女性の理想が詰まってる! 少女漫画男子の魅力について懇々と述べるページです。
私の好みだけを連ねています。ご了承ください。
きみはペット、モモ
2000年から2005年まで講談社が発行する漫画雑誌にて連載されていました。
作者は小川彌生さんです。
2003年にTBS系列にて小雪さんと松本潤さんを主演に連続ドラマ化、2017年にフジテレビ系列にて入山法子さんと志尊淳さん主演で全16話のドラマ化を果たしています。
2020年入山法子さんと志尊淳さんのドラマが地上波にて再放送されています。
5月18日26:40からフジテレビ深夜Mナイト枠にて、最終回16話が放送予定です。
きみはペットの漫画が大好きでした。
小雪さんと松潤のドラマが放送されているとき、私は苦学生でドラマを見ることができなかったのですが、入山法子さんと志尊淳さんバージョンの再放送を見て、改めてハマっています!
きみはペットは題名だけ聞くと若干卑猥な印象がありますが、内容は全然違います。
◇◇◇あらすじ◇◇◇
高学歴でスタイルのいいバリキャリの主人公のスミレは、感情を表現することが苦手です。
ルックスの良さが相まって、仕事を頑張るほど嫉妬を買ったり、本質と違うイメージで見られてしまいます。それを肌で感じているスミレは心が毛羽立つことが多くありました。
ある日怪我をしている二十歳の家出少年と出会い、手当てをし、食事の世話をします。
少年は行き先がなく、家に置いてほしいと頼みます。
スミレは追い払うためにペットになるなら置いてあげるというと、少年は喜んで引き受けます。
少年の名前も知らないまま、昔飼っていた犬のモモと同じニックネームをつけ、同居生活が始まります。
犬のモモに似た少年の世話をし可愛がることで、スミレは少しずつ心の安らぎを感じるようになります。
そのころスミレの憧れの先輩、蓮實が帰国し、モモの存在を隠したまま付き合うようになります。
実はモモは業界で有名なダンサーでした。留学時代のトラブルが原因で心に弱い部分があり、人に頼られることで自分を保っていました。
スミレの弱い部分を支えることがモモの支えになり、強さになり、スミレが頑張る姿を見て少しずつ惹かれていくようになります。
しかしスミレは蓮實と付き合っているため、スミレを思って応援します。
スミレは蓮實に心をさらけ出せず、一緒にいると疲れてしまう状態から変わることができませんでした。
蓮實を狙う女性、福島の出現もあり焦るものの、それでも自分を繕うことをやめられません。
福島は育った環境が複雑で、憎い父親を見返すために条件だけで男を見定めていました。しかし次第に心から蓮實に惹かれるようになり、捨て身のアプローチをするようになります。
蓮實はまた海外に転勤となり、スミレと遠距離恋愛が始まりました。福島は海外まで追いかけ、モモと同じようにペットとして蓮實のもとに転がり込みます。
蓮實は福島を追い出し、スミレにプロポーズしますが、福島がいなくなったことで喪失感を覚えます。
モモは蓮實と福島の関係を知り、傷つくスミレを守ろうと心を決めます。スミレを守るため、そしてダンサーとして高みを目指すためにスミレの家を出て、合田武志として成長することを選びます。家を出る報告とともに、スミレにプロポーズをします。
福島が蓮實と暮らしていたことを知ったスミレは、自分にとってのモモと同じように蓮實の中に福島がいるのだとわかり、別れを告げます。
同時に、蓮實を憧れとして好きだったけど、モモの存在が何より大事だったと気づきます。
海外のカンパニーに入団したモモと遠距離恋愛が始まります。居心地の良さや愛される、愛する意味をスミレは実感します。離れていても心は近くにあると、互いに仕事やダンスに邁進します。しかしやはり一緒にいたい気持ちが募り、スミレは会社を辞め、フリーランスに転向してモモを追いかけます。
互いの両親に挨拶をする中でスミレは妊娠に気が付きます。モモの負担になりたくないと妊娠を告げることを躊躇しますが、モモはそれこそが力になるのだと喜び、無事(?)に結婚式を迎えるところで幕が下ります。
