おしゃれでスリムなキャットタワーのおすすめ品と失敗談・子猫から大型猫、お年寄り猫まで長く使えるのはどれ?

猫は狩りをしたり身を守るために、高いところに登る習性があります。
高いところに身を置くことで安心できますし運動にもなるため、猫の室内飼いでは高いところに居場所を作ることが大切です。

昔の住宅では、タンスや本棚の上に籠などを置くなどして寝床を作っていました。最近は地震対策などで大きな家具を置かない傾向があるため、キャットタワーを購入する方が増えています。

わが家も例に漏れず、何台かキャットタワーを購入しました。
大きいキャットタワーを購入したこともあるのですが、ある理由からあまり使ってもらえませんでした。

結局長く使えて重宝したのは、小スペースに置ける、足場の多いタワーだったのです。

体格の良い猫には窮屈ではないかと思ったのですが、意外とそうでもないようです。
それは猫が暗く、狭い空間を好む傾向があるからなようで……。

小スペース用キャットタワーの使用状況と、40年近く猫と暮らしてきた経験から得た、お勧めのキャットタワーについてお知らせします。

おしゃれでスリムなキャットタワーの使い心地レビュー

現在わが家では、2匹の猫を飼っています。
ほぼ成長が終わった1歳の男女の猫たち(去勢、避妊手術済)です。

そして我が家で重宝しているキャットタワーがこちら。

使用感は「中々、良い!」です。

約一年前に、今いる猫たちを引き取る時に購入しました。
当時猫たちは生後1か月~2か月の子猫でした。

足場があるので子猫でも上ることができます。
では子猫たちが上れるようにこのタワーを選んだのかと言うと、実は違います。

猫は生後3か月になる前頃には1m以上のジャンプができるようになります。あっという間のことですので、特に考慮する必要はないと思っていました。

それよりも長く使うことを想定し、年を取っても登ったり降りたりしやすいような作りの物を探して、このキャットタワーに行きついたのです。そう考えた理由は後述します。

小スペースでスリムなキャットタワーの組み立て

組み立ては簡単でした。

届いた大きい段ボールを開けて、説明書通りに組み立てただけです。

パーツに番号が振ってありますし、特に悩むこともなく組み立てができました。

女性の私一人で、20分くらいだったでしょうか。

土台となっている板のサイズは55cm×55cmで、高さは182cmあるキャットタワーです。

猫たちが大好きなハンモックがついています。
ハンモックは取り付けている支柱に対して、どの方向にも向けることができます。

天上に突っ張らずに設置するタイプのキャットタワーのため、猫たちが勢いよく飛び乗ると多少揺れます。
活発な猫たちがいる家庭では、部屋の角に配置することをお勧めします。

小スペースでスリムなキャットタワーと猫のサイズ

購入する際に少し心配だったのが、小スペースなキャットタワーはパーツが小ぶりなため、猫たちが大きくなったら狭くて使ってもらえないのでは? という事でした。

実際、子猫の時はこのように二匹一緒にハンモックに収まっていましたが……。

生後2~3か月の猫たち

生後8か月経つ頃にはこんな感じに。

生後8か月頃
生後8か月頃

そして一歳3か月の現在。

1歳3か月

出てますね。

1歳3か月

タイミングが合わず写真に撮れていませんが、ハンモックに丸まって収まることもできます。
窮屈じゃないのだろうかと思ってしまいますが、二匹ともハンモックが大好きで、よく丸まって入っています。

ちょっと暑い日には、この写真のように上半身を出していることがあります。

因みにこの白猫は、男の子です。
男の子は女の子より体が大きくなりやすいと言われており、実際女の子である茶猫より体格が大きいです。

体重は約5kgです。

猫は1歳2か月頃まで成長すると言われていますので、ほぼ成長は終わっている頃です。
去勢手術をしていますので今後は太る可能性があるものの、この様子なら“キャットタワーが小さすぎて使えない”ことにはならなそうです。

猫はもともと狭いところが好きなので、多少小さいくらいなら問題ないことがわかりました。

キャットタワーの失敗談・猫の体調と性格

私は生まれた時から室内飼いの猫と一緒に暮らしてきました。
実家を出てからは保護猫を引き取り、一緒に暮らしていました。(当時は猫の人気が低く、一人暮らしでも引き取ることができました)

その後、同じく一人暮らしで猫を飼っている男性と結婚します。
幸い二匹は仲が良くなり、一緒に遊ぶなどして過ごしていましたが、暫くして猫二匹がそれぞれ病気になり闘病の末に亡くなりました。

ペットロスに陥ったため、しばらく猫と一緒に暮らすつもりはありませんでした。
そこでそれまで使っていたキャットタワーも処分していたのですが、少しして里親募集で現在一緒に暮らしている二匹を引き取ることになり、改めて購入をしました。

実家でも私が暮らす家でも、いくつものキャットタワーを試してきました。
正直「失敗した」と思うものもあります。

キャットタワーは処分も大変ですし、安くもないのに、猫たちに使ってもらえないとガッカリしてしまいます。

キャットタワーで失敗するのは“使ってほしい猫に合っているかどうか”によります。
猫の性格や年齢、体調に合っているかどうかが大切なのです。

キャットタワーと猫の病気

私が「失敗した」と感じたキャットタワーは、独身時代に里親として引き取った猫に使ってもらうために買ったもので、このような形をしていました。

これは実際の物とは違います。
4本脚で、もっと大型の物でした。

これで縦横無尽に遊んで、寛いでほしいと思っていました。
期待に胸を膨らませたのですが、実際は殆ど使ってもらえませんでした。

設置場所を変えるなどしましたが、使用状況は変わりませんでした。

後にわかったのですが、私が独身の時に里親として引き取った猫は脚の骨に奇形があり、ジャンプが難しい状態だったのです。若いときはたまに乗ってくれたのですが、足が痛むのか、数えるほどしかありませんでした。

