不倫をしたにも関わらず、結婚生活の継続を望む夫が多くいます。
大抵は妻バレするまで不倫相手との刺激的な付き合いを楽しみ、バレてからは一転して妻を引き留めるために焦るのです。
妻が離婚を拒否する場合は、夫は「失うものがない」と安心して不倫相手との関係を継続したり、妻より優位に立つため、或いは罪悪感から目をそらすために、不倫を妻のせいにして強気に出ることがあります。
しかし妻が離婚を辞さない場合、様子は大きく変わります。
夫は怒り狂う妻と向き合ったら“離婚を了承しなければならない”と受け取り、妻の追求から必死に逃げるケースがあるのです。
再構築を望むなら、決して逃げてはいけません。
妻は夫が向き合わないことに失望して、ついに離婚の決意を固めてしまうからです。
厄介な「逃げ」について、あるシタ男性の例をお知らせします。
夫婦再構築を望む、シタ夫の失敗例
あるシタ夫の例です。
名前を仮に叶谷さんとします。
不倫開始当時は30代中盤で、現在は40代前半。妻と未就園児のお子さんが一人いる、関東の安定企業に勤めるサラリーマンです。
叶谷さんは同じ職場の女性と4年に渡る酷い不倫をしました。
詳しい内容はこちらの記事に書いています。
・夫の不倫が発覚して、酷い苦しみを味わっている・離婚か再構築か迷っている・夫を信じられない・不倫中の夫の言動、不倫相手とのやり取りを見た記憶が思い出されて辛くて仕方ない過去の記憶に苦しみ続けるサレ妻に、伝えたいことがあります[…]
上記の記事では伏せていましたが、叶谷さんが不倫をしていた当時、妻は不妊治療中でした。
流産を経験して妻が意気消沈する中、叶谷さんは不倫相手と愛をささやき合っていました。
不倫相手の親と会い、親族の墓参りもしていました。
性行為は不倫相手と行っており、妻が求めても応じませんでした。
一発離婚案件と言っても過言ではない内容でした。
妻は夫の行動を怪しみ、探偵を雇って掴んだ証拠を元に、叶谷さんを追求しました。
叶谷さんは不倫相手にかなり入れ込んでいましたが、妻にバレた途端に不倫相手への執着を一切失いました。
妻だけが失いたくないものと気が付いたからです。
叶谷さんは荒れ狂う妻を前にどうしたらいいのかわからず、自ら不倫相手に別れのメッセージを送ることも、妻と向き合って話をすることもしませんでした。
いえ、叶谷さんとしては向き合っているつもりでした。
荒れ狂う妻の暴言や暴力を前に謝りました。
それでも続く暴言に耐え切れず「これ以上どうしたらいいのか」と聞いたり、子どもの世話を口実に子どもとばかり話をして妻の話を耳に入れなかったり、一人で別部屋に移ったり、気分転換のためにコンビニに行くと言って家を出るなどしました。
また荒れ狂う妻の様子が「おかしい」と、他者に相談するなどしました。
いつか妻の気持ちがおさまるだろうと思っていました。
実際、発覚して数ヶ月経った頃に、少し落ち着いたように感じた時期もありました。しかしその後、以前にも増して激しく責め立てられるようになります。
叶谷さんはこんな調子で、一年半もの間妻に責められ続ける生活を送ってきました。
困った叶谷さんは、ネットで検索をして行きついた私に相談を持ち掛けました。
「妻がおかしいのではないか」
「どうしたら妻が以前のように戻ってくれるのか」
と聞いてきました。
※叶谷さんは体裁を取り繕う癖があり「妻をおかしいとは思っていない」と否認されていましたが、私には何度もそう言っているように感じられたため、記しています。
私が相談を受けた時点で、発覚から一年半もの時間が経っていました。
私は叶谷さんと直接の面識はなく、妻がどんな方なのかも知りません。話を聞く中で想像するにとどまりますが、それでも叶谷さんの妻がどれだけ辛いかは、容易く想像ができました。
叶谷さんが妻と向き合ったことは「一度もない」ように感じられました。
しかし叶谷さん自身は「妻の話を聞いているつもり」「妻を受け止めているつもり」が全面に出ていて、非常に厄介だと感じました。
叶谷さんからは「自分は頑張っている」「何とか耐えている」「離婚しないで済むように誰かにどうにかしてもらいたい」という思惑が見えました。
離婚を先延ばしにすることが再構築なのではありません。
二人で新たに信頼を築いていこうと、同じ方向に向かって歩むことが、夫婦再構築の第一歩です。
