夫婦共依存のなれの果てから自立方法まで・例を元に依存原因を考える

ある夫婦を例に、夫婦の共依存について書いています。

依存の根源と、依存の断ち切り方について考えます。

夫婦共依存例

ある夫婦の話です。

夫はセックス依存があり、女関係にだらしがない人でした。

夫婦に性生活はなく、「お前とはできない」と妻に平然と言います。
さらに相手女性に送るLINEを妻に何度も誤送信するなどして妻を傷つけました。詫びれることもありません。

分不相応な買い物や女性を買うための借金を繰り返し、しりぬぐいを親や妻にさせました。
妻の尊厳を踏みにじる発言も数えきれません。

夫婦喧嘩をすると妻が死産したことを持ち出して「お前が〇した」と傷つけたこともありました。

夫は無職です。
働くように求めても、理由をつけてはぐらかします。

当然のように家事も育児もしません。
しかし妻の家事育児には口を出しました。

ある日の朝、小学生低学年の子どもが発熱しました。

病院に連れて行かねばと、出勤前の妻が焦ります。
しかし家計を支えている手前、仕事を休むことに抵抗がありました。

無職の夫が「俺が病院に連れて行く」と言ったので安堵して家を出ましたが、夜帰宅をすると診察を受けていませんでした。妻の出勤後、夫は面倒だからと部屋に籠り、子どもを放置していたのでした。

怒る妻に、「子どもを病院に連れて行くのは母親の仕事だ。お前は母親失格だ」と責めました。
自分の非を責められたくなくて、非難の矛先を妻に向けたのでした。

妻は「もう夫に愛情がない。消えてほしい」とまでいうのに、離婚をしません。

子どもたちは両親の酷い喧嘩を見て育っています。

妻は「子どものために離婚しない」と言いますが、私には体よく子どもを理由にしているだけに見えました。
夫への依存がはっきりと感じられたからです。

どれだけ酷い扱いを受けても離れられない何かがあるようでした。

夫婦の共依存とは

共依存とは
特定の人物関係に過剰に依存し、囚われている状態。
依存されることで、自分の価値を見出す状態。
共依存関係において起こる現象
依存症患者のみならずパートナーもケアに依存するため、その環境が継続すると言われる。例として、夫の問題行動のしりぬぐいをすることで、妻が自分の価値を見出している状態がある。
一見妻が自己犠牲で献身的に努めているようにみえるが、実際は患者の回復を阻み、自立を阻害している自己中心性を秘める状態。(参考:wikipedia)

夫婦共依存に現れる具体的な症状は、以下の通りです。

世話を焼きすぎる

世話の内容は例によって変わります。

世話を焼いて尽くし、慣れさせることで「私がいなければ困る」状況を作ろうとします。

冒頭の妻の例では、掃除洗濯、食事に始まり、夫が「本屋やコンビニに行きたい」と言えば妻が車を運転して連れて行きました。
夫は妻の送迎を当たり前に利用しました。

夫は出先からも何かあれば妻に電話をして用事を頼み、妻は文句を言いながらも、夫の言うとおりに動きました。

妻は「私が送迎しなければ文句を言われるし、タクシーを使われて金がかかる」と話していましたが、夫がエッチなビデオを見たいと言ったら「じゃあアダルトショップに連れて行ってあげる」と自ら送迎をかって出ていました。

二人で観て楽しむのではなく、夫が自室にこもり一人楽しむためのものです。
夫がビデオを選ぶ間、妻は路駐した車の中で待っていました。

妻は笑い話として私に話しましたが、明らかに違和感のあるいびつな関係でした。

暗にパートナーが自分を必要とする環境を作り続ける

夫は傍若無人に振る舞っていました。

対人関係が上手く築けない夫でしたので、妻がいなくなったらまともに生活ができないことは、夫を知る誰もがわかっていました。

夫の問題行動は年々悪化していましたが、妻がそうさせているようにも感じられました。
夫の行動を問題視しながらも、それを助ける行動をしていたからです。

例えば借金返済の尻ぬぐいや、夫に関する悪い評判(事実)を聞くと無理のあるフォローをして回るなどしていました。

問題を解決、直視しない

夫が明らかな問題行動を起こそうとしていた時、私は妻からその話を聞かされていました。

今後さらに家計が窮地に立たされることが明らかで、理論的に考えたら誰もが避ける計画でした。

夫を止めないのかと妻に聞くと、夫の判断を正当化して話し出しました。

妻の話は矛盾ばかりでした。
そこを突くと、苛立ちながら反論してきました。

予想通り、その後夫婦は経済的に大きな危機を迎えることになりました。

夫に関わることで、妻はよく矛盾した説明を繰り返しました。
違和感しかありませんでした。

現実から目を逸らす

私は妻と10年の付き合いがあります。
その間に夫婦の喧嘩の内容や、夫の問題ある言動の話を幾度となく聞かされてきました。

泣きながら電話をかけて来たり、喧嘩をして髪を乱れさせたまま私の元へ来ることもありました。

夫の行動はエスカレートしていくばかりで、とっくに妻の手に負えなくなっていました。

誰も制御できなくなった夫と離れた方がいいのでは? と話しましたが、妻は夫が変わってくれることを期待し続けました。
それでいながら夫の世話をし続けて、エスカレートする手伝いをしていました。

