夫婦の愛は産後に決まる・夫がするべきただ一点のこと

出産を迎える妻を持つ夫、産後の妻との関係に悩む夫に、産後の妻を労わると一生愛されるよ! とお勧めする記事です。

反対に産後の妻を労われなかった夫は、その後ぞんざいに扱われますのでご注意を。

産後の妻と夫のすれ違い

 

 

何で夕飯できてないの。部屋も汚いし。昼間何してんの?

 
 

夜も赤ちゃん殆ど寝てくれなくて、昼間も寝てもすぐに起きちゃうし、泣くし、ずっと抱っこ続きで寝てなくて、しんどい。

 
 

赤ちゃんなんてちょこちょこ寝るじゃん。その間にやればいいじゃん。要領悪いんじゃない?

 
 

全然寝てなくてしんどくて動けないの。少しは手伝ってよ。

 
 

俺は仕事して帰ってきてるんだよ。お前一日家にいるじゃん。お前の仕事だろ。俺は自分の仕事は自分でこなして金稼いでるんだよ。甘えてるんじゃないの?

 

あなたの遺伝子を、命をかけて産んだんだぞ。
私の仕事!?

あなたの仕事が金を稼ぐだけなら、金だけ延々稼いで帰って来るなよ!!

と心が荒んでいく産後の妻は多いものです。

出産がどれだけ大変なことなのか、意識が薄い男性は多いです。立ち合い出産が増えて目の当たりにしているはずなのに、すぐに忘れてしまうんですね。
それなのに「出産が体験できるならしてみたい?」と聞くと、「絶対いや。だって痛いんでしょ。」と返す男性の多さ……。

女性の方が痛みに強い、とここでばかり男女差を強調してきますが、女性の方が体力ありませんから。
命をかけて出産した女性の体力が回復するまで、6ヶ月から10ヶ月かかると言われているのに、ものの一か月で子育ても家事もこなせと来たもんだ。

寝言は寝て言え。と妻は思います。

男女逆転してみると

まずどこかで全治6ヶ月の重傷を負って来て。そして寝ずに子守と家事を両立してみて。やってから言って下さい。

え、全治6ヶ月の重傷を負うなんて無理? 現実的じゃない?

あなたの妻があなたの子どもを出産すると言うことは、あなたの遺伝子のために自ら全治6ヶ月の重傷を負ったということです。覚えておいて!!

もし夫が事故などで複雑骨折したり、悪い病気にかかったりして、全治6ヶ月になったとして。
眠れず、不安も付きまとい、トイレも食事も満足にできない上に、四六時中泣く赤ちゃんの世話をたった一人でしなければならなかったとして。
仕事から帰って来た妻に、

なんで食事の用意できてないの。なんで部屋片付いてないの。
体がどうであれ、あなたの仕事でしょ。

と言われたらどう思うのでしょう。
愛されてないって思いますね。そういうことです。

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☝こちらでも(大人しい文調で)書いてるけど、産後揉める夫婦は非常に多いです。
特に第一子は手探りですし、人間の赤ちゃんは動物と違って未熟な状態で産まれてくるので、何とか守ろうと、それはそれは必死!!
恐らく妻に文句をいう夫は、妻が「できる人」と思っているのでしょう。
他の家庭を見ても、普通に出産し、育てている。うちの妻ができないわけがない、と思っている。
産後の妻は普段の妻とは違います。
見た目にわかりにくいけど、全く違うんです。
育児は一人でこなせるミッションではありません。
妻は夫の愛と手を求めています。

日本の産後は手厚いという誤解

イギリスの王室でロイヤルベビーが産まれ、産後三時間程度で母親ともどもお披露目する、なんてことがありますね。
海外はすぐに退院することが多いです。そのため、

日本の産後は手厚すぎる。

と言い出す輩がいます。

実は私も出産するまではそうだと思っていました。私も輩でした。
しかし助産師さんにお叱りを受け、教えてもらいます☟

欧米人と日本を始めとするアジア人は骨の作りが違い、潜在的な体力も違う。
さらに欧米は無痛分娩が普通であり、日本は費用の違いや痛みから逃れる罪悪感や、整備されている病院の少なさから普通分娩が主流である。
欧米は保険体制が違い費用がかかるため、すぐに退院して自宅で療養しているだけで、ダメージがないわけではない。

それらを知らずに、アジア人女性を産後すぐに動かそうとしてはいけない。自殺行為であり、生命の危機ともいえる産後に家族が助けないなら、それは家族とは言えない。

私が産後の入院中、助産師さんにめっちゃ怒られながら教えてもらったことです。
愛のこもったお説教でした。

欧米人と比べちゃいけないそうです。

日本人でも産後割と元気な人はいますが、第一子の産後問題がなかったからと言って、第二子でも問題がないわけではありません。

現に私は第一子の産後出血が止まらず、500mlの出血で出血多量となるところ、1800ml出て輸血ラインでした。リスクを避けるために輸血を我慢したいと言われ点滴対応となり、血が足りない影響はその後長引きました。
一転、第二子の出産では何も問題がなく、第一子の産後よりずっと楽でした。
そして第三子で、出血多量と血圧の異常で病院都合でナースステーション前の個室に入り、面会謝絶で点滴を常時4、5本繋がれ、尿管や血圧計、心電図で人造人間のように管に繋がれることになりました。

医療が発達する前なら、第一子の産後死んでいたと思います。出産は油断ならないです。

明らかな異常がなくても、出産における体の内部では変化が大きく、精神的影響も多大です。
これは、本人の意思じゃどうにもならないものです。

夫には、是非わかってもらいたいのです。
妻が一番愛し、一番頼りたいのは夫ですから。

産後の妻の取り扱い

初めての出産を控えているカップルの、特に夫に伝えていることがあります。

産後は嘘でもいいから、妻を労うべし、と。

仕事で忙しく子育てに参加できないこともあるでしょう。仕事でストレスを感じて、子どもの泣き声をうるさく感じたり、おむつ替えをやりたくない日もあるでしょう。

やってよ! と怒る妻に逆ギレをする前に、

子育て任せてばかりでごめんね。いつもありがとう。

と言ってみてください。
いつも感謝の言葉をかけていると妻は、

夫も仕事を頑張っている。私のことを見ていてくれている。私だけが辛いんじゃない。夫が頑張っているんだから、私も頑張ろう。

と思えるのです。大抵は。間違っても、

俺は金を稼いでるんだから、お前より大変なんだ。

などと言ってはいけません。夫婦で勝負をして得られるものは何もありません。破滅に向かうだけです。
大変なのを理解し合うことが大切です。

子どもの相手の仕方がわからないなら、夫が休みの日に家事をまとめてしたり、食事を作ったり、或いは家族のお弁当を買って帰ったり、今は大変な時だから手を抜けるときは抜こうと(本心は違ったとしても)声をかけていると、対価としていいものが手に入ります

産後を労わると、愛情が一生続く

人生で指折りに入る生命の危機に優しくなかった夫を愛する妻はいません。

逆に生命の危機に尽くし、労わってくれた夫は、「私を守ってくれる。私の人生に必要な人だ。」と実感しますので、深い愛情が生まれやすくなります。
産後の恨みは生涯続くと言われますが、その通りですね。

俺だって仕事で大変なのに、妻は俺を構わないし、家事やら子守やら求めてばかりで面白くない。

と思うかもしれません。

しかし妻を労わっていたら、必ず妻の愛情がもっと深くなって戻ってきます。

産後の妻を労わるのは期間限定のミッションだと思って取り組むことをお勧めします。
必ず倍の幸せになって戻ってきますよ。

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