◇◇◇あらすじおわり◇◇◇
精神的な寄り添いや、心の弱さを補い合える、理想の関係が描かれています。
社会人になって仕事中心の生活になると、男性ばかりの会社で張り合っていた自分とスミレを重ね合わせていました。
こんな存在がいたらいいなと思ったものです。
そういえば昔は年下とばかり付き合っていました。単に年下にばかり好かれたからなのですが、なぜだったのだろう。
もちろん、スミレみたいに才色兼備ではないですが、共感するものが沢山ありました。スミレは煙草、私は酒に頼っていたなあ。
初めて恋をした日に読む話 由利恭平
2016年から現在まで、集英社「Cookie」にて連載中です。
作者は持田あきさんです。
この漫画は2019年1月からTBSでドラマ化され、横浜流星さんがドーンと人気を博したことでも話題になりました。
私も娘たちと観てハマり、後から漫画を買い揃えました。
◇◇◇あらすじ◇◇◇
仕事も婚活も中途半端なアラサー塾講師、晴見が、その中途半端さから首になりかけていたとき、男子高校生、由利恭平と出会います。
由利の父親の暴言が自分のコンプレックスに重なり、晴見が言い返したことで、由利に見込まれます。
父親を見返すために東京大学合格を目指すので、勉強を教えてほしいと頼まれます。
到底無理だと思われた東大受験ですが、由利の本気を感じ、引き受けます。
かつて東大受験に失敗し、母親との関係と人生もこじらせていた晴見は、由利の人生の踏み台となるべく、教えることに没頭していきます。
由利は大人らしからぬ発言をする晴見に惹かれていきます。晴見は由利の気持ちに気が付きますが、一回り以上年下の未成年で、生徒である由利の気持ちに気付かないフリを続けます。
どこか支えあうようになり、晴見は由利への気持ちに気が付きますが、蓋をして仕事に励みます。
交際が法に触れない18歳になり、東大に合格したら晴見に気持ちを告げようと、由利は努力を続けます。
◇◇◇あらすじおわり◇◇◇
ひたむきな愛情を向けられるっていいですよね。
かつて私もそういう時があったのだけど(多分)、もうかなり昔のことですから、ドキドキすることもなくなって、懐かしくて羨ましくなっちゃうんですよね。
このドラマにハマりすぎて、夫にドラマの胸キュンワードを言ってほしいと頼みました。「俺んだよ、手ぇ出すな」とか。酔っぱらってるとたまに言ってくれます。
気持ち悪くてすみません。
ごくせん 沢田慎
2000年から2007年まで集英社「YOU」で連載されていました。
作者は森本祥子さんです。
2002年から2008年まで日本テレビにて仲間由紀恵さん主演でドラマ化されました。3シリーズまで放映され、映画化もされています。
◇◇◇あらすじ◇◇◇
極道の孫である山口久美子、通称ヤンクミは家柄を隠し、高校教師の職に就きます。配属されたのは不良ばかりが集まる高校でした。生徒を守るために正体を隠し、体を張ることもしばしば。
そのうち生徒の一人である沢田慎に正体を気づかれます。沢田はヤンクミを気にかけるようになり、ヤンクミも沢田に相談をするようになります。沢田は徐々にヤンクミに惹かれていきます。
ヤンクミは組の弁護士である篠原先生にあこがれていました。やがて篠原は組を抜け、故郷に帰ることになります。それを知った沢田はヤンクミのそばにいるために、組の弁護士になることを目指します。しかし沢田は篠原がヤンクミについてきてほしいと告げる場に居合わせてしまい、ヤンクミを応援しつつもいじけます。
結果的にヤンクミは生徒のそばにいることを選び、篠原は故郷に帰ることになりました。沢田は東京大学法学部に合格し、卒業式を終えてからヤンクミに告白をします。
ヤンクミは照れから沢田を殴りますが、篠原より沢田を頼っていたことに気が付きます。
家柄が学校中に知られ問題になりましたが、次年度も担任を任せてもらうことになりました。次年度もヤンクミの教師生活が続くことが決まり、幕が下ります。
◇◇◇あらすじおわり◇◇◇
初めて恋をした日に読む話の由利恭平と沢田慎はよく似ていますね!
