三姉妹の子育ての得と注意点

家を継ぐために男児が重宝されていたはずが、いつの間にか女児が重宝される時代に突入したようです。

女児の方が育てやすいこと、病気になりにくいことがあげられています。
両親の共働きが増えて、手間がかかりにくい性別を好む背景もあるのでしょうか。育てやすいかどうかは個人の性質によると、長女に手こずっている私は思います。


ところで、私は男の子が欲しかったです。

正確に言えば、男女一人ずつ欲しかったのです。


長女が生まれ、第二子が女児だと分かった時は、少々複雑な気持ちになりました。
しかし産まれてしまえば性別関係なく可愛いくて仕方ありません。金銭面で迷ったものの、次こそ男の子が欲しい! と生まれたのが三女でした。


私も夫も男が多い家系でしたから、男児が生まれるものだと思っていました。「子どもは親の思い通りにいかないものだ」と出産前から身に染みて感じました。



最近は女児がもてはやされるようになったからか、三姉妹を連れていると「女の子いいわね」と街や店で年配の方に声をかけられるようになりました。
男の子は結婚すると実家に帰って来なくなる。女児は成人しても親元のそばにいるから寂しくない。女の子の方が育てるのが楽と言う方が多いようです。

私は実家とは距離を置いていて、夫の実家と接することが多いので、これまた例には当てはまらないのですが、そういった傾向が強いということなのでしょう。


姉妹で得をしたと思うこと、気を付けるべき点が多々ありましたのでお知らせします。

姉妹の得


姉妹で得をした! と思えたのはこちらです☟

① 洋服のお下がりを着せられる
② 七五三の着物を着まわせる
③ 女子トークができる
④ 女子力を高めあえる
⑤ 自分の陣地を整頓しインテリアに凝る


洋服のお下がりを着せられる


出産の季節が違うと新生児サイズは着まわせないことがありますが、服サイズ80以降はお下がりによる着回しがしやすくなります。

長女は大きく産まれ、その後もすくすく育ちましたので65や70はあっという間に着られなくなりました。暑くなる季節に産まれたため、素材は夏用でした。次女や三女は真冬に生まれたので、長女が着た夏用素材の小さいサイズを着ることはできませんでした。

80や85サイズ以降になると、一年以上着られますので、重宝しました。
長女は活発だったため、ズボンはすぐに穴が開きましたが、シャツやアウターは使いまわせましたし、次女に購入したズボンを三女に着まわすことができました。


夫も私も身長が高めだからか、三姉妹も体が大きいです。
小学校中学年の長女は身長140cmになっており、私が出産前に着ていたタイトな服や七分袖のニット、七分丈のパンツを履けるようになりました。

捨てるには惜しいが、いつ着るかわからない服は子どもたちに譲りました。アウターやTシャツ、柄シャツ、スキニージーンズ、ストール、マフラー、ハット、鞄なども喜んで使っています。

持っている服の組み合わせを長女と次女で考えて、ファッションショーをしている姿は可愛いです。
長女と次女が三女の服のコーディネートをして、三歳の三女も一端に「いいね」と言って着替えています。

七五三の着物を着まわせる


三歳と七歳の七五三を三姉妹ですると、合計6回着物を着ることになります。

写真館で撮影する場合は着物のレンタルができる場合がありますが、写真代がバカになりません。我が家では写真をセルフで撮って、着物は購入したものを着まわしています。

三歳の七五三では☝こういったセットを購入し、足袋を買い足して着せました。(下着は普段の物を使用しました)
着付けも凄く簡単で、ポリエステル素材なので汚れも気にせず動けて便利です。


七歳の七五三は、私が幼い頃に祖母が用意してくれた着物を着せています。ヘッドセットやメイクは自己流です。着付けはyoutubeを見て練習しました。写真館で写真を撮らない場合は、七五三の出費が抑えられるので得だと思います。


女子トークができる


例えばドラマを観ていて、「なんだ、この煮え切らない男は」とモヤっとした時に、長女や次女が、「イケメンだから許されるよね」とか「嫌いじゃない」など言い出し、いわゆる女子トークで盛り上がることがあります。

学校のクラスメイトの男の子がスカート捲りをしてきて「子どもっぽい」とか、女子らしいトークに成長を感じるし面白いです。その延長上で生理や妊娠の話しを織り交ぜて話すなどしています。

子どもが自分とは違う感覚を持っていることを知れるし、当然ですが忘れがちな、対等な人間であることを感じることができます。友達のような母娘の関係は、こういったコミュニケーションから始まっていくように思います。

