「不倫相手を大事にしない男は鬼畜」の先入観・保身が生んだ地獄

「不倫相手をぞんざいに扱う男は鬼畜」という意見を目にすることがあります。

相手は物ではないので、不倫相手と言えど、気遣うべきだという意味です。

不倫をしている時点で既に鬼畜なのに、不倫相手を大事にする必要があるのかと疑問です。

「不倫相手を大事に扱わないと男が下がる」と思っていたある男性の地獄についてお知らせします。

再構築をするなら有責者を「責めるな」の本質

不倫後の夫婦再構築について、以前このような記事をあげました。

こちらの記事に詳しく書いていますが、不倫された側が聞きたいと思った不倫中の詳細などは、全て聞き尽くすべきだと私は思っています。
そして有責側も再構築を望んでいるのなら、一つの嘘も言わずに答えるべきです。
再構築をするなら、「許す」しかないのだから、余計なことは聞くべきでないという意見をよく聞きます。
私はこれを間違った指南だと感じています。
男性主体の社会で男性の不倫が多かった時代に、都合よく言われるようになった「女性を黙らせるための決めセリフ」であり、むしろ再構築を妨げるものだからです。
昔は女性だけでは食っていけませんでしたから、そうやって抑えつければどうにかなったのでしょう。
でも今は違います。
妻の傷ついた自尊心を閉じ込めて放置していると、「どうして私だけが苦しまなければならないのか」と怒りや悲しみ、苦しみが体の中に留まり続けます。
〇 夫は私を騙した。
〇 自分だけがいい思いをして、私を踏みつけ続けている。
〇 不倫が終われば解決ではないのにわかっていない。
〇 冗談じゃない。許せない。
〇 たまに感じる家族の幸せも、全て私の我慢の上に成り立っている。
〇 どれだけ私を苦しめるのか。
再構築をして三年も五年も経っても夫を「憎い」と思うケースは、気持ちを閉じ込め、妻が自分を犠牲にしてきた場合に現れます。(フラッシュバックは別と考えます)
こんなやり方で妻が夫への愛情を復活させるわけがありません。
不倫から三年で突如「やっぱり無理」と離婚に踏み切ったり、子どもが自立したら離婚しよう、夫が稼がなくなったら離婚しよう。と離婚を指折り数えるようになるわけです。
それが再構築と言えるでしょうか。
気持ちが通わない夫婦の継続は、再構築ではなく仮面夫婦です。
再構築に挑むなら、とことん晒け出し合い、疑念をなくさなければいけません。
疑念が一個でもあれば、それが心の中で膨らんで、いつ爆発するかわからない爆弾になります。
そんな爆弾をいくつも持っていたら、家庭が心の戦場になり、安らげなくなるのです。
しかし細かく聞いていく中で、事態を悪くしたくないという保身から、有責者が細かな嘘をついて行くことがあります。

「不倫相手を大事にしていない男は鬼畜」の妙

芸能人の不倫報道を見ていると、「不倫相手をぞんざいに扱う男は鬼畜」「人の心がない」という一般の意見を目にすることがあります。

相手は物ではなく人間なので、不倫相手と言えど、気遣うべきだという意味のようです。

言っていることはわからなくはないのですが、「何をいまさら」という感が否めません。
妻がいるのに不倫相手作る時点で「鬼畜」だからです。

不倫相手を大事にするほど、妻の自尊心を傷つけ、苦しめることになります。
表向き不倫相手を大事にしているように見せたとしても、離婚をせずに付き合うのですから、誠実に向き合ってはいません。

見せかけの気遣いに何の意味があるのでしょうか。

ただの有責者の自己満足でしかありません。

妻が許しやすい夫の不倫

不倫を「許す」ことなど到底できないのですが、便宜上、「妻が許しやすい夫の不倫」と銘打ちました。

様々な考えの方がいるのはもちろんですし、どんな形であれ不倫は許されない行為です。
しかし敢えて言うのであれば、妻の立場から圧倒的に受け入れられやすいのが、「不倫相手を大事にしない身体だけの関係」です。

少し前に話題になったお笑い芸人のアンジャッシュ渡部健さんの「多目的トイレ不倫」や、俳優の原田龍二さんの「4WD不倫」がそれにあたります。
数分でことを終え、さっさと帰って家族との時間を過ごしていましたね。

もちろん、「体目的なら良い」わけではありませんが、「不倫相手を大事にして付き合っているよりマシ」という意味です。

社会では「不倫相手の女性を無下にしている、ぞんざいに扱っている。最低だ」と大きく報道されましたが、離婚はしていません。
対して、一人の不倫相手を大事にしていたとされる俳優の東出昌大さんは離婚されています。

私は既婚、子持ちの主婦ですが、ママ友の意見では「東出昌大の方が許せない」という意見が圧倒的に多かったです。(どちらも嫌というのが前提ですが)

会見で不倫相手の方が好きだったのか? と思わせる発言がありましたが、東出さんは離婚を拒み、夫婦の修復を図ったと週刊文春で報道されました。

不倫によって仕事を失い、違約金が発生するから妻の稼ぎが必要だったとか、子どもと離れたくないからだとか憶測が飛び交いました。
そんな憶測が妻の尊厳をさらに傷つけるように感じられました。

