夫婦はいい時も悪い時もある。仲が悪くても離婚しない理由と、男尊女卑が夫に与える悪い影響

人生は思わぬ事態の連続です。

災害や会社の倒産などで大きな変化に見舞われることもあれば、周囲との人間関係の変化が、心境に大きな変化をもたらすこともあります。

それは家庭内においても同じです。

愛情で結ばれた夫婦にも変化が訪れ、心がすれ違うことがあります。

離婚を選ぶ夫婦がいれば、不満を口にしながら家族を続ける夫婦もいます。

家族を続けていると、周囲から「そんなに不満があるなら別れればいいのに」と言われることがあります。
別れないなら文句を言うべきではないとも。

夫に不満はあるけれど、きっといつか分かり合える時が来る。
そう願って夫婦を続けている女性がいます。

そこには夫への理解と、一見わかりにくいけれど、信頼が感じられました。

夫に不満があり、イライラすることが多い。
でも離婚はしない。未来に希望を感じているから。

そんな夫婦の例を紹介します。

夫婦仲が悪い理由

ある夫婦の奥様(川石さん⦅仮名⦆)の承諾をいただいて、紹介しています。
旦那様の話しは伺っていませんので、妻の目線でお伝えします。

すれ違う夫婦の現状

「一緒に歩くのは無理。歩くスピードが違いすぎる」

川石さんは旦那さんについてこう話されました。

川石さんは、10代後半のお子さんを持つ主婦です。

少し前まで夫と寝室を共にしていましたが、普段からイライラしがちな夫が寝室の室温に怒りを爆発させたのをきっかけに、別室で眠るようになりました。

「夫婦で何かを一緒にしようと持ち掛けたら、夫は失笑すると思う。腕を組んだり、手を繋いだりする夫婦をいいなと思うけど、夫とはできない。夫の気配がないと心と体が少し軽くなる。夫がいると少し重力が増すみたい」と語ります。

夫を嫌悪する妻の話しは、川石さんに限らずよく聞きます。

川石さんが旦那さんを嫌悪した理由は何なのでしょうか。

夫と妻のリアル

川石さんは旦那さんを「短気」と表現します。

突発的に怒りを湧かせては、家のドアを強く閉めたり、川石さんに怒りをぶつけてくるからです。

その延長上として、旦那さんは一時期川石さんを無視するようになります。

存在が否定されるように感じられて、川石さんは傷つきました。
無視されないよう夫を気遣いましたが、冷たい態度はかわりませんでした。

次第に旦那さんと一緒の空間にいることが苦痛となっていきます。

家事や子育ての忙しさのなか、旦那さんを気遣う生活は息が詰まりました。

川石さんは長く悩んだ末に、少しずつ割り切っていきます。

「夫はどこまでひねくれていくのだろうと思う。自分の機嫌は自分でとって欲しいから、放置するしかない」

サンドバックになる妻のはけ口

川石さんは、夫婦の関係に一つの見切りをつけました。

旦那さんはプライドがあるのか、心の内を話しません。
川石さんは旦那さんの気持ちを推し量りながらも、心で一定の距離をとるようになります。

しかし相変わらず荒ぶる旦那さんの態度に、傷つかないわけではありません。

川石さんは気持ちの安定を図るために、度々夫の愚痴を周囲に漏らしました。

世間では夫に不満を抱える妻が少なくありません。

周囲と悩みを共有できることは、川石さんが夫婦を続ける一つの勇気となりました。

夫婦の衝突ポイント

夫婦が衝突するポイントは、いくらでも溢れています。

子育てや家事を担うバランス。
家計の使い道の違い。
趣味や家族の時間の使い方。

観たいテレビ番組の違い。
好みの室温の違い。
食べたいものの違い。

言葉遣いや、話しかけるタイミング一つとっても、気遣いが欠如すると全てが衝突するポイントとなっていきます。

妻側からは、「夫は自分の都合ばかり。こちらは子どもや夫の予定に合わせて忙しく動き続けているのに、簡単な手伝いも嫌がる。疲れから強く言うとすぐに怒る。優しく言うと何もしてくれない。このやり取りに疲れて、夫に期待しなくなる。夫は私を見ていない。愛情もなくなる」という話しをよく聞きます。

