運よく新型コロナの感染を免れている我が家ですが、コロナ禍の影響が色濃く体に出てしまった家族がいます。
16歳の愛猫です。
愛猫はストレスから膀胱炎と鼻炎を引き起こしました。
愛猫の症状と対処についてお知らせします。
家猫のストレス
愛猫に症状が出始めたのは、緊急事態宣言が出され子どもたちの休校が始まって一か月半を過ぎた頃でした。
立ったまま背中を丸め、体をこわばらせました。
☟こんな態勢に近かったです。
尻から数滴の少量の尿を垂らしています。
それを転々と落として歩きました。
トイレに頻繁に行きますが、出ていないようでした。
トイレは尿がまとまって固まるタイプの砂を使用しています。
うず
トイレを確認すると、尿の塊が殆どありません。
通常に比べ、排尿がかなり少ない状況でした。
食欲がなくなり、トイレに行く以外はぐったりとしていました。
明らかな異変でした。
猫などの動物は、体調の不良を隠す傾向があります。
人間の目に体調の不良が明らかになるころには、手遅れになることもあると、先代の猫を腎臓病で亡くしたときに身に染みて感じていました。
猫の膀胱炎とは
調べると膀胱炎の確立が高いことがわかります。
猫の膀胱炎は多くが突発性膀胱炎と言われています。
突発性膀胱炎
主な要因:ストレス、環境の変化、騒音
主な症状:頻回排尿、頻尿、食欲不振、血尿、痛みによる鳴き、トイレ以外での粗相
解決策 :原因を取り除く環境を与える、水飲み場を増やす、飲水量を増やす、トイレを清潔に保つ
治療 :抗生物質投与
自然治癒する場合もありますが、再発を繰り返す場合があります。
尿結石ができ、急性腎不全、尿毒症を起こし命に係わる場合が大いにあるため、適切な治療を受ける必要があります。
細菌性膀胱炎
主な要因:尿道から細菌が入り、膀胱に炎症が起こる。他の病気との合併症として現れることも
主な症状:頻回排尿、頻尿、食欲不振、血尿、痛みによる鳴き、トイレ以外での粗相、頻繁にお尻を舐める
解決策 :抗生物質等治療
ストレスにより免疫力が低下し、細菌が膀胱に入りやすくなるのは、人間も猫も変わらないようです。
しかし人間の膀胱炎は女性に多いのに対し、猫は雄猫に多く現れます。
雄猫の尿道の形に影響しています。
愛猫は雌猫です。
症状が現れたのはある日の夕方でした。
緊急事態宣言下でしたが、愛猫の体調を優先し、動物の救急病院にかかりました。
膀胱炎診察
電話で診察を受けられるか確認すると、できれば尿を持ってきてほしいと言われます。
尿から検査をすることができるのだそうです。
しかしその時殆ど尿が出ておらず、出てもトイレの砂が吸ってしまっていて取ることができませんでした。
必須ではないということで、愛猫を連れて受診しました。
触診により、膀胱が空っぽだと言われます。
膀胱炎でよくみられる症状でした。
ストレスでしょう。最近環境の変化はありませんでしたか。
緊急事態宣言で子ども3人が常に家にいて、騒ぎまくっているので、そのせいかも知れません。
仕方ないことですが、猫にとっては良くない環境かもしれないですね。
そうなんです。
うるさいんですよ。とんでもなく。
腹から声を出して叫びながら家中を走り回っている長女と、長女を追いかけて騒ぐ次女と三女が……。
親だってうるさくて仕方ないのだから、性質が神経質であると言われる猫、それも老猫にはとても大きなストレスになることは容易に想像できました。
……どうしたらいいんだろう。
緊急事態宣言下で子どもたちを連れだすことはできません。
愛猫は家猫で、外に出すことができません。
子どもたちに静かにするよう言うしかありませんでした。
言って聞くなら、とっくに静かになっているはずなんだけど。
膀胱炎処方
細菌性と診断され、抗生物質の処方を受けることになりました。
一週間後に改めて診察を受けるよう言われて帰宅します。
再診料(診察が初めてではないため)と薬代、税込み¥3000ほどでした。
※尿結石など、別の原因がある場合は別途かかります。また、病院により価格は異なります。
治癒までの期間は個人差が大きく、すぐに良くなる子もいれば、一か月以上改善しない子もいるとのことでした。
愛猫は抗生物質を一日一回飲ませると、2日後には頻尿が改善され、3日後には食欲が回復しました。
膀胱炎再診
一週間後再診を受けました。
触診により、膀胱の尿の量が改善されていることがわかりました。
しかし膀胱炎は再発することがあるということで、追加で一週間分の抗生物質を処方され、飲み切って治療終了となりました。
再診時の治療費は前回同様に¥3000ほどでした。
再度の異変
