【瀧本哲史さん・ブレる生き方の薦め】自分の希望は自分が作る

NHKクロースアップ現代で投資家「瀧本哲史」さんが取り上げられました。

彼は「ブレる生き方は大きな武器になる。」というメッセージを発していました。

私は個人的にとても勇気づけられました。

瀧本さんの言葉についてお知らせします。

瀧本哲史さんの経歴

瀧本哲史(たきもとてつふみ)さん
1972年生まれ

東京大学法学部を成績最上位で卒業
東京大学大学院法学政治学研究科の学士助手後は大手企業に就職

2000年1900億円の負債を抱えたタクシー会社、日本交通に転職。企業再建に取り組む
2007年より都大学の客員准教授に就く
2011年より多数の著書を出版
2019年享年47歳で病死



瀧本さんは28歳で日本交通に転職後、再建に意気込みますが、自身が企画した新事業が失敗し、150人のリストラを断行せざるを得なくなります。

解雇を告げた瀧本さんは人目をはばからずに泣き崩れたと言います。


理想と現実のギャップを経験された瀧本さんの言葉は、その後大きな力を持つものとなりました。

瀧本さんの言葉


クローズアップ現代の中で瀧本さんの言葉が多く取り上げられました。

時代は劇的に変化している。
全て失敗に終わる可能性があり得る。

絶対的に正しい答えがあると考えること自体をやめること。

バイブルとカリスマの否定。

なすべきことはこのような厳しい世の中でもしたたかに生き残り
自ら新しい「希望」を作り出すことだ。


自分の人生は自分で考えて自分で決めていく。


世の中を大きく変えたいと思うならば
きちんと「ソロバン」の計算をしながら
大きな「ロマン」を持ち続ける
その両方が必要です。

今はまだ小さいけれど志と静かな熱を持った新しい繋がり、新しい組織が
若い人を中心にゲリラ的に次々と生まれています。

君はどうするのって話です。

主人公は他の人なんかじゃなくてあなた自身なんだよ。


自分の頭で考えていない人があまりにも多いので
自分自身を拠り所とするためにも
真に学ぶ必要がある。


賛成する人がほとんどいない大切な真実を探そう
逆風が吹き荒れても周囲の大人たちがこぞって反対しても
怒られ笑われバカにされてもそこでくじけてはいけません

あなただけの「ミライ」は逆風の向こうに待っているのです。


既存のルールや価値観が変わる中

自ら明かりを燈せ
自らが明かりになれ


ブレる生き方


瀧本さんは社会を支援する小さなベンチャー企業への支援をされていました。

思いの強さや理念、姿勢を観察し、投資決定をされたと言います。


ルールなき時代には「ブレる生き方」を目指せ

ルールが変わらない世界ではブレないことに価値もあるでしょう。
でも私たちが生きている社会はすぐにルールが変わっていきます。

ブレない生き方は下手をすると思考停止になる。

最前線で戦うのであれば「修正主義」は大きな武器になる。


私はブレブレの人生を生きています。

高校大学と芸術の学校に進んだこともあり、周囲には自分のやりたいことがはっきりしている人が多くいました。
長く好きなことを突き詰めて、その業界や一般に名が知られるようになった人が何人もいます。


私は突き詰められませんでした。

美術は自己表現でなく発散でした。

精神が落ち着くと、沈むように没頭することができなくなりました。
何者にもなれなかった自分と、好きなことを一本に突き詰めていく友人に差を感じました。

制作活動を続けた人、離れた人を選別する人も現れ、住む世界を線引きされたように感じました。


未婚、既婚、子持ち、子を持たない夫婦等、人生の端々で距離ができることはあるのですが、自分の無力さを痛感する出来事でした。



退職し出産し、物づくりの場から離れ子育てが中心の生活になりました。

するとあまり物事を深く考えない人がいることを実感するようになりました。
自分でできることがあるのに挑戦しない、誰かのせいにして片づけてしまう人が多いのです。


問題が発生し、不満や改善できる点がわかっているにも関わらず、取り組もうとはしません。

できることがあるのにどうして挑戦しないのかと聞くと、「自分の仕事ではない。」「やらないのが普通だから。」「自分ではない誰かがやるべきだから。」「麒麟のように挑戦できる人間ばかりではない。」といった意味の話しを柔らかい言葉で言うのでした。


