わが家では機器を使わずにヨーグルトを作っています。
もう7年近くになります。
その間、問題が起こったことはありません。
きっかけは義母に手作りを勧められたことでした。
最初は、「食品としての安全性は確保できるの?」と心配でした。
ヨーグルトメーカーを使わずにヨーグルトを作る方法と、注意点についてお知らせします。
ヨーグルトメーカーを使わずにヨーグルトを作る方法
義母がヨーグルトを作り始めたのは、20年以上前のことでした。
海外から帰国した知り合いの大学教授に、海外で美味しかったヨーグルトをもらい「増やしたらいい」と勧められたことがきっかけだったそうです。
ヨーロッパのどこかの国から帰国された教授が言うには、その国ではヨーグルトを手作りするのが普通なのだとか。
とにかく、大学教授から義母が聞き、義母から私が聞いて作っている方法はこちらです。
ヨーグルトの作り方
牛乳を用意する
牛乳を用意します。
低脂肪乳ではなく、普通の牛乳を使用してください。
ヨーグルト菌は「乳糖」という牛乳に含まれる糖分を分解して増殖します。
乳酸菌は増殖しながら乳酸という酸を作り出します。
乳酸が牛乳に含まれるたんぱく質を固めるため、とろみが出てヨーグルトになります。
低脂肪乳でも固まるものがあるようですが、限られますので、生乳100%の牛乳を使う方が確実です。
常温や、電子レンジに牛乳パックごと入れて数分温め、温かい状態から作ると、より早く作れます。
わが家は面倒なので冷蔵庫で冷えたものをそのまま使っています。
牛乳パックの口を開く
牛乳パックの口を開きます。
牛乳パックにヨーグルトを入れて混ぜる
牛乳パックに大匙3~4程度(適当です)のプレーンヨーグルトを入れて、パック全体をよく混ぜます。
牛乳パックは縦に長いので、菜箸などを使ってよく混ぜてください。
ほこり避けのカバーをする
牛乳パックにほこり避けのカバーをします。
ヨーグルト菌が呼吸できるよう、空気が出入りできる素材で蓋をします。
わが家は義母のやり方に習って、ティッシュを被せて輪ゴムで留めています。
発酵させる
夏場は半日から一日。
冬場は一日から二日常温で放置します。
双方とも、冷えた牛乳から作った場合の時間です。
出来上がり
蓋を取ってとろみがついていたら出来上がりです。
常温でヨーグルトを手作りする不安
義母から勧められたとき、正直「怖い」と感じました。
牛乳を常温で置いておいたら「腐る」と思っていたからです。
因みに義実家は経済的に余裕があります。
美味しいものをたくさん知っていて、健康食品にも詳しいです。
その義両親が、「市販のヨーグルトより作ったヨーグルトの方が、尖った酸味がなくて美味しい。お通じも良くなる。食べないと便秘気味になる」と言います。
試しに義実家で食べてみたところ、砂糖を加えていないのにまろやかな甘みがあって美味しかったので、手作りするにあたって不安な点を義母に質問しました。
20年越えの手作りヨーグルト歴を持つ義母の答えがこちらです☟
何だか、怖いです!!
☝実際に言いました。
「大丈夫よ~!(オホホホホ)」と義母は笑っていましたヨ。おおらかな義母です。
買うより作る方が安上がりだし、美味しいのなら作りたい。でもちょっと心配!! と思ったので、作る前にヨーグルトについて調べてみました。
ヨーグルトができた歴史
ヨーグルトの起源はおよそ7000年前とされています。
発祥地はヨーロッパ、中近東、アジアと諸説あり不明です。
生乳に偶然乳酸菌が入り、ヨーグルトが作られたことが始まりとされています。
当時は冷蔵設備がなかったため、生乳は日持ちしないものでした。
それがヨーグルトになると日持ちしたため、保存方法として用いられたと言われています。
因みに日本では明治時代から一部で作られていたものの普及せず、広く普及したのは昭和後期の戦後でした。
常温で発酵させる危険と、手作りヨーグルトの消費期限
冷蔵設備がない時代に保存食として用いられていたことからも、“ヨーグルトは常温で保つ”ことがわかります。
ただどれくらい保つかは環境によるため、一概に言えません。
おおらかな義母も、ヨーグルトの発酵が終わったら冷蔵庫で保存する方が良いと勧めています。
発酵し過ぎて酸味が出すぎるのを防ぐためと、手作りする際に空気中の雑菌を取り込んでいますので、その繁殖を防ぐためです。
冷蔵庫で保存した後3日程度で食べきれば、より心配はありません。(義母と私の経験談・科学的根拠なし)
私は冷蔵庫に入れてから5日くらい経ったものを余裕で食べていますが、特に味がおかしくなったり、体がおかしくなったことはありません。ただ驚異的にわが家の体が強すぎる可能性もありますので、試される方は自己責任でお願いします。
義母の言うように、賞味期限が切れる直前の牛乳でヨーグルトを作り、5日後に食べても健康に問題が出たことはありません。(個人談ですので、真似をされる方はあくまで自己責任でお願いします!)