女子力を高めあえる


これは私と娘たちが女子力を高めあうのではなく、娘たち同士が女子力を高めあっていることを指しています。
今はyoutubeなどを通し、子どものメイクについての情報が多く発信されているため、姉妹は化粧品やスキンケア商品に興味津々です。

私は興味がなくあまり化粧をしません。当然購入することも滅多にないため、見かねた義母(美容に敏感)が高級な化粧水やどう使ったらいいのかわからないような美容液やパール型のクリームなどをプレゼントしてくれます。
使い方がわからないので放置していると、娘たちが調べて教えてくれます。ついでに娘たちも使いたがり、親子でスキンケアをすることになります。

面倒だなと思うことも、みんなで楽しんですることができますし、自然と女子力が高まっているのを感じます。

自分の陣地を整頓しインテリアに凝る


子ども部屋は将来分割する予定で、現在は一つの部屋になっています。


子どもたちは自分の陣地を決めていて、自分なりのインテリアをコーディネートしているようです。


自分の陣地は「綺麗に保ちたい」と思うようで、散らかりにくくなり、助かっています。

姉妹で話し合って(喧嘩もしつつ)模様替えをしたり、折り紙で作った飾りをマスキングテープで壁につけて飾るなどして工夫をして楽しんでいます。

姉妹が互いに触発し、相乗効果を生んで学ぶこともあるようです。

姉妹の気を付けるべき点


姉妹ならではの楽しみや得もあれば、親として手間な点、気を付けるべき点も出てきます。

① 平等にしないと恨まれる
② 服の取り合い
③ 髪を結う手間
④ 喧嘩が激しい
⑤ 男の生態を知らずに育つ


平等にしないと恨まれる


同性同士はライバルとなり張り合い精神が強いため、お菓子などのちょっとしたものでも平等に与えないと後々まで突かれます。
お姉ちゃんのほうが体が大きいから多めにあげるんだよ、というのも丁寧に説明しておかないと、「不平等だ」と怒り出すので、注意が必要です。

服の取り合い


「平等にしないと恨まれる」同様に、私の服のお下がりが取り合いになるため、譲るのを一旦保留にする場合があります。
体の大きい長女に譲りがちなのですが、気に入った服は小さくなっても次女に譲ろうとしなかったり、貸し借りを拒むことがあるので、長女や次女にそれぞれ譲り、貸し借りをしながら着るように伝えています。

姉妹の様子を見ながら、臨機応変に対応を変えていく必要があります。

髪を結う手間


自分では綺麗に仕上がらないから、「結って」と毎朝髪結いを頼まれます。

長女が「編み込みがいい」と言えば次女も「私も編み込みして」と言いますし、三女も「同じの」と求めてきます。
正直、非常に手間がかかります。

髪を切る手間は少なくて助かりますが、忙しい朝に毎日三姉妹の髪を結うのはちょっと大変です。

喧嘩が激しい


男の兄弟の喧嘩が激しいという話しは度々聞きますが、姉妹の喧嘩も激しいです。
仲良く遊びもしますが、遊びの大半を喧嘩しているといっても過言ではありません。

それも、手や足が出ることが珍しくありません。嘘泣きをして親を味方につけようと画策している姿も見られます。

私は二歳下の弟と数えるくらいしか喧嘩をした覚えがありませんし、手が出たことも数えるくらいでした。周囲の男女の姉弟の兄弟を育てるママ友に聞いても、しょっちゅう手が出ているようではありませんので、同性の兄弟や姉妹は喧嘩が激しくなりやすいのかもしれません。

男の生態を知らずに育つ


家庭の中には男性が父親しかいません。
父親が落ち着いたタイプだと、男性は皆そうなのだと幻想を抱きかねません。

世の中にはいい男も悪い男もアホな男も沢山いて、“見る目を養っておかないと、おかしな男に引っかかりかねないよ”と教えておく必要があります。

それには過去の自分の失敗談を持ち出し、子ども向けに刺激を減らして語ることになります。
母である私は、自分の恥ずかしい過去をさらけ出して話します。

子どもたちは「ほうほう」と興味を持って聞いてくれます。姉妹が失敗をしながら学んでいくほかないのですが、免疫がないままよりは予備知識があった方がいいと思い、話をするようにしています。

三姉妹を育てて


男の子が欲しいと思っていましたが、今は三姉妹でよかったと思っています。
同じように女の子が欲しかったけど、男の子でよかったと思っている方も沢山いると思います。

産まれてしまえばどっちだって可愛いものです。



姉妹を育てる方の参考になれば幸いです。






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