縦割り扉の冷蔵庫は使いやすい?縦割り冷蔵庫の不満とAQUA冷蔵庫の人気

縦割り扉の冷蔵庫が人気を集めています。

しかし実際の使い勝手はご存じですか?

youtubeやネットでは「使いやすい」という意見で溢れていますが、野菜室と冷凍室が縦型になっている冷蔵庫を10年間使ってきた私は、「絶対おすすめ!」とは言えないのが本音です。

結論としては、「容量と家族構成を選ぶ」です。

縦型扉の冷蔵庫のメリットとデメリットをお知らせします。

縦割り冷蔵庫の不満・デッドスペースが生まれやすい

内部が縦型に割れている冷蔵庫が人気を集めています。

主に海外メーカーで採用されているデザインで、AQUAやハイアールが安価でお洒落だと話題です。

海外メーカーは故障が多いというイメージを持っている方が多いかも知れませんが、電気屋の実店舗の営業担当数名に聞いたところ、特にAQUAは故障事例は少なく、日本製と変わらない印象だと話してくれました。

日本メーカーと違って余計な機能を省いた製品を作る傾向があり、容量のわりに安価で購入できることからも、最近の人気は上り調子だとか。

私も、冷蔵庫を買い換えるにあたり、シンプルで美しい縦割り冷蔵庫のデザインに惹かれました。

しかし、ちょっと待って、と自分にストップをかけます。
縦割りの冷蔵庫の不便さを思い出したのです。

私はつい最近まで、2002年製の日本製の冷蔵庫を使っていました。
私が結婚した当時、知人宅で不要になった冷蔵庫を譲りうけたものでした。

譲りうけた時は「なぜ扉が縦割りなのか?」と疑問に思いましたが、特にこだわりもありませんでしたので、ありがたく頂いたのです。

それがこちら。

使用していた冷蔵庫
これはシャープ製の冷蔵庫で、冷蔵室は一つの個室になっており、縦割りになっている下段の左側が野菜室、右側が冷凍室となっています。
縦型の野菜室
縦型の冷凍室

実はこの冷蔵庫が販売されていた2002年当時、少しだけ縦割り扉の冷蔵庫が流行っていたのだとか。
その後なぜ縦割り冷蔵庫がなくなったのかは、10年使ってきた私にはよくわかります。

スペースにロスが出るからです。

縦割り冷蔵庫が向いている人、向いていない人

縦型の冷蔵庫の内部は、いくつもの引き出しで分かれています。

わが家は一週間から10日に一度、一気に家族5人分の食材の買い出しをします。

大量の食材を入れようとすると、毎回「活用できていないスペースが、何か所もできる」という問題にぶち当たりました。

縦割りの冷蔵庫の中は、引き出しがいくつもあります。
その引き出しごとに、無駄なスペースが生まれるのです。

引き出しにキャベツや白菜などの大きくて丸いものを入れたら、隅にスペースがあっても、他に何も入れられないという事もありました。隙間にほうれん草や、残り少なくなり小さくなったレタスを入れようとして葉が潰れ、傷んでしまったこともあります。(わが家は気密住宅のため、冬場でも冷蔵庫に入れておかないと腐りやすくなります)

冷凍コーナーも、肉や野菜を冷凍する際、スーパーで購入してきたパックのまま入れようとすると無駄なスペースが生まれます。

これが縦割りでなく、横に広く引き出しを設けた冷蔵庫であれば、デッドスペースは少なくなります。

縦割り冷蔵庫が向いている人

縦割り冷蔵庫でも不便を感じないと思われる方は、以下の通りです。

・毎日、或いは2日~3日に一度は買い物に行き、少量ずつしか購入しないなど、冷蔵庫を満杯にすることはないという方。
・夫婦と幼い子どもだけ等、家族構成的に冷蔵庫に入れるものが少ない方。
・家族構成に対して、余裕ある大きさの冷蔵庫をお持ちの方。

縦割り冷蔵庫が向いていない人

冷蔵庫に入れる前にビニール等で小分けする方も、無駄なスペースを作らずに入れられるでしょう。

しかし時間がなかったり、面倒だと思って、購入した食品をそのまま冷蔵庫に入れる方もいますよね?
え、私だけ?? いえ、きっとそのまま入れる方もいるはず!

そんな方は、縦割り冷蔵庫をきっと不便に感じるでしょう。

因みに結婚当初、私と夫だけだった時は420Lの縦割り冷蔵庫でも十分余裕がありました。
子どもが一人生まれてもまだ余裕がありましたが、子どもが二人になると、幼稚園生と未就園児であっても手狭に感じるようになっていきました。

子どもが産まれるとアイスクリームや果物の買い置きをしたり、誕生日やクリスマスにごちそうを作ったりと冷蔵庫をより使うようになります。そんな時にデッドスペースが多数生まれると、無性に腹が立つのです。

収納するために、あれこれやりくりしている時間がもったいない!

4人家族の冷蔵庫の適正容量は500Lと言われていますから、狭く感じるのは当然かもしれません。

しかし買い出しに行く前に食材を使い切るわが家でも縦割り冷蔵庫を不便に感じましたから、食材を常に冷蔵庫に溜めるタイプの方は、余程容量が大きい冷蔵庫でない限り、縦割り冷蔵庫を不便に感じるかもしれません。

縦割り冷蔵庫のメリット

縦割り冷蔵庫を不便に感じながらも「まだ使えるから」という理由で長く使い、つい先日、製氷機能が壊れたことをきっかけに買い換えました。

AQUAの縦割り冷蔵庫のデザインに惹かれたものの、縦割り冷蔵庫の苦労を思い出し、購入したのは三菱の700Lの大型冷蔵庫でした。

とても満足しています。大きい割に消費電力が少なく、価格がそれほど高くないのが魅力でした。
使い勝手は別記事に書く予定です。

しかし久々に横に広い引き出しの冷蔵庫を使って気づいたのは、横広引き出しは内部で雪崩が起こる、という事実でした。

100円均一で購入したプラスチックケースを使って仕分けたので、雪崩を防げるようになりましたが、縦割り冷蔵庫の魅力も改めて実感しました。

縦割りの冷蔵庫のメリットは以下の通りです。

・引き出しで細かく分けられているので、内部が整理しやすく雪崩が起きにくい。
・引き出しごとに、肉、冷凍食品、アイスクリームなどのジャンル分けをすることができる。
・整理しやすいので、奥底に沈んだまま忘れられてしまい、化石化する食材が生まれにくくなる。

AQUA縦割り4ドア冷蔵庫の人気

縦割り冷蔵庫として人気のAQUAは、海外メーカーですが自動製氷機能があり、デザインがスタイリッシュで素敵ですね。

AQUAの縦割り冷蔵庫のクチコミを見る限り「縦割り冷蔵庫を初めて買った」方が多いようです。

デメリットを考慮して購入するのと、購入してから知るのでは、大きく変わります。
冷蔵庫は日常的に長く使うものだからこそ、後悔がないよう選びたいですね。

 

参考になりますように。

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