できないと思うのはどうしてなのでしょうか。


皆実はしっかりとした考えがあるのに、どうして次の一歩が踏み出せないのかわかりませんでした。


私は一つのことを突き詰めることはできませんでしたが、人生において環境の変化がある中で、その都度自分ができることを探しました。
それが私の存在意義で、自分自身を救う要素となりました。



末っ子と夫の難病が発覚したあと、病気をどうにかすることはできなくても、変形していく爪の仕組みから思い至り、補正を試る可能性を感じました。

当時末っ子の難病により変形していく爪は、どうにもならないものと考えられていました。
専門医がそう断言していました。


補正の高度な技術を持つ先生に問い合わせ、相談に乗ってもらいました。
先生は非常に挑戦心に溢れる方で、病気を調べ、夫の爪の写真を見た上で、「できるかどうかわからないけど、可能性はある。」と返事をくれました。



私は技術を学ぶべく勉強を始めました。
もしかしたら変形を補正できるかもしれないと患者会の方に伝えると、「治るかもしれないなんて考えたこともなかった。可能性があるだけで嬉しい。」そう言って、相談に乗ってくれた先生の元に通い出しました。

「私が実験台になることで、爪の変形に悩む他の患者の参考になるから。」と。

私はまだ資格の初期段階でこれから多くの勉強が必要ですが、難病を抱える夫や末っ子の爪の処置をしています。

患者会の方にも、夫にも、補正の効果が出ています。



先生二名が難病の患者会に出てくれました。

その会は爪の変形に悩む軽度患者が少なく、あまり反応が良くなかったのですが、出席されていた専門医の知るところとなりました。

患者会の方や技術者の先生の多大なる助けがあってこそなのですが、「この病気の爪は治らないもの。」を疑問視し、調べ挑戦したことが実を結んだ結果でした。

私自身はちっぽけですが、「ちっぽけな人間にもできることがある。」と実感した出来事でした。


医療メーカーの担当者や担当医は初めから「無理(もっと柔らかい言い方ですが)」と断言し、病気の子を持つ母親のジタバタ加減を憐れんだ言葉をかけてくることもありました。

医療品メーカーは母体が大きいために個人の力が全く及ばないようでした。その代わり大きなシェアを持ち、責任を持っているわけで、仕方のないことなのでしょう。



大手企業だから、中小企業だから、ベンチャーだから、フリーランスだから、一個人だから、それぞれにできることがあるのだと知りました。

しかしどこにいても、行動しなければ何も変わらないのです。




爪の資格は道半ばですが、ブログを始めたのも「世間の言う正解に逸脱しないよう、本音を言えず苦しんでいる人が多い」と知ったことがきっかけです。


私は万人受けすることは言えないし、誰かにとっては嫌がられることを言うこともあるけど、私の言葉に助けられたと言ってもらうことが何度もあったので、辛い思いをしている誰かの参考になったらいいと思って始めました。


自己満足と言われたら……、そうです。スミマセン。
瀧本さんは自己満足ではダメだと言うでしょう。





瀧本さんの言葉「ブレない生き方は下手をすると思考停止になる。最前線で戦うのであれば「修正主義」は大きな武器になる。


信念に固執して、流動的に変わっていく世の中で大事なものを見失わないよう、「ブレていい」「修正主義」を勧めていたのだと思います。


私の行動とは違うのだと思いますが、信念を忘れず、しかし固執せず、行動を起こすことを忘れずに生きていきたいと思いました。





クローズアップ現代はこの言葉で締めくくられました。

他人から与えられたフィクションを楽しむだけの人生を歩むのではなく
自分自身が主人公となって世の中を動かしていく「脚本を描くこと」なのだ(著書:君に友だちはいらないより)

https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4450/index.html


あなただけの「ミライ」は逆風の向こうに待っているのです。

ジブリ、天空の城ラピュタのようですね。
挑戦しなければ見つけられないものがあるのだと思います。


瀧本哲史さん著書


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