小学生の心因性発熱と心因性腹痛・実例と対処

私の娘が小学校一年生の時、担任の教師と合わず、心因性の発熱と腹痛を起こしました。

早退、欠席を繰り返し、このままでは登校拒否になるのでは、と心配しました。
その時にとった対処と結果についてお知らせします。

登校拒否の兆候

数年前に小学校に入学した長女の実話です。

自宅では自由気ままな長女ですが、幼稚園ではお姉さん的存在で、友達が多くいました。
幼稚園の先生には、しっかりしている子だから小学校に行っても心配ないと言われていました。

しかし入学式を終え、子どもだけで登校するようになってすぐ、「先生が怖い」と言い出しました。
「どんなところが怖いの?」と聞くと「先生が話しているときに喋ったり、席を立った子がすごく怒られてる」と答えました。

「先生の話をきちんと聞くように指導しているんだと思うよ。保育園や幼稚園の先生より厳しく感じるかもしれないね。長女は注意されたことがあるの?」 「ない。でも他の子を怒っている時がすごく怖い」 担任の先生は年配の女性でした。身だしなみにはあまり気を使っておらず、恰幅がよく、ハスキーボイスなこともあり、迫力を感じるのだろうと思いました。また何かあったら教えてねと話しました。

小学校に通い始めてすぐのことでしたので、幼稚園との違いに戸惑っているのだろうと様子を見ることにしました。

担任教諭との最初の面談 二者面談

入学して一か月したころ、三者面談がありました。

先生が一方的に1、2分話をしただけで終わりだと言われ、退室しました。
こちらの話しを聞く気は一切ないようでした。

「まだ学校に慣れていないようだ」という内容だったと思います。非常にあっさりとしていました。

小学校の面談は、先生の報告を聞くだけのものなのだと思いました。

担任教諭の姿勢と授業参観での子どもたち

学校で決められた授業参観だけでなく、担任の先生が企画した参観が度々ありました。

劇仕立ての発表会や、算数の授業で手作りのボールや籠を使い、身体を使って学ぶ授業でした。

他のクラスと違い、子どもたちも保護者も盛り上がりました。
しかし端々で子どもたちの目線が気になりました。

生徒の約半数程度に、先生の表情を逐一確認する様子が見られました。
その表情は、「怒られたくない」という恐怖心が感じられるものでした。

長女が言うように、普段ひどく叱りつけることで子どもたちを誘導しているのだろうか。授業参観は先生自身の評価を上げるためにやっているのであって、通常こうした授業をしていないのでは、と疑念を抱きました。

幼稚園のお遊戯会では堂々とセリフを言っていた長女でしたが、うつむき、消え入る声でセリフを言い、聞こえませんでした。

同じ幼稚園出身のAちゃんの母親に、長女ちゃん元気なかったけどどうしたの?と聞かれるほど変わっていました。
知り合いの保護者に、子どもの様子や参観での子どもたちの目線などについて気にならなかったか聞きましたが、全く気にしていないようでした。

私自身が人の動向に敏感なところがあるので、気にしすぎだろうか、いややはり何かあるのでは、と感じていました。

心因性腹痛と心因性発熱発症

入学して1か月半が経つ頃でした。
担任教師から電話がかかってきました。

「長女さんがお腹が痛いといっている。熱もあるので早退させます。迎えに来てください」

初めての早退でした。

保健室で寝かせられていた長女は顔が赤く、辛そうでした。熱も38度を超えています。
しかし帰宅すると腹痛はなくなり、熱も途端に下がりました。「もう大丈夫!」といって長女は一転して元気になりました。

その時はすっかり元気になった長女でしたが、翌日登校時間になると、「お腹が痛い」と言って辛そうにうずくまりました。
発熱も始まります。

前日の体調不良が治っていなかったのだと、休ませることにしました。休みが確定すると元気になりました。

翌日の朝には何事もなかったように元気に登校することができました。しかし治ったわけではありませんでした。その後は「腹痛と発熱で早退し、翌日、翌々日朝に腹痛を訴えて休む」が繰り返されることになります。

担任の評判を聞いてみる

同じクラスのママ友に「長女から担任の先生が怖いと聞いてるんだけど、Aちゃんは何か言ってる?」と聞きました。
「何も聞いてないよ。どうしたの?」あっけらかんとした返答でした。

学校で腹痛と発熱を起こし、早退を繰り返すようになったこと、一度早退すると数日休みが続くことを伝えました。早退して家に帰ったり、休みが確定すると途端に元気になるので心因性だと思っていることも付け加えました。

