「反省している。妻を愛している。離したくない」と口では言うが、反省の態度が見えないシタ夫がいます。
そんな夫を信じられるわけがない。
そう思うサレ妻に、知ってもらいたい実例があります。
不倫して妻バレした後、反省の態度が見えないシタ夫
不倫が発覚後、怒りと悲しみで一杯の妻に、再構築を望む夫はこう言います。
妻だけが好きで大切なのに。
離婚したくない。
妻は離婚するべきか留まるべきか、日々激しく心を揺らして苦しみます。
そして夫の言動を、厳しく観察するようになります。
散々嘘をつき、自分を欺いてきた夫が言う「愛」が、どういうものなのか。
本当に私を愛しているのかどうかを、自分でも気づかない間に試すようになるのです。
裏切られた悲しみと憎しみを込めて家を追い出そうとしたり、出て行ったら行ったで文句を言ったり、数時間ごとに変わる激しい感情をぶつけるようになります。
そんな日々が数週間、数ヶ月と続くでしょう。
再構築のために何でもするといっておきながら、夫は妻の怒号の前で、
・ため息をつく。
・聞いているフリをして、話を聞いていない。
・眠たそう
こんな態度を見せることがあります。
妻は、「ああ、やっぱりこの人は何もわかってない」「信用を取り戻すなんて口だけ」「私がこれだけ苦しんでいるのに、ただ我慢すればいいと思っている」と受け取ります。
激しい怒りが沸き上がり、さらに夫にぶつけることになります。
一生を共にすると約束した一番大切な人が、生きることも辛くなるほど傷つけてくるのが不倫です。
一緒に苦しんで。
一人にしないで。
そんな心の訴えが、夫への怒号や、矛盾した言葉たちに変わります。
そんな中、夫が実のない反応ばかりをしたら。
妻は散々苦しんだ後、夫を諦めるでしょう。
経済的利用価値のために婚姻関係を続けたり、離婚に突き進むことになります。
泣かない、反省の態度が見えないシタ夫
不倫をして妻にバレ、離婚を突きつけられた男性の話を聞く機会が何度かありました。
自ら家庭を壊す行為をしておきながら、本当にそうなって初めて、妻の大切さや妻への強い愛情に気付いて、離婚を阻止しようと必死になっていました。
シタ夫が不倫発覚後に見せた態度
シタ夫Aは、離婚を断固拒否して、妻の心を取り戻せるように努力すると言いました。
A夫婦とは家族ぐるみの付き合いをしていたので、私は妻と夫からそれぞれ話を聞いていました。
妻を思い、迷いながらも向き合っていると話すシタ夫Aでしたが、A妻から聞いた話は、シタ夫Aから聞いた話と印象が違いました。
A妻は「Aがため息をつく。『何度も言っただろう』って言って、うんざりした様子に見える。しかも、何を言っても泣かない。腹が立つ」と言いました。
シタ夫Aに確認をすると、ため息をついた自覚がありませんでした。
「何度も言っただろう」は、妻が同じことを何度も聞いていたので、つい出てきた言葉でした。
妻が何度も同じことを言うのは、夫の証言の矛盾を聞き直したり、夫の気持ちを疑って確かめるためです。
このような言動は、多くのサレ妻が経験しているのではないでしょうか。
「何度も言っただろう」を言ってはいけないと学んだシタ夫Aは、その後気を付けるようになりました。
妻の前で泣かないシタ夫
A妻にとって何より腹が立ったのは、シタ夫Aが泣かないことでした。
フラッシュバックで苦しむたびに、後悔して泣いてボロボロになって一緒に苦しんでくれたらいいのに。
夫が泣かないことが、「反省していない」「妻の苦しみを他人事だと思っている」ように感じられたのです。
A妻了承の元にシタ夫Aの相談を受けていた私は、シタ夫Aがどれだけ後悔して、妻を大事に思っているかを知っていました。
だからこそ不思議で、「なぜA妻の前で泣かないの?」とシタ夫Aと直接会った時に聞きました。
妻以外の前で泣くシタ夫
「俺も分かんない。なんでかA妻の前じゃ泣けないんす」と言って、私の前で泣きました。
私の前で泣いてどうする。
妻の前で泣け!! と意味が分かりませんでした。
「A妻に格好つけてるんじゃないの?」と聞いたのですが、そうじゃないと言います。
私は理解できず、知らず知らずのうちにシタ夫Aが自分を守っているのだと思いました。
時が経ち、シタ夫Bから相談をもらいました。
シタ夫Bも、「B妻を前にすると泣けなくなる」と話しました。
泣けないシタ夫の実際
私はサレ妻の話を聞くことが多いです。
シタ夫の話を聞く機会は限られているのですが、そんな中で「泣けない」と不可解な話を複数聞くことになったので、衝撃を受けました。
しかしシタ夫の中には、妻バレ後に泣けなくなるケースがある。
これが事実なら、夫婦に大きなすれ違いを生むと思いました。
※夫が泣いたら泣いたで、なぜお前が泣くんだと腹立たしくなります。しかし夫がどれだけ後悔しているかの物差しになりますし、一緒に苦しんでくれるように感じられるのです。(泣かれるのが嫌なサレ妻もいるとは思いますが)
泣けないシタ夫はどれだけいるのか
不倫が妻にバレた後、泣けなくなったシタ夫がどれだけいるのかを知りたくなりました。
そこでTwitterでアンケートを取りました。
不倫シタ側の男性に質問です。
妻バレして以降、「涙が出なくなった」という方はいますか?