この夫婦は実に一年半もの間、再構築に向かうでもなく、ずっと不倫発覚直後の混乱のまま、時を過ごしているようでした。
離婚するか否かの瀬戸際で、数年間を過ごした夫婦
叶谷さんから相談が寄せられた時、叶谷さんは妻から期限を設けられ、それまでに家を出て行くよう求められていました。
私は「時すでに遅し」かと思いましたが、実は期限が設けられたのは二度目だといいます。
発覚から一年の時点で一度期限を設けられ「離婚する」と言われていましたが、叶谷さんが離婚を拒否をしたら、そのまま結婚生活が継続しました。
そのため、次の期限も延ばせるかもしれないという期待を叶谷さんは抱いていました。
さらに妻は「離婚するなら慰謝料と養育費として五千万円を一括で用意しろ」と叶谷さんに求めていました。
叶谷さんは普通のサラリーマンであり資産家ではありませんので、そのような金額を用意できないと言うと、「借金してでも用意しろ」と言われます。妻には既に慰謝料として、親から借りて50万円を支払っていました。
要求されている五千万円があまりに巨額なため、妻が本当に離婚を希望しているとは思えませんでした。
そこで「俺は離婚をしたくない。もしどうしても離婚したいのなら調停を申し立てるなどしてほしい」と話すと、妻は「金額を抑えようとしている。お前は金が大切なのだ」と言い、責められました。
※叶谷さんは不倫中に家計を使い込んでいたため、妻には金銭的な不満が多くあるものと思われます。
叶谷さんと妻と子どもの3人で度々外出をしたり、たまにではありますが妻が性行為を受け入れていたこと(不倫中は叶谷さんが性行為を断っていましたが、不倫相手と別れてから妻に求めるようになっていました)、本当に離婚を望んでいるのなら事実上支払えない額を執拗に求めることはないのではないかという予測から、妻は「離婚を望んでいるけど、離婚したくない」状況であると、私は想像しました。
離婚を思いとどまらせる、シタ夫の行動とは
「離婚したいけれど、したくない」サレ妻の感情の根底にあるのは、「離婚したくない」という思いです。
不倫発覚前に戻り、疑うことを忘れ、一点の曇りもなく夫の愛情を感じていた(もちろんシタ夫が不倫をすることがない)世界で結婚生活を続けたい、と願う中での「離婚したくない」です。
しかし現実は違います。
生涯愛し合い共に過ごすと言っていたのに、実際は妻と子どもを袖にして不倫相手に入れ込んで金をかけ、不倫相手との結婚生活まで夢見ていた夫です。
夫の本性を知って、出会った時から結婚を決めた時、子どもが産まれた時、家族で過ごした幸せな記憶が、全て嘘に感じる絶望感に襲われます。
・裏切られたのに結婚生活を続けるなんて、自分の価値が落ちたような気になる。
・シタに一泡吹かせたい。一生後悔させたい。
裏切りの事実が屈辱的で耐えがたく、本心から「離婚したい」「離婚してやる」と思うのです。
そしてまた幸せだったころの家庭を思い出し、経済的問題や体裁の問題を考えては心を揺らします。
「離婚したい」
「以前のように戻りたい」
サレは相反する思いに心が揺さぶられて、自分の思考に傷つき、疲れていきます。
「本当は離婚したくない」のに離婚を強行するサレがいるのは、シタの言動に望みが持てないからです。
「この人は自分の罪を理解していない」「きっと繰り返す」そんな絶望感が確信にかわって離婚に踏み切ったり、利用価値がある場合は形式上結婚生活を続けることもありますが、ゴミクズ程度にしかとらえなくなるわけです。仮面夫婦の出来上がりです。
離婚するかしないかの判断に何よりも大きなウエイトを占めているのが、「シタがどれほどサレの痛みを感じ、後悔し、改めようとしているか」をサレがどれだけ「感じられるか」です。
表情、態度、行動、言葉、視線全てを総合的に見て判断します。
言葉だけで反省を示したところで、信用はできません。これまで何度も嘘を言い、妻を欺いてきたシタ夫の言葉は、チリよりも軽く、邪魔にしかなりません。
サレの痛みを感じるには、荒れ狂う妻の姿を見続け、言葉を聞き続け、妻をそうさせてしまった自分を恥じる姿勢が必要です。
「荒れ狂う妻を見るのが辛いから別室に移る。外出する。厳しい言葉を言われると辛いから、聞かないようにする」こんな態度は論外です。離婚に踏み切るきっかけにしかなりません。