勝手な憶測ですが、私は東出さんが妻に甘えて浮ついていただけで、最も必要としていたのはやはり妻なのだろうと感じました。
身近に似たようなケースがあったからです。

実例・不倫相手を大事にしていた男の本音

夫の不倫が発覚して揉めている夫婦がいます。

夫は短い単身赴任中に現地で不倫をしました。
その場限りの遊びであり、性欲処理の目的でした。

単身赴任が決まった時から、夫は羽目を外すつもりでいました。

不倫相手を作ってセックスするためには、彼女を作ってその気にさせなければなりません。

現地で出会ったある女性から、好意を感じました。
容姿が好みでもあったことから、積極的に「可愛い。好き」と繰り返し伝えることにしました。

既婚者であることは知られていましたので「妻に不満がある」と具体的な不満を話して聞かせました。

何度か二人ででかけることに成功します。
避妊具を用意して部屋に呼び、事に及びました。

セックスの間も「好き」と言い、大事にしているフリをしました。
そうすれば、関係を続けられると思ったからです。

恋人が行くような場所に行き、おそろいのアクセサリーを身に着け、写真を撮りました。
「子どもが可愛いから離婚はできないけど、妻より前に出会っていたら、君と結婚していた、好きだ」と伝えました。

単身赴任が終わる時には情が湧いていましたが、大切なのは妻だけでした。

「子どものために、離婚できない俺」を装い、「辛いけど別れた方が君のため」と言って別れました。
妻の待つ家に帰る間にも、新幹線でお揃いのアクセサリーを着けている写真を撮り、「寂しい」というセリフと共に写真を送りました。

家では産後間もない妻が嬉しそうに出迎えてくれました。

夫は妻とスキンシップをしながら安定した毎日を過ごしていました。

暫くして不倫相手からLINEが来ました。
何気ないやり取りでしたが、親密さは以前と変わらなく感じました。

慕われている感覚は心地よく、拒絶するのはもったいないと思いました。
彼女の好意を暗に感じながら、楽しくやり取りを重ねました。

その様子を見ていた妻は、すぐに違和感を覚えました。

夫が風呂に入っている間にLINEを覗きました。
親密そうなやり取りに、益々違和感が募りました。

二人のトークからアルバムを覗くと、二人で出かけた写真や、夫が大切にしているアクセサリーを二人がつけている写真がありました。
ヒントを少しずつ集めてfacebookで検索すると、彼女らしい人が見つかりました。

不倫が確定的となり、妻は絶望感で一杯になりました。
少しの間泳がせて、確実な証拠を掴もうかと思いましたが、夫から求めてくる毎日のキスやハグが気持ち悪くて耐えられなくなり、爆発しました。

夫は妻の治まらない怒りに驚きました。

不倫相手と恋人のようなやり取りをしていたことを、妻は悲しみ嘆きました。

「不倫相手が好きなんだろう」と妻は夫を問い詰めました。
愛しているのは妻だけでした。

しかし体目的のために不倫相手に愛のあるフリをしていたと知られたら、「性欲のためだけに不倫をする、心がない人間」と思われてしまうと怖くなりました。

妻は共通の友人に「夫が不倫をした」と知らせていましたので、友人達にも「不倫相手を大事にしない鬼畜」と思われることを心配しました。今後不倫相手の耳に入った時に、彼女にどう思われるかも心配でした。

不倫相手を嫌いではありませんでしたし、最後は情が生まれていたので嘘ではないと自分に言い聞かせ「不倫相手を好きだった」と妻に話しました。

夫の心が不倫相手に向いているのだと思った妻は、絶望感で一杯になりました。
それでいて妻が好きだと言い、離婚したくないと縋る夫が理解できませんでした。

妻は離婚を宣言し、怒りのままに夫を責め続けました。妻も夫も酷く疲弊していきました。
その状況はまさに地獄です。

結果的に、発覚から一か月以上経過してから「体目的の偽りの愛情だった」と白状するに至っています。
妻はますます夫が信じられなくなり、離婚へと話しを進めています。

白状までの思考の変遷☟

不倫したが離婚したくない夫

不倫をしたが離婚したくない夫は珍しくありません。

理由は様々です。

① 妻が好きで、不倫は遊びだから
② 妻に不満があるが、別れるほどではないのではけ口として楽しむ
③ 不倫相手は性のはけ口だった
④ 不倫相手に求められることで、自分の価値を確認している
⑤ 子どもと離れたくない
⑥ 養育費や家のローンを考えると離婚にメリットがない
⑦ 妻がいないと生活に困るから
上に挙げた実例では、①の「妻が好きで、不倫は遊びだから」でした。
言動を見る限り全くそうは感じないのですが、夫婦の共通の知人である私が夫本人に確認したところ、「どうやら本当らしい」とわかりました。
「不倫相手を大事にしない男は鬼畜」という世間の声を鵜呑みにし、保身に走った男が見た地獄でした。
不倫した時点で鬼畜には変わりがないのですから、夫婦再構築を望むなら保身を捨てましょう。
装ったりせずに、全て素直に白状することをお勧めします。

 

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