離婚後の子どもと元夫の面会交流・実際にあったトンデモ問題

不倫が原因で離婚した、ある夫婦の実話です。

ある夫婦の離婚までの実話

夫の異変からの別居

子どもが産まれて半年ほどしたころ、夫の行動が明らかにおかしくなりました。

無断外泊が続き、理由を問い詰めると矛盾する説明が続きました。
そのうち夫は帰宅しなくなりました。

仕事には行っているようでしたが、連絡をしても取り合われず、妻は子どもを抱えて辛い状況が続きました。
夫は不倫相手の家に入り浸っているらしいことがわかりましたが、探偵を雇う余裕もなく、確たる証拠が掴めませんでした。

別居前から別居後も義母が数日おきにアポなしで訪れ、子どもと会いたがりました。
息子である夫が帰宅していないことを伝えましたが、義母は妻の訴えをまるで聞きませんでした。

夫は義母と連絡を取っていたからです。

そのまま別居状態が二年近く続きました。

夫不在中の義母のアポなし訪問

妻は就職し、子どもを保育園に預けて働き出します。
義母と会う機会は大幅に減り、完全にワンオペ状態となりました。

夫は季節の変わり目に服を取りに来るくらいで、子どもの様子を窺うことはありませんでした。

別居が丸二年になるころ、妻は仕事先である男性と出会いました。
男性は親身になって妻の話しを聞きました。

程なくしてお付き合いが始まり、男性は彼氏となりました。

別居から離婚へ

妻は別居中とはいえ婚姻中でした。
彼氏との付き合いが不倫となることに抵抗を感じていました。

彼氏は彼女に、離婚して俺と再婚して欲しいと願い出ます。
彼女も夫と離婚するつもりでしたが、夫に連絡しても取り合わないため苦労していました。

子どもが彼氏に懐いていたこともあり、彼女は今度こそ幸せな家庭を手に入れたいと思いました。
本当に彼氏が信用するに値する人なのかを知りたくて、入籍を前提とした同棲を始めることにしました。

同棲前に離婚を成立させようと、彼氏と共に夫に連絡を取りました。

これまでとは違い、「お付き合いしている人がいます。離婚をしたいです」と連絡をすると、夫はあっさり応じました。

夫は自分の不倫が責められずに済み、ホッとしているのでしょう。
朗らかに「不倫の慰謝料は請求しないから安心して」と言って、離婚届にサインをしました。

離婚成立後・面会交流と養育費

面会交流と養育費

夫は晴れて元夫となりました。

夫は子どもに無関心であったにも関わらず、月に一度以上の面会を求めました。

養育費については「新しい男がいるなら支払う必要はないだろう」と元夫が抵抗を示しましたが、再婚はまだ先ですし、同棲しても家計は別でしたので親の責任として支払いをするよう求めました。

養育費は貯金をして、「実父に愛されていた証拠」として将来子どもに渡したいと考えました。

元夫は中々納得せず、算定表よりも低い月2万円と決まりました。
公正証書は金と手間がかかることや、元夫の性格からも作ることができませんでした。

離婚が成立して、さっそく最初の面会交流の日を決めました。

面会交流の連絡

彼女は「離婚したとはいえ、子どもの元夫であることは違いない」と、面会の日取りを決める際には元夫に友好的に接しました。

初回の交流日、約束の場所に子どもを送り届けると、そこには元夫と彼女がいました。

元夫は、「もう離婚したんだから、俺が誰と付き合おうが関係ないだろう」と言いました。
4歳を間近にした子どもは、無言でしたが、少しうろたえているように見えました。

不安を感じながら子どもを引き渡しました。
約束の時間に迎えに行くと、子どもは「楽しかった」と言って喜んでいましたので、ホッとしました。

面会交流は誰のため?

翌月の面会交流の日、指定された場所に子どもを連れて行くと、元夫の姿はありませんでした。
代わりにいたのは、元夫の両親でした。

「今日は私たちが会いたくて来たの」と義母は嬉しそうに言いました。
元夫は先月会ったからと言って、面会には訪れませんでした。

「父親が来ないなら面会交流の意味はない」と抗議すると、それはお前のわがままだと一蹴されました。

養育費の不払いの理由

翌月、2万円と決まっていた養育費が支払われなくなりました。
つまり養育費は二か月しか支払われませんでした。

振り込んで欲しいと連絡すると、「お前に渡したら、何に使うかわからないから信用できない」と元夫が言いました。

彼女は子どもの養育費を不当に使い込んだことはありません。
むしろ離婚前に児童手当を貯金していたのを使い込んだのは元夫なのに、なぜこんなことを言われなければならないのかと腹が立ちました。