叶谷さんは妻と向き合っているつもりでしたが、私には逃げているようにしか感じられませんでした。
不倫をしておきながら「離婚したくない」と拒否し、それでいて妻の怒りを受け止めることもせず逃げる行為に、妻が怒りを募らせるのは自然でした。
サレ妻の荒れ狂う叫びは、シタ夫へのSOS
信じていた人に裏切られた衝撃や悲しみ憎しみは、経験がない人には想像がつかないでしょう。
私は不倫ではありませんでしたが、夫に不貞を含む数々の裏切りをされたことがあり、一挙に発覚したことで精神が壊れるかと思うほど苦しんだことがありました。
それまでは浮気や不倫をされた経験がなく、裏切られたら苦しいはず、というのはわかっていましたが、「どれほど人を狂わせるものなのか」まではわかっていませんでした。
夫の裏切りが分かった後、人生で味わったことがない怒りと苦しみを味わい、夫に酷く当たりました。自分が普通ではないと自覚して、メンタルクリニックにかかるべきではと暫く悩んだこともあります。
実際は子どもが小さくて預け先がなければ移動手段もなくて、また外に出る気力もなくて何とかやり過ごしました。
夫は私から逃げることなく受け止め、長い話し合いを重ねました。時に夫が私より憔悴したり努力する姿を見て、再構築することに決めました。今思えば夫はシタとしては理想的な言動をしてきたので、再構築できたのだと思います。それでもフラッシュバックは何年も続き、夫婦共に苦しんだのですが。
数年経ち、酷いフラッシュバックが落ち着いてきたころに、家族絡みで付き合いのある友人夫婦の夫が不倫したことが発覚しました。サレ妻となった友人から、息も絶え絶えな苦しい胸の内を聞くことになりました。
感情の波や、衝動的に破滅的な思考に流れるさまは、私の経験ととても似ていました。しかし大きく違ったのは、相手女性への憎しみや苦しみが、自身の存在意義や自尊心を根っこから傷つけていることでした。
不倫と浮気の違いを感じました。
私が味わった苦しみとは、レベルが違うものでした。(シタからすると不倫も浮気も大差ありませんから、浮気だからしてもよい、という意味では全くありません。ただ、不倫がどれほど非人道的な裏切り行為かがよくわかりました)
サレ妻となった友人を見て、かつて私もそうだった「サレ」を客観的に見られるようになりました。
サレには、チェーンソーで根元を切られ、あと一押しで倒れる幹と同じ不安定さがありました。
感情のままにシタ夫を責める妻は、「痛いよ痛いよ。助けてよ」と叫んでいるのと同等なのです。
サレ妻の痛みを軽くできるのは、シタ夫が妻の言葉を聞き続け、妻のために何ができるかを考え、サレ妻と共に悩んで苦しんでボロボロになる行動全てです。
それなのに、夫が「謝ってるんだから許して」と妻の横で声をかけるだけだとしたら。
足元にはチェーンソーで削られた妻の心の破片が木くずとなって散乱しているのに、存在に気付くこともなく踏みにじり、「痛い」と言っている妻の声に耳を塞いだとしたら。
妻は夫に失望して、声を出すことを諦めます。
そして、夫と心を寄り添わせて共に生きることを諦めてしまいます。
いきつく先が離婚、或いは仮面夫婦です。
夫婦再構築成功のために必要な向き合い方・シタ夫の恐怖心と失敗例
離婚したくないと言いつつ妻から逃げるシタ夫の気持ちを、叶谷さんに聞きました。
※叶谷さんは当初「逃げていない」と言っていましたが、数ヶ月の間何度もやり取りをする中で、また妻から突きつけられた二度目の期限への焦りから徐々に認識を改めて行き、「無意識に逃げていたと気づいた」と後に認めています。
叶谷さんは「妻に毎日責められている=妻の話を聞いている」という認識を持っていました。
叶谷さんは「妻とやり直せる」という確約を欲しがっていました。
しかしその希望が見えると、努力をしなくなる人だと感じました。それを妻もわかっているから、叶谷さんを責め続けていたのではないかと思っています。しかし叶谷さんには一向に響きませんでした。そのため妻の苛立ちがエスカレートし続けたように感じています。
どうしたら妻の気持ちが取り戻せるかわからなかった叶谷さんは、妻にプレゼントをしようと小遣いでブランド物を購入したことがありました。自分なりに無理をして購入したプレゼントが、妻への愛の証明となると思ったからです。