夫は不機嫌を装って妻を黙らせ、都合よく動かそうとすることがあります。
それが常態化しても自覚がないことが珍しくありません。

何日も家族を無視していたのに、「そんなことしたっけ?」と記憶喪失にでもなったのかと思うほど自覚がなく、自分の態度がどれだけ家族を委縮させているかも、わかっていないことがあるのです。

一度力関係ができてしまうと、覆すのは簡単ではありません。

力関係は生活の些細なことに及び、生活すべてがストレスに変わっていきます。

夫婦仲が悪くても離婚しない理由

ところで、私は不仲の両親の元育ちました。

毎日早朝から夜遅くまで何度も響く怒号。
物がぶつかる音。
泣き叫ぶ母の声。
激高した父親がロープなどを使って母を殴る姿。

すっかり大人になった今でも、思い出すと胸がグッと握られるようなストレスを感じます。

母は父とのストレスを私のせいにして、当たりました。

私は父がいない夜に一時間から三時間ほど母のサンドバックにならなければならず、視界が白み、耳が聴こえずらくなり、痛みを感じる感覚が鈍り、過食嘔吐を引き起こしました。

長い間、生への執着を失って生きていました。

関連記事

毒親にはいろいろなタイプがあり、軽いものから犯罪に当たるものまで様々です。親と子の相性の違いも関係してくるでしょう。これは私が体験した話しです。☆ 毒親に悩んだら読む本・8選毒親家族私はごく普通の一般家庭で育ちました。両[…]

夫婦仲が悪い例

結婚後は落ち着いた生活を送りました。
夫婦仲は良好で、両親とは違う、いい結婚をしたと思っていました。

しかし暫くすると、夫が私を無視するようになりました。
なぜ無視されるのかがわかりませんでした。

二人目の子どもが生まれたばかりで手がかかる中、家庭内が安らげないのが嫌で、必死に夫の機嫌を取りました。
夫の笑顔が見たかったのです。ただ安心したかった。

でも夫は私が夫の機嫌をとればとる程、不機嫌を増長させていきました。

何で無視するかを聞いても答えません。

「無視なんてしてない」と返されることもありました。

夫の子どもを生み、産後傷ついた体で必死に子育てと家事をしているのに、夫は私を否定しているのだと感じられました。

夫が夜勤でいない晩は気楽でした。

毎朝五時半に起きて弁当を作り、夫の出勤を見送りました。
帰宅が深夜でも、子どもたちが起きないよう注意して寝室を抜け出し、出迎えました。

深夜出迎える私を、夫が怒りました。

「出迎えられるとストレスになる。監視するな」と言われました。

しかし起きずにいると、「寝られていいな」と嫌味を言われました。

関連記事

私は愛情を与えられて育ちました。しかし子どもが求める愛情とは、少し違いました。不安定で激しい気性の両親でしたので、振り回されて育ちます。私は幼少期は感情を溜め込む傾向がありましたが、大学進学で家を出てからは意見を言えるよ[…]

夫の金遣いの荒さで、険悪になることが増えていました。

夫は苛立ちを家の壁にぶつけて穴を空け、私が作った弁当をわざと置いていくようになりました。
息が詰まる時間でした。

夫の出勤を見送った後、何度も泣きました。

それでも弁当を作り続けました。
私にできることはそれしかなかったからです。

三人目の子どもを妊娠しましたが、実母の言葉でストレスを感じた直後に出血し、流産しました。

夫はその時ばかりは優しく寄り添ってくれましたが、数日で終わります。

相変わらず当たられる生活に戻りました。
交通事故を起こしそうになったのを機に、私の心が疲れていることを自覚しました。

実母のように子どもに当たる親になりたくありませんでした。
何とか精神的に保てるよう気を張りました。

夫の休日には、夫が一人で行きたいというところに車で送迎をしました。

そんな生活が続いたとき、夫の不貞を始めとした裏切りが発覚します。

それまで我慢してきた私の不満が一気に爆発して大暴れした後に、迷わず離婚を求めました。

夫は私の変わりように驚き、態度を180度改めます。

長い話し合いを何度も重ねました。

関連記事

妻に弱音が言えない夫は少なくありません。言わない、言えない理由は様々です。〇 妻に情けない姿を見せたくない〇 男らしくいたいから〇 妻に聞き入れてもらえる気がしないから〇 言っても無駄だから〇 妻と会話をしないか[…]