因みに野菜を好まない夫や長女は「手作りヨーグルトを食べるとお通じがよくなる」と言って喜んでいます。
私はお通じがもともと良いので、実感はありません。
腐ったヨーグルトの見分け方
暫く見ないうちに、不思議なヨーグルトになっていたことが何度かあります。
いずれも冷蔵庫に入れて、なんと一か月以上放置していたとき、ヨーグルトの表面がピンクと言うか、オレンジっぽい層ができていました。
正直気持ち悪かったです。
こちら☟は放置して二週間程度経ったものです。
表面がほんのりオレンジかかっています。
「色がおかしい部分を取り除いて、問題なさそうな部分を使って作りなおせばいいのよ」と義母に言われて作っています。
「マジか、大丈夫なの?」 と思われる方もいるでしょうが、今のところ元気に生きています。
このように、明らかな色の変化がある場合は危険ですので食べないでください。
正常なヨーグルトは、以下の状態を指します。
〇 トロミ(弾力)がある
〇 若干の酸味がある
危険なヨーグルトは
〇 通常の乳精(ホエー)とは違う、明らかに多い水分と固形に分離している
〇 強い酸味、或いは苦みがある
因みに豆乳ヨーグルトを作る場合は、使う豆乳によってはアントシアニンという成分が反応し、ピンクになることがあるようです。
その場合は味を確かめておかしくなければ食べられるそうですが、牛乳を元にヨーグルトを作り、ピンクや黄色、オレンジになっている場合は傷んでいると言えるでしょう。
他の二つは経験したことがないのですが、とにかくおかしいと思ったら危険な証拠なので食べないことをお勧めします。
機器を使わずにヨーグルトを作ってわかった注意点
機器を使わずにヨーグルトを作るうえで注意すべき点についてお知らせします。
発酵は直射日光が当たる場所を避ける
冬場、寒すぎる場所で発酵させないこと
寒すぎる場所では発酵が進みません。
20度~30度の室温があると理想的です。
使用する容器を衛生に保つ
牛乳を容器に移して発酵させる場合、容器に雑菌がついているとカビが生えたり悪い菌が増殖する恐れがあります。
私は牛乳パックのままじゃオシャレじゃないと思い、透明なプラスチック製の容器で作っていた時期がありました。
しかし何度作っても、冷蔵庫で保存し出すとすぐにカビが増殖してしまいました。
牛乳パックで作る方法に戻すと、発生しませんでした。
理由は、容器についた雑菌でした。
〇 牛乳パックのように衛生面に気を付けてパック詰めされているものを使用する
経験から、これらに注意することをお勧めします。
ヨーグルトメーカーの紹介
ヨーグルトメーカーを使って作っても、6時間から10時間程度かかります。
常温で放置していても作れるのなら、機器を使わないほうが楽だし安上がりです。
「でもやっぱり常温で作るのは怖い」
そういう方にはヨーグルトメーカーをお勧めします。
楽天市場ヨーグルトメーカーランキング(2021年2月現在)より、ご紹介します。
1位・三ッ谷電機ヨーグルトメーカー
牛乳パックごと入れて作れるので、容器の雑菌を気にせず作れます。
甘酒が作れて、安価なのが魅力です。
2位・BRUNO発酵フードメーカー
ヨーグルト、甘酒に加え、カッテージチーズ、自家製味噌や塩こうじも作ることができます。
3位・クビンスヨーグルトメーカー
ヨーグルト、甘酒、チーズ、バター、バルサミコ酢、酵素ドリンク、果実酒などが作れます。
専用のレシピがついています。
4位・アイリスオーヤマヨーグルトメーカー
牛乳パックごと入れてヨーグルトを作ることができます。
ヨーグルト、飲むヨーグルト、甘酒、塩こうじ、納豆、水キムチなどを作ることができます。
5位・ビタントニオヨーグルトメーカー
牛乳パックごと入れてヨーグルトを作ることができます。
ヨーグルト、サワークリーム、カッテージチーズ、白みそ、ぬか床、煮豚、牛すねカレーなどが作れます。
発酵製品だけでなく、低温調理器として使うことができます。
煮沸消毒ができるガラス容器が付属しているのも便利です。
ヨーグルトは自宅で簡単に作れます。
是非お試しください。
ヨーグルトの作り方のお知らせでした。