小学生の長女に、夫との出会いを聞かれました。
ごまかしたことをきっかけに、長女に延々と突っ込まれて面倒なことになりました。
私と夫との出会いは、SNSです。
小学生に事実のままに伝えるのは危険だと判断しました。
世間の結婚相手との出会いのきっかけランキングと、出会いを正直に言えない我が家の対処についてお知らせします。
結婚相手との出会い・きっかけ
厚生労働省が5年ごとに調査、発表している出生動向基本調査で「夫婦の出会ったきっかけ」について、以下の報告がされています。(2015年結果)
結婚相談所での出会いは見合いに含まれます。
ナンパは「街中や旅先で」に含まれるのでしょうか。
合コンは知り合いを介した会であれば「友人・兄弟姉妹を通じて」に該当するのでしょうかね。(資料が見つからず未確認)
出会いのきっかけはSNS
ところで私と夫はSNSで出会いました。
仕事が多忙を極めていた時に、会社の後輩にSNSサイトでできるゲームに誘われました。
現実逃避のため、気晴らしにやってみようと始めたサイトがきっかけでした。
当時女性が登録すると、出会い目的の男性から「会おう」と誘いが来まくる時代でした。
大量の出会い目的のメッセージが届く中、私がプロフィールに「猫好き」と書いていたことへのメッセージが来ました。
猫を飼っている男性からで、「飼い猫の写真を載せているからよかったら見てください」というだけの簡単なメッセージでした。
その男性にだけ返信をし、メッセージのやり取りが始まりました。
それが夫です。
私は当時婚約破棄を決めたばかりで、仕事が非常に忙しかったこともあり、精神的疲労が重なっていました。
友人や会社の仲間にも婚約者を紹介していたので、婚約者への愚痴を言いにくく、当時一度も会ったことがない夫に話を聞いてもらっていました。
夫は特に何を言うわけでもなく、ただ話を聴いてくれました。
婚約者と別れ、家を出て弟の家に居候を始めました。
夫とはSNSでのやり取りをやめ、個人メールでやり取りをし、たまに電話をするようになっていました。
会話が途切れることも、不快になることも、気まずくなることもなく、とても楽でした。
夫が横浜に住んでいて近いこと、私と同じく猫好き、赤ワイン好きだということがわかり、会って話そうと盛り上がりました。
私は婚約者と別れたばかり、仕事は日付を超えることが珍しくなく、誰かと付き合う気はありませんでした。
夫にも3か月前まで同棲していた彼女がいましたし、私が婚約者と別れたばかりだと知っていたので、どうこうなる気はなかったと言います。
そのため、お互いの写真を送りあうことなく待ち合わせをしました。
電話では信用できる人だと思いましたが、装いが上手い人もいます。
万が一のために人通りが多い横浜駅で待ち合わせ、周辺の店に飲みに行く約束をしました。
夜の横浜駅はたくさんの人がいて、互いの容姿を確認していなかったので誰が誰だかわからず、会うまでに時間がかかりました。
やっと見つけた第一印象は、お互いに「良い」だったようです。
電話で話していた時のように自然と会話が続き、初対面とは思えませんでした。
夫は会話が得意ではありませんが、私が相手だと話しやすいと喜び、延々と話し続けました。
そんなこんなで自然と付き合いが進みました。
出会った時には互いに結婚願望がなかったにも関わらず、とんとん拍子に話が進み、付き合い始めて4か月程度で入籍に到ります。
当時精神的に疲れていた私は、流されるがまま結婚をしました。
結婚に失敗しても自分のせいなのだからと覚悟した覚えがあります。
超スピード婚でした。
結果的にいい人に巡り合えたのだと今は思っています。
結婚に引っ張ってくれた夫に感謝しています。
SNSの出会いを小学生の子どもに正直に話す?私の実例
小学中学年の長女に聞かれました。
「パパとママはどうやって出会ったの?」
え? そりゃネットですよ。SNSのメッセージです。
なんていうか、ネット上のナンパみたいなもんですよ。「猫見ませんか」っていう趣味を介した変化球ナンパです。
……それ、娘に言う??
一瞬にして思考が逡巡しました。
長女はスマートフォンが欲しいと言い続けています。
小学生にスマートフォンは必要ない。早い! と言い続けていましたが、習い事のダンスでは衣装を子どもたちだけで決める取り組みがあり、スマホを持っている子たちが通販サイトを見ながら相談して決めています。
発表会では下のクラスの子たちに「写真を撮ろう」と持ち掛け、自分のファンを増やすよう先生から指導をされています。それにはスマホがうってつけで、長女が猛烈に欲しがっています。
確かに習い事にあったほうが便利なようですが、世間ではスマートフォンを子どもに持たせることで、犯罪に巻き込まれる事案が発生しています。
世間知らずで警戒心が薄い子どもに付け込み、悪い大人にいいように扱われることがあるようです。危ないものを親が排除するのではなく、きちんと教えることが大事だとは思いますが、そこで、パパとママはSNSで出会った。なんて予備知識が入ってしまうと、SNSで知り合って会うならいいんだ! いい人がいるんだ! と思いかねません。
子どもが会うのはダメだよ、と口で言ったところで、警戒心が緩んでしまいかねないと思いました。
事実の隠ぺい
「あー、偶然知り合ったんだよね」
誤魔化すことにしました。
真実を伝えるのは、もっと大人になってからにしよう。せめて高校生になるころまで……いや、高校生は一番しょうもない大人に狙われる年ごろか? どうしたらいいんだ!!