ピンク髪と赤い髪、元は成績優秀で家柄もよい。しかし父親と確執があり、反発のために底辺高校に進学し、東京大学を目指すところまで同じです。
見れば見るほど似ています。
やっぱり地頭がよくて、でもちょっとやんちゃで、しかし一途っていうのは、鉄板なんですかね!?
どちらもいい……。
ベルサイユのばら アンドレ
1972年から1973年まで集英社の「週刊マーガレット」で連載されていました。
作者は池田理代子さんです。
アニメ化され、宝塚歌劇団による舞台化もされています。
これだけ壮大な話を週刊で連載していたとは驚きます。
◇◇◇あらすじ◇◇◇
18世紀後半に起こるフランス革命前後のフランスが舞台です。
フランスの将軍家の末娘として生まれたオスカルが主人公です。オスカルは女性ですが、男が産まれなかったため、男の名前を付けられ、男として育てられました。
オスカルの幼馴染であり、遊び相手として共に育ったのがアンドレです。
アンドレはオスカルの家、ジャルジェ家で働く乳母の孫で、他に身寄りがないために共に暮らすことになりました。オスカルとは身分違いで、恋心をずっと隠し大人になります。
オスカルは後にルイ16世王妃マリーアントワネットの愛人となるフェルゼンに恋をしますが、男として育てられた葛藤もあり、心に秘めたまま終わりを告げます。
革命の足音が近づく中、オスカルの計画によりアンドレが片目を失明してしまいます。
オスカルがアンドレの気持ちに気が付いたころ、オスカルと家柄の合うジェロデールから求婚されます。男性として育てられたオスカルでしたが、最初から女性として見ていたと告白され戸惑います。
アンドレは身分の違いに悩み、激しい恋心からオスカルと心中しようと試みますが、思いとどまります。
アンドレの強い気持ちを知り、愛なのかわからないまま、アンドレを不幸にしたくないとジェロデールの求婚を断ります。
革命下の混乱の中、オスカルはアンドレを求めている自分に気が付き、二人は結ばれます。
アンドレは激しい戦火のなか倒れます。アンドレを失った喪失感の中、民衆と共にオスカルは戦い、光が見えたところでオスカルも撃たれ、亡くなります。
◇◇◇あらすじおわり◇◇◇
非常に激しい、激動の物語です。実在の人物、史上を元にしたフィクションで、オスカルとアンドレは架空の人物です。
しかしアンドレ、心中しようとしちゃいけないでしょ、と思うんですが、でもアンドレ好きなんですよね。
身分の違いがない世の中なら、いいお父さんになるだろうし、オスカルと喧嘩しながら寄り添って人生を終えるんだろうなって想像してしまいます。
私の中では、きみはペットのモモと似たタイプかなと思っていますが、モモファンからめちゃくちゃ反論が出そうだなとも思います。モモは心中しようとしたりしない人ですしね。
少年漫画と男性の理想 少女漫画と女性の理想
男性の意見として、タッチの浅倉南や、シティーハンターの香(例が古い?笑)みたいな関係が理想と聞いたことがあります。
どちらも男性の主人公は気持ちを表していないのに、ずっと思われている感じがいいのだそうです。都合いいな! と思ったけど、私が並べた上記4名はそれこそ都合がいい感じですね。
漫画には夢があります。