いじめ加害者の自慢
いじめは楽しい思い出
独身時代に付き合っていた男性と散歩をしていた時のことです。
自らが行ったいじめを、楽し気に語りだしたことがありました。
中学校時代に友人達と特定の男子生徒をパシリに使い、執拗なからかいの対象にしていたという内容でした。
私は驚いて、それはいじめじゃないかと言いました。
彼氏は「いじめではない。遊んでいただけだ」と話します。
「やられた方はいじめだと思うよ。傷ついていると思う。いじめは一生引きずる傷になることがある。今からでも謝罪できないの?」と聞くと「もういないよ。死んだから」と答えられました。
とても驚きました。
反省は一切ない
死んだ? いじめを苦に?
取り返しのつかないことをしでかした人と、今私は付き合っているの?
それも全く悪気なく楽しそうにその話をする人と……。
「中学卒業して何年も経ってから自殺したらしい。俺も人から聞いただけだから詳しくは知らない。もともと暗い奴だったし、そういう奴だったんだろ。友達もいなかったから俺らが遊んでやってたんだよ」
「中学時代のいじめを引きずって、何年も思い悩んだ末に選んだ道なのかもしれないよ。自分のせいかもしれないって、少しも思わないの?」
「思わない。俺は関係ないし、死ぬほどのことはしてない。遊びじゃん。そんなこと言うお前の方がおかしいだろ」
加害を責められたくない
彼は私に責められて、まるで被害者かのように言い出しました。
いじめの事実は彼の口からきいただけで、実際はどういうものだったのかわからず、亡くなった男子生徒の名前もわかりませんでした。
何の証拠もなく、調べようもなく、結局この件はそのうち忘れてしまいました。
小山田圭吾氏が特異なのか
小山田圭吾氏の存在を、いじめ報道で知りました。
あまりに倫理観のない残酷ないじめの内容と、恥ずかしげもなく公に楽し気に語れる神経が恐ろしく感じました。
こんな人が有名人になり、国際的にも重要なイベントであるオリンピックの仕事を担えてしまうのか、と疑問で一杯になりました。
彼は特異な人なのだろうか。これほど残酷になれるものだろうか。
そんな感覚が、一般とは違う音楽を生み出すことに繋がっているのだろうかと考える中で、上記の彼氏の発言を思い出しました。
彼氏のいじめは小山田氏ほど非道なものではないものの、加害者以外はいじめと受け取れるものに感じました。
アルバイトの悪ふざけSNS拡散
その彼氏は何年も前に問題視された、アルバイト先の店舗や工場等で悪ふざけをして撮影、拡散するタイプの人でした。
当時彼氏がアルバイトしていた夜のコンビニ店内の様子が、動画で送られてきたことがありました。
台車に乗って、商品を積んだパレットの棟に突っ込んで倒すという遊びをしていました。
驚いて、こんなことをしていいわけがない。絶対にやってはいけないことだと注意しました。
他に客はいなかったのかと聞くと、1、2名居たといいます。
やっちゃいけないことがわからないのかと聞くと、面白いことをしてるのに、なぜ怒られなきゃいけないのかと、まるで響きませんでした。
当時はガラケーの時代でしたので、すぐにSNSにあげることができませんでした。
友人達にしか拡散されることはありませんでしたが、スマートフォンを持っていたら問題になっていたでしょう。
公衆の面前で「こんなことができる俺」を誇示
友人達と旅行に行った先のホテルの廊下で全裸になり、馬のお面を被ってダッシュしている様子も撮影していました。
友人達と何度か撮影をしたところ、ホテル従業員がフロアに来たため、慌てて撤収したと聞きました。
好きな人の体調より願望を優先
彼が心酔していたパンクバンドのフリーライブが、代々木公園の野外ステージで開催されました。
彼に付き合いを頼まれ、私も参加しました。
ライブ後、ボーカルはステージ下でファンに囲まれていました。
彼氏はボーカルとツーショット写真が撮りたいと、私にカメラを持たせてステージ下に向かいました。
ボーカルは数人と写真を撮っていましたが、酸欠状態で疲れ果てていて、座り込んでしまいました。
彼氏は何度もボーカルに「一緒に写真を撮ってください」と声をかけ続けました。
ボーカルは下を向いたまま「好きに撮ってくれ」と言いました。
「こんなに疲れてるのに、無理やり写真を撮ってもらうの? 休んでもらった方がよくない?」と何度か言いましたが、「いいんだよ」とまるで聞く耳を持ちませんでした。
好きな人だったら休ませてあげようと思わないのだろうかと疑問でした。
彼は本当にボーカルが好きなんだろうか。
ボーカルを好きな自分が好きなんじゃないかと思いました。
座り込んで俯いたボーカルと、腰をかがめて笑顔の彼氏の写真が撮れました。
しかし彼は納得が行かなかったようで、もう一度撮るように私に言いました。
他にも人がたくさんいる中で、彼は自分のことしか考えていない。それが残念でした。
いじめ加害者が婚約後モラハラと化す
彼が就職して少しして、婚約をしました。
両家顔合わせを済ませて一緒に暮らし始めると、彼氏の態度が一変しました。
それまでは私を気遣ってくれましたが、全くなくなりました。
仕事は私の方が忙しく、稼ぎもありましたが家事は当たり前のように私がやらなければなりませんでした。
そんなことは序の口で、横柄で酷い扱いを受けました。
別記事に詳しく書いています。
話し合いができないことが原因で、婚約を破棄した経験があります。結婚後、話し合いができる人だったはずの夫と、話し合いにならない時期がありました。その後離婚の危機を迎えて互いに改め、今は良好な関係を築いています。周囲には「話[…]
話し合いに応じてもらえず、一緒にいるのが苦痛になりました。