夫は仕事のストレスを妻のせいにしていたと話しました。

だから妻に敵意を持っていたと。
しかし無視をした回数はそれほどないはずだと話しました。

腫物を触るように夫に接していた期間、私が過敏になっていたのでしょうか。それとも夫の自覚がないだけでしょうか。

私は、無視が長い期間、頻繁に行われたように感じていました。

夫と私の心がすれ違っていたのは、一年か、そこらだったと思います。
決定的に距離が開いたのは5ヶ月程度でしょうか。

期間がまだ短かったこともあり、苦しかった当時に離婚を考えることはありませんでした。

産後間もなかったこと、私が無職であったこともそうですが、「夫は実父のように暴言や暴力をふるわない。実父よりマシ。私が我慢すればいい」と考えていました。

ただ、こうやって仮面夫婦になっていくのだろうと考えていました。

辛かったことはよく覚えています。

夫との衝突がなければ、長い年月を経て離婚に至っていたのではないか、と想像します。

夫婦仲が悪くても離婚しない理由

川石さんが夫婦の心のすれ違いを感じている時間は、私よりずっと長いです。

離婚について、川石さんはこう話しました。

離婚しない方がお金の心配が要らないし、離婚するのがめんどくさい。

不平不満だけで離婚するのは、単純すぎる感じもする。
心の居心地は大切にすべきことだから、不平不満で離婚するのはいい事だと思う。

でも私の場合、離婚したらしたで不平不満を言わないか?
もしそうなら、今の不平不満としっかり向き合った方がいいんじゃないか? という感じ。

離婚するなら、浮気でもしていただいて、慰謝料取れる状態でお別れさせてもらいたいなと思う。
あとは私がモラハラを克服して、そこそこ幸せに生きてる姿を子供たちに見せたいっていうのもある。

多くの主婦が離婚を躊躇う理由に、経済的困窮があります。

離婚後に経済的問題がなかったとしても、別の不満が出てきて、生活の幸福度が変わらない場合もあります。

もちろん離婚して楽になる方もいますので、こればかりは個人によって変わりますし結果論です。

私は川石さんの言葉に、覚悟を感じました。

男尊女卑が男性に与える悪い影響

私が両親の影響を受けたように、川石さんもご両親のありかたが結婚観に影響しています。

親の結婚生活

うちの親も暴力や物損があった。

でも離婚しなかった。

年取ってから父も家事をするようになって、体が弱い母をいたわったりしてて、「良いな」とは思わないんだけど、「なんか夫婦ってすごい」と思う。

単純じゃない。
複雑という訳でもなくて、究極の人間関係というか。

仲悪くても何十年も一緒にいる先にあるものがあって、なんか立派なものじゃないし、特に価値もないんだけど、「ずっと仲悪いなら、離婚すればいいじゃん?」と一言で片付けられないものがある感じ。うまく説明出来ないんだけど。

 夫婦って結局なんなのか、わかんないけど凄いのよ。

親が不仲で、子どもだった川石さんは苦しくなかったのだろうかと疑問に思いました。

川石さんは子ども時代についてこう語りました。

私が父にめちゃめちゃ反抗しまくってたんだよね。

川石さんの母親も、覚悟を持って家庭を築いた方でした。
今の川石さんもまた、覚悟を持って家庭を築いていこうとしていることがわかりました。

男尊女卑が男性に与える悪い影響

川石さんの言葉の中に気づかされることが何度もあったのですが、そのうちの一つがこちらです。

旦那さんに対しても、同じように感じると言います。
夫に対してもそう思う。
偉くなくていいのになーって。
しょぼい人のまま生きていいのになって思う。だってしょぼいんだから。

日本には古くから、「男は家庭を支えなければならない。男は泣くな。弱音を吐くな」といった、男性に強さを求める風潮がありました。

現在は少しずつ変わってきているものの、未だ人々の意識の中に残っています。

性別関係なく誰しもが吐き出したい弱い部分を持っているだろうに、それを言う男は「情けない」と思わせる呪縛です。

男尊女卑は女性を犠牲にするイメージが強いですが、理想の男性像を固定化する一面も持っているのです。
男性は、理想と現実との差にストレスを感じます。

能力給が採用されるようになり、長く続く不景気もあって年功序列で所得が上がりにくくなりました。
女性の社会進出は個の確立や自立を表しますが、男性が一人で担えなくなった仕事を補填する意味も持っています。