二人のシタ夫の方からこの話を聞きました。どちらも妻に離婚を求められ、拒否しています。
一例目では信じがたかったのですが、二例目を聞いて、あり得るのかなと知りたくなりました。教えてください。— 麒麟猫 (@nennekokirin) November 17, 2021
ご回答いただいた方、ありがとうございました。
結果は以下の通りです。
以前と変わらない:7票
回答数が11件と少ないため、これが全てとは言えないのですが、やはり「泣けなくなった」例が他にもあるという事がわかりました。
混乱と体の反応
シタ夫Aは、不倫発覚当初からボーっとしたりため息をついたり、眠そうにすることがよくありました。
A妻は「シタ夫Aが事態を軽く見ている」と憤りましたが、シタ夫Aのストレスが関係しているように感じられました。
・妻を何とかして繋ぎ留めたい
・自分がしてしまったことの報い
・何を言っても信じてもらえない
・どう言ったら元に戻れるのかわからない
・妻の言葉にどう答えたらいいのかわからない
サレた側からしたら、自業自得としか思えません。
サレ妻を散々傷つけておいてストレスを感じること自体、腹立たしいことです。
ですが、実際に起こりえる反応という事です。
妻の心を取り戻したいのであれば、ストレスを言い訳にせず努力しろ! と思ってしまうのですがね。
シタ夫Bにボーっとしたりするかを聞いたところ、「不倫発覚当初はあった」という事でした。
さらにシタ夫Bは以前カウンセラーから、「混乱しているときは泣けない」と聞いたそうです。
つまりシタ夫Aもシタ夫Bも、アンケートで「泣けなくなった」と答えた方も、混乱が続いている可能性があるという事です。
サレ妻が知るべきシタ夫のストレス
シタ夫Aは、不倫発覚時から妻の前で泣けなくなっていましたが、少し前にあるきっかけで泣けるようになりました。
現在A夫婦は、不倫発覚から約一年を迎えようとしています。
今でも頻繁にフラッシュバックがあり、夫は荒れる妻の気持ちを受け止め続けています。
さらに以前よりずっと、家事や育児を自発的にやるようになっていました。
シタ夫Aは、発覚当初から度々私に「俺はA妻が好きだし何より大切だから別れたくない。でもA妻からの愛情はなくなってしまった。離婚してと求められる度に、そうした方がA妻のためになるのかと思ってしまう」と言っていました。
私はA妻が、本当はシタ夫Aを愛していることも、縋ってほしいことも知っていました。
だからシタ夫Aには「頑張れ」としか言えませんでした。
そうして一年が経とうとしていたある日、A夫婦が結婚記念日を迎えました。
A妻は夫に手紙を書いて渡しました。
未だに離婚したいと思っている。
でもたまに好きだって思うよ。素直に表せないけど
と書きました。
それを読んで、シタ夫Aは号泣しました。
以来、ことあるごとに泣くようになったそうです。
妻の愛情を少し知れたことで、「このままでいいのか、どうしたらいいのかわからない混乱」が終わったのだと思います。
今はボーっとすることも、ため息もつくこともなくなりました。
この記事でお知らせしたかったのは、シタ夫の真摯な態度が感じられず、サレ妻が憤りを感じた時。
シタ夫が妻を思うからこそ(自分のためでもあるけど)狼狽していて、そのような反応になってしまうことがあるという事です。
妻を面倒がって、やる気のない態度になるシタ夫もいますから、見極めが難しいですけどね。
再構築に挑むサレ妻の方の参考になりますように。
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