日本テレビ系列、ドラマ「極主夫道」が始まりました。
同名の漫画が原作ですが、私は原作を知りません。
先入観なくドラマを観てみました。
感想は、非常に面白い! 今年は社会に暗い話題が多かったので、考え込まずにただ楽しめるドラマは憩いになると感じました。
しかしドラマ化に当たり、設定が多々変わっているそうで、原作ファンには受け入れがたい部分があるようです。
ドラマの詳細と感想、原作との設定の違いと原作ファンの感想をお知らせします。
極主夫道ドラマ詳細
極主夫道は日本テレビ系で日曜夜10時30分から放送されています。
初回は2020年10月11日でした。
主演
主演は玉木宏さんです。
不死身の龍と呼ばれた元極道の“龍”を演じています。
玉木さんは前クールで「竜の道」というドラマの主演をされていました。この竜の道、非常に良かったです。切なくて激しくて、誰か彼を救ってあげてよ!!と思うようなドラマでした。
そして今回の極主夫道もいい!!
安定のルックスの良さはもちろんなのですが、芝居がいいですね。玉木さんのコメディと言えば、「のだめカンタービレ」が代表作と言えるのではないでしょうか。ドラマから14年、映画の最終作からは10年が経過しました。時間の経過とともに渋みのある俳優さんになったな、と惚れ惚れしています。
私は玉木宏さんのファンです。そして奥さんのファンでもあります。
お子さんのご誕生、おめでとうございます!!
キャスト
龍の妻、“美久”役を川口春奈さん、龍がかつて在籍していた天雀会の組員“雅”役を志尊淳さんが演じられています。
その他、竹中直人さん、稲森いずみさん、橋本じゅんさん、滝藤賢一さん(二話より出演)、MEGUMIさん等豪華な俳優陣がどんどん出てきます。
一話あらすじ
背中に龍の入れ墨を背負い、短刀(ドス)を腰に差し、家の中なのにシックなスーツを着てサングラスをかける強面の“龍”
龍は極道天雀会を退き、デザイナーとして働く妻、美久を専業主夫として支える生活を送っています。
龍はスーツに柴犬のイラストが描かれたエプロンを着けて、分別された冷蔵庫から食材を取り出し、キャラ弁と朝食つくりに励みます。食材を切るのは、腰に差していた短刀です。切り始めのセリフは「成仏しぃや。」
納得の仕上がりをスマホで写真におさめていると、妻が「会議があるのを忘れてた。」と慌てて起きてきて、朝食を食べずに出勤してしまいました。
仕方がないので娘と朝食を摂っていると、美久が弁当を忘れていることに気が付きました。
龍は弁当をアタッシュケースに入れて自転車を漕ぎ、美久を追いかけます。美久がタクシーに乗ってしまったことで追いつけなくなった龍は、マッハで自転車を漕ぎ続けます。
途中若い警官に止められ、職業を尋ねられます。「専業主夫や。」と答えますが疑われ、薬局の割引クーポンを差し出して買収し、通してもらおうとます。そこに龍の過去を詳しく知る警官が現れます。かつて(平成が終わるころ)龍は、九州と関東の極道の抗争に一人で乗り込み、一晩で壊滅させたこと、不死身の龍と呼ばれ伝説となるまでの話しを若い警官に説明します。
説明の間待たされた龍。弁当を届けるのに間に合わなくなったと怒り、若い警官にクーポンを返せと迫ります。
クーポンを取り返した龍は、「主夫ナメたらあかんで。」と言い捨てて去ります。
そのころ、かつて龍が在籍していた天雀会では、会長の江口(竹中直人)と組員の雅(志尊淳)が組の存続について話をしていました。ヤマノ森一家と大城山組が盃を交わし勢力を増したことで、天雀会の立場が危うくなっていたからです。龍が抜けた穴は非常に大きいものでした。
龍は家で掃除に励んでいました。スーパーマーケットでは安いキャベツの仕入れ価格がアコギではないかと店員に詰め寄りますが、ポイントカードを使用してくじ引きをし、満喫して帰ります。
スーパーを出ると雅が待ち構えていました。龍に組に戻ってくれと頼みますが、「専業主夫になったから」と断ります。大きな声で頼む雅に「場所を変えよう」と次に行ったのは料理教室でした。「組まとめるのも大変やけど、主夫ほど大変なものはない。暴力では大切なものを守れない」と伝えますが、雅には通じませんでした。
納得しない雅を最終的には締め上げる龍。
次に龍が現れたのは、小学生の下校時間の横断歩道の旗持ち当番でした。
そこに天雀会を追い込んでいる大城山組が現れます。大城山組の車が登下校に邪魔だと龍が注意をし、一瞬対立します。
旗持ち当番を終えて家に帰ると、家事が苦手な美久が料理をしようとして失敗し、倒れていました。
龍が作った見事なハンバーグを食べながら、雅の腫れた頬を見た美久がどうしたのか聞きますが、龍が口止めをします。
美久が大雑把に畳んだ洗濯物を畳み直しながら、婦人会の話しなどの世間話や、美久に不満がないことなどを話す龍。仲の良さが垣間見えたところで、娘の向日葵(白鳥玉季)が、龍が極道と揉めたこと、雅の頬を叩いたことをチクり、龍が美久に締め上げられました。
