夫が仕事を辞めたいと言ったらどうする?退職を止めた妻の後悔と本音

7年前、夫が一度だけ仕事を辞めたいと言いました。

私は無職で、産後間もない時でした。
家事育児を一手に引き受けていたところでの、夫の「辞めたい」発言に「困る」と返しました。

後に離婚危機を経て今は良好な夫婦関係を築いていますが、時々この時のことを思い出します。

もっと違う言い方ができたのではないかと、後悔があるのです。
それについて記します。

夫が仕事を辞めたいと言った時の状況

夫が仕事を辞めたいと言った時の家族の状況

夫が仕事を辞めたいと言った時、3歳の長女と0歳の生まれたばかりの次女がいました。

夫は平日も休日も、昼間も夜も関係のない仕事をしています。
シフトがなく、直前にしか予定がわかりません。

夜勤になるかどうかは予測が立てられるものの、予定が変わることも多くあり、早朝に出勤してそのまま夜勤になることが少なくありません。

睡眠をとらずに出勤すると危険が及ぶことがあるため、深夜の子どもの対応は当たり前のように私がしていました。
昼間は夫もたまに子どもを抱っこしましたが、ほぼ私が対応していました。

夫は沐浴をしたことも、着替えや食事を与えることもしたことがありませんでした。

夫が仕事を辞めたいと言った時の妻の状況

上の子の赤ちゃん返りと下の子の世話で、睡眠をとれていませんでした。
当時家には車が一台しかなく、夫が通勤で使っていました。

買い物は大人の足で20分程度歩いた先にある店舗に行くか、バスに乗って遠くの店舗に行かねばなりませんでした。子連れだと倍以上の時間がかかります。

ネットショッピングは買えるものが限られますし、割高でした。
店舗では長女がひっくり返って泣くので、何をするにも心の余裕がありませんでした。

住宅ローンがあり、光熱費や保険代がバカにならず、節約をしていました。
息を抜く暇がありません。

夫婦で揉めたくなくて、言いたいことがあっても我慢していました。
喧嘩をする時間がもったいなく感じました。

両親の酷い喧嘩を見て育ったので、私が我慢すれば仲が良い家族が作れると思い、感情を閉じ込めて生活していました。

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夫の金遣い

夫が通勤に不向きなバイクを欲しがったり、同僚たちと度々高額の旅行に行ったり、飲みに行った先で金を摺られて小遣いを補充するなどの問題が相次ぎました。
お金の問題だけは、夫の望む通りにできませんでした。
夫は稼ぎ以上の金を使おうとするので、生活が立ち行かなくなることが目に見えていました。
私がどれだけ夫に居心地のいい家庭にしようと努力しても、金がらみの問題だけはどうにもならず、険悪な雰囲気になることが増えて行きました。

仕事を辞めたいと言われた妻の本音

そんな中、夫は「仕事を辞めてもいい?」と聞いてきました。
その時私の心に浮かんだのは
何言ってんの?
でした。
ダメに決まってるでしょ。生活どうするの。
私が社会復帰しようとした時、反対したのはあなたでしょうが。あれだけ荒い金遣いをしておいてどういうつもり?
家族を路頭に迷わせるの? 子どもだってあなたが望んだんでしょ。
あり得ない。

夫が抱えていた問題

夫の職場に、夫を標的にして執拗に言葉の攻撃をする同僚がいました。
始まったのは一年ほど前からでした。
攻撃が酷くなったころ、夫と私は心のすれ違いが起きていました。
以前より会話が減り、夫が不機嫌になるのを恐れて私は言いたいことを言えませんでした。
かと言って夫が居心地良さそうにしているかというとそうでもなく、私が夫を気遣う程、夫の態度は横柄になっていきました。
そんな中でも、ポツリポツリと問題の同僚から与えられたストレスについて聞くことがありました。
夫の職場は男性ばかりで、周囲は問題を知りながら助け舟を出しませんでした。
男性の多い職場にありがちな、黙認でした。(男性ばかりの職場に勤めていた時に感じた傾向です)
上司に言って対応してもらったらどうかと勧めたところ、問題の同僚が精神的に不安定で服薬しているため「咎められない」と言われたと話しました。

仕事を辞めたら生活が成り立たない

正直なところ、お金だけは稼いできてほしいと思いました。
家庭内のことを一切していない夫が、稼ぐこともしなくなったら重荷にしかならないように想像しました。
仕事を辞めて家に居るようになっても、家事育児をしないだろうと思うほど、何もしてこなかったからです。
夫から見たら、「俺はATMか」「金だけが目的なのか」と思われるでしょう。
しかし生活にはお金がかかります。
子どもがいれば学費も貯めておかねばなりません。
本能的に女性は先を読む力が高いと言われますが、それをよく実感しました。
夫の望む通りにしていたら、生活は立ち行きませんでした。(男女で確実にそうなるとも限らず、個人差がありますが)
元は夫と私の遺伝子を大切に育てたいという思いから始まった子育てですが、協力的でない夫を負担に思うようになっていました。