すかさず長女が「偶然会うってどういうこと?」と聞いてきました。
咄嗟の質問過ぎて、不自然なことを言ってしまいました。
「……なんか、知り合いの紹介? みたいな」
何だその歯切れの悪い言い方はっ!! 自分でも不自然具合がわかる!!
「知り合いって誰?」
そこまで突っ込む!?
「……長女の知らない人だよ」
「変なの! 何でちゃんと教えてくれないの?」
いつも明確に答えている私が濁す言い方をしたことで、怪しまれました。
「ねー、どこで会ったの!?」
しつこい。
「……横浜駅」
「え、横浜駅!? 横浜駅で偶然会ったの!? どういうこと?」
「知り合いつてに偶然知り合った人と、横浜駅で待ち合わせして会ったから、初めて会ったのは横浜駅」
事実と虚偽を混ぜて話しました。
この場合の知り合い=SNSサイトってことになりますかね。
嘘の上塗りを自分の中でこじつけて考えます。
「よくわかんない」と長女が呟きました。
私の日本語がおかしかったからね。
「そういえばお腹空いたし暑いからアイス買いに行かない?」と苦し紛れに提案しました。
必殺、吊り作戦。
「アイス!? 行く行くー!!」
チョロい。
小学生を吊るのは簡単です。しかしこれは時間稼ぎに過ぎません。
我が家の子どもたちは非常にしつこいのです。次の追求までに夫とすり合わせをしておかねばなりません。
出会い方の嘘を夫とすり合わせる
長女に出会いを聞かれて焦ったことを夫に話しました。
スマホに興味持ってる長女に、両親の出会いがSNSが出会いとは言いにくいこと。
本当の出会いを隠たことを話しました。
夫も、長女が親の真似をしたがることもあり、怖いねと言いました。
子どもがネットで出会うことに抵抗を無くしたら、事件に巻き込まれたり弄ばれる可能性が非常に高くなります。
夫にはこれまで長女に話した嘘を話し、合わせてくれるように頼みました。
真実は精神的に成長したら話すことにしました。
出会い方の説明例
実親に夫との出会いを聞かれた時も、明確に言いませんでした。
親の世代にはネットでの出会い=危険なものという意識が強いことを知っていましたし、私の両親は癖があるので、突っ込まれないに越したことはありませんでした。
やはり知り合いつてで知り合ったと話した記憶があります。
夫の両親は出会い方を聞いてくることはありませんでした。
結婚相談所で出会い結婚した友人は、親戚には正直に言いましたが、友人関係には言いにくかったようです。
子どもには何て言っているのかわかりませんが、特別隠す必要はありませんね。
暴走族で知り合ったママ友夫婦は、子どもに聞かれることはないようですが、聞かれたら「仲間だった」とだけ話すと言っていました。
SNSで出会うメリット・デメリット
SNSで出会うメリットは、このようなものがあります。
・簡単に関係を断ち切ることができる
・本音を隠すことがなく本心で付き合える日常生活で出会えない人たちと容易に繋がることができる
デメリットは、
・簡単に逃げられる
・容姿を写真で送ってもらっても、加工するなど詐称が容易
ということが言えるでしょう。
私は見た目やイメージで決めつけられず、素直に話ができるSNSがとても楽でした。
日常生活の中で精神的な付き合いに発展するには時間がかかりますが、SNSなどの容姿や立場が関係ない世界の方が手っ取り早いと感じました。
しかし、子どもには勧められません。できれば現実世界で出会ってほしいです。
ママは勝手だと言われそうですね。
スピード婚を正直に話す?
ある日の夕食中に、長女にこんな質問をされました。
「パパとママはどれくらい付き合って結婚したの?」
どうしてそんなに知りたがるのでしょう。
後ろめたいことがあると聞かれるのが面倒になってきます。
「パパとママは結婚まで早かったよ」と答えました。
何せ付き合い始めて4か月で結婚まで至っています。
「どれくらい?」
沈黙の艦隊ならぬ、沈黙の夫。
だんまりを決め込んでいるので、私が答えなければなりません。
さすがに4か月は衝撃が大きそうなので、ちょっと盛っておくことにします。
「知り合って7ヶ月くらいで結婚したんだよ。スピード婚だったから」
そう。SNSでやり取りを始めて7ヶ月。付き合って4ヶ月で入籍しています。
「早ーい!!」長女は驚きの声をあげました。
「そうでしょう。パパとママは色々な人とお付き合いして、他の人と一緒に暮らしたこともあって、経験から結婚に何が必要なのかわかってたから、出会いから結婚までが早くても幸せな生活を送れているんだよ。経験を積んでいない人が勢いだけで結婚すると大抵が失敗するから、やっちゃダメだよ」
そうそう。SNSでの出会いは隠す癖に、他に付き合った人がいたり同棲経験やらを隠さず言ってしまうあたり、どうなんだと思う方もいるでしょう。
もはや何が正解なんだかわからないまま話をしています。結婚も「きっと大丈夫だろう」と流されるがまましたし、結婚後に一度離婚を考えて二人で精神的なすり合わせをしたこともありましたが、総じて「良し」とし、話をしました。
普通に考えたら、SNSで知り合った人と付き合って4ヶ月で結婚するなんて、失敗する典型パターンだと思います。
友人だったらもう少し様子を見た方がいいと止めます。
結果的に良かったからいいけれども、褒められたことではありません。
結婚の成功、失敗は結果論でしかありません。
現状、私の結婚は成功でした。しかしそれでも子どもには言えません。今はまだ。
将来謝りますので、今は嘘をお許しください。
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