【家庭用防犯カメラ】セキュリティ会社を通さずに設置した話・設置方法・コスト公開

家の新築に合わせて防犯カメラを設置しました。

防犯カメラの設置は新築時が都合よく、お勧めです。

防犯カメラを設置した理由と、使用した機器、設置方法、コストについてお知らせします。

防犯カメラを設置した理由

私は独身時代に空き巣に入られたことがあります。

盗まれたものは少なく、大した被害はなかったのですが、とにかく気持ちが悪かったです。
家に誰かが侵入したという事実だけで、家にいるのが怖くなり、満足に眠れなくなりました。

空き巣は指紋を残しません。
盗品を一気にネットオークションなどに出してくれれば足掛かりとなりますが、特徴的な行動がないと足がつきにくいです。
殺人事件にでもならなければ、捜査もあまりされません。(都内の場合)

現に私が被害に遭った空き巣の犯人は、10年以上経つ今も捕まっていません。

犯人が捕まらない場合は特に気味が悪いです。
家の詳細を知っている、得体の知れない人がいると思うと、家にいても落ち着けなくなってしまいます。

購入した家が空き巣被害に遭った時の事を考え、マイホームの建築を機に設置することにしました。

防犯カメラの設置メリット・デメリット

防犯カメラ設置メリット

防犯カメラ自体が泥棒を撃退してくれるわけではありません。
しかし犯人逮捕の手掛かりになります。

またカメラを見える位置に設置する場合、「見てるぞ、記録しているぞ」と知らせることができます。
捕まるリスクが高いと思わせることができるので、侵入を諦めるきっかけになります。

〇 不審人物の特定
〇 侵入経路の特定
〇 侵入の抑止

防犯カメラ設置デメリット

圧倒的に「コストがかかること」につきます。

わが家を建てたホームメーカーによると、設置コストの高さから、導入する割合は高収入の方が多いとのことでした。
多くのケースで、家主がセコムなどのセキュリティー会社と直接契約し、設置と保守を依頼していました。

わが家が家を建て替えたのは、2018年のことでした。
その打ち合わせで、防犯カメラを設置したいとホームメーカーに相談しました。

すると「最近同様の相談が多いため、オプションプランとして提供できるよう、セキュリティ会社と相談している」と言われます。

プランが出来上がり、提示されたのは150万円という高額なものでした。

麒麟
麒麟
無理!!

「……ですよね」と担当プランナーは納得していました。

セキュリティ会社と契約をすれば、保守代が継続してかかります。
その代わり、異常があれば警備会社が駆けつけてくれるというメリットがあります。

知人の家は防犯カメラではなく、家の中にセンサーを設置し、異常があれば警備会社が駆けつける契約をしています。
導入には20万円~30万円程度かかり、毎月5千円程度の支払いが続くと話していました。

在宅の際はセンサーを切り、外出時だけ入れます。
センサーは猫や犬などのペットも反応するため、猫を飼っていたわが家には不向きでした。

防犯カメラのタイプの様々

防犯カメラを自分で購入し、取り付けることにしました。

何の知識もありませんでしたので、手探りで探しました。

防犯カメラと一言で言っても、様々な製品があることがわかります。
調べて知ったことを下記にまとめました。

屋内用・屋外用

大きな分類として、屋外用、屋内用のカメラに分かれます。

屋内用のカメラの方が、安価な傾向があります。
屋外用は雨や風にさらされるため、防水、防塵機能が備わっています。

広角レンズ

カメラで映せる範囲がレンズによって変わります。
広角レンズはより広範囲を映すことができます。

音声録音

音声を録音できるものとそうでないものがあります。
録音が必要なのかはカメラの目的によって分かれます。

わが家の場合は主に空き巣や不審人物の特定が目的でしたので音声は不要かと思いましたが、実際使用してみると、風の音などを聴くことができて「この日は風が強かったから、庭の物が移動した」等がわかり、便利だと感じました。

夜間撮影の可否

現状は殆どのカメラが夜間撮影に対応していますが、精度は様々です。

また、昼間は屋内から屋外を撮影することができますが、夜間撮影は赤外線を使って行われるため、窓のガラスに赤外線が反射してほとんど映らない可能性があります。
夜間に屋外を撮影したい場合は、屋外にカメラを設置する必要があります。

録画解像度

せっかく撮影をしても、画像が荒いと詳細がわかりません。

フルHDで200万画素以上であれば詳細が確認できると言われています。(参考
フルHDとは、解像度1920×1080以上の物を指します。

解像度はカメラの仕様書の最大解像度の欄で確認できます。

データ保存形式

撮影したデータの保存形式は数種類あります。

有線接続

カメラからケーブルを通じて本体(HDD)にデータを送り、本体で保存する形式です。

ワイヤレス接続

Wifiを通じて本体にデータを送り、本体にデータを保存する形式です。
有線より安価で済むと思われ、人気が上がっています。

しかしデータの送信が不安定になりやすく、肝心な時に録画ができていない場合があります。
また泥棒によっては電波を遮断する装置を使い、犯行時にカメラの妨害をするケースがあるため、セキュリティ会社が推奨しない方法です。

