既婚女性の方。
夫の元カノが現れたら気になりますか?
夫婦再構築中に元カノが現れ、心が揺れまくった私の実話です。
その時わが家は、家の建て替えで夢が膨らんでいる最中でした。
離婚危機と夫婦再構築
結婚生活が丸5年を超えた頃、夫のパチンコ中毒、借金、風俗による不貞(本番)とキャバ通い、嬢との個人的連絡、それらを隠すたくさんの嘘が一気に発覚しました。
その一年ほど前から夫婦のすれ違いを感じていました。
発覚までの半年間は夫が家族をぞんざいに扱い、話し合いも叶いませんでした。
焦燥感を募らせながら家事育児を一手に引き受けていた中での発覚に、私は怒り狂って夫に離婚をつきつけました。
既婚の主婦です。12年弱の結婚生活の中で一度だけ離婚届を取りに行ったことがあります。その時の話しです。夫の裏切りと離婚ワンオペ育児と夫婦のすれ違い結婚して5年ほど経った時のことです。二人目の子どもが産まれ、癇癪の[…]
夫は私の怒り様に驚き、罪悪感から話し合いに応じるようになりました。
長い時間話し合いを重ね、すれ違っていた気持ちをすり合わせて行きました。
夫婦再構築中に家造り
そして結婚7年を迎えた頃、家の建て替えのため、動き出しました。
結婚一年目に、古い中古住宅を購入した時から建て替えを予定していたのですが、夫が家族を蔑ろにして先延ばしにされていたのです。
離婚危機を経て夫は私を優先し、愛情を伝えてくれるようになりました。
第三子の妊娠に到ったことも、とても喜んでくれました。
心を入れ替えた夫は、家族の未来のために動き出しました。
念願の家造りに、私の心は浮足立ちました。
私はフラッシュバックがありましたが、夫の愛情を感じて、自分の中で処理できる程度になってきていました。(隠しているつもりでも夫に気付かれ、フォローしてもらうことが度々ありました)
家造りの計画は非常に楽しいものでした。
私が造作物を作る仕事をしていたことや、夫が構想を練るのが苦手なこともあって、夫がこだわりたい部分以外は私の案に全面的に賛成してくれ、実にスムーズに計画が進みました。
仮住まいに引っ越し、家が建て壊されて地鎮祭を執り行い、ついに着工となりました。
信頼のおけるホームメーカーだったこともあり、問題なく工事が進んでいきました。
夫婦再構築中に夫の元カノの影
基礎工事が終わるころ、着工式で紹介された棟梁が別のベテラン棟梁と交代したことを現場監督から知らされました。
交代の理由は「ベテラン棟梁の方が要望に応えられるから」というものでした。
私が打ち合わせでかなり細かい指定をしていたので、警戒されたのでしょう。
(造作の仕事をしていたので、打ち合わせで完璧に詰めておくのが当然だと思っていましたが、その詳細さが大いにホームメーカーをビビらせたようです)
まだ木工事に入る前でしたので、何の問題もありません。ベテランなら尚のこと安心だと思い、快諾しました。
そして上棟を迎えました。
ホームメーカーの方針で、上棟式は執り行いませんでした。
施主が希望する場合は執り行いますが、大工や近所にご祝儀を配ったり酒や土産を配るのは手間もコストもかかるという事で、基本的には行わない方針をとっていたのです。
上棟式は大工の人手を集めて一気に組み上げることもあり、誰もが忙しくしていました。
私と夫は作業の邪魔にならないよう見に行きました。
忙しい合間を縫って、現場監督が棟梁を紹介してくれました。
年配の男性棟梁でした。
互いに「初めまして」と挨拶しました。
帰宅する車中、「頼りがいありそうな棟梁でよかったね」と夫に声をかけました。
夫は「うん……」と返事をしました。
元カノの影
それから度々夫婦で現場に足を運びました。
棟梁は昔気質で気難しそうな部分があるものの、時々手を止めて雑談に応じてくれました。
何度か目に棟梁と話した時、棟梁が夫に「俺の娘知ってる?」と聞きました。
夫が通っていた高校名をあげ、娘を知ってるはずだと言うのです。
私にはわからない話ばかりでした。
夫は「ああ! やっぱりそうでしたか。棟梁の苗字を聞いて、珍しい名前なのでそうかもしれないと思っていました」と言いました。
どうやら夫と棟梁の娘は同じ高校の出身らしいことがわかります。
それにしても高校は人数が多いのに、知っているという事は同じクラスだったのだろうかと思いました。
帰り道、「親しかったの?」と聞くと、夫は「うん」と答えました。
なんとなく歯切れが悪いのが気になり「もしかして元カノ?」と聞くと、「……うん」といいます。
へぇ。
夫と元カノの縁
私:「いつから気づいてたの?」
夫:「最初に棟梁の名前を聞いたときから、そうかなと思ってた。こんな偶然あるんだね」
そうね。
なぜでしょう。
ふつふつふつふつと、ゆっくり、しかし確実に怒りが湧いてきました。
棟梁は余計な情報まで教えてくれました。
棟梁が住んでいる家、娘が嫁いだ先です。
いえ、雑談ですので余計な話ではないのでしょう。
私にとっては余計な話だっただけ。
なぜなら棟梁の家は、娘と付き合っていた高校時代の夫が行ったことがある家。
そして娘が嫁いだ先は、わが家の割りと近所にある、流行りの歯科医院だと知ってしまったからです。
膨らむ妄想
歯科医院はインプラントや矯正も行っていて、高級志向です。
時々ポストにチラシが投かんされていました。
チラシの紙は上質で、コストがかけられていることがよくわかりました。
……まあ、紙などどうでもいいのですけど、全てのことに注視したくなる敏感な状態に。
問題なのは「元カノがめちゃくちゃ近くにいる」と知ってしまったことです。
そして「棟梁が偶然わが家の担当になった」という縁を感じてしまったことが大きく引っかかりました。
フラッシュバック中に被害妄想が爆走
棟梁が担当する施主(私の夫)の名前を娘に伝えたところ、「それって元カレだよ」と棟梁に教えて棟梁は気が付いたようです。
それは元カノがわが家の場所が知ったことを意味しました。
棟梁は夫が娘の元カレと知っていながら、私を気遣って濁して昔話をし続けていました。
むしろ一思いに言ってくれ。
そうでないなら最後まで黙ってろ。
これらが一気に渦巻きました。
ふつふつふつふつ……。
この時私は、フラッシュバックが残っていました。
その上妊娠中で情緒が非常に揺れやすい危険な時期でした。
ぬぉぉぉぉ~~~🔥
夫が好きだった女性
しかもその元カノ、付き合っていた時に家に電話したら父親(棟梁)が出て、「娘を振り回すな」と言われ、「こっちだって真剣に付き合ってんですよ!」とキレ返し、以降父親が認めてくれたと言っていた人なのですよ。
知ってるんだよ、私は。
全てが芋づる式に嫉妬を引きつれ、行進してやってきました。
☟嫉妬の大行進
ぬぬぬぬぬ。
ま、待て!