「担任との相性があるからね。うちは上の子の時に担任と合わなかったことがあって、担任の息子への言動もおかしかった。パパが怒って校長立ち合いのもと話し合いをしたことがあるよ。先生になめられるといいことないからね」ママ友は過去の話しを教えてくれました。

「そんなことがあったんだ。大変だったね。うちはどうしよう。単に相性の問題であれば、担任の先生のせいではないしなぁ」答えが出ませんでした。

心因性であり、家で過ごす分にはとても元気ですので、病院にかかっても仕方がないと考えました。
算数の授業が嫌とか、好き嫌いの問題であれば頑張って行きなさいと言えますが、そうではないように思われました。

登校拒否になるかも

このまま登校拒否になりかねないと焦りがありました。

しかし無理やり登校させても心が悪くなるばかりだとわかっていました。
登校拒否になった場合、どうするかを考えました。

長女は家も好きですが、お友達と遊ぶことも好きでしたので、学校以外に活動できるサークル活動や、フリースクールへの参加もいいのではないかと思い調べました。

夫は長女だけを連れて外食に行ったり、長女の買い物に付き合うなどして発散に努めました。
私は次女と三女を夫に預け、長女と二人でデートと称して出かけ、じっくり話しをする時間をもつことを継続的にしていました。交換日記も始めました。

そのうち三者面談を知らせる手紙が学校から渡されました。
担任の先生に相談することにしました。

担任教諭と二度目の面談に疑問

三者面談で私がまともに声を発せたのは最初だけでした。

「宜しくお願いします」と私が言うと、矢継ぎ早に担任教師が話しだしました。 「まだ慣れていませんね。長女さんは失敗を恐れる傾向があります。親が子どもを甘えさせていないからそうなるんです」 開口一番そう言われ、面食らいました。

え、そうなの? 失敗を恐れるようになったのは、小学校に入学してからなんだけど……。私は困惑しました。

「あの……」と言った私の声を遮って担任が話し続けます。 「一年生は何も考えずに、元気にハイ! と声を上げるものなんです。あげられないのは問題がある子なんです。タイプで決まっているんです。この子の場合は親が甘えさせてないからです。一緒に寝てください。抱っこしてください。一緒に風呂に入り、二人で出かけてください」

全部やってるけど……。

三者面談でしたので長女も同席していましたが、長女は顔を上げず、一度も担任を見ませんでした。

私が抱えていた三女を抱っこしたがりましたので、長女に三女を託しました。 「あの……」 と離そうとすると、「ほら! そうやって子どもの世話をさせてるんじゃないの?」 と決めつけて言われました。

は? 今は手持無沙汰だから抱っこをしたがっただけで、普段面倒を見させているわけではないのにと憤りを感じます。

「あの!」と強く言い出しましたが、「では改めてくださいね。親が甘えさせていないタイプですから。タイプで決まってるんです。以上、終わります」 3分程度で強制的に終わられました。

発言は全て妨げられました。
無理やり発言を重ねた時もありましたが、こう決まっていますから、と断言し、聞き入れる姿勢は全く持っていませんでした。

まるで私が嘘でも言っているかのような態度で、相談などできる状態ではありませんでした。

担任にブチ切れる

面談の帰り道、Aちゃんのママが言っていた「先生になめられると、いいことないから」という発言を思いだしました。

面談の担任の態度は、こちらを見下しているように感じました。 私が派手な格好で行けばよかったのでしょうか。相手を見て出方を変えているように見えました。

腹立たしさを感じながら、しかし今一度、自分の子どもへの対応を見返しました。

抱っこもお出かけも兄弟の中で一番しています。
活発で家で走り回り、怪我が多いので叱ることは多いけど、それがいけないのだろうかと考えました。

三者面談の帰り道をとぼとぼ歩きながら、「先生、こちらの話しを聞く気がないね。話しができない」 子どもの前で担任への不満を口にするべきではないと、それまで言葉にしてきませんでしたが、ポツリと言ってしまいました。

すると長女が話しだしました。「先生が怖いの。先生が怖くて、算数の時間に手をあげて答えを言えなかった。先生に言いなさいって怒られたけど、間違えたらさらに怒られるから言いたくなくて、嫌だって首を振ったの。それからずっと先生が私に怖い。先生が怖くてお腹が痛くなっちゃう。怒られるから、私がこう言ったって先生には言わないで」 長女は涙目になっていました。

