三人の娘を育てています。
時代は手づかみ食べが推奨されて久しい時でしたが、手づかみ食べをさせずに育てました。
手づかみ食べをさせて苦労していたママ友が周囲にたくさんおり、母親としての精神がもたなそうだと取り組みませんでした。
また、手づかみ食べをさせるメリットは、別の手段で補えると感じました。
周囲に「子どもが食べない」と悩む声が多く聞かれる中、三姉妹はモリモリ食べてしっかりと育ちます。
「子どものためなのに、手づかみ食べをさせないの!?」と言われて肩身の狭い思いをされている方がいらっしゃるようです。
手づかみ食べをさせずに子育てをして、全く後悔していない母親がここにいるよ! 手づかみ食べをさせないメリットがあるよ! とお伝えすべく、この記事を書きました。
手づかみ食べの推奨
手づかみ食べが推奨されるようになったのはいつでしょうか。
確かな情報が確認できませんでしたが、2010年にはすでに手づかみ食べが推奨され、しばらく経っていました。
2020年の現在になっても言われていますので、2~3年で「良い」と言われる子育て方法が変わる現在において、根強い人気を保っています。
手づかみ食べのメリット
手づかみ食べが推奨される理由は以下です。
〇 握ったら千切れる、潰れるを学習し、力加減を知ることができる
〇 食べ物の柔らかさを手で実感し、口に運び咀嚼で確認して学べる
〇 どれくらいの量を口に入れられるかを学べる
学べることがたくさんありますね。
手づかみ食べはいつから?
手づかみ食べを始める時期は、離乳食が進み、ある程度弾力のあるものを食べられるようになる9か月頃から1歳頃と言われています。
私の周囲のママ友は、7ヶ月から8か月頃から始めるケースが多くありました。
離乳食を始めると子どもはスプーンに興味を持ちます。
スプーンを掴もうとして食事に集中できなくなるので、持たせるためのスプーンを用意します。
次に皿やご飯に興味を持ち、手を伸ばすようになるので、子どもが触るための皿を並べます。
そして自力で食べる学習をさせるために、食事を用意するようになる流れが多いようです。
手づかみ食べの苦労
ママ友達は次々と手づかみ食べをスタートさせていきました。
テーブルやテーブル下にシートを敷き、全身すっぽり着られるエプロンを着させ、椅子に座らせて食事が始まります。
小さく丸められたご飯や焼き物を握りつぶし、冷ました汁椀を振り回され、飛び散った食べ物はシート外にも飛び散り、子どもの髪にもつき、結果的に子どもは殆ど食べられていませんでした。
子どもに任せているといつまで経っても必要な食事量が口に運ばれないため、最終的にはママ友が子どもの口に少量運びました。
それさえ子どもは掴んで投げようとします。
それが手づかみ食べの第一印象でした。
ママ友は必死に子どもに向き合っていましたが、子どもと二人きりの時はどうしても苛ついてしまうことがあると言っていました。
苛つくのは自然な感情だと感じました。
食事を粗末にするなと言われて育った世代が親となり、子どものためを思って試行錯誤して離乳食を作り、子どもに潰され投げられて、しかもほとんど食べられていないのですから、心が痛んで当然でした。
手づかみ食べからスプーンへ
掴み食べで慣れたママ友の子は、2歳になってもスプーンやフォークを持とうとしませんでした。
食事のまき散らしも変わらず、ママ友は悩んでいました。
「食事をおもちゃだと思っているみたい。」と言います。
三歳を過ぎたころスプーンなどに興味を持ち、練習を重ねて食べられるようになっていました。
手づかみ食べはいいことがたくさんありますが、子どもによってデメリットもあるように感じられました。
そして親の心労は非常に大きいものでした。
手づかみ食べに挑む親の忍耐力
別のママ友の子が我が家に来ました。
普段手づかみ食べをしているママ友の子は、お昼ご飯のパスタを両手に掴み、床に引きずって歩きました。
「やめてー!!」
ママ友は悲鳴にも似た声を上げながら子どもを止めて謝り倒し、私も「いいよいいよ、大丈夫」と言いましたが、続けて本心が……。
本当に大変!
本当に尊敬します!
大変だよ、手づかみ食べは。
子どもがやったことを謝るのも大変。ママは頑張ってるだけなのに、謝らないといけないの辛いですよね。
仲のいいママ友だったからお互いぶっちゃけて話せましたが、これが打ち解けていない相手だったら、ママが悩んでしまうと思いました。
そう開き直りました。
手づかみ食べのデメリット
手づかみ食べのデメリットは
〇 保護者の精神的余裕を失う場合がある
〇 子どもがご飯をおもちゃだと思うことがある
〇 食事が粗末に扱われ、親が見守ることで子どもが「それを良し」と捉えてしまうことがある
〇 スプーンやフォークに興味を持ちにくくなることがある
何より、親の忍耐力を削りまくることが、私にはネックでした。
手づかみ食べをさせなかった理由
長女が6ヶ月になったころ、頃離乳食を始めました。
10倍粥から始まりました。
当初はドロドロとした液体ばかりでしたので私がスプーンで口に運びました。
割とすぐにスプーンを掴みたがったので、私が使うものとは別のスプーンを持たせました。
そのうち私のスプーンを手で掴み、自分の口に引っ張るしぐさを始めます。
我が家も手づかみ食べをさせるべきかと考えました。
しかしママ友宅で見た惨劇が日常的に起こったら、私のキャパを超えてしまう!! と恐ろしくなりました。
長女はその後2歳になるまで夜中一時間おきに起きており、常に寝不足で辛かったのです。
体力があり、良く泣く子でもありましたから、私の精神的余裕がさらに削られるのは避けたいと思いました。
母親がイライラしているより、笑顔で食事ができる方が大事では?
と考えました。
まあ、保身と思われても仕方ないのかも知れないですね。
非難する方もいるかもしれませんが、余裕がなくてイライラした母を見て食事をするより、和やかな方が子どもにもいいと思いました。
9か月頃になると、おやつに赤ちゃん煎餅や簡単にパンを小さく千切ったものや長細いお握りを作り、持たせました。
散らかしても後片付けが楽なものです。
赤ちゃん煎餅はよく握りつぶしましたが、一歳半ころまでには握りつぶしながらも口に運び、パンやおにぎりも同様に食べていました。
手づかみ食べのメリットとして言われる「物を掴む力加減や口に入れる量の把握」はこの程度で十分学べると感じました。
☟長女が一歳の時のバナナ一気食い事件
手づかみ食べのメリットをカバーする
手づかみ食べで得られるメリットは、他の遊びで代用できると考えました。
〇 物を掴むための力加減 → 型や水を使った砂場遊び、おやつ
〇 手で実感し、口に運び確認 → おやつなど、自分で持つようになれば自然と知る
〇 口に入る量を学ぶ → 自分で食べるようになれば自然と知る
子育ては、できる範囲で心の余裕を失わない程度に頑張りたいところです。
塩梅が難しいですけどね。
手づかみ食べをさせるメリットがあるのと同様に、手づかみ食べをさせない子育てのメリットもありますよ!
以上、手づかみ食べをさせないメリットでした。
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