膀胱炎の治療が終わって1か月して緊急事態宣言が解除され子どもたちの学校が始まりました。
短時間とはいえ子どもたちがいない時間ができ、愛猫はのんびりしていました。
しかし2ヶ月後の8月1日より子どもたちが夏休みに入ります。
すると愛猫がくしゃみをよくするようになりました。
愛猫は0歳の時に里親活動をしている方から譲り受けたのですが、そのころからたまにくしゃみをしていました。
くしゃみ自体は珍しくないのですが、頻繁にするようになったのが気になりました。
鼻血を出す原因
徐々にくしゃみが酷くなり、鼻血を出しました。
もうびっくりして、大慌てで病院に連れて行きました。
人間と違い、猫の鼻血は要注意
猫の鼻血には大病の原因が隠れている場合が多く、放置は危険
とネットで見たからです。
病院ではまず、
鼻炎の可能性がありますが、鼻腔内腫瘍の可能性もあります。
と言われます。
腫瘍……。
鼻腔内に腫瘍ができ、そこから出血している可能性があります。
その場合は進行すると、鼻筋に歪みやふくらみが生じます。
現状は見た目の異変がないため、まずは鼻炎の治療を行います。
改善が見られない場合は腫瘍の可能性が高いので、検査を行った方がいいでしょう。
食欲はありました。
頻繁なくしゃみと、鼻つまりが苦しいようで辛そうなのと、鼻血の症状がありました。
食欲があるなら鼻炎の可能性もありますが、わかりません。
抗生物質と点鼻薬を出しますので、2週間投与して改善しなければ腫瘍の検査をしましょう。
改善されれば、再診は必要ありません。
愛猫は私が独身時代、まだ学生だった頃にもらった子でした。
ずっと一緒に暮らしてきました。
いつか別れは必ず来るのだけど、もし腫瘍だった場合、16歳の高齢な愛猫に積極的な治療を受けさせるかどうか、頭をかすめました。
夫が独身時代から飼っていた先代猫と、結婚を機に同居を始めました。
数年して先代が腎臓病にかかったことがわかり、入院治療、通院を積極的に行いました。
先代はとても神経質な子だったため、大きなストレスになったようでした。
医師からは、
本来は治療を進めるべき立場なのでしょうが、末期で劇的な改善は難しいですし、この子の性格を考えると勧められません。
心を許せる家族と一緒にゆっくり過ごし、最後を迎えてはどうでしょうか。
泣きながら診察室を出て夫と相談し、覚悟を決めて最後を過ごした記憶が蘇りました。
鼻血の処方と経過
ビクタスという抗菌剤とゲンタロール点鼻薬を二週間分処方されました。
抗菌剤は一錠を半分にして一日一回飲ませます。
ゲンタロール点鼻薬は一日二回から三回、鼻に直接垂らします。
診察料、二週間分の処方で税込み¥5000ほどでした。
膀胱炎でかかった動物の救急病院は割と安価なのですが、鼻血でかかった近所の動物病院は割高です。
くしゃみが酷くなったのは何故なのでしょうか。
腫瘍でないと仮定すると、風邪を引いたのではないのであれば、小さい頃からくしゃみをしている子と言うことなので、ストレスですかねぇ。
猫の鼻炎は慢性化することがあるので、愛猫はその状態なのだと思われました。
またストレス……!!
まだ腫瘍じゃないとは言い切れないけど、ストレスだったら申し訳ないと思いました。
二週間して改善しなければ、腫瘍の可能性が高いため、専門の設備を使った検査が必要です。
その場合は当院ではなく、救急病院(膀胱炎でかかった病院)にかかって下さい。
投薬を開始した当初は鼻が詰まっており、点鼻薬をすると非常に苦しそうにしましたので、点鼻薬は使用せずに様子を見ることにしました。
しかし投薬3日後にはくしゃみが減り、鼻血も出なくなりました。
よし!!
やはり鼻炎だった。
……ストレスが原因ということか。
そこで点鼻薬も併用を始めます。
鼻炎は一週間ほどで改善することが多いそうです。
愛猫は一週間でほとんどくしゃみをしなくなりました。
良かった!
けど問題が!!
子どもたちをどう静かにさせようか悩みます。
テレビやゲームをさせていれば大人しくなりますが、常にテレビばかり見せるわけにもいきません。
愛猫お気に入りの寝室に子どもたちを入れないこと、そばで騒がないことを言い聞かせていますが、しっかり守っているかというとそうとも言えず。
話を聞いて!
と叱るところから始まり、ガミガミ言う私の声がうるさくなる始末です。
どうしたらいいんだ!!
コロナ渦で家にいる時間が増え、子どもの遊び相手に猫などの動物を飼い始める家庭が増えたと言われています。
猫はもともと神経質な動物です。
猫と一緒に暮らしているご家庭は、是非お気をつけください。
その後の話☟