彼は母親にも同様の接し方をしていました。
母親はそれでも息子である彼を擁護し、息子を注意する夫を止めていました。
婚約をして、私は母親の位置づけをされたのだと思います。
私は親との関係がよくありませんでした。
辛い記憶が多く、距離を置いていました。
婚約するにあたり彼を両親に会わせると、私の両親の外面の良さをそのまま受け止め、私の辛かった話は嘘だろうと言い出しました。
誰よりも味方になってほしい人に否定されたと感じました。
多くのことが重なって、耐えられませんでした。
私は精神的に安定しているとは言えない状態が長く続いていました。
彼氏に依存していたのだと思います。
しばらく悩みましたが、婚約破棄をして家を出ました。
最後まで私の言葉は彼に響きませんでした。
それ以来彼とは会っていません。
いじめ加害者を受け入れる周囲の人間
彼と付き合っていた私も、同様の人間と思われて仕方ありません。
疑問を感じて注意してはいたけど、彼の存在を必要とし、肯定していたのですから。
付き合っているときはとても大切にしてくれていたので、私が彼を止めればいいと思っていました。
人を変えられると思うなんて、思いあがりですね。
人はそう簡単に変われないのに。
小山田氏と彼氏は別の人間です。
いじめの内容も、小山田氏の方がかなり悪質です。
しかし詫びれる気持ちがないまま楽しそうにいじめを語り、人が苦しむ様子を笑える人という点では共通しています。
いじめを止める方法
優位性を保つためのいじめ
被害者がいじめられたことを周囲に打ち明けると、いじめがより陰湿になることがあります。
加害者が、名誉が傷つけられたと感じて逆上するからです。
被害者を自分より下とみなして、優越感を感じています。
それが彼らが思う、自身の価値です。
周囲に責められて価値を失うことは、あってはならないのだと思います。
自分の力を誇示するために、より強いストレスを与えて黙らせようとします。
これがいじめが過激に、陰湿になる理由です。
いじめる理由
いじめにいたる理由は様々です。
子どもの場合は家庭や何かしらの環境でストレスを感じていて、発散の矛先にしているケースがあります。
自分を守るために他人をスケープゴートにしているケース、単純に思慮を欠いた快楽として至るケースもあります。
いじめを止めるための罰
反省をしない人間は一定数います。
自分がやられたらどう感じるかといった想像力が、圧倒的に足りません。
反省できない人間にいじめをやめさせるには、二度と「いじめをしたくない」と思えるほどの痛みを覚える必要があります。
公に罪を公表されて、社会的信用を失うことなどです。
社会から逃げられない人間の性を利用した、痛みです。
※小山田氏は現在多くの批判を受けています。
過激で執拗な批判を肯定する意味ではありません。
代表的な痛みは、警察の関与や補導、逮捕ではないでしょうか。
反省をしないいじめ加害者の処罰方法
いじめ加害者の処罰方法
親や友人ではいじめが止まない場合があります。
学校が対処しても効果がない場合は、権威ある第三者の言葉が効果的です。(本格的にグレているこの場合は、逆上する場合がありますが)
学校が対処しない、加害者側の親が守りに入る場合は、被害者が自ら警察に相談することも一つの方法ではないでしょうか。
警察の介入が効果的だった例
私の通っていた中学校での話です。
当時、時代錯誤な荒れ方をしていました。
校舎のガラスや教室と廊下の間の壁が蹴破られたり、学校内でシンナーを吸う生徒もいました。
週に何度か警察が来ていました。
生徒間で金を巻き上げる事案がありました。
複数人の女生徒が、特定の女生徒をゆすっていました。
被害金額は被害者が貯金していたお年玉の全額で、20万に満たない程度です。
私は被害生徒から相談を受けていたので、詳細を聞いていました。
学校に相談したらどうかとしか言えなかったのですが……。
彼女が学校に相談すると、学校は対処できない。警察に被害届を出すようにと勧められました。
学校が荒れすぎていて警察に頼る他ないこと。
内容が金銭であり詐欺容疑等の刑事事件の範疇であるとみなされたようです。
彼女は親と警察に相談して被害届を出しました。
加害生徒と保護者達と示談が成立して、被害届を取り下げました。
それ以降、彼女がゆすられることはありませんでした。
生徒たちの一部は教師をなめていましたから、学校が対処しても解決には至らなかったでしょう。
荒れている生徒は親と揉めていることが多く、学校が親に連絡をするとより荒れる傾向がありました。
しかし警察が出てくると効果が抜群でした。
警察が介入するいじめ
誰しもが何かしらの失敗をかさねて育ちます。
ときに誰かを傷つけることも、珍しくありません。
例えば子どもは、子ども同士で傷つけあったり嬉しい経験を重ねて人付き合いを学んでいきます。
しかし狭く閉鎖的なコミュニティで、同様の価値観の仲間に囲まれて注意を受けずに育った場合、自分の残酷な行動をも肯定してしまう場合があります。
罰と快楽を天秤にかけるしかない人にとって、警察の介入は一定の効果が見込めるのです。
小山田氏もいじめた事実を当時正当に責められ、罪を理解していれば、今ここまで責められることはなかったでしょう。
犯した罪を罪と知らせるのも、愛情だと考えます。
はっきりと罪とみなされないいじめがありますので、何でも警察に相談できるわけではありませんが。
「子どものすること」と思わず、対処する必要があるのではないでしょうか。
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