恥ずかしくてスマートスピーカーに話しかけられない人の克服法

スマートスピーカーの「Echo Show5」を購入しました。

家族が次々とアレクサに話しかける中、夫だけが恥ずかしがり、中々話しかけられなかった話です。

アレクサに話しかけられない夫

Echo Show5を買って少し経った頃、子どもたちのアレクサフィーバーが落ち着きを見せ始めていました。

夫:「アレクサは子どもたちに大人気だな。どう、使い心地は? 」
私:「ゲームをしたりして遊んでるね。私も大満足だよ。 」

夫はよくスマートフォンのyoutubeアプリで音楽を聴いていました。

私:「Echo Showの方が音がいいよ」

と勧めるのですが、夫は「うん……」と返事をするのみ。

Echo Showに興味を持っているようなのに、なかなか使おうとしませんでした。
無理に勧めるものじゃないと、それ以上は言わなかったのですが。

ある時、子どもを風呂に入れるため、脱衣所で準備をしていると。

「ぼしょぼしょぼしょ」

夫のぼそぼそとした声が聞こえます。

ん? 何か言っている?

声はキッチンから聞こえるようでした。
脱衣所はキッチンの横でしたので、夫が私を呼んでいるのかと思い、脱衣所のドアを開けました。

そこで見たのは、キッチンカウンターに置いたEcho Showに、

夫:「アレクサ、B-Zをかけて」

と、消え入るような声で繰り返し話しかける夫の姿でした。

声が小さすぎてアレクサが反応していません。
そんな小さな声でリクエストするのがB-Z……。

私:「(爆笑)もっと大きな声で話しかけた方がいいんじゃない? なんでそんなに声が小さいの(爆笑引き続き)」 夫:「お、お風呂に入ったんじゃないの!?」

夫は人前に出ることが苦手で、職場の朝礼当番があると前日の晩から嫌だ嫌だと言い続けるほどです。

私の前では恥ずかしくないのだと思っていましたが、恥ずかしがり屋はどこにいても恥ずかしがり屋なようです。

アレクサに話しかけるのが恥ずかしい理由

私が初めてアレクサに話しかけた時、気恥ずかしさがありました。

「アレクサ! って話しかけちゃって、私は現代人ぶってるな」と思ったのです。

現代人なのだから現代人ぶったっていいのですが、「スマートスピーカーを使いこなす自分」に浸り、無駄な自意識からくる恥ずかしさでした。

それも翌日には消えてしまいます。

スマートスピーカーを使っている人はたくさんいる、ということに気付くからです。

私はアレクサの機能の一つである、タイマーをよく使っていました。
パスタの茹で時間に合わせて音が鳴るようにアレクサにお願いしておきます。

タイマーが鳴り、ザルにあける作業をしながら、

「アレクサ、タイマーを止めて」と言うのですが、子どもたちが大騒ぎしているとアレクサが私の声を聞き取ってくれず、音が鳴り続けます。

そのため、

「アレクサ、タイマーを止めて アレクサ、タイマーを止めて!アレクサ! タイマーを止めて!!」

と繰り返し、しまいには子どもたちに、

「アレクサが聞き取れないからちょっと静かにして!」と子どもたちを一瞬黙らせ、 「アレクサ! タイマーを止めて!!」と言ってやっと止まるわけです。

湯気に包まれ、重い鍋を持って着々と任務をこなさなければならないため、アレクサに恥ずかしがっている場合ではありませんでした。

私はかつて営業職でしたので、法人向けにプレゼンテーションを行っていました。 何年やっても多少の緊張はあるのですが、回をこなすごとに段々と緊張の質が変わっていきました。

性格の違いもあるのですが、訓練すれば鍛えられることもあるのではないかと思うのです。

夫には、「アレクサに話しかけて感知するとモニターの下部が光るから、それを確認してからお願いごとをするといいよ」と伝えました。

夫:「分かった。恥ずかしいよ~」 私:「お互い恥ずかしいところを見せあって来てるんだから、大丈夫」

夫:「わかった。また今度挑戦する」

今挑戦しないのかい!

夫の克服には、今一歩足りないようです。

強硬策「アレクサ」慣れさせ作戦

我が家のリビングには大人も使えるトランポリンがあります。

普段は子どもたちの遊び道具ですが、5分トランポリンに乗ると1キロ走るのと同じカロリー数を消費できると聞き、夫が定期的に乗るようになりました。

夫がトランポリンに乗ったのを見計らって、「アレクサ、3分のタイマーをかけて」と言ってみました。

Echo Showの画面に出る残り時間を見て、「ちょっとトイレ行ってくる」と席を立ちます。

便座に座ると、アレクサのピピピポポンピピピポポンというアラーム音が聞こえてきました。

夫の声が聴こえます。

「アレクサ、タイマーを止めてアレクサ、タイマーを止めて!  アレクサ! タイマーを止めて!! (子どもたちに)ちょっと静かにして。 アレクサ!! タイマーを止めて!!」

夫が頑張っている。しめしめと私はほくそ笑みます。

リビングに戻ると、ぐったりとソファに座る夫がいました。

ちょっと荒療治だったかしらと思っていると、夫が「トランポリンはいい運動になる」と呟きました。

タイマーを止めるのはそれほど苦ではなかったようです。
繰り返したら慣れてくれるかな? このまま慣れさせていきたいと思います。

どなたか克服法をご存じでしたら教えてください。

 

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