夫婦再構築中は何度も「なんでこんな奴と結婚しちゃったんだろう」と後悔するものです。
いつまで続くのか。
ずっと続くのか。
モヤモヤとした気持ちをどうしたら晴らせるのかについて、個人的見解を書く記事です。
夫婦再構築中に結婚を後悔するサレ妻
結婚12年目を迎えようとしている主婦です。
子どもが3人います。
結婚して5年が経った頃、盛大な離婚危機がありました。
再構築に挑んで数年は、度々思い出して心が乱れました。
フラッシュバックとは別に、未来への不安と後悔が酷く押し寄せたのです。
「なんでこんな奴と結婚してしまったんだ」
夫と自分への「恨み」が言葉となって現れました。
長い葛藤と夫と私の努力の末、現在は良好な関係を築いています。
結婚当初より関係が深まったと感じられるほどです。
私たち夫婦には、家族ぐるみで付き合いのある友人夫婦がいます。
10カ月前にその夫の不倫が発覚し、両家や周囲を巻き込んだ離婚危機がありました。
妻は非常に苦しみ、一時は生きることも難しく感じるほどでした。
夫は離婚をしたくないと拒み、数々の失敗を重ねながらも妻に寄り添いました。(当たり前だ)
相手女性への慰謝料請求が決着つきそうな今。
相変わらずフラッシュバックはあるものの、それとは別に、家族で談笑している時や一人で何気なく過ごす時間にふと「なんでこんな奴と結婚してしまったのだろう」と思うようになりました。
その感情には根があり、時間が経てば経つほど根が伸びて体を巣くうようでした。
友人妻は、私に「なんでこんな奴と結婚してしまったのだろうとよく思う」と話しました。
夫が反省しても、心の傷は癒えない
私と夫や友人夫婦の離婚危機については、別記事にまとめています。
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私と夫の危機を一言でまとめると、以下の通りです。
友人夫婦の危機は以下の通り。
夫の裏切りを知ってしばらくは、激しい怒りや悲しさや苦しさが襲います。
息もつけないような、窒息しそうな苦しさを味わい続けることになります。
数日すると少しばかり落ち着く時間が訪れるようになりますが、やはり激しい感情が続くでしょう。
数週間すると、少しずつ落ち着いた時間が増えていきます。
この落ち着いた時間が増えると、激高したときの精神的落差で心が疲れて追い詰められます。
このタイミングが一番心のバランスを崩しやすいのではないでしょうか。
数ヶ月経つと、さらに落ち着いた時間が増えて、激高する時間が少なくなっていきます。
期間については、夫の妻への寄り添い方や生活環境、妻の性格により変わるでしょう。
激高は俗に言うフラッシュバックとなり、突発的に起こるようになっていきます。
フラッシュバックは元凶となっている夫の言動や、妻が過去を逡巡する中でやるせない思いが溢れて起こることもあれば、全く意図していないときに突然現れることもあります。
恐らくは心が激しく乱れた後遺症(トラウマ)のようなもので、思考と感情と記憶の紐づけが上手くいかなくなっているのだと思います。
これを私は感情のジェットコースターと言っています。(波ともいうけど)
最初の激高はジェットコースターでよくあるように、とても高い山となっています。
そこから急加速で大きく下降するとまた上ります。
そして下ります。
段々と山は小さくなっていきます。
整うには時間が必要です。
無理に山と谷を抑えようとすると、心と体にストレスが加わり、感情が整うまでにさらに時間がかかるでしょう。
(激高が癖になることもありますので、感情を膨らませ過ぎない努力も必要ですが)
これは私自身の経験と、友人妻の経験を照らし合わせてわかったことです。
「なんでこの人と結婚してしまったんだろう」に集約された感情
フラッシュバックは感情が昂った山。
急降下して下がりきったところは「平常心」ではなく「落ち込み」や「鬱」に近い状態ではないかと感じました。
激高時に「なんでこんな奴と結婚してしまったのだろう」と思うのは自然です。
夫がどれだけ反省をしても、妻から見た夫は「嘘を重ねて、私を騙してきた人」でしかありません。
「反省した」の一言で「じゃあまた信用するね」なんてできるわけがありません。そんな妻がいたとしたら、単なるアホです。
それにも関わらず夫婦再構築に挑むのは、シタ夫を「信じたい」からでもあるのです。
「信じたい」「信じられない」「もう傷つきたくない」「また傷つけられたら正気でいられない」「信じられたらいいのに」「なんでこんなことに」「夫さえ裏切らなければ、こんな辛い思いしなくて済んだのに」「どうして……」
こういったやるせない思いが「なんでこんな人と結婚してしまったんだろう」という言葉に集約されています。
激高が落ち着いて鬱状態になっても、やはり「なんでこんな人と結婚してしまったんだろう」という感情が巣くうようにこびりつきます。