龍が婦人会で家事テクニックを披露していた頃、雅は大城山組に一人で乗り込んでいました。
江口は龍を呼び出し、組に戻ってくれないかと頼みます。雅が大怪我をして病院に運ばれたことで、大城山組と天雀会の対立はより緊張感を増していきました。
そんな時、龍は本腰を入れて“何か”に取りくみます。
訪れたのはスーツの仕立て屋、裏の顔は刃物屋でした。そこで刃物を調達します。
龍が蓮根を仕入れるよう誰かに電話していたのを聞いて、警官は蓮根=銃の隠語と理解し、龍をマークします。
蓮根を河川敷に持ってくるよう雅に頼んだことで、天雀会は龍が大城山を叩くのだと解釈し、河川敷に組全員で乗り込みます。その後を警察隊がつけていました。
しかし河川敷で行われていたのは、婦人会の会長の娘の誕生日会バーベキューでした。バーベキューのために気合を入れ、刃物を調達していたのです。
龍が求めていたのは、野菜の蓮根でした。
「パニック!」と繰り返す江口と、龍の主夫っぷりを怒る雅に、龍は事前に大城山組と話をつけてきたことを伝えました。
一件落着後、黙って大城山組に乗り込んだことを怒る美久と龍の会話で、娘の向日葵と龍は血が繋がらない親子であることがわかります。
正体不明の極道らしき男、虎次郎(滝藤賢一)が刑務所を出所していきました。
第一話終わり。
感想
テンポがよく、もたつき感が全くない展開でした。
短刀は食材を切りにくいだろ、から始まり、弁当をアタッシュケースに入れるのはいいが、思いっきり傾けているから、せっかくのキャラ弁が寄ってしまう!! と、しょっぱなから現実的な突っ込みを入れまくれる楽しさがありました。
稲森いずみさんの極道姉さんっぷりが非常に美しいです。コメディのイメージがなかったのですが、姉さんが面白かった!! 着物の裾を持って抗争に突入したときは、何もできないだろ!? と画面越しに突っ込みましたが、さすがの姉さんは平手打ちで戦っていました。素晴らしい。
天雀会のコメディシーンが面白いのは、竹中さんの演技力も手伝っているのかもしれないですね。
玉木さんと竹中さんはのだめカンタービレでも共演されています。竹中さんは時間が経っても変わらないなあ……。
MEGUMIさん、これまで数々のドラマでちょい役で出演されています。スパッと小気味いい強さをもったセリフがいいんですよね。今回は婦人会の会長として、龍を上手く使っている役を演じられています。
そしてガッツリ笑ったのが、スーツの仕立て屋で、裏の顔は銃刀法に引っかかる刃物を販売している店の店長(?)野生爆弾のクッキー。志尊淳さんは演技中に完全に笑っているように見られました。玉木宏さんとクッキーのやり取りも、アドリブなのかな、と思えるやり取りでした。玉木さんの返しっぷりも面白かったです。
総じて面白く、来週の放送が待ち遠しいドラマとなりました。
原作
原作は新潮社から発刊されている同名の「極主夫道」です。
作者はおおのこうすけさんです。
おおのこうすけさんは滋賀県出身の漫画家です。
長く漫画家アシスタントをしたのちに2016年にデビューされました。
極主夫道は2018年から連載が開始。現在(2020年)連載中で、5巻まで発刊されています。
☟ebook japanで極主夫道1巻が無料で読めます。
バナーをクリックするとサイトに飛びます。
☟漫画の実版まとめ買いはこちら。
原作とドラマの違い
原作とドラマでは設定が変わっている部分が多々あるようです。
原作 | ドラマ | |
家族構成 | 夫婦のみ | 娘一人 |
住んでいる家 | 古びたアパート | 一軒家 |
極道の抗争 | なし | あり |
累計120万部売れている漫画なこともあり、原作ファンが多くいます。
その方たちの声を抜粋します。
- 玉木宏さんはイメージピッタリ
- 子どもの設定はなくてよかったのでは
- アパート暮らしなのがよかったのに
- 子どもがいるうえ、血が繋がってないとか、原作から離れすぎ
- PVで津田健次郎さんが主演していたのも良かった
- 原作とは違うけど、また観てみようと思う
- 原作と違い過ぎてイメージが狂うから、もう観ないかも
私も漫画が好きです。原作に思い入れがあればあるほど、映像化したときに原作と違う演出や設定があるとがっかりするんですよね。
わかります。非常によくわかります。
因みに話題となっている津田健次郎さんが演じた極主夫道のPVがこちらです☟
余談ですが、私が一番がっかりしたのは、ジョージ朝倉さん原作の「溺れるナイフ」でした。誰かわかってくれるでしょうか……。
未だに、誰か映像化し直してくれないかなと思っています……。
お勧め
今回は私は原作を知らなかったので非常に楽しめました。
第一話は10月18日22時25分まで、HPサイトの見逃し配信ページにて無料で見ることができます。
原作を知らない方、面白いのでお勧めです。