人の真似をする・人の物を欲しがる人の実例と理由

髪型を真似された。
メイクを真似された。
カバン、服、靴を真似された。
インテリアや家具を真似された。

子どもの自転車、ベビーグッズ、習い事を真似された。

人の彼氏や夫を羨ましがり、略奪された。

人生の端々で真似っこに出会ってきました。

真似する女性の実例と理由について考察します。

真似する女性の実例


学生時代のアルバイト先で、年下の彼氏ができました。

暫くして、同じアルバイト先にいる彼氏と同じ年の女の子が、私の彼氏を好きだという噂が広まりました。

周囲は彼女である私に気を使い、私の耳には入って来ませんでした。

女の子は私と仲が良い子でした。
とても懐いてきて、愛想がよく、素直な子だと思った記憶があります。

彼女の服装や髪型が徐々に変わっていき、私が好みのスタイルだったため、

いいね!!

と褒めて盛り上がることがありました。

ある日先輩に、

あの子、麒麟と同じ髪型にして、同じ服装して、同じような話し方に変わってるよ。
麒麟の彼氏が好きらしくて、内緒だと言いながら周囲に言って回っているし、彼氏にもやたらベタついてるけど、気づいてる?


え??

そんなこと想像もしていませんでした。
改めて女の子を見てみると、確かに、私と同じ髪型同じ長さ、同じ髪色でした。
服装も、非常に似ていました。

……私が真似されるとは……新しいな。

私は流行を追うタイプではなく、自分の好みのスタイルがあり、他の人と被ることは珍しいことでした。
真似されるなんて珍しい。

むしろ光栄だわ。

とおめでたい私は思います。

真似されて嫌じゃないの?


服装や髪型は特許取っているものでもないし、私だけのものではありません。
唯一無二の物を真似されているわけではないので、どうこう言う権利はありません。

しかし、

彼氏が好きだからという理由で、彼と付き合っている私を真似るのはちょっと嫌だな。


私のスタイルが好きで真似るのはいいけど、彼氏の好みがこれだと思って真似るのは嫌だと思いました。彼氏はファッションに無頓着でしたので、的外れでした。

彼女は人の真似をして、“オリジナリティがない自分”を前面に出し、「好きになってくれ」と彼氏に迫っていることになります。


その主体性のなさが“怖い”と感じました。

それからはことあるごとに複数の先輩や同僚が、

女の子が彼氏に触ってたよ。
二人で遊びに行こうと誘ってたよ。

と報告をしてくれるようになりました。


彼氏は私にべったりでしたので、誘いをあっさり断り、アルバイト後は私に即電話してきて私の家に来るという生活をしていたので、全く心配することはありませんでした。


相変わらず女の子は私に懐いていましたし、変わらず接していました。


しかし彼氏がなびかないせいか、苛立ちを募らせた彼女は、私の悪口を「内緒だよ。」と周囲に言いふらし始めました。

「麒麟は年上なのに、彼氏に色目を使って迫った。」

というような内容が主だったようです。


色目……。

笑いました。

残念ながら私には色目を使う器用さはありません。

付き合ったきっかけも私からではありませんでしたし、彼の方が熱心でしたので、事実とは全く違いました。


仲の良い先輩や同僚は、私が色目を使えないことをわかっていましたので、女の子の話しを信じることはありませんでした。

彼女は私にくっついてくる割に、私のことを知らないようでした。


やはり複数の先輩が、

彼女は質が悪い。
あることないこと言いふらしてるよ。
彼女にプライベートの話しをするのはやめた方がいい。

と忠告してくれました。

それでも彼女は私に愛想よく接してきました。

私はどうしたものかと考えたことがありましたが、アルバイト先ではチーフの立場に立つこともあり、アルバイトは夏だけの期間限定でしたので、これまで通り放っておくことにしました。

期間限定バイトが終盤に差し掛かるころ、女の子はストレートに彼氏に告白をしました。

彼氏はその場で断っています。

その後女の子は周囲に、

「麒麟に憧れていた。」

と話したそうです。


私に憧れるとは奇特な人もいたものです。

彼女は彼氏を好きだったのではなく、私が好きだったと言います。
私が付き合っていた人だから、いい人なのだろうと思ったようです。

私の陰口を言っていたのに、そんなことがあるのかと不思議に思いました。

女の子はその後、外国人スタッフを好きになって迫り、あっさり私に似せたファッションを捨てて露出が多くなりました。

スタッフと関係を持ったあと、周囲に言いふらしていました。

付き合っている、結婚するんだと盛り上がり、外国人の体について性的な話を赤裸々に話していましたが、スタッフが自国に戻ると連絡がつかなくなりました。

夏が終わり、女の子と会うこともなくなりました。

真似の語源と不快感


ダンスを習っている娘が、

〇〇ちゃんのダンスが上手。私も上手くなりたい!

じゃあよく見て技を盗みな。

盗むのはいけないことなんだよ!

誰かの物を盗ることはダメなことだけど、真似ていいところを習得するのは上達する秘訣なんだよ。

真似することもダメなことなんだよ!