希望に満ち溢れて入学した小学校で、どうしてこんなことになってしまったのだろうと、胸が締め付けられました。

長女の肩を抱きました。 「授業参観ではボールを使って楽しそうな授業だったけど、普段もそういう授業してるの?」 「全然違うよ。先生は授業参観の時は優しくて違う人みたい。いつもはずっと怒ってる」

やっぱりそうだったか。

「同じクラスのAちゃんは先生を怖くないって言ってるみたいだけど、なんでだろう?」 「Aちゃんは先生に好かれてるよ。好きなこと嫌いな子がいるみたい。先生に好かれてる子は、授業参観とか劇の司会をやってる」

司会をいつも同じ子たちがやっていて、疑問に感じていました。 担任教師は司会を立候補で決めていると言っていましたが、実際は立候補者の中から選ぶのは担任で、いつも同じ子が指名されるのでした。

指名される子は一年を通し変わりませんでした。
長女は何度も立候補していましたが、一度も採用されることはありませんでした。

温厚な夫、キレる

「なんでそんな奴が教師をやっているんだ。俺が学校に言ってやる!」 温厚な夫が怒りました。

しかし超がつくほど口下手な夫です。恐らく言いたいことの1/3も言えずに不完全燃焼することが想像できましたので、私がタイミングを見て学校に話をすると伝えました。

場合によって、ついてきてほしいと話しました。

周囲に聞きまわる

他にも疑問を感じている保護者がいるのでは? と考え、やんわりと周囲に聞いてみました。

〇 小柄で小食な子が給食を食べきれずに居残りをさせられ、一週間続いたときに嘔吐してしまい、その後さらに食べられなくなってしまった。
〇 三者面談で自己評価が低いことを指摘され、今後生きていくのは難しいと言われた。
〇 頭の働きが悪いと言われた。(言い方が悪かった)

という話しを当人の保護者から聞くことができました。

担任は前年度に他校から移動してきて、前年度も一年生の担任をしていました。
生徒を廊下に立たせる、常に怒っている、給食のトラブルは前年度もあり、生徒間の評判は非常に悪いものでした。

しかし保護者間では、いい先生だと評価する人と二分されていたようです。
授業参観や持ち帰る手作りの教材を見る限り、勉強の教え方に工夫を凝らされていたことへの評価と、気に入られていた児童の保護者が問題を認識していなかったことで、評価が分かれていました。

私も教材の工夫に感心していたのですが、長女は先生への恐怖心から全く頭に入っておらず、非常にもったいないと感じました。

学年末の統一テストでは算数の理解度が0%でした。
勉強の遅れは一年生終了後の春休みに夫と私が教え、みるみる吸収し追いつきました。

続く心因性腹痛と心因性発熱

長女以外に頻繁に腹痛や発熱を起こす子の話は聞きませんでした。

やはり相性なのかしらと悩みます。
相変わらず学校で腹痛から38度台の発熱をし、早退、欠席が続いていました。

モンスターペアレントと言われたくない。

初めて小学生の親となり、幼稚園の頃と違い、教師と保護者の距離が遠くなったことを感じていました。

今どきの親はすぐに学校に文句を言う、とモンスターペアレントが問題視されていました。どこまでが正当な主張で、どこからがモンスターなのか、何もせずに見守るのが正しいのか悩みました。

担任を問題視していた別の保護者は、学校に言うと問題が大きくなって本人のためにならないと考え、一年我慢すると言っていました。

教師歴が長い知り合いに話を聞く

小学校の教師を長く勤め、退職した知人に話を聞くことができました。

小学校は担任との相性の問題が非常に大きい。
失敗を恐れる子が親に甘えられていないというのは、その教師独自の考え方。
小学校の担任の任命権は校長が持っているので、次年度の担任を外してほしければ、事前に伝えておくとよい。
学校で不登校やいじめなどの問題が起きれば、責任は校長にある。
担任の問題が大きいようなら、学校に訴えた方がよい。校長先生が何とかしようと頑張るはず。
不登校の前兆があった子が、長期休み明けに完全な不登校になるパターンが多い。注意が必要。

とのことでした。

夏休み後にどうなるかが心配がでした。

親が味方になるということ

三者面談後から、担任への不信感が募りました。

「長女が先生を怖がる理由がよくわかる。先生のやり方はどうかと思う。信用できない」 そういった話を夫としていました。
長女に聴こえないようにこそこそと話していましたが、長女に気付かれていました。