夫が子どもに払う金を「無駄」と感じていることがわかりました。

養育費は払いたくないのに面会したい

「養育費を払えるのに払わない」
つまり親としての義務を果たさない元夫は、子どもを愛していないのだと痛感しました。

養育費を支払わないのなら子どもに会わせないと言いましたが、「養育費と面会は別問題だ。子どもから父親を奪うのか」と責められました。
面会日に子どもに金がかかっている、プレゼントもしている。それが養育費代わりだと言いだしました。

実際、日本では義務を果たさなくても面会の権利が認められています。

「面会には応じるしかない。子どもの前で、離婚してもなお実の両親が揉めているのを見せたくない」と養育費の不払いへの不満は飲み込み、これまで通り友好的に接する努力をしました。

面会交流で傷つく子ども

元夫は数ヶ月に一度しか子どもと面会をしませんでした。面会するときは彼女や元夫の両親が必ず同席しました。
大抵は元夫の両親だけが面会をしていました。

元夫の両親には面会の権利はなく、元夫が会わないのならその月の面会はなくしたいと言いましたが、「子どもはおじいちゃんおばあちゃんに会いたいはずだ。母親のわがままだ」と主張され、結局会わせていました。

子どもは面会から帰って来ると、泣くようになりました。
何が悲しいのかを聞きましたが、子どもは理由を口にしませんでした。

断片的に聞き出せたことは、「ママは子どもを邪魔に思っている」「ママと一緒にいたら不幸になる」といったようなことを言われているようでした。
それは元夫と、両親、どちらからも言われていたようです。

怒り心頭で元夫に抗議をすると、「そんなことは言っていない。被害妄想だ。そういうところがお前のおかしいところだ」と断言されました。

子どもの話しは確かに断片的で、はっきりと聞けたわけではありませんでした。
面会交流後は泣いていましたが、確かな証拠がなく、面会することを嫌がりませんでしたので、結局今まで通りに面会させざるを得ませんでした。

面会交流が原因で、新夫と喧嘩

元夫に友好的に電話連絡をしていたため、その様子を見ていた男性(彼氏)が、嫌がるようになりました。
子どもの父親だから仕方ないという彼女と彼氏は、度々喧嘩をするようになりました。

そのうち、友好的な彼女の態度に気をよくした元夫が、面会の詳しい話を元夫の母親と直接するように求めてきました。
元夫は子どもに興味がなく、母親のために面会交流を求めていたからです。

了承をしていないにも関わらず、元夫の母から彼女に直接連絡が来るようになりました。
「あなたの不倫のことは責めないから、面会日など関係なく、子どもを含めてちょくちょく会って仲良くしましょう」と義母は嬉しそうに言いました。

それは元夫と婚姻中、義母のアポなし訪問にストレスを感じていたときと同じ状況でした。

子どもは道具?

元夫の母は、かつてネグレクトをしていた毒親でした。
元夫は母親を恨んで育ちました。

それが子どもが産まれて一転、義母が孫をおもちゃのように可愛がるのを見て、元夫は自分が構われているように錯覚し、喜ぶようになっていました。それを知っていた彼女は、義母への不満を元夫に言えずに堪えていたのです。

矛盾するように、元夫は義母(元夫の実母)と嫁、子どもを放置し、家庭から逃げ出していました。
その結果の不倫でした。

つまり元夫は母親から受けていたネグレクトを連鎖させていようなものでした。

元夫と義母は、元妻である彼女をスケープゴートにして、一体感を高めていました。
その一番の被害者は、子どもでした。

新夫が面会交流に意見する

彼氏は彼女の子どもを自分の子どものように可愛がっていました。
面会交流後に子どもが泣く姿を見て、心を痛めていました。

入籍をして子どもと養子縁組をし、晴れて彼氏は夫となり、父となりました。
列記とした父親となったことが自信になったのか、新夫は面会交流に意見するようになりました。

養育費は最初の2ヶ月以降、一度も支払われていませんでしたが、入籍後は新夫の希望で養育費の受け取りを拒否することにしました。

面会の権利が元夫にあるのは変わりませんでしたが、新夫は「元夫が不在の面会を認めない」と強固な姿勢を取りました。
新夫が面会に口を挟む権利はないと元夫と元夫の両親は抗議しましたが、権利がないのは元夫の両親も同じでした。

元夫は子どもに関心がありませんでしたので、面会は次第に設けられなくなり、ここ数年は一度も行われていません。

面会をしなくなってしばらくした時、子どもは自ら「ママの悪口を言われ、自分がママの邪魔者になっていると言われて悲しかった」と話しました。

面会交流で子どもが犠牲になってはいけない

離婚をしても血がつながった親子には変わりありません。
しかし実親だからと言って、子どもに「良い親」とは限りません。

面会は認められるべき権利だというのは理解できますが、例によっては悪影響にしかならない場合もあります。

子どもにとって、何が最善なのか。
大人の権利だけでなく、子どもにとっての最善を探す必要があるように思います。

 

立場によって「最善」は変わるので、難しいですね。

 

子どもが犠牲にならないことを願います。

 

 

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