……面倒臭いな。説明が。

真似とは「真に似せる」の意から真似になった説、動詞の「学ぶ(まねぶ)」が語源になった説があります。参考サイト


電動自転車が欲しいと思っていたけど、どれがいいかわからず迷っていた時、知人がもっている電動自転車の話しを聞いて、「それがよさそうだ。」と同じ車種を買うことは真似でしょうか。

学びから同じものを選ぶことは、決して悪いことではありません。

真似る対象が同じ人ばかりであったり、真似る理由が何なのかが不快感を持つかどうかに影響します。

真似をする人の特徴


真似をする人の特徴として以下の特徴が挙げられます。

〇 自分に自信がない
〇 依存心が強い
〇 主体性がない
〇 精神不安が大きい
〇 優位に立ち自尊心を保ちたい
〇 コンプレックスがある
〇 真似をする相手への憧れが強い

自分に自信がない


真似をするタイプは一見、自信がないようには見えないことがあります。
むしろ強気に見えるタイプであることも少なくありません。

しかしよくよく行動を観察していると、「一人でいるのが不安」「誰かと一緒だと安心する」「失敗したくないので保険をかけている」という心理が見え隠れしています。

依存心が強い


自分に自信がないことに由来して、特定の人に対して強い依存心を持っていることがあります。
「誰かと一緒だと安心する」ことから真似をし、失敗しても「自分の責任ではなく〇〇が選んだものだから」という言い訳にします。

主体性がない


自信がないことに由来して、主体性がない場合があります。
どこに行きたい、何を着たい、何をしたいという欲求はありますが、誰かに不満を持たれたら怖いという思いから、人任せにします。

周囲からの評価が怖いため、誰かの真似をして安心し、非難の矛先が自分に向かないよう努めます。

しかし実際は自分の希望が全くないわけではありませんので、人に合わせることでストレスも感じています。
それが陰口などの二面性を生み出しています。

精神不安が大きい


自信がない、依存心が強い、主体性がないことにも繋がりますが、精神不安から独自の判断ができなくなっている場合があります。

その場合は表には出さなくても、精神的な浮き沈みが激しく、感情が安定していません。
その不安感から、いいと思う人を真似て安心したいという行動に繋がります。

優位に立ち自尊心を保ちたい


人の物を真似し、さらに高価な物を持つことで優位に立ち、自尊心を保とうとしている場合があります。

虚栄心とも言えます。
虚栄心の心理は「勝つか負けるかで物事を判断している」「自信がないために見栄を張り大きく見せる」です。
自尊心を保つために虚栄心をもって真似ている場合があります。

コンプレックスがある


ファッションに自信がないなど、コンプレックスから素敵だと思う人の真似をすることがあります。

人の彼氏や人の夫ばかりよく見えてしまうタイプは、彼女や妻がいる人だから“きっといい人だろう”という安心感を求めるとともに、過去の男性へのコンプレックスが引き金となっている場合があります。

過去に男性に自尊心を踏みにじられる経験をしていたり、ファザーコンプレックスを抱えているなどです。


大人しく、可愛くてモテるのに、長く不倫を繰り返していた後輩がいました。
彼女は父親からの愛情を受けていませんでした。

年上で妻子があり、“父親”である男性に愛されたいという意識を強く持っていました。

人の物だから欲しくなる、という根底にコンプレックスが関わっていることがあるとわかります。

妻子がいるのに娘の年齢に近い女の子と不倫する男の何がいいのか疑問ですが、30代中盤になる今も、彼女は不倫を続けています。

真似をする相手への憧れが強い


憧れから、“その人に近づきたい”思いが芽生え、真似をします。

私がアルバイト先で出会った彼女もこのタイプなようです。
私は地味なタイプなんですがね。どこがよかったのやら、疑問です。

真似が高じて成り代わりたいと思ったのが、私を真似た女の子だと思われます。


芸能人に憧れて全身のコーディネートを真似るのもこのタイプです。
芸能人に憧れる場合は距離が離れていますし、崇拝の意味もありますね。

対処法


真似には様々なタイプがありますが、根底には自身のなさ、精神的不安やコンプレックスがあることが多くあります。

人の精神を変えることは容易ではありません。

対処法は以下の方法が挙げられます。

〇 真似できないよう情報を伝えない
〇 正面から「やめてほしい。」と伝える
〇 第三者から別の物の方がいい、似合うと伝える
〇 放っておく


対処法は少ないと言えますね。

私が経験したのはひと夏限定の真似っこでしたので、ずっと続くとしたら、

一つ二つならいいのだけど、全身同じだと抵抗あるな。
こういうのが似合うんじゃない?

と話したでしょう。
可愛らしい子でしたので、勿体ないと思いました。

まとめ


結婚するとモテだす男性がいます。

結婚相手が素敵であればあるほど、モテだします。

あの人が選んだんだから、いい男であるに違いない。

と保険をかけた気になり、奪うことで「あの人に勝った」という優越感に浸れることが魅力の一つとなりモテだすのです。恐ろしい話です。

これも一種の真似だと感じています。
その場合は男性が好きだというより、妻に憧れていると言えますね。


真似をする女性は人の心を掴むのは苦手でも、身なりなどの観察眼、リサーチ力に長けていることが多くあります。

色々なタイプの服装などを攻略することができるので、その経験を活かして是非オリジナリティを磨いてほしいものです。

非常に魅力的な女性になると思います。



以上人の真似をする・人の物を欲しがる人の実例と理由の考察でした。

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