【ママ友】ランチ費用・お祝い予算・トラブル実例と回避策

子どもが産まれ、ママ友ができると、度々発生するのがママ会トラブルです。

ストレスなく付き合いを楽しんでいる会もあれば、誰かが無理をして周囲にあわせている場合も。

実際にあったママ会トラブルの話しを元に、問題の根本と解決策を検証します。

お祝い事のトラブル


ある幼稚園では、例年クラスの役員が幹事となり、保護者を集めた懇親会が年に2回から3回開催されていました。

少人数の園でしたので、一学年に一クラス制で、入園から卒園まで付き合いが続きます。大抵の場合、役員が音頭を取るものの、イベントを提案する人や、詳細を詰める人たちが固定化されていきました。


保護者の一人が妊娠し、出産を控える時期になったある時、火種が起こります。

クラスの中心を担っていた保護者のグループで、共同出資をして出産祝いを贈る話が持ち上がりました。どうせならクラス全員から贈った方が喜ぶだろうと考え、出産をするママを除いたクラスの保護者全員が入ったグループLINEを作り、出産祝いを贈ろうと提案しました。


お祝いを贈ることにクラスの保護者全員が賛成します。
ここまでは何も問題はありませんでした。


しかしお祝い金の額で大きく揉めることになります。


一人500円から1000円程度で集めるのが妥当ではという意見が出されました。集めれば数万円の予算になります。

しかし中心グループのママの一人が、一人分がそれだけの金額では、お返し(内祝い)をする側が困るだろうと発言しました。
一人1000円では、500円のお返し(内祝い)をすることになる。お返しの品の選択の余地がなくなって困るだろうから、一人2000円程度は出した方がいいという意見でした。


この意見は物議を醸しました。


そもそもお返しありきでプレゼントを贈るべきではないという意見が、中心グループ外の保護者から出されました。
中心グループ以外から対抗する意見が出ることは珍しいことでした。


少人数制の園とはいえ、バス通園の園児が何人もいます。産後1、2か月のママがクラス全員にお返しをして回るのは酷なので、「お返しは要らない」と固く伝えて渡すべきだという意見が多数派でした。

しかし「お返しを要らないと言われても、するのが常識。一人頭の費用が少ないと、半額返し以上のお祝い返しをしなければならなくなって、贈られる方の迷惑になってしまう。だからある程度の額は出すべきだ。」という中心グループの意見と真っ向から対立し、話が進まなくなりました。


この対立の噂は、他学年や周辺のママ社会に広まりました。


しばらく揉めているうちに無事出産が終わり、時間が迫ってきたため多数決で予算が決められました。一人頭の額は1000円程度で集められ、産後のママに贈り物が渡されました。後に産後のママがお返しをして回っていました。


お祝い返し(内祝い)の常識と社交辞令


幼稚園でのトラブルを聞いた私は、自分が出産したときのことを思い出しました。

私は幼稚園に上の子を通わせている間に末っ子を出産しています。産後、一部のママさん達が連名でお祝いを贈ってくれました。

「お返しは要らないよ」と渡され、とても嬉しかったです。しかし普段あまり付き合いがなく、それほど親しくないママの名も連なっていたことから、お礼をかねてお返しをした方が無難だと考え、お菓子を買ってお返しをして回りました。

今の幼稚園は個人情報を保護するために連絡網がありません。自宅を知らない園児が珍しくないため、お返しをして回るのは一苦労でした。

お祝いをしてくれる気持ちは、本当に嬉しかったです。


親しい間柄で考え方を知っていたり、お互い様である場合はいいのですが、一方的にもらうことに抵抗がありました。社交辞令で「お返しは要らない」と言っている場合があり、お返しをしないことを非常識だと思われたくないという気持ちもありました。


私のケースを当てはめると、中心グループのママが言うことも、その他のママさんたちが言っていることも間違いではありませんでした。

ただ、私が連名で贈り物をするなら、「お返しは受け取りません。社交辞令ではありません。」と固く断ってから渡したいと思っています。お祝いは貰って嬉しいものですが、内祝いに手間とお金がかかるのも事実です。お返しありきなら、贈り物をせず、お祝いの言葉を伝えるにとどめる方がいいのではないかと感じますが、人それぞれでしょうか。




日本には社交辞令文化があります。本当にお祝い返しが要らないのか、社交辞令なのか判断が難しい場合が多々あります。

正直、本当にめんどうくさい。


社交辞令なんてなくなってしまえばいいと思いますが、文化なのでこの先も続いていくのでしょう。
厄介な話です。


ママ会ランチトラブル


幼稚園の、同じクラスの話です。

毎年開催される懇親会の店を決めるため、クラスのグループLINEで意見が交わされていました。
やはり発言をしているのは、主に中心グループのママさん達でした。

○○が食べたい。△△店の□□コースが美味しいよ。など活発にやり取りが進み、中心グループのメンバーが盛り上がっていました。ではここがいいのではないか、とある程度決まったところで、中心グループ外のママさんが、「予算を下げてほしい」と発言しました。

そこで中心グループのママさんたちが激しく怒ります。
「低い予算が希望なら、もっと早く言ってほしい。」と大炎上しました。


中心グループのママさんたちが選んだ店の予算は1500円ほどでした。
そこまで高価なわけではなく、無理のある額ではないはずでした。懇親会をする月が迫っているのに、直前になってひっくり返すことに納得がいかなかったようです。


