“古い軽自動車は警察に怪しまれるらしい”出来事についてお知らせします。
車を停められて職質を受ける
職場から帰宅した夫はどこか元気がありませんでした。
とポツリと言いました。
私は警察の密着番組の警察24時が大好きです。
いつか職質されたいと思っていましたが、警察に止められたのは交通法違反の取締のみです。
車を運転中、左折禁止の規制解除時間の3分前に左折してしまい、警察に止められたことがあります。
違反をしている自覚がなかったので、職質をかけられるのだと大喜びして、「どうしました!? 職質ですか?」と満面の笑みで聞いたところ、切符を切られてガックリ落ち込みました。
警察24時によると、「あ、警察だ。ヤバイ!」と目を逸らしたり逃げようとする人を瞬時に見極めて、職質をかけるのだそうです。
それを知ってから警察とすれ違う時に目をそらしてみるものの、一向に職質されません。
一体どうしたら怪しく見られるのか、と疑問に思い、夫に相談したことがありました。
いつか職質されてみたい。そればかり考えていました。
その夫が、私より先に職質を受けるとは!!
いきさつはこうでした。
夫が通勤で使っている車のブレーキ灯の片方が、2日前に切れていました。
当時の夫の車は知人から譲り受けたもので、20年落ちの車でした。
しょっちゅう故障しており、ライトも配線の接触が悪いようで度々切れていました。
自宅で直そうと思っていましたが、雨が続いていた為に見合わせていました。
仕事の帰り道。
ある細い道の曲がり角を曲がると、対向車線にパトカーがいました。
先の信号は赤です。
そうなると点数を引かれ、ゴールド免許に傷がつきかねない
そう考えた夫は焦りました。
夫の顔色を見た警察は直後にパトカーを切り返し、方向転換をして夫の車の後ろにつきました。
ますます夫は焦ります。
ブレーキ灯が点く時間を最小にするために、キツくブレーキを踏み停車後、直ぐにサイドブレーキを引きました。
信号が青になると、逆の動作を素早くやり、発進しました。
その直後にパトカーは赤灯を回し、夫に向けて車を道路脇に停めるよう誘導しました。
そこは帰宅ラッシュの幹線道路でした。
「車から降りてください」と指示をされました。
警察官がブレーキを踏み、ブレーキ灯が切れている様を教えてくれました。
ランプが切れているのを知っていたことがバレると、整備不良で切符を切られるかもと考えた夫は、
と精一杯演技をしました。
恐らく、いろいろな事が怪しくて仕方なかったのでしょう。
整備不良で切符は切られなかったのですが、「車を見せてください」とドアを開け、隅々まで調べられることになりました。
仕事中に仮眠を取るときに使うことがあるため、後部座席をフラットに倒して、布団まで敷かれています。
ますます怪しがられました。
ベストな位置にセッティングされた小物や布団は次々に動かされていきました。
その間、前科はあるか。
職質はよく受けるかを聞かれました。
同時に免許証の照会をされます。
ちょっと運転して無免で捕まったことがあります……
と話すと、
「あ、そういうことじゃなくてー」と無免許運転が大したことないような言い方をされました。
(因みに私は無免許運転をしたことがあることは初耳だったので、大昔のことだけどそんなことしちゃダメでしょ! と突っ込みました)
幹線道路は渋滞気味で、通る車からの目線が恥ずかしくなってきました。
“この人は何かを隠している”と疑いまくった警察は、「財布を見せて」と言い出し、入っているカードを一枚一枚出し、名義を確認していきました。
カードを出した後の財布のポケットの中もくまなくチェックしました。
と夫が聞くと、「そういうわけじゃないんですけどねー」と返されましたが、警察24時のパターンでは確実に大麻や薬の類を疑っている行動です。
当たり前ですが善良な市民の夫からは何も出てきませんでした。
取り繕うように「港湾関係の方なんですねー」とどうでもいい確認をされ、解放されました。
夫はポーカーフェイスと思っているようですが、実はかなり顔に出ています。
整備不良を自覚していたと素直に警察に話していれば、それで焦ったのだと理解されたのでしょうが、知らないフリをしたために「隠し事があるのでは?」と疑われたのでしょう。
と言って警察の誘導の元車を発進させて帰宅しました。
恥ずかしかった
と言う夫の横で、私は職質をかけられた夫が羨ましくて仕方ありませんでした。
整備不良の古い軽自動車は怪しい
警察24時の中で、人目につかない場所、或いはコンビニの駐車場の端に停まっている車に、職質をかける場面をよく見ます。
大型車であることもあるのですが、軽自動車の割合が高いです。
大抵の場合は薬物の所持です。
或いは窃盗の用具が載せられていることもあります。
因みに知人女性が警察24時にモザイク入りで出演したことがあり、その後薬物で捕まっています。
その時も軽自動車でした。
薬にお金がかかるので、車には手をかけられないということなのでしょうか。
やんちゃをしていた知人たちによると、古い軽自動車が断然職質を受けるとのことでした。
特に整備不良の車は怪しまれるのだと言います。
理由はやはり薬物使用者が乗ることが多いからだとか。
整備不良に気を付けましょう
職質をされたくない方は車の整備不良に気を付けましょう。
職質をされたい方は、古い軽自動車に乗って人気のないところにいると可能性が上がります。
わが家は故障が相次いだ古い軽自動車を買い替えてしまったので、私は未だに職質を受けられていません。
それにしても警察の目は鋭いです。
警察をおちょくるようなことはしてはいけないので、いつか私も偶然止められるのを心待ちにします。