私が叶谷さんから「プレゼントを買った。これから渡す」と聞かされた時、「私なら物で許しを請われるのは、安い存在に見られているようで嫌」と思いましたが、既に購入していましたし、人によっては喜ぶことがあるのだろうかと思い見守りました。
結果的に妻は受け取ったものの「不倫相手にもこうやってプレゼントしたのか」と責め出し、一度も使われなかったと聞きました。
やはりプレゼントは安易と言わざるを得ません。
私は叶谷さんに、別室などに逃げずに、妻の話をとことん聞くように求めました。
妻が不満や疑問を溜め込むと、どんどんと膨れ上がります。
膨らんだ感情の風船はいずれ破裂して修復不可能となり、離婚に至るか、夫に無関心になってしまうからです。
発覚からかなりの時間が経っているため厳しい状況ではありましたが、妻がまだ離婚の決意を固めきっていないと判断してそう伝えました。
叶谷さんは別室に逃げることなどが減りましたが、今度はポイント稼ぎをするようになりました。
妻が怒っているときの隠し撮りの音声を、何度か送って来られたことがあります。
録音には叶谷さんが妻の発言を否定して、妻が逆上するケースが多々含まれていました。
※録音は叶谷さんが自発的に送って来られました。叶谷さんの発言に突っ込みどころがたくさんある録音でした。妻が知ったら嫌がるだろうになぜ送って来るのか、と何度か聞きましたが、芯を突いた返答はありませんでした。妻が荒れ狂っている録音ですので、妻がおかしいとアピールしたいのかと思いましたが、私自身がとんでもなく荒れ狂った経験がありますので、「普通」としか感じませんでした。
「妻の話を否定せずに、話し終えるまでまず聞いてほしい」と叶谷さんに何度もお願いしましたが、変わることなく繰り返されました。
例えば妻が「私より不倫相手が好きなのだろう」と言った際に黙っていると、認めたとみなされるのが怖くて否定したり、「結婚しなければよかった」と言われたら「俺は結婚してよかったと思ってる」と返してしまうのです。
確かにどこまで黙って聞いているべきかは、難しいところです。
「私より不倫相手が好きなのだろう」と言われたら、「それは違う」と短くはっきりと否定して欲しいところではあります。
しかし「結婚しなければよかった」に「俺は結婚してよかったと思ってる」と返されたら、「お前(シタ夫)の話はしていない。私(サレ妻)がそう思っているんだ! 結婚を後悔させているのはお前だ!」と妻が怒りを増幅させるのは当たり前です。
叶谷さんが妻の発言を否定し続ける理由がわからず、考えた先に行きついたのが「ポイント稼ぎをしている」という事実でした。
私が叶谷さんに「妻の感情を否定して、自分に都合いい言葉を押し付けている。自分の発言に酔い、ポイント稼ぎをしているよう」と指摘すると、「ポイント稼ぎが必要だと思っていた」と答えられて驚きました。
妻の中のマイナスイメージをプラスにしなければ、妻の気持ちを取り戻せないと思っていたと言います。
前述した例では、妻がネガティブに捉えてしまった「結婚」を「結婚はよいものだ」と認識を改めてもらいたくて、「俺は結婚してよかったと思ってる」と否定する発言をしていました。
高価なプレゼントも、プラスになるだろう要素の一つでした。
言葉という小手先の方法で、妻をコントロールしようとしていたのです。
妻自身の気持ちを、全く理解していないのだと感じました。
見せかけの反省と心からの反省の違い
本来であれば日々の行動の積み重ねで「私は愛されている」と実感させなければならなかったのに、叶谷さんは安易で楽な「言葉」を使って妻の認識を無理やり変えさせようとしていました。
妻は「私を裏切っておきながら、また私の気持ちを全否定する」「この人は私の気持ちを踏みにじり続ける人」と捉えたでしょう。
まずは妻の声を黙って聞き入れ、妻が一頻り話し切ってから、自分の思いを伝えた方がよいと話しました。
しかしその後も中々改善しませんでした。(もともと意見を否定する癖がある方のようです)
また、叶谷さんは体裁が傷つくことを避けているように見えました。
例えば妻が、妻との共通の知り合いや、不倫相手を知る同じ職場の同僚や上司に「妻が大切だと言ってほしい」と求めても、「できない」と頑なに行動に移しませんでした。