「男は稼ぐもの。家事育児は女の仕事」という固定概念が社会に残る中、男性は「男の責任」を果たせず「女の仕事」を求められる屈辱のジレンマに襲われます。

「俺が支えなければならないんだ。家庭を支えているんだ。苦しいことがあっても弱音を吐かずに生きているんだ。なのになんで妻や子どもは俺を敬わないんだ。誰のために頑張ってると思ってるんだ」

固定概念から抜け出せない男性は、こんな思考に到ることがあります。この思考が妻をぞんざいに扱う原因となることも。

今やモラハラの典型的セリフですね。

妻の立場に立てていないという問題はありますが、モラハラ男は男尊女卑の筆頭ともいえる家長制度が作り出した、社会の虚像といえるのではないでしょうか。
(個人の性質も多分にありますけどね。社会の影響もあると思っています)

私の夫は再構築に挑む際、「弱音を言ってはいけないと思っていた」と話しました。

私は離婚を突きつけた時に、夫のプライドをズタズタに切り裂き、踏みつけてボロボロにしました。(恨み籠る言い方)

その上で「自分本来の姿を認め、弱音を言える男の方が格好いい。作られたいい夫の像なんて求めていない」と話したことから、夫が素直な気持ちを話すようになります。

夫の言葉を聞くと、心を許してくれているようで嬉しかったです。
夫が大変な時は支えたいと、心から思いました。

夫も同様に、ありのままの自分の姿を受け入れられていることを喜びました。

そして私と夫の仲が深まっていき、現在の良好な関係に至ります。

「男尊女卑は男性にとっても不幸なこと」という川石さんの言葉に納得しました。

そして「偉くなくていいのになーって。しょぼい人のまま生きていいのになって思う。だってしょぼいんだから」という言葉には、旦那さんへの確かな愛情が感じられました。

夫婦仲が子どもに与える影響

川石さんは、かつて娘さんと離婚について話をされています。

娘に一度「なんで離婚しないの?」と言われたことがあるの。

その時はどう答えたか忘れたんだけど、しばらく経ってから改めて、「お母さんは離婚しません。でもあなた達がいるから離婚しないのではなくて、お母さんの意思で離婚しません。」と伝えた。

川石さんは不仲の両親を見て育ち、母親が離婚できないのは自分のせいだと思っていたことがありました。

前述したように、大学進学時にあっさりと「離婚しないのは母の選択」とわかりますが、娘さんが気に病むことがないように声をかけたと言います。

呪いはかけたくないなと思ったよ。

「なんで離婚しないのか」それを子供たちが私たちを見てどう解釈するか分からないし、「結婚」をどう捉えるのかも分からないけど、それぞれ自分なりに解釈して欲しいなと思う。
あまりネガティブでないことを祈りたいけど、まぁ、どうだろう。

離婚しないのは私の意思なので、自分から被害者にならないように、夫が加害者にならないように気をつけてる。
なかなか難しいんだけどね。

当たり前にいる夫と妻

「旦那さんは川石さんの存在が当たり前になっているから、気を遣わなくなりぞんざいな扱いになっているのでしょうか。
甘えてしまっているとも見えるのですが」と訊ねました。

居て当たり前になってるのかぁ、自分ではあまり分からなくて。

私的にはいついなくなるか分からない存在になりたいんだけどな。今はね、夫婦だからって仲良くなくていいと思えているから、だいぶん楽になったよ。

前は「息が詰まる」この表現がピッタリ!

私が夫から離れないのは、信じてるからなのかなぁ。
そうかもしれないし、離婚しない方がお金の心配いらないことや離婚するのがめんどくさいのもある。

少しずつ夫とのちょうど良い距離をこうして模索していけたらいいなぁ。
夫はどう思ってるのかはわからないけど。

いつか夫と一緒に笑いたい

歩み寄りと距離のバランス

川石さんはこんな話もされています。

夫の親族にトラブルがあって困っている様子だと、可哀想だと思う。
夫の代わりに私が出陣しましょうか? と。夫の前で怒れればよかったのでしょうが、夫がいないところで怒り心頭してる。
夫が「明日外食に行く?」 と聞いてきた。
単なる外食だと思っていたら、夫が「結婚記念日だから」と言う。私は「あー」と答えた。
夫が寝坊した私に、弁当を作った。信じられない。
旦那さんへの密かな感激と愛情を感じました。
反面、こんなエピソードもあります。

気の強い私だけど夫に無視されてた時期を思い出すことがある。

夫に用事をお願いしたら、それをせずに出かけられそうになったの。
夫はハッと気づいて謝ってくれたけど、無視なのか忘れてるのか、分かんなくて、内心ピリッとする。 そして、ほっとする。

