長女が一歳半の時に、バナナ欲しさに知恵を絞り、高所に置いていたバナナを獲得し、貪り食っていた時の話しです。
伝説のバナナ事件
ジブリの「おもひでぽろぽろ」に「果物の王様は、果物の王様は……バナナだった。」というセリフがありますが、長女にとって食べ物の王様はバナナでした。
キッチンにバナナを置いていたら、長女が椅子に乗ってキッチンに手を伸ばし、勝手に取って食べていたことがありました。
目につく場所に置くと危険だとわかり、夫と話して高さ150センチ以上ある棚の上の奥に置くようにしました。
一歳児の身長からは見えない位置です。
一歳児の知恵と執念
ある日の朝、夫を仕事に送り出し私と長女で朝食を済ませた後、私は洗濯物を干すために脱衣所で作業していました。
長女は後追いがずっと続いていたのですが、その時はついてきませんでした。
朝の教育テレビでも見ているのかな? 静かでいいわー。
と思いながらキッチンを通って物干し場に行こうとしたところ、衝撃の光景が視界に入ります。
長女は
ダイニングの椅子の上に座椅子を乗せ、
折り畳み式のステップ台を乗せ、
固いティッシュボックスケースを乗せて立ち、バナナを手にすると、台の上に座ったままバナナを食い散らかしていたのです。
ち、ちょっとあんた! なにしてっ!! 何本!?
驚いて言葉が細切れです。
あたりに散乱するバナナの皮が、1、2、3、4、5……そして今食べているバナナが最後の6本目でした。
モグモグ。
ニコニコと笑いながらバナナを頬張っています。
子どもが静かにしているときは危険、と聞きますが、まさにそう。
状況から判断するに、長女が用もないのにキッチンの上を覗こうとダイニングテーブルの椅子を持ち出し、そこに立った時、棚の上にあるバナナに気が付いてしまったようです。
それにしても椅子の上に椅子を重ねて台も重ねてその上ボックスを重ねるなんて、天才かと思いました。(大抵の親が一度は子どもに思うやつ。)
しかし崩れたら非常に危険です。
危ないからやめようと何度も話して聞かせましたが、全く響いていないよう。
それにしてもバナナを6本だなんて、大人だって食べるのが辛い量なのに、朝食を食べた後によく食べられたものだと、呆れを通り越して感心してしまいました。
赤ちゃん向けのや開き戸の防止ロックはあっという間に攻略され、何の意味も成していませんでしたので、戸棚に入れて鍵をかけるなどして一気食い予防策をしました。
バナナと成長
小学生になった今でもバナナが好きですが、成長に伴って一気食いをすることはなくなっていきました。
学年で上位を争う高身長なのはバナナの栄養を蓄え、好きな納豆を食べまくっていたからでしょうか。
我が家は三姉妹ともバナナが好きですが、後にも先にもこれだけの積極性を持ってバナナに挑んだのは長女だけでした。
バナナは食べ過ぎると太りますのでほどほどに。
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