SDカード保存

カメラにSDカードが内蔵されている形式です。

SDカードはHDDより容量が少ないため、常時撮影するには向きません。
動態検知時のみの撮影に向いています。

カメラ本体にデータが残っているので、カメラごと盗まれたらデータも失います。

電源供給方法

カメラの電源供給方法は数種類あります。

コンセント供給

コンセントから電源を取ります。
大抵はアダプタがあります。

電池供給

乾電池から電源を取ります。

急遽カメラの設置が必要になった場合には便利ですが、電池を交換する手間がかかります。
電池供給の場合のデータ保存は、大抵の場合カメラに内蔵されたSDカードです。

☟こちらは電池式、SDカード式で気軽に取り付けられる防犯カメラとして人気の製品です。

カメラ自体を盗まれないよう取り付け位置に気を付ければ、低コストで設置することができます。

ソーラーパネル供給

カメラに小型のソーラーパネルを接続し、そこから電源を取ります。

製品にもよりますが、天気が悪くても動作するカメラが多いようです。

しかし日当たりの悪い場所に設置する場合には向きません。
また雪などでソーラーが覆われてしまう可能性がある場合がありますので注意が必要です。

PoE供給

主流はカメラの電源をコンセントから取り、カメラと本体をケーブルで繋いでデータを保存する形式です。
つまりカメラから二本のケーブルが出るのですが、PoE供給の場合は一本のケーブルで本体とカメラを繋ぎます。カメラからはデータを送り、本体からは電力を送ります。

ケーブルが一本で済むので、カメラ周りがスッキリします。
しかし安価のPoE製品は本体との距離が長いとデータや電源が不安定になる場合があるようです。

カメラの形

カメラの形は主に二種類あります。

バレット型

定番の防犯カメラです。
深夜の撮影時には、レンズから赤外線の赤い光が見えます。

ドーム型

最近人気が高いドーム型です。
遠隔でレンズの向きを変えられたり、動態を検知して自動で動く場合があります。

こちらも深夜には赤い光が見えます。

低コストで防犯カメラを設置する

インターネットで調べて行きついたのが、こちらの製品でした。

☟クリックすると製品ページに飛びます。

カメラの性能は申し分ありません。
フルHDで解像度が高く、録音もできます。
114度の広角です。夜間の撮影もできます。

複数のカメラで常時録画をしたかったので、大容量のHDDが必要でした。こちらの製品は1TBが内蔵されており、追加料金を払って8TBまで増量することができます。

データを確実に保存したかったので、本体とカメラを有線で繋ぐ形式の製品を。データを有線で送るのであれば、カメラの電源をコンセントから取るよりPoE供給が都合がいいと思い、選びました。

防犯カメラ設置写真

家の外周4か所にカメラを設置しました。

4か所の内2か所がこちらに写っています☟
外壁に馴染み、「防犯カメラの存在に気付かなかった」と言われることが多いのですが、泥棒は気づいてくれると信じています。

カメラのケーブルが入っているボックスは、壁内に通じています。

防犯カメラ配線

壁内にPF管と呼ばれる樹脂製の管(22径以上)を通し、その中をケーブルが通るようにしています。
こうすることによって、ケーブルを交換する際に壁内の障害物の影響を受けにくくなります。

☟PF管


カメラの配線は壁内を通じ、本体を置く予定の場所の壁から出してもらいました。

4本の黒いケーブルが、カメラに通じているものです。

購入したカメラのセットには、カメラ一台につき20mの延長ケーブルが基本でついていました。
足りない場合は追加で購入ができます。

リアルタイムの映像をインターネットで見られるよう、本体にインターネットのLANケーブルを繋いでいます。
本体用の電源も同じ壁から取れるようにしました。(写真に写っているのは延長コードのコンセントです)

本体には、電源、カメラケーブル、カメラ映像を見るためにモニターに繋げる用のHDMIケーブル、本体の設定や録画を選ぶためのマウスが繋がれています。

カメラのケーブルは、どのケーブルがどのカメラに繋がっているかがわかるように、しるしをつけておくと便利です。
※HDMIケーブルをモニターに繋げると、録画した映像を見たり、設定ができます。

わが家のHDMI対応のPCでは映像が見られませんでしたが、ゲーミングモニターでは見ることができました。一万円程度で購入できます。

モニターとの相性があるようなのでご注意ください。

防犯カメラの映り方

わが家が購入したのは2018年時の製品で、カメラは264万画素のものでした。

264万画素でも綺麗に映っています。
音も分かります。

深夜は人物の顔つきまで詳細に、とまでは行きませんが、当人を知っている人であれば誰だかわかります。
わが家の防犯カメラの映像を載せようか迷ったのですが、載せてしまうと防犯には良くないので申し訳ないのですが割愛します。

2021年2月現在の最新機器は511万画素あり、動いている車のナンバーも分かるという高性能なものとなっています。

防犯カメラ設置費用

防犯カメラ本体と周辺機器、取り付けにかかった費用がこちらです。(2018年当時)

防犯カメラ(264万画素)×4台(20m延長ケーブル×4本付属)
本体(録画容量6TBに増量・4台で約2か月分)
その他付属機器合計82080円(送料、税込)

防犯カメラをホームメーカーに渡し、カメラの取り付けや配線をお願いしました。(設定は自力でやりました)

配管工事20m程度×4か所 61600円(税抜)
配線工事、カメラ取付費用×4か所 61600円(税抜)合計135520円(税込)

機器費用、取り付け費用の合計は 217600(税込)でした。

防犯カメラの安心感

わが家の住む地域では、年に数回の空き巣被害があります。

防犯カメラは空き巣を撃退してはくれませんが、牽制になりますし、犯人逮捕の役に立つので満足しています。

深夜に突然車の防犯装置が作動した時にも、状況を確認できました。
ちょっとの不安を払しょくするのに、役立ちます。

車にドライブレコーダーを着けるように、家にもカメラがあるといざという時に安心です。

興味のある方は検討してみてはいかがでしょうか。

 

どなたかの参考になりますように。

 

 

 

 

 

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