騒動を知る妻の両親に謝罪をしろと妻に求められても、やっと電話で謝罪を伝える程度にとどまりました。
自分の親に自分がしたことを話せと言われても、中々行動に移しません。
叶谷さんは求められることをして妻の心に寄り添うより、自分の身を守ることに終始していました。
そんな態度が妻の怒りを募らせ、膨らませていっているように見え、二度目の期限は設けられるべくして設けられたように思えました。
サレ妻からしたら最低とも思える行動ですが、叶谷さんなりの努力の結果だったようです。
しかしサレから見たら、自分を守って妻に尽くせない夫が、本当に反省しているとは思えないでしょう。
妻より自分が大事な夫が、今後同じことを繰り返さないと、どうして思えるでしょうか。
妻は夫の反省を「見せかけ」と判断し、本当に反省しているのかどうかを確かめるために、日々責めていたようにも思えます。
叶谷さんには「妻の話を聞きいれてしまったら、離婚の話が具体的に進んでしまう」という恐怖があったようです。
耐えている、努力している「つもり」でした。
それが自分にできる最善の方法であり、耐えた結果の行動だから、「妻と向き合っているつもり」になっていたのです。
シタとサレの間には、こんなにも大きな溝があるものかと思いました。
トコトンサレ妻の声を聞くことが、夫婦再構築への唯一の道
サレ妻が求めているのは、自分と一緒にボロボロになって一緒に悩み、一緒に苦しんでくれることです。
激しく責め立てる妻の声を聞いて、延々と後悔をし続け、どうしたら妻の愛情を取り戻せるか、信用を得られるか、妻の笑顔が見られるか悩んで試し続け、自分の過去の行動を悔やんで改め、示してもらう事です。
愛情を伝えることは大切ですが、ポイント稼ぎは必要ありません。
それら全てが「向き合う」ことです。
傷が深ければ深いほど夫婦が向き合う時間は長くなりますし、シタの努力が足りなければ足りないほど期間は長引き、妻の怒りが盛り上がっていくでしょう。
サレ妻の心を取り戻せる手段があるとしたら、妻の傷ついた声に耳を傾けることに尽きます。
どれだけ耐えがたい時間だとしてもその場に居続けることです。
妻が荒れ狂ったとしてもおかしいのは妻ではありません。シタ夫が耐えがたい苦しみを与えた証拠であり、自分に返ってきているだけなのです。
夫婦再構築できない、ある夫婦の結末
叶谷さんから聞く話は、一部の録音を除いて、叶谷さんの言葉によって私に伝えられました。
叶谷さんの話を聞く限りは、妻は叶谷さんに依存しているように感じられました。
夫を散々責めながらも、自分への愛を示してくれることを期待しているように見えたのです。
しかし叶谷さんが的外れなことをしたり、妻の声を聞くことも望む言葉をかけることもせず神経を逆なでして、失望感と、しかし期待したい気持ちの摩擦で疲れ切っているように感じました。
叶谷さんは妻が設けた二度目の離婚の期日間際になって、やっとのことで「このままでは離婚されてしまう」と焦り、妻の話をあまり否定せずに聞くようになりました。
また自分の体裁よりも、妻が求めることをしようと思えるようになっていました。
叶谷さんは機嫌間際に家族で出かけた観光名所で、周囲の目も気にせずに膝まづいてプロポーズをしました。
妻には拒絶されましたが、これほどの真摯な姿勢が発覚当初からできていればと悔やまれました。
妻が二度目に設定した期日の日。
抵抗しましたが妻が激しく逆上したため、叶谷さんは家を出ることになりました。
今後どうなるかはわかりませんが、見通しがかなり厳しいのは確かでしょう。
叶谷さんには申し訳ないのですが、叶谷さんの妻とお子さんにとってより良い結果になることを願っています。
再構築7年目を迎えた私の実体験です。再構築の締めくくりのような体験でしたので、記します。離婚危機と夫婦再構築に到るまで結婚12年が過ぎました。結婚5年目に夫の裏切りがありました。家族を蔑ろにして、妻である私への関[…]
家族が増えた報告や、引っ越し先を知らせる手段として、年賀状を利用する方が少なくありません。それは離婚の報告も同様です。私は友人の離婚報告を年賀状で受け取りました。とてもいい案だと思いましたので、お知らせします。年賀状[…]
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