しかし予算を下げてほしいと言ったママにも言い分がありました。

彼女の家は収入が多くはありませんでした。指定された店に行くには交通費がかかりますし、主婦のランチ代には高額だと考えました。同じクラスに同様の経済状況の家があることも知っていました。近場に安い店があるのに、わざわざ離れた高い店でなくてもいいのではと、意を決して発言をしたのでした。

中心グループメンバーが盛り上がっているのはグループLINEで見ていましたが、それがそのまま決定になるとは思っていなかったのです。そのため、しばらく傍観していたママが慌てて「予算を下げてほしい」と意見したのでした。


そのクラスは以前に出産祝いの額で揉めていたこともあり、火種は既に点いていました。
そのため双方が一気に燃え上がってしまいます。


その他のママさんたちは、どちらも悪くないことをわかっていました。
考え方の違いや、コミュニケーションの不足で起きたことです。

しかし燃え上がった炎に突っ込んで仲裁を図っても、暫く沈静化することはないと思われました。実際のところ、巻き込まれないよう沈黙する人が多かったと聞きます。


幼稚園に通わせている家庭の収入は大きく開きがありました。
年収一千万を軽く超える家庭もあれば、非課税世帯に近い家庭もあります。

中心グループの家庭は比較的余裕があったのかもしれません。



その後予算を下げて欲しいと言ったママはクラス内で孤立気味になりました。

沈黙したママのうち半数以上はこれまで通り接していましたが、中心グループのママさんたちが避けるようになったため、孤立しがちになってしまったのです。

それでもそのママは堂々と園の送迎に通い、他学年のママさん達もそれまで通り世間話をして過ごし、卒園していきました。


何が問題だったのか


例に挙げた幼稚園のクラスの揉め事は、客観的に見ると誰も悪くない案件でした。

ではなぜ揉めてしまったのでしょうか。

揉めた理由
  • 家庭による常識の違い
  • 収入格差による感覚の違い
  • 同調意見が多い女性のグループは、その他の意見を受け入れない傾向がある
  • 多数派意見が優勢になりがちで、その他に威圧感を与えることがある
  • 柔軟な姿勢によるコミュニケーションの不足


特に女性だけの保護者のグループLINEでは、誰かが断固とした発言をすると、「角を立てるとあとあと厄介だ」と同調していく傾向があります。
しかし実は、逆の意見を持っている人が多数派であることも珍しくないのです。


私が実際に経験したケースでは、保護者役員がグループLINE上で匿名のアンケートを取りました。トークでは優性派に見られた意見が、圧倒的に少数派だったことがわかり、とりやめになったイベントがあります。

LINE匿名アンケート投票方法


私が女性ばかりの保護者会に参加していて実感したのは、柔軟な意見の取入れや、折衝に慣れていない人が少なくない、建設的な意見を言う人とそうでない人の差が大きいということでした。

子どもありきの付き合いなので、親が揉めると子どもに迷惑が及ぶのではないかと不安になり、意見を言えない保護者も多く見られました。


回避方法


例に挙げた幼稚園のトラブルは、どうしたら回避できたのでしょうか。


出産祝いの回避案


出産祝いを連名で贈る場合、前提を決めることをお勧めします。

前提を決める
  • お返しがあるかもしれないと考える人、お返しは要らないと考える人が共同で贈り物をしない。
  • お返しはあるものと考える人は、それなりの額を出し、個人、または同意のメンバーで贈る。
  • お返しを希望しない場合、しっかりと断ってから贈り物を渡す。


お返しありき、なしはどちらが正しいということはありません。価値観や考え方の違いです。


お祝い返し(内祝い)を断るなら、以下のことに注意すると伝わりやすいでしょう。

お祝い返し(内祝い)を断るなら
  • 産後はできるだけ体を休めてほしいから、お返しは要らないと真摯に伝える。
  • 連名の贈り物の場合は、お返しが不要なのは総意と伝える。
  • 社交辞令ではないと念を押して伝える。


さらっと一言いうだけでは、社交辞令だと思われる場合が多いです。社交辞令じゃないよ! と言うと、伝わりやすいです。(経験談)


元来プレゼントすることが好きな人もいます。
そういった方には、何を言ってもお返しが返ってきます。そういった場合には、快く受け取ることをお勧めします。

ランチ費用トラブル回避案


居住する地域の収入層によって、負担となる額が変わります。

LINEグループが作られている園の場合は、前述のように匿名アンケート(投票)機能を使って、予算幅の希望を募っておくとトラブルが少ないでしょう。
アンケートが取れない場合は、メニューの金額に幅のある店を選ぶか、1000円程度を目安にしている場合が多いようです。

また、弁当や軽食を持参して公園に集まり、シートを敷いて座談会する場合もあるようです。(私は経験しましたが、恐らく少数派です。そして天気に左右されるので注意が必要です。)

最近は働いている家庭が多いので、全員が参加することはありません。参加できないと断るのも一つの方法です。


揉めて肩身の狭い思いをしている方へ


保護者間で一番付き合いが多いのは幼稚園の保護者会と言われています。
そののちは小学校に上がったあと、少年野球などの習い事をした場合でしょうか。

幼稚園での付き合いは、小学校に上がるとパタッと減ります。
参観やイベントでしか顔を合わせなくなりますので、少しの辛抱です。

年齢が上がるたびに一年が早く終わるようになりますので、加速度的に物事が過ぎ去っていきます。そのうちどうでもよくなりますし、一見わからないだけで必ず味方はいます。決して一人ではありませんので、忘れないでください。




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