アシナガバチ(足長蜂)が軒先に蜂の巣を作った!初期に自力で駆除した方法

家の軒先に、アシナガバチが巣を作りました。
まだ小さかったため、自力で駆除に挑んだ話です。

4月蜂の巣に気が付く

ツツジが咲き出した4月上旬のこと。
子どもたちが家の敷地にレジャーシートを敷き、寝っ転がって遊んでいました。

ん? あれなに?

ふと見上げた家の軒先に、白い何かが見えました。

一緒に遊んでいた友達が「蜂の巣だ!!」と叫びます。
昨年その子の家に大きな蜂の巣ができて、大変な騒ぎとなっていました。

蜂の巣ができたのは気づいていたけど、小さいし、そのうちどうにかしようと思っていたところあっという間に巨大化。
孵化した蜂がブンブン飛び回るため庭に出られなくなり、業者を呼び駆除したそうです。

「放っておくとすぐに大きくなるよ! 外に出られなくなるよ!」と友達に教えてもらったわが家の子どもたちは大騒ぎ。

早速私に報告に来ました。

蜂が巣を作った場所

蜂が巣を作ったのは……

家の一番高い

ここ。

☝これは駆除したあとの写真です。
巣後がちょっと白っぽく残っています。

赤丸が巣があった場所です。なぜ赤丸が二つあるかと言うと、二つ並行して巣が作られていたからです!!

「人の家の軒先に、二つも作ってんじゃないよ!」(心の叫び)

何だかもう恐ろしくて、そして場所的に上手く撮れなくて実際の写真がないのですが、こんな感じの巣が二つ付いていました。

蜂は雨風をしのぎやすい場に巣作りをするので、この山型になっている軒先が最適な場所だったのでしょう。

「よりによって何でこんな高いところに! 駆除するにも足場がない!」(心の叫び)

蜂は巣の陰に一匹いるのが確認できました。
しかし微動だにしないと言うか、ちゃんと生きてる? と思うほど動きが緩慢に見えました。

蜂の全貌が確認できなかったのですが、巣の形状からアシナガバチであることがわかります。
アシナガバチは刺しますので増えたら困るのですが、スズメバチほど危険ではありません。

これは……自分で駆除できるんじゃない? と思い、方法を調べました。

蜂の巣の駆除は4月が最適

4月から5月は冬眠明けの嬢王バチが一匹で巣作りをしているので、大人しく、殆ど反撃をしてくることがありません。
一匹で外敵と闘っても勝ち目がないことがわかっているので、やり過ごして生き残る(出産)を優先するのだとか。

発見が早かったわが家は、蜂の巣駆除の難易度で言えば最低ランクでした。

「巣に一匹だけ居たのは嬢王バチで、寝ぼけてるから緩慢だったのね」

早めに気づけてラッキー! 子どもたちに感謝です。

素人が駆除できるサイズ

わが家に作られていた巣のサイズは、目測で4cm×2個ほどでした。

素人が手を出してよいレベルは一辺が15cmまでの巣だといいます。(スズメバチはサイズに関わらず業者に依頼することをお勧めします)
蜂の巣にいる蜂の数と蜂の巣のサイズはある程度比例しますので、15cmサイズはある程度の数の卵が孵化していることが予想されます。

足場がなく、家の窓を開けてそこから駆除しなければならないわが家のようなケースでは、15cmサイズは手に負えなかったと思います。巣を落としてもそのあと部屋に蜂が侵入しまくって大パニック! なんてことになりかねませんから。

駆除するタイミング

暗くなると動きが鈍るので、夕方から日没までの間が向いています。
しかしわが家は外壁も黒ければ軒先も黒く、夕方になったら蜂の動きも見にくくて駆除は難しい状況でした。

そのため、早朝に駆除に挑むことにしました。

駆除に向く服装など

蜂は黒い物を外敵とみなし攻撃する習性があるため、白い服装が良いそうです。
15cm程の大きさの巣を駆除するなら、防護服を着たり分厚い手袋をしたりなど、しっかりとした対策が必要でしょう。

わが家は相手が寝ぼけた嬢王バチ一匹でしたので、グレーのスエット(パジャマ)で挑みました。
因みに挑んだのは夫です。

私は夫が窓から落ちないよう、支える役目をしていました。因みに全身黒ずくめでした。

自力で蜂の巣駆除・小さくたって、怖いものは怖い

用意したものはこちらです。

軒先まで届く棒
ビニール
殺虫剤
窓を開け、夫が身を乗り出しながら90cmほどある棒で突いて落とそうと試みました。
ところが、「届かない」と言います。
わが家で次に長い棒は……