自分の見る目のなさを恥じて悔い、夫への恨みが自分への恨みに繋がって、益々気持ちを落ち込ませていくのです。
結婚を後悔し続けるのか
友人妻の「なんでこんな奴と結婚してしまったのだろうとよく思う」に、私はこう答えました。
「私も経験ある。この先順調に夫婦の再構築が進んでも、3年は思うと思う。夫が寄り添わなかったり、夫婦の会話ができなかったりわだかまりがあったりして25年引きずってる人もいる」
友人妻は笑いました。
「誰かに相談しても、『大丈夫だよ』と慰められる。何が大丈夫なのかわからない。年単位で続くなんて言われてウケた。それが本当だと思う。適当に慰められるよりいいわ」
と言いました。
彼女が笑ったことに驚きましたが、下手な慰めが不要という気持ちはよくわかりました。
希望的観測など、一時的な目くらましでしかありません。期待して裏切られる方がよほど疲れます。
そう思うほど、激しい感情に揺さぶられて疲れ切っているのだと感じました。
夫婦再構築は終わるのか
中毒患者に完治がないように、再構築にも終わりがないものだと思っていました。
夫婦が壊れるにはそれ相応の理由があります。
今取り上げているのは夫の不倫ですが、それが妻の不倫である場合もありますし、夫か妻のモラハラや育児放棄や義家族との関係、ギャンブルや酒などの中毒症状や金の問題、義務感や価値観の違いなど様々です。
原因が何あれ、揉めるに至った経緯があるわけです。
夫が生活を改めた時、「どうせ数週間から数ヶ月で元に戻る」と思いました。
仮に数年続いたとしても、ほとぼりが冷めたらまた妻を蔑ろにするのだろう。
今は努力しても、どうせ繰り返すのだと冷めた目で見ていました。
一度は裏切った人ですから。
生涯を誓った人でさえ裏切れる、底の浅い人間なのだろうと思いました。そう思わないと、裏切られた時に今度こそ自分の心が壊れてしまいそうでした。
「夫が私や子どもたちと向き合う努力をやめたら、家族は終わる」
夫にそう言いました。
再構築は終わらない。
夫は離婚したくなければ努力をし続けなければいけないとも伝えました。
しかし再構築から6年経った今、再構築は「終わった」と感じています。
例えば仕事の繁忙期に家族の時間が取れないとき。
夫が不機嫌な時に、昔を思い出して不安になることがあります。
夫の裏切りがなければ、抱かなかったであろう不安です。この先もなくなることはないでしょう。
過去が憎らしいですが、不安になった時「きっともう大丈夫」と思い直せるようになりました。
離婚危機をきっかけに夫婦でたくさん話をし、理解が深まるのを感じました。
夫が家族を失う恐怖を知って、かけがえのない価値に気付きました。
今の夫は自然と家族に寄り添えるようになっています。
私を何よりも失いたくないと思っている様子もよくわかります。
無理せず家族の輪が作れるようになり、これが再構築の完了なのだと思うようになりました。
一度壊れてマイナスから始まった再構築ですが、完了した今は壊れる前よりずっと強い絆ができていると感じています。
夫婦再構築に必要な努力
「なんでこんな人と結婚してしまったんだろう」と思っていた時には、今の私をまるで想像できませんでした。
年単位で続く夫への恨みや自分への失望の先に、再構築の終わりが来るなんて想像できるはずがありません。
再構築の完了には、
激動する辛い思いに向き合う妻の努力
理解し合おうとする二人の努力
が必要不可欠です。
やらかしたのは夫ですから努力するのは当然だとか、なぜ傷ついている妻が夫のために努力しなきゃいけないんだという理不尽は感じるものの、再構築のために必要なんですよね……。
今となって思えることですが。(当時は腹が立って悔しくて悲しくて苦しくて仕方ありませんでした)
結婚の後悔がなくなったときに夫婦再構築が完了する
夫婦再構築中に何度も思う、「なんでこんな奴と結婚しちゃったんだろう」
これは少なくとも2年~3年続き、夫婦の対話が満足にできない場合には、延々と続くと予想されます。
夫婦が向き合えないなら、それは再構築ではなく、「ただ離婚していない夫婦」でしかないのかもしれません。
モヤモヤとした気持ちを晴らすのは、“受け入れられている”“理解された”“愛されている”という実感です。
その実感が積み重なることで、感情が安定していき、結婚への後悔が薄れていくのだと思います。
再構築は非常に険しい道のりです。
先が見えないのでただただ苦しく、別れた方がずっと楽だと思うことも多いでしょう。
それでも向き合い続けることができたら、以前よりずっと分かり合えるようになった夫と、絆が強固になった家族が気づいたらそこにいるかもしれません。
夫に努力している様子が見られているなら、苦しみが数年続くことを覚悟で過ごしてみてはいかがでしょうか。
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