なぜこうなったのか、今後どうなっていくかが考えられない状態でした。

混乱しているようにも見えますし、夫が自分を必要としなくなることに恐怖を感じているようでもありました。

依存と愛情をはき違える

私が妻と知り合った時、夫婦が結婚して8年が経っていました。

既に借金や女性問題が繰り返し発生していて、妻は赤裸々にその様子を話しました。

そして「夫は私を必要としている」「私が見捨てたらこの人は生きていけない」と繰り返しました。
自分を「見捨てられない性分」とも話しました。

当初は「愛情深い女性だ」という印象でしたが、苦しみながらも夫をエスカレートさせていく妻を見て、これは愛情ではなく依存であることがよくわかりました。

夫婦共依存のなれの果て

そのうち極仲がいい共通の知り合いの中で、例の妻をこのままにしておくのは危険だという意見が出てきました。

妻は夫に依存してエスカレートさせているにも関わらず、問題行動によって起きた事柄に苦しめられて、大きなストレスを感じていました。

妻の体にストレスの症状が出ても、夫は妻に甘えて問題を起こし続けます。

妻は夫を憎むようになり、消えてほしいと願うようになりました。
酷い喧嘩をしたときには、自分が夫を傷つけてしまうかもという恐怖を感じるようにまでなっています。(現在の話)

夫婦の共依存が限界を迎えていました。

依存の原因は幼少期の潜在意識

なぜここまで夫に依存してしまったのかは、思い当たる節がありました。

妻は幼いころからあまり人間関係に恵まれていなかったと言います。

父親は夫と同様に、女性関係と金銭トラブルを起こしていました。
母親は離婚を選ばず、文句を言いながらも離婚しませんでした。その様子を目の当たりにしながら育ちます。

友達はあまりできませんでした。

小学校の頃には担任教師とクラスメイトから、酷い精神的いじめの対象にされました。
親に相談することができないまま、ただただ耐えて学校に通い続けます。

短大を出て地元を離れ、上京しました。

就職した先でアプローチを受けて、初めて男性と付き合いました。
彼は既婚者でしたし、態度からも大切にされているとは感じませんでしたが、それでも良いと思い尽くしていました。

しかし会社で彼氏が同僚に、「都合のいい女だ」と陰口を言って笑っている姿を見てしまいます。

酷く傷ついたものの彼氏に怒りをぶつけることもできず、退職する形で離れました。

結婚相談所に登録をしましたが、いい出会いが中々ありませんでした。
交際に到れたのが、今の夫です。

上手く人間関係が築けない人だとすぐにわかりました。
夫も自覚していて、自分に自信がないようでした。

妻から「私たち結婚しちゃおうよ」と持ち掛けました。夫はすぐに提案に乗りました。

結婚式に到るまでも結婚してからもずっと、妻は夫中心に行動をしました。

夫はどんどんと傲慢になりましたが、支えられるのは自分しかいないと思っていました。

妻は夫と結婚して初めて、「必要とされる場所」「自分の居場所」を見つけられたと思っていました。

依存から抜け出すには

妻は暗に夫の問題行動を助けて、増長させていました。

そうすることで自分の存在価値を見出していたのです。

しかし問題行動がエスカレートして妻の手に負えなくなってくると、ストレスを感じるようになりました。

それでも夫に尽くすことを辞められません。
「お前は要らない」と言われるのが怖いからです。

ジレンマで妻は何年も苦しんでいました。

ではどうしたら依存から抜け出せるのでしょうか。

共依存を断つときに起こる現象
共依存者の多くは依存を愛や支援と捉える。認識が覆る時には、苦痛や疲労、無力感を伴う。
共依存の関係を否定されたり責められると、強烈な自己否定感から精神的安堵を求めて、更に強い共依存を求めやすくなり危険な状態に陥ることがある。
依存の断ち方
生命に関わる場合があるため、第三者の適切で繊細な支援やケア、または共依存の歪みの克服をする機会として心理教育などが必要となる。(参考:wikipedia)
カウンセリングなどの心理的ケアを受けて原因から依存に到った経緯を辿り、自己分析することが大切です。

健全な夫婦関係は精神的自立が不可欠

依存は夫への愛ではなく、私を愛して欲しいという自己愛なのですよね。

実は私も依存体質です。

例に挙げた妻ほどではありませんし、引き際はかなり早いですが、見切りをつけるまでは尽くしてしまいます。

原因は恐らく幼少期の経験です。
両親との関係に悩んで育ち、自分を求めてくれる人を探していました。

そのため破滅的な思考の持ち主や、視野が狭く不安定な男性を好みました。
彼氏が途切れることも滅多にありませんでした。

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そうでないと不安で仕方がなかったのです。

結婚してから夫は徐々に横柄になっていきました。
私は夫の顔色を窺うようになります。

夫が横柄になった原因は色々とあるのですが、私の依存も影響したのだと思います。

夫の不義理をきっかけに離婚を求めたことで、夫は態度を改めました。
私も依存心が自分の首を絞めることを学んで、関係が大きく改善しました。

夫婦は自立心を持っていないと長く続かないと知ったのです。

今は互いに自立心を持ったうえで、健全な依存関係を築けています。

健全な依存と、そうでない依存の境界線がどこにあるのかはわからないのですが。

カウンセリングを受けるなら

いびつな依存に苦しんだら、専門的知識のある方に心理的ケアを求めることが推奨されています。

夫婦カウンセリングを受けるのも有効な手段です。
しかし何度も通ったりカウンセリング料が嵩むことから、時間と経済的余裕がないと難しい場合があります。

例に挙げた妻も、時間や経済的余裕がないことから外部に頼れない状況が続いています。

とにかく誰かに話を聞いてもらいたいという方は、ココナラを利用されてはいかがでしょうか。

専門的知識があるかはココナラのどの方に頼むかによって変わります。
参考程度にお考え下さい。

例の妻は離婚を考え始めました。

夫の反対があり難航が予想されることから、弁護士に相談することを検討し始めています。
そう言いながら実行には至っていないのですが。

どうなることか。

健全な暮らしができるよう、願っています。

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