仕事を辞めたいと言った夫への妻からの返事

私は夫が追い詰められていることを薄々感じながら、自分の辛さと天秤にかけました。

私は昼も夜もなく睡眠不足の中で子どもたちの相手をしていて、夫に注視できる状態ではありませんでした。
そんな中の「仕事を辞めてもいい?」という発言に戸惑いました。
私の就職先がすぐに決まるかわからない。
夫の転職先も決まるかわからない。(すぐに転職活動ができるほど器用な人ではない)
すぐに辞められたら住宅ローンが払えず、家を手放すことになりかねない。
引っ越したら子どもたちの環境が変わるし、生活が厳しくなるかもしれない。
保育園は不便な地しか空きがない。(当時)
「今すぐに辞めていいとは言えない。私が社会復帰するまで待ってほしい。すぐに辞めると生活ができなくなって困る」と話しました。

夫の顔を見られませんでした。

夫から見た妻

夫は職場で理不尽なストレスを与えられ、家に帰ると家事育児で走り回り、余裕のない妻がいる生活でした。
夫の愚痴を聞く暇はないのに機嫌ばかり取ってくる妻は、「上辺だけ取り繕って俺を面倒がっている」と見えたようでした。
自分に都合よく動くだけの面白みのない妻に、夫は苛立ちを募らせました。
夫が逃げ場を求めて妻に吐き出した「仕事を辞めたい」に、妻から返って来た答えは「今は困る」でした。

この時夫は私に失望したのだと思います。
夫は何も言わず、無言でした。

翌日、夫は言葉少なに出勤して行きました。
私はこれまで通りに夫に接しました。

夫はますます家族をぞんざいに扱うようになり、数か月後に離婚危機を迎えます。

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後に夫は「仕事のストレスを妻のせいにしていた」と話しました。

体調不良の妻に食事の用意を求める夫

私と同様の立場に立たれた方には、私の気持ちをわかっていただけるのではないでしょうか。

夫側の立場の方には、私の感情を「酷い」と感じるでしょう。

今の私が改めてあの場に立ったとしても、「仕事を辞めていいよ」とすんなり言えません。
でも、もっと違う言動をすればよかったと度々思い出しては後悔しています。

追い詰められて心のバランスを崩している夫を受け入れず、労働を強いた結果となりました。

それは体調を崩している妻に、「俺の飯どうすんの。作れよ」と労働を強いる夫と変わらないように感じられます。
世間ではそのような夫をモラハラと捉えますが、私も同じようなものだったのかもしれません。

夫と良好な関係を築いている今だから、そう思えるのでしょうか。

夫の退職を止めた妻の後悔

辞めていいよと言えていたら、離婚危機に進むまでに関係を回復できたでしょうか。

私の余裕がなかったから夫の話を聞けず、さらに追い詰める結果となったのでしょうか。

余裕がなかったのは私のキャパシティが小さかったからなのか、大きくするためにどうしたらよかったかと考えます。

夫は常々、「仕事したらしただけ給料がもらえる会社には入れてよかった」と話していました。
7年経つ今もその会社に勤めていますので、当時は本当に辞めようと思っていたわけではないのかもしれません。

問題の同僚については、私と離婚危機に陥り再構築に挑む際「夫が会社に『あいつをどうにかしろ』と言えないのなら、私が直談判する。あなたが不満に思うのは正しい」と言ったことで夫は勇気を出して改めて上司に掛け合い、所属を変えてもらうことができました。

夫は味方が欲しかっただけなのだと思います。

もちろん、普段から転職ばかりして続かない人なら賛成できないでしょうし、そうでなくても本当に辞めた時の事を考えておかなければなりません。

しかし私があの時いうべきだったのは「辞めていいよ」だったのだと今は思います。

そして「今すぐは厳しいけど、私もすぐに保育園と職を探すね。だから家事や育児を協力してね」と言うべきでした。

言えなかった……。

後悔しています。

夫婦が心身ともに助け合うには、信頼が不可欠です。
あの時の私は、夫を当てにしていなかったし、信じられていませんでした。

信じられなくて仕方ないことを夫がしてたよね? とも思うし、そうさせてしまったのは私にも原因があったかもしれないと思います。

……あ、でも後に発覚する風俗等の浮気(離婚危機)については、私に責任はありませんけどね。

「浮気や不倫の原因がストレスというのは嘘。ストレスを晴らす方法は別にいくつでもある。
敢えて浮気や不倫を選ぶ時点で、それはストレス関係なく浮気心以外の何ものでもない」

☝こう言ったのは、他でもない浮気する以前の夫です。

夫婦は難しい

夫婦によって様々な形があります。
考え方もそれぞれです。

この記事を読んで、意見を突っ込みたくなる方もいるでしょう。

人生に思わぬことが起きるように、夫婦にも起こります。

全てはタイミングとバランスと、信頼と思いやりの積み重ねなのだと思います。

夫婦って深い。

単純だけど難しいと思う一件でした。

 

 

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