これを何年も繰り返して、夫を信用できるようになるんだろうか。イメージ湧かないな。

この「やってくれてない」って言うの、まだ勇気いるのよ。その後、睨まれるか無視されるかだったんだから。

冒頭に挙げた以下の言葉も、川石さんの素直な気持ちです。
(夫と)一緒に歩くのは無理。歩くスピードが違いすぎる。
夫婦で何かを一緒にしようと持ち掛けたら、夫は失笑すると思う。腕を組んだり、手を繋いだりする夫婦をいいなと思うけど、夫とはできない。夫の気配がないと心と体が少し軽くなる。夫がいると少し重力が増すみたい。
寝室を別にしたのも、最近のことだと言います。

気持ちが近づくこともあり、しかし適度な距離をとって、心地よい立ち位置を模索しているところでもあるのです。

いつか夫と笑いたい

川石さんは不仲だったご両親が、年齢を重ねてから良好になった例を見ています。

また夫婦再構築をして新たな関係を築いていった例に、勇気づけられていました。

昔、SNSで会員制の子育てサークルに入っていて、その時に夫婦再構築中のママさんがいたんですよ。
数年そのSNSにいたので、そのご夫婦が少しずつ関係が良好になっていく姿を見れたのも、私には良かったのかも。

リアルに投稿とかも減っていってね。
きっといい感じで安定してきたから、SNSが必要なくなってるんだなと思ってさ。

勇気が出たというか、今の私の状況は離婚以外にも選択肢があるんだな、 離婚せずとも幸せになれる可能性があるんだなと思えたんだよね。

私も再構築夫婦です。

離婚危機の時「よく別れなかったな」と未だに驚きますが、「別れなかったから今の幸せがある」と思います。

決して離婚を否定するわけではありません。
ただ、離婚するもしないも、やってみないと結果が分からないのだと思います。

「夫婦は単純じゃない。複雑という訳でもなくて、究極の人間関係というか。夫婦って結局なんなのか、わかんないけど凄いのよ

川石さんの言葉が胸に残ります。

夫婦はいい時も悪い時もある

私は自身の経験から、口を突いて出るのが旦那さんの愚痴ばかりなら、離婚した方が幸せになれるのではないかと思っていました。

しかし川石さんの話しを聞いて、考えが変わりました。

「夫に不満がたくさんある」「今は夫婦関係がよくない」でも「夫といつかまた寄り添える日が来る」「夫を信じている」という信念のようなものと共に、表からは見えにくいけれど、旦那さんへの深い愛情と信頼を感じました。

結果的に夫婦が終わる可能性は確かにあるのですが、それは今良好な関係を築いている私と夫にも言えることです。

将来「ほらね。夫婦はいい時も悪い時もあるのよ。でも今幸せだから」と笑う川石さんと旦那さんの姿が見えるようでした。

川石さんの言葉
夫婦なるものは、とても興味深いものだと思っておりまして。

夫婦以外に30年から40年一緒に暮らす人間関係って他にありますかね。
その期間、色々ある訳で。

うちは冷めきった関係から再構築中? でして。
うちはまだまだなんだけどね、でも、こんな考え方でやってる夫婦もいるよってことで。

今は夫婦仲がよくない。
夫に不満がたくさんある。

でも離婚しない。

また夫と笑える日が来るのを待ちたい。そんな方の参考になりますように。

 

関連記事

既婚の主婦です。12年弱の結婚生活の中で一度だけ離婚届を取りに行ったことがあります。その時の話しです。夫の裏切りと離婚ワンオペ育児と夫婦のすれ違い結婚して5年ほど経った時のことです。二人目の子どもが産まれ、癇癪の[…]

関連記事

夫を嫌う妻。妻の不満を言い、家に帰りたがらない夫。そんな妻や夫の愚痴を聞くことがあります。互いを非難するその気持ちは、どこまで本心なのでしょうか。いえ、口にしているときは本心なのかもしれません。しかし本当に妻[…]

関連記事

不倫して妻バレし、それでも離婚したくない男に告ぐ。バカなことしたな。しくじったな。私は妻側の人間だ。不倫ではなかったが、夫が家族をないがしろにしていた時期があった。風俗やキャバクラに通って嬢と連絡を取り合っているのが[…]

 

 

 

最新情報をチェックしよう!