りに比べて裏通りは利用する人が少ないです。
公園入口から大型遊具広場まで大通りを通って来た事からも、大通の方がイメージが明るく、記憶の比重も重いからです。
しかし子どもは容易に想像に反した道を行くのですよね。
探す側の大人の思考からは「予想外」な動きをするのだと妙に感心しました。

抽象的な質問は役に立たない

大型遊具広場に戻ると、相変わらず混雑していました。
遊具の中は死角が多くあり、母親探しに時間がかかることが予想されました。
「(大型)遊具のどのあたりで遊んでいたの?」

男の子「あっち」

男の子は私たちが今いる場所と反対側で遊んでいたようです。そちらに回りつつ母親を探そうと、歩き出しました。

「ママはどんな人?」

母親の特徴を聞こうとして、うっかり抽象的な聞き方をしてしまいました。

男の子「ママ……かわいい人……」

かわいい人!!

か、可愛い! そんな君が可愛いよ! と鼻血が出そうになりました。
心で花火とクラッカーとフラワーシャワーが一気に舞ったような感覚でした。

具体的な質問もあまり役に立たない

「可愛いママ、いっぱいいるからなぁ(心で爆笑)。ママはどんな服着てた?」

男の子「青い服……」

青ね! いいヒントもらったわ。

私はこんな服を思い浮かべました。

私と子どもたちで母親を探しますが、青い服の大人は見当たりません。
「ママ以外に一緒に来てる人いる? パパとか。兄弟とか。」
男の子「……ママ……」
反応からして母親以外に同行者がいるようですが、詳しいことはわかりませんでした。とにかく男の子は母親を求めていました。
「どこかにシートとかテント広げてたりする? そこでママが待ってたりするかな」
男の子「首を振る」
基地は作っていないらしいことがわかります。となれば、やはり遊具付近で保護者を見つけるしかありませんでした。
「お名前教えてくれる?」
他人に子どもの名前を知られることを嫌がる保護者もいるでしょうが、名前を呼んで探すのが得策だと思い、聞きました。
男の子「★△◇★そうま(仮名)」
フルネームで教えてくれたのですが苗字は二回聞いてもよくわからなかったため、下の名前で呼びかけることにしました。
私、子どもたち「そうま君のお母さんいますか~!?」
大声で呼びかけながら歩きました。
これでダメなら迷子として公園の事務局に連れて行こうと思いました。
広場から事務局までは子どもの足で10分弱かかります。その間保護者も心配するでしょうから、できればその場で見つけたいと思いました。
すると遊具の上から男の子を探していたらしい母親が「そうま!」と手を振って呼びかけてきました。
男の子は母親の顔を見るなり涙が引っ込み、表情からも不安がサッと抜けました。
母親の存在は偉大です。
と思うと同時に、あることに気が付きました。
母親の服装、全く青くない
黒のパンツにグレーのトップスを着ていました。
なぜ青って言ったんだ。
恐らく男の子の中では、青い服を着ている母親のイメージが強かったのでしょう。
子どもの言うことはあてにならないと実感しました。
しかし確かに可愛らしく優しい雰囲気を持った母親でした。
“かわいい人”は正解!

母親が見つかれば用済み

母親が私に会釈し、私も会釈をしました。

男の子にじゃあねと声をかけましたが、もはや私のことは全く見ていません。
「会いたくて仕方なかったママ」だけしか目に入っていないようでした。

私は用済みになったことを嬉しく思いました。

迷子の母親探しで学んだこと

山中や長閑な畑で行方不明になった子どもが、思わぬ場所で見つかるニュースがあります。

この道は暗いから通らないはず。
険しい道は通らないはず。
子どもの足でここまでは来ないはず。

子どもの足取りを追う中で、大人の先入観は邪魔になるのだと学びました。

また、子どもの言うことは話半分に聞くことが大事だと知りました。
余計な先入観を生むこともあるので、信じすぎないことが大切です。

青い服が全くの空振りでしたからね……。

その日その大型公園では、私が気づいただけでも4、5回迷子のお知らせの放送が流れました。

同じような事態が各箇所で発生していたようです。

事故がなくて何よりです。
面白い体験でした。

 

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