手術をすることもできましたが、骨の癒着が再発を繰り返すだろうと言われていましたので、病院で手術を繰り返すストレスがその子に良いとも思えず治療を断念しました。

キャットタワーの段と段の間が広く、しっかりと飛び乗らないと上れない作りだったために、この子は使うことができませんでした。

結果的に、キャットタワーの最下段の足に巻き付いていた爪研ぎだけが大活躍しました。

キャットタワーと猫の性格

私が結婚した後は、夫が飼っていた猫との共同生活が始まりました。
猫同士の相性はよく、その子はキャットタワーに何度か登ってくれました。

ですがその猫はとても臆病な性格でしたので、キャットタワーの上という人目に触れやすい場所より、押し入れの中やクローゼットの衣装掛けの中でひっそりとくつろぐことを好みました。

こいうったラックの中に籠るのです。

この子が好むのはキャットタワーではなく、このようなケージだったのかもしれません。

これを外が見える窓付近に配置したり、布を被せて人目に付きにくくすると、よりよい環境が作れたと思われます。

猫の譲渡会に参加したことがある方は、ケージの購入を求められた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
譲渡後の新居に慣れると早々にケージが不要になることも多いのですが、攻撃的だったり臆病な性格の猫にはとてもよい居場所を作れるのですよね。

そんなこんなで私が購入した大型のキャットタワーはろくに使われないまま時が経ち、猫たちも年を取ったり病気により他界した後に処分することになりました。

キャットタワーの処分はコストがかかる

キャットタワーの処分は手間とコストがかかりました。

猫が飛び乗っても倒れないように丈夫に作られている分、作りがしっかりしていて重さがあります。
一つ一つのパーツが大きいこともあって、有料の粗大ごみとして処分しなければなりませんでした。

キャットタワーを処分するときに思いました。

「もう二度と、キャットタワーで失敗したくない!!」

高齢猫が好むキャットタワー

私の実家はこれまで何匹もの猫を飼い、見送ってきました。
どれも捨て猫だったり、里親の募集で引き取った猫です。

現在は22歳になる高齢猫がいます。

実家の猫たちはキャットタワーを使っていましたが、キャットタワーに留まることはあまりなく、高いところに登るための足場のようにして使っていました。キャットタワーを足掛かりにキャビネットに乗って、その上に置かれた籠に入って眠るのです。

そのため大型の物を購入してもあまり意味がなく、小スペースに置ける高さのあるものを買い足していました。

しかし猫たちが年を取るにつれて、キャットタワーに登ることが難しくなりました。
跳躍力が落ちるのです。

登りたいという気力があっても、何度かジャンプに失敗すると「ここにはもう登れない」と記憶してしまい、挑戦しなくなってしまいます。

キャットタワーの側に低い台を置くなどして飛び乗りやすいようにしましたが、年老いた猫が一度恐怖を覚えてしまうと、塗り替えるのは至難の業です。

また小スペース用で高さがあるものは天井と床を突っ張る形で揺れをふせぐものが多いのですが、住宅によっては天井に下地がなく、突っ張りが効かずに揺れが防止できないことがありました。すると足腰が弱ってきている猫は怖がって、降りてしまいます。

室内外の猫に適切な医療を受けさせた場合、その寿命は18年から20年と言われています。
私の経験では、15歳くらいから徐々に跳躍力や活動の範囲が狭まっていくように感じています。

残りの5年間をできるだけ猫が好む「高い場所」で過ごしてもらうためには、ジャンプが要らない、或いは少しのジャンプ力で登れる“足場”が何よりも大切だと感じました。

子猫から高齢猫まで使える小スペースキャットタワー

そうして行きついたのが、現在使っているこのキャットタワーです。

それぞれの足場の距離が近いため、それほど跳躍力がなくても簡単に上れます。

病気があったり高齢な猫にばかり注目をしていたら、健康な猫には物足りないんじゃないの? と思われる方がいるかもしれませんが、健康な猫はそのようなことは気にせず、一足飛びに高い足場に飛び乗っていきます。

現にわが家の猫たちは追いかけっこの遊びの最中にキャットタワーに突進していき、3歩くらいで最上段に上っています。

因みに私の経験上、キャットタワーについているボックスに入る猫は少ないように思います。

この部分。

歴代使ってきたキャットタワー全てにこのボックスがついていましたが、どの猫もあまり入ってくれませんでした。
中にクッションを入れたりおもちゃを入れるなどしても、ほとんど入ることがありません。

たまたまでしょうか?
好む子もいるのかな?

ここよりも、別に用意をした猫用ベッドや猫トンネル、段ボールなどに入って寛いだり遊ぶなどしていました。

私の私的な統計では、キャットタワーで断然人気が高いのがハンモックです。

これからキャットタワーを購入する方は、ハンモックがついているものをおすすめします。
猫には個性がありますので絶対とは言えないのですが、好きな子は多いと思われます。

参考になりますように。

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