「知ってるワイフ」をご存じですか?
2021年1月から毎週木曜日の夜10時にフジテレビ系列で放送されているドラマです。
夫婦の関係について考えさせられる面白いドラマです。
ドラマの大きなテーマとなっている夫婦の関係について、考察します。
知ってるワイフ・あらすじ~9話まで
ごく普通の男女が出会い、愛情にあふれた恋人時代を過ごして結婚しました。
夫は元春、妻は澪と言います。
「笑って暮らそう」と夢に溢れていた元春と澪の生活は、理想とかけ離れたものとなりました。
仕事に追われて家庭を顧みない元春と、子育てと家事、パートで追い詰められた澪は激しい喧嘩を繰り返します。
主に、澪が激しい怒りを元春にぶつけるのが常でした。
元春は親友の津山に離婚したいと愚痴ります。
そんな中、元春は学生時代の憧れであった沙也加と再会します。
学生時代に好きだったと言われた元春は、澪ではなく沙也加と結婚していたら幸せな生活が送れていたのではと想像します。
元春はその後謎の男、良治と出会います。
良治が言う方法を試した元春は、過去にタイムワープをしました。
過去の世界で、元春は澪と出会ったきっかけをわざと見過ごし、澪と出会わない人生を選択します。
沙也加の告白を受けたところで、舞台は現代に移りました。
元春が目を覚ましたのは沙也加と結婚生活を送る寝室でした。
資産家の沙也加の実家の力を借り、裕福な暮らしをしていました。
怒らない沙也加との暮らしは、元春が描いた理想の結婚生活でした。
順風満帆と思われた元春の職場に、澪が配属されてきます。
元春は縁を切りたいと思っていた澪の出現に困惑します。
澪は認知症である母親の介護をしながら働いており、未だ独身でした。
澪に元春の記憶は残っていないことがわかり、元春は安心します。
縁が深い人間は、未来を変えてもやはり近くに現れるのだと良治が言いました。
真っ直ぐで、よく笑い、根性もある澪を見て、出会った頃の澪がそうであったことを思い出した元春。
元春は結婚後に澪が変わってしまった理由を考えるようになります。
そんな中、津山は澪に好意を抱き、二人が接近していきます。
そんなころ、元春は沙也加の性格や両家間の付き合いに、窮屈さを感じるようになりました。
元春は澪との結婚生活が上手く行かなかったのは、自分のせいだったと気が付きます。
津山と澪への嫉妬に駆られ、澪と結婚していた頃に戻ろうとタイムワープを試しますが、戻ることはできませんでした。
良治に「覆水盆に返らず」と諭された元春は、澪への未練を捨てて沙也加との暮らしに向き合おうと決めます。
澪が困っている場に居合わせた元春は、沙也加との約束より澪を優先させ、沙也加に嘘をついてその場を凌ぎます。
澪は元春に淡い好意を抱きますが、既婚者である元春に何もできず、思いをかき消そうとしていました。
沙也加は澪と元春の関係を怪しむようになっていました。
元春のついた嘘がバレ、沙也加は酒の勢いでネットの掲示板に澪の中傷を書き込みます。
中傷が職場で問題となり、澪は書き込んだ人を特定するため調査会社に依頼します。
それを知った沙也加は焦り、書き込みを削除しました。
偶然沙也加が書き込みに使ったPCを開いた元春は、中傷の犯人が沙也加だと気づきますが、沙也加を問い詰めることはしませんでした。
調査会社から書き込んだ人物の名前を聞いた澪は、名前を誰にも告げることなく、一転して不問とする旨を元春に告げます。
元春は澪の気遣いに感謝しました。
両家の格の違いや付き合い方の違いがきっかけとなり、元春と沙也加の仲は拗れていきます。
元春が沙也加に放った「俺は女神(沙也加)の召使だもんな」という発言が決定打となり、沙也加は離婚を決意します。
離婚になると思っていなかった元春は驚きますが、悩んだ末、離婚届にサインをしました。
夜通し酒を飲んでいた元春は、体調が悪いまま職場のマラソン大会に臨みます。
元春を心配した澪は気持ちを抑えきれなくなり、元春が好きだと告白してキスをしました。