私:「……これでいいかな」
夫:「……」
長方形部分の端を蜂の巣と軒先の繋ぎの部分にあて、巣を落とそうとしましたが、これが意外に固い!!(らしい)
私は夫の体を支えるのに精一杯で写真も撮れないし、状況も分かりませんでした。
夫が何度も「蜂怖い!」とか、「うわ!!」「うおっ!!」と時々大きく身を引くので、私もつられて何だかわからないまま「うわっ!」と言う始末。
格闘は5分くらいだったでしょうか。ついに……
夫:「落ちた。はぁ……」と窓から乗り出していた体を戻しました。
5時台の早朝だったのもあるかもしれませんが、ちょっと気づかれ気味でした。
私は夫が落ちなかったことに安心し、二人で落ちた巣を回収しに外に出ました。(パジャマのままで)

嬢王バチとご対面

巣はすぐに見つかりました。

それがこちら。

軒先に見た時は白く見えたのですが、落ちたら枯れ葉のような色でした。
直径はやはり4cm程度でした。

よーく見ると、
これ、卵じゃない?? まだ小さいですが。
嬢王バチはあんなに動きが緩慢だったのに、巣作りをして卵まで産んでいたということです。
放っておいたらあっという間に大きくなって、手に負えなくなると言われる理由がわかります。
嬢王蜂はどこに行った? と探すまでもなく、落ちた巣の横にじっとしていました。
☟こんな感じで地面に佇んでいます。
全然動かず、ボーっとしている様子です。
蜂は一度追い払っても、一週間程度近辺を飛び回ると言われています。
また巣を作られても困るので、殺虫剤を吹きかけました。
写真を撮っておけばよかったと思いましたが、殺虫剤で苦しんでいる姿を撮る気になれず。

ご近所さんの反応は

嬢王バチが息を引き取るころ、家の前をご近所さんが通りました。

蜂の巣ができかけたので駆除したところだと伝えると、「アシナガバチはそんなに危険はないけど、子どもたちが周辺で遊べなくなるから駆除するのは大切ね」と言ってにこやかに去って行かれました。

わが家の近隣では、毎年どこかの家に蜂の巣ができます。
昨年はお隣。二年前は反対側の隣家。三年前はお向かいの家といったように、当番制なのか? と思うほど順々に回っています。

みな近所で遊ぶ子どもたちに危害が及ばないよう、自力、或いは業者を呼んで駆除しています。
蜂の巣は、その家だけの問題ではないんですよね。

早めに駆除できて、本当によかったです。

アシナガバチの巣は固い

ところで夫曰く、「巣が思ったより硬かった」そうです。

卵を産み付ける部分は柔軟性のある枯れ葉程度ですが、付け根は固いのだとか。
☟赤丸の部分です。

私:「鉛筆の芯くらいの固さ?」
夫:「それよりずっと固い」

調べてみると、確かにアシナガバチとスズメバチの巣は強度が強く、ちょっとつついた程度では壊れないのだとか。

落ちた後の巣の付け根を触ってみたら、細い小枝くらいの強度がありました。
これが軒先にこびりつくように強固についているので、中々取れなかったようです。

蜂の巣を駆除したあとの処置と予防

蜂の巣とご臨終の蜂をバーベキューの炭用トングを使って袋に入れ、再度殺虫剤をかけて袋の口を閉めて破棄しました。

蜂の巣が作られたところは蜂にとって好条件だということです。
今後も巣を作られる可能性があります。

蜂の巣を作られないためには、蜂を寄せ付けないことが重要です。
蜂に効く殺虫スプレーには蜂の嫌がる成分が含まれているので、予防に効果的だと言います。

一度かけると一か月程度効果があるとか。

ということで、わが家は今後こちら☟を使う予定です。

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これ、絶対効くでしょ。

蜂の巣は縁起物

もう二度と蜂の巣ができてほしくありません。
でもできてしまった時には、慰めにこれを思い出そうと思います。

蜂の巣は縁起物

昔から蜂の巣ができる家は、縁起が良いと言われています。

蜂は嬢王バチを中心に、家族で子育てをして子孫を増やしていきます。
幼虫はたくさんの蜂に守られながら成長し、嬢王バチも大切に守られています。気候に合わせて風を起こしたり風よけになったりと、皆で巣を守ります。そんな姿が家族の愛情を表現しているのだとか。

沢山の蜂が出入りする姿が人の出入りを想像させることから、商売繁盛しやすいと言われるなどとにかく縁起ものだとか。
こじつけでは? という気がしないでもないのですが、できてしまった時は慰めに思い出そうと思います。

 

以上、自力駆除の一部始終でした。

 

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