待て待て、私。
これは完全なる偶然だ。
何なら棟梁との縁を持ってきてしまったのは、私が細かいことを言い過ぎたから!
理性と妄想のシーソーゲーム
現在の居住地は横浜。
夫の実家は横浜で近距離。
そりゃ同級生や元カノと会うこともありましょう!
落ち着け。
夫は何も悪くない。
でも、近くにいると知って二人が会うようになったらどうしよう?
いや、夫は用もないのにそんなことする人ではない。
いやいや、そうやって信用してたら、裏切られたんでしょ?
欲のために散々私に嘘をつきまくってた人じゃない。
でもたくさん話し合いをして理解し合って、より私を思ってくれるようになったから、信用して大丈夫なはず。
え、でも裏切った男だよ?
しかもそんな男の第三子を身ごもってるよ? 大丈夫なの、私?
いやいや……。
どうしたって考えすぎだ、私!!
グルグルと考えていたら、異変を感じた夫が言いました。
「棟梁変えてもらおうか」
え。
夫:「せっかく家を建てるのに、嫌な気持ちになるでしょ? それなら変えてもらった方がいいよ」
私:「もう工事が進んでるのに、途中から変えてもらうの?」
夫:「うん」
私:「なんて理由で変えてもらうの? 夫の昔の元カノの親だと嫁が嫉妬するからって理由で?」
夫:「別の理由を言うよ」
私:「そんなの棟梁に申し訳ないよ。棟梁が悪いわけじゃない。誰も悪くないってわかってる。大丈夫だから」
誰か悪いとしたら、やらかしたお前。
夫:「大丈夫に見えないよ」
うるせぇ。ちょっと黙ってろ。
理性と暴れる感情がシーソーに乗り、ガタンガタンと衝撃を感じさせながら揺れました。
勝つ。
私は理性で勝つ!
妄想の振り払い方
逆境がそこにあるなら、自分から飛び込め!
ということで棟梁の仕事の合間に度々話しかけ、コミュニケーションを取りました。
元々大工の工具や木材の材質、構造にも興味があり、自分で磨いた天然木のキッチンカウンターを設置してもらうこともあって、棟梁と話しが弾みました。
伊東の「かりゆし工房」で一枚板を購入しました。購入した一枚板は機械で切り出されたままの状態で、仕上げられていませんでした。一枚板を自力で磨き、新築した家に取り付けました。天然の一枚板をどう磨いたのか。使用した工具[…]
仲良くなってしまえば、誰の親だとか細かいことは気にならなくなっていきます。
棟梁と打ち解けると、棟梁の堅物具合も分かっていきました。
すると娘の彼氏に「娘を振り回すな」と言いそうだと想像ができ、面白く感じるようになりました。(実際はもう少し乱暴な言葉も言われたとのこと)
そう言って笑う私を、夫は少し心配していましたが、じきに慣れたようでした。
心にチクリと残るものがありましたが、乗り越えていくしかないのだと感じました。
夫婦再構築は山と谷の連続
これはフラッシュバックが酷かった時期を終え、小さな引っ掛かりが残っていた時期の話です。
伴侶の裏切りによるフラッシュバックはこんな軽いものではありません。
比べ物にならない辛さです。
軽くなっていっても、支えてくれた夫には感謝しています。
これが信頼に繋がっていくのだと思います。
当時は少々心が荒れましたけどね。
愉快な気持ちで読んでもらえたら幸いです。
……夫に嫉妬、しますか?
現在結婚丸11年を超えていますが、この記事より軽いものの、嫉妬するんですよね。
嫉妬深いのかしら。
夫を嫌う妻。妻の不満を言い、家に帰りたがらない夫。そんな妻や夫の愚痴を聞くことがあります。互いを非難するその気持ちは、どこまで本心なのでしょうか。いえ、口にしているときは本心なのかもしれません。しかし本当に妻[…]
小さな男の子二人を連れた家族が、周囲の注目を集めていました。妻が大声で夫に「あなたも教育しなさいよ!! なんでわたしばっかりなのよ!」と怒りをぶつけていたのです。周囲を歩く男性の中には、怪訝そうな表情の方がいました。「みっともな[…]