テストの点がとても悪い!小学生の対策

テストの点数が取れない小学生

それは長女が小学校二年生のころの話です。

しぶしぶ見せられた国語のテストが50点でした。
100点満点のテストです。

一年生の終わりに受けた全国学力学習状況調査では、算数のテストが0点。
もちろん理解度0%という結果でした。

放置できる状態ではなかったため家で教えると、理解するようになりました。

一年生の時は担任の先生が非常に厳しく、娘は好かれていなかったこともあり委縮、混乱していましたので、そのせいかと見守っていました。

そして国語は算数より点数が取れていましたので、放置していました。

お受験をして入るような私立の学校ではなく、ごく普通の公立小学校です。

得意不得意はあるし、運動神経がいいし、まだ低学年ということもあり長い目で見ようと考えていたのですが、何がそんなに難しいのか知りたくなりました。

点数が取れない理由

「間違えたところは、なんで間違えたかわかった?」と聞くと、「わかったよ」と即答されました。

「先生がテストに丸つけたあとみんなに戻して、正しい答えを教えてくれたから」と言います。

それにしてもなぜ間違えたかが疑問だなあと思った私は、以下のように聞きました。

私:「3の問いが無回答だったのはどうして?」
長女:「意味が分からなかった」

私:「問題文には①ではどのように書いていますかって書かれてるけど、①がどこかわかる?」
長女:「……わからない」

私:「6は全部間違えてるけど、どこの文に書いてあるかわかった?」
長女:「わからない」

なるほど。
もしやおぬし。文章を読んでないな?

点数が取れない原因・文章を読んでいない

ここで発覚しました。

我が娘は問題文のみを読み、表題となっている文章を殆ど読んでいなかったのです。

なんとなく目線を動かし、たまたま目についた箇所を書き込んでいました。
目につかなかった場合は、適当に書くか、無記入としていました。

大学受験では、問題文から読むのも戦略の一つかもしれません。

しかし小学校低学年には、オーソドックスなやり方を学んでいただきたい!

問題文を読むことから始める

私:「いいですか!?まず、ここに、『読んでこたえましょう』と書いてあります。まず、これを読みましょう!!」
長女:「えへへ」

私:「するとどうですか。読もうとすると、すぐにあなたの見つけられなかった①が書いてあるね」

長女:「本当だー」

でしょう!?

しかしこの後もいくらかマシになったものの、文章を読まずに的外れな答えを書くことがありました。

算数も問題文をろくに読まず、思い込んで計算していることが多々ありました。

それでも徐々に読むようになり、点数が上がっているのでよしとし、褒める作戦を続けていました。

担任の先生の見解

二者面談がありました。

二年生の担任の先生は適度に適当で、愛があり、長女はのびのびと生活をしていました。

リーダーシップがあり、周囲に気を配れて活発で明るくて、とお褒めの言葉に続き、作文が苦手という話しがありました。

長女は学校から自発的によく本を借りてきているものの、あっという間に読み終わっていました。
実は文章の上を目が滑っているだけで、内容が入っていないのではないかと感じていたのです。

テストも同じように「読んだ気になっている」のではないかと心配でした。

私:「テストの点数が良くなくて、子どもに確認していたら、文章を読まずに答えを書いていたことがわかりました。それがわかってからは話をして、少しずつ読むようになっているようなのですが、気が散漫で非常に不注意です。大丈夫なんでしょうか」

担任:「大丈夫ですよ。二年生まではそういう子がいるんです。
三年生からできることできない子の差が出てきますから、今は心配せずに見守っていてください」

私:「そうなんですね!ゆっくり見守ります。ありがとうございました」

とホッとしたのも束の間、帰宅して思ったことは、「来年できるようになるとは限らないよね?」という事でした。

私が心配する横で、夫がこう言いました。

夫:「俺もいつもテストの点数悪かったよ。(ニヤリ)」

夫の血か!?

因みに下記画像は、答え合わせの時間に長女が自分で書いてきた落書きです。
性格が出ています。

小学生のテスト対策と、算数の苦手意識克服法

国語は文章を読むようになり、点数が取れるようになりました。

算数は文章問題が増え、同じような問いが続いたのちに違う問い方の問題があると、必ず間違えています。長女は「私は算数ができない」と苦手意識を持つようになりました。

私もかつて英語に苦手意識を持ち、嫌いになって、テキストを開くだけでとてつもない眠気に襲われるようになりました。大学を出て社会人になっても、英語には苦労させられました。

まずは苦手意識を持たせないことが重要だと思い、「算数ができない」と苦手意識を持ち出した長女に、こんな話をしました。

「苦手だった教科が、そのうち得意な教科になることがあるんだよ」
長女は「そうなの?」と素直に聞いてきます。小学生低学年は、気持ちの持ちようが大きいです。

「何の問題もなく正解していた教科が、高学年や中学校になって突然躓くようになることが珍しくない。どこからわからなくなってたんだろうって振り返っていくと、実は小学校二年生くらいで躓き始めていたってことがある。でもなんとなく点数が取れて来てしまうと、それに気づけないままになってしまう。後から気づくと学び直す範囲が広くなって大変。でも最初から躓いたと分かると、わからないところをそのままにせずに、きちんと理解しようと取り組むことができるんだよ」と話しました。

低学年といえ長女にも意思や意地がありますから一筋縄ではいかないのですが、親が自身の失敗や成功経験を交えながら話すと聞き入れやすいようです。

算数の点数が取れない理由は、国語と同様に文章を最初からきちんと読まないケースと、読んでいるけれど足し算や引き算など初歩的なケアレスミスで間違うケースがありました。

計算方法が理解できていないところは、教科書を読みながら私が横について復習しました。
文章の読解力が追い付いていないと感じるときは、スケッチブックを持ち出して、文章を絵にして説明をしました。

それに慣れてきたら、長女だけで問題に挑戦してもらいます。
わからない時は、自分で問題を図解にするよう伝えました。

全ての問題が正解しなくても良しとし、できなかった問題が一つでも解ければ褒めました。小学校二年生の頃はそんな調子で家庭学習をしました。

小学校三年生になってもまだ苦手意識があったようです。度々「わからない」と癇癪を起していましたが、問題が解けるたびにとにかく褒めて、わからない問題は一緒に解きました。この繰り返しは、正直“根性試し”です。親の根気が試されます……。笑

分からないことをすぐに家庭でおさらいできていたからか、同じ問題に躓いていた同級生に、教室で解き方を聞かれるようになりました。友達に教えることでインプットだけでなくアウトプットできるようになり、知識として定着していったようです。

また、「友達に教えられた」という自信がやる気に繋がり、癇癪を(あまり)起こさずに問題に取り組むようになっていきました。

小学校5年生になった今は、「算数好き。得意!」と嬉々としています。
小学校一年生で「理解度0」だったのが、通知表で高評価をもらうようになりました。

とはいっても、私が住む横浜の公立小学校は成績がそのまま通知表に表記されるわけではないんですけどね。

小学生低学年で、子どものテストの点が悪いけど大丈夫!? と心配されている方の参考になれば幸いです。

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