長女は私と夫が同じ考えだと安心したのか、先生は怖いし好きではないとしながらも、「先生に慣れてきたかも」と言うようになりました。

早退や欠席の頻度が徐々に少なくなっていきました。長女の前で先生を非難していいものか疑問がありました。しかし子どもであってもおかしいと思うことは伝えるべきだと気が付きました。それが子どもの自信になると知りました。

このまま夏休みに突入しても大丈夫かも? と思っていた終業式前日のことです。
腹痛と発熱の体調不良で早退するから迎えに来てほしいと、担任から連絡がありました。やはり、これ以上放っておいてはいけないと、心が決まりました。

保健室の先生と相談員の先生に相談

早退の呼び出しを受け、保健室に迎えに行きました。
長女に声をかけた後、保健医にこれまでの経緯を話しました。すると相談員役の教師を呼び出してくれました。

保健医、相談員に相談しても解決しない場合は、各学校を回っているカウンセラーに相談すること、それでも解決しない場合の手段を説明してくれました。その説明に、とても安心したのを覚えています。

間もなく相談員の先生が到着し、個室に案内されました。改めて一連の話しをしました。

冷静に、担任のせいとは(思っていたけど)言わず、長女が担任を怖がっていることと具体的なエピソード、登校拒否になるかもしれないと心配していること。相談しようとしたが担任の先生は聞いてくれず、どうしたらいいか困っていること。長女が担任の先生に言わないでほしいと懇願していること、来年の担任は外してほしいことを話しました。

相談員の先生は、校長が出張で不在のため、代わりに副校長に即報告すること、校長には明日朝一で伝えること。
そして来年の担任については、校長が人事で変わる可能性があるため、約束ができないことを説明してくれました。

無理やり登校させた結果

翌日は終業式の日でした。

朝に腹痛を訴えましたが、三時間程度で放課となります。
夏休みの宿題を配られるため、今日は頑張って行ってみようと伝えました。

休むと別日に担任と会うことになり、ストレスになると考えたからです。
初めて無理やり登校させましたが、間違いだったと後に後悔することになりました。

長女は帰宅の途中で腹痛が強くなり、自力で帰宅できませんでした。
居合わせた保護者から連絡をもらい、休んでいる公園に迎えに行きました。

公園に着くと、長女は大泣きしながらベンチに横たわっていて、下校の引率をしていた他学年の先生が数名付き添ってくれていました。

お礼を言った後、「最近心が弱っていたのに、最後の日だからと無理やり行かせてしまいました」と話すと、先生たちは「聞いています」と答えました。

朝一番で校長先生から教員たちに知らされたようです。相談した翌日の早朝にはきちんと対処しようとしてくれたことに、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

その日、長女の帰宅時の体調不良の知らせを受けた担任から電話をもらいました。その声は今までと違い、威圧的なものではなくなっていました。

担任教諭との関係

心配していた夏休み明け、長女は元気に登校することができました。

担任の姿勢は大きく変わり、長女や私に対する話し方に威圧感や怒りがなくなり、会話ができるようになりました。
長女は担任の態度が軟化したことで、以降早退や欠席することがなくなりました。

「前より大丈夫だけど、やっぱりちょっと怖い」と言っていましたが。

長女のその後

登校拒否になるかもしれないと考えた時、自信をもっていられる場所が必要だと思いました。

家庭はもちろんですが、長女が望む場所を作ろうと考えました。

ダンスを習いたいと望んでいたので、問題が落ち着いてから入会しました。
教室のレベルが上がるたびに自信になり、今も張り切って通っています。

しばらくして、当時同じクラスだった保護者と話す機会があり、驚きの話しを聞かされました。

例の担任の先生に、子どものテスト結果をクラスメイトに見せて回られ、「誰だこのバカ」と言われて返却されました。
その上、首根っこを掴まれて顔を床に押し付けられたというのです。 バカと言われましたが、テストは高得点でした。

その子は入学当初から、担任に嫌われている子の一人でした。
担任が好む、「ハイ!」と挙手をするタイプの子ではありませんでした。

ずっと嫌がらせはされていたのだけど、親に嫌だとしっかり訴えたのはそれが初めてでした。年末のことだったそうです。

両親は子どもからじっくりと聞き取りをした上で、校長先生立ち合いの話し合いの場を求めました。そして担任から子どもへ謝罪を受けたそうです。

当時の担任教師は翌年度、他校へ移っていきました。
行った先でまた一年生の担任を持っているようです。

相性の問題で片づけていいものか、疑問が残ります。 私の対処が最善だったのかは疑問が残りますが、結果的には良い方向に向かいました。

 

参考になれば幸いです。

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