握った手を一度握り返したものの、津山を裏切れないと思った元春は告白を断ります。
澪との結婚生活が上手く行かなかった理由が自分にあるとわかっていながら、沙也加と同じことを繰り返し別れに到ったことを後悔する元春。
「妻が変わりさえすれば、幸せな毎日が送れると思っていた。澪や沙也加の気持ちを知ろうともしなかった」と後悔する元春。
澪は津山に別れを告げます。
傷心の津山は、偶然澪の思い人が津山であること、キスをしたことを知り、元春を殴りました。
親友関係だった元春と津山の関係は壊れてしまいました。
元春と澪が夫婦だった時の夢を度々見ていた澪。
元春がいつも自分を助けてくれること、自分を知っている様子なことを不思議に思っていた澪は、元春に訊ねます。
元春は「俺たちは夫婦だったんだ」と告げました。
夫婦が不仲の理由
知ってるワイフのリアル
「知ってるワイフ」は夫婦のリアルが詰まっています。
夫の悪口を散々言っている妻や、妻がいかに怠けものか愚痴りまくっている夫は珍しくありません。
夫婦喧嘩の話しを聞いていると、「そんな言葉の選び方では、主張を通すだけ。譲り合う姿勢がない。拗れるだけでは?」と思うことが度々あります。
元春は当初、妻が変われば、理想の家庭が手に入ると思っていました。
しかし「自分が変わらなければ、誰と一緒になっても同じことを繰り返す」と学びます。
妻に不満があったと言って、不倫する夫にも同じことが言えますね。
不倫相手こそ理想の伴侶だと思い再婚しても、同じ揉め方をして離婚危機に陥ることが珍しくないのです。
痛みを知って学ぶ人付き合い。結婚後は学びが止まる!?
人は思春期を迎え、恋をして恋人ができ、密接な付き合いを重ねていきます。
嫉妬や独占欲、言葉の選び方や話し合いの姿勢でぶつかり合って、フッたりフラれたりして痛みを感じます。
失恋の痛みが強ければ強いほど後悔をするので、学ぶことが多いかも知れません。
大切な人を失いたくない思いから、コミュニケーションの仕方や気遣いを学んで努力するのです。
しかし結婚という契約をすると、「簡単には別れられない」と甘えが生じます。
自分を受け入れて当然と思うようにもなります。
結果的に求めるばかりになり、相容れず、衝突して、「なぜ受け入れられないのか」と寂しさを募らせることになります。
それが憎しみに変わり、場合によっては目移りする原因となります。
話し合わない夫婦
元春は謎のおじさん良治以外の前ではほとんど本心を話しません。
その場限りの言い訳を並べるだけで、本心を話さずに来た結果、澪とも沙也加とも、拗れた後の津山とも上手く行かなくなりました。
煮え切らない話し方や佇まいが絶妙にムカついて、とてもいいです。
アホな夫と面倒な妻
女性からしたらクズだけど、男性からしたら「なんで妻が怒ってるのかわからないよ」と思うんでしょうね。
元春は真に受けて、家に帰りませんでした。
それでも帰ってきてほしいというのが女心なんですよね。
「突き放して試すのではなく、素直な気持ちを伝えて話し合いなよ」と周囲がアドバイスしても、一向にできないのです。
家庭が勝負の場になってしまうのです。
そうなってからは遅いのだけど。
3秒後にキス
元春の同僚が、こっそり職場恋愛を勧めているエピソードがあります。
しのぴょん「じゃあまた3つ数えるから、嫌なら避けて」#知ってるワイフ pic.twitter.com/q25AZYsaUj
— 桃 (@mom0325xx) March 4, 2021
本題とは関係がありませんが、ジワリと「いいな♡」と思うシーンです。
知ってるワイフが面白い
現在放送中の日本版は、2021年3月5日現在、9話まで放送されています。
見逃した方はFODで視聴できます☟
知ってるワイフは韓国ドラマのリメイクです。
2018年に放送されていました。
韓国版はAmazon Prime Video☟で、Prime会員であれば無料で視聴できます。
それにしても、日本でも韓国でも、夫婦が抱えている問題は大差ないのだなと思いました。