【家政夫ナギサさん】感想と、男性家政夫に感じる抵抗

7月7日火曜日からTBSで始まったドラマ「家政夫ナギサさん」

主演を多部未華子さん、家政婦役を大森南朋さんが演じています。

【7月7日に放映された第一話のあらすじ】
母親の期待を背負って仕事に奔走する主人公は、家事一切に無頓着でした。
主人公を心配した妹が、家政婦を派遣し、主人公の生活を整えていく、という話しでした。

【感想】
素直に、面白い! と思いました。
多部未華子さんと大森南朋さんの演技が上手いし、主人公の仕事に取り組む内容がリアルでよかったです。安心してドラマの内容に入っていくことができました。下手な役者だと冷めてしまうことがあるので。

小学生二人と幼稚園生の三姉妹と録画したドラマを見ました。
子どもと安心して見られるドラマだ……と思ったのですが、問題は子どもたちではなく、私の感覚でした。

大森南朋さん演じる家政婦が、主人公の家で初仕事をしている場で、主人公の下着を片づけている場面で問題の感覚が起こりました。

おじさん家政婦に下着やら何やらを触られたくない。
むしろ恐怖。


と思ってしまったのです。

これって昨今問題視されている、ジェンダー論に引っかかる感覚なのでは?
と、自らに危うさを感じました。

今回は自らの感覚について考えて行こうと思います。

男性が女性の下着を触るということ

男性の保育士や幼稚園の先生、小学校の先生が園児や生徒に性的被害を与えて逮捕される事件が度々報道されます。

保育士や幼稚園の先生が男性の場合は、保護者からクレームが来ることがあると聞きます。

男性でもいい先生はいます。いい先生に男女は関係ありません。
むしろ男性がいない園は不審者対応に心配もあり、ありがたい存在ともいえます。

性別で判断するなんて酷い! とも思います。
しかしどこかで、若干の警戒心を持っていました。男性教諭の方々、申し訳ありません。


子どもには、男女関係なく先生との関係を聞いています。

そこで問題がなければいいのです。
しかし変なところを触ってくるとか、そんなことがないかを初めは気にしてしまう、そんな気持ちが少しもなかったかと言えば嘘になります。

実際に近隣の幼稚園で男性教諭が複数の園児の体を触っていて、刑事事件にはならなかったのものの、問題になりました。


これまで男性が少ない職種でしたので女性のイメージが強く、ギャップを感じること、逮捕者の報道のイメージが強いことも、抵抗というか心配を感じてしまう要因の一つと言えます。

男性というだけでひとくくりにして、報道に照らし合わせるなんて、失礼だと承知しています。

女は感情的になるから仕事できない、とひとくくりにされたら、それこそ感情的になってちゃぶ台ひっくり返すくらい腹が立つだろうに、自分が同じことを考えてしまっているわけです。


因みに私は男性ばかりの業界で仕事をしていた経験があるため、性差によるストレスを抱えました。
だから頑張っている男性たちの気持ちがわかるはずなのに、拭えない。情けない話です。

性別の先入観を拭うには

家政夫ナギサさんは、“家政婦業界で有名で予約が取れないほど人気がある”という設定です。

それを前もって知っていて、さらに信用できる口コミがあれば、抵抗感なく鍵を渡せるかもしれません。


しかしなぎささんも人気が出るまでは丸裸の「男性家政夫」としてキャリアを積んでいたはずです。

まさに同じ状況の男性が世の中にいるのでしょう。

もし私が家政婦を頼むとして、彼らにお願いできるのだろうかと考えると、やはり女性がいい、と思ってしまいます。
つまり男性というだけで、警戒する対象としていることになります。


産婦人科医が男性なのは気になりませんでした。
医者だから、性的な目では見ないだろうと思っていました。見る余裕がないというか。むしろよく毎日女性の体を見続けられるなと感心するくらいでした。




なのに私よ、なぜ男性の医師はよくて家政夫はダメなんだ!!!

【以下自問自答】
下着くらい触らせておけ。
家政夫からしたら、仕事でしかないんだから。

大体私は、会社の先輩と性的(エロくないやつ)な話を抵抗感なくできる女です。(☟参照)

お前が一体何を気にしているんだ。

家政夫が大森南朋さんだからか!? 
過去女優さんと付き合っていたとの報道をみて、「男」という意識が強いから?

じゃあどんな男性なら家政夫として信用できるのだ。
見た目で判断するのか!?
それもそれでどうなんだ!

ハッ!!
考えてみたら、イケメンの家政夫は絶対に嫌かも!!
それは私が男として意識してしまうからだっ!!
夫も子どももいる主婦が他の男性を意識してしまうなんて、私って逆にヤバくて痛い奴!?

自意識過剰だから?
そういうこと?
【自問自答終わり】

家は一番リラックスできて落ち着ける場でありたいのです。
私という人間がどういう人間か、わかってしまうのが家です。

実際にセリフにもありました。
「仕事の資料が整理されているのを見て、仕事を頑張っていることがわかる」(的なセリフ)

心を許せていない男性に、私を知ってほしくない、踏み込んでほしくないというのが私の本心なのかもしれません。

男性の家政夫に抵抗を感じる、一つ目の理由と言えます。

性差なく見られるか

では女性の家政婦なら問題なく受け入れられるのか?

と自分に問うてみました。


伝説の家政婦志麻さんが好きで、テレビでよく見ています。
志麻さんには頼んでみたいです。
美味しい料理が食べたい!

しかし志麻さんは料理が専門です。
使い終わったキッチンを少し掃除することはあるようですが、基本的には料理のみ。

考えてみたら、キッチンだけなら知らない男性の家政婦でも抵抗ありません。
男性シェフは多いですし、ケータリングを頼むようなものです。頼んだことないけど。


私は部屋の掃除や片づけ、洗濯物が苦ではなく、部屋も普段からストレスなく片づけられているので、そのために家政婦を雇いたいと思ったことはありません。

もしどうしても頼むときは、私が在宅時なら男女問わず、私が不在時は女性の家政婦を希望するでしょう。

排水溝の清掃は男性に頼んだことがあります。親切なおじさんでした。
この時も特に抵抗はありませんでしたが、不在時に鍵を渡すことは考えられませんでした。

☟旧家で散々な目に遭っていた時の話しです。

そう考えると、やはり下着というプライベートの最たるアイテムを、不在時に男性に触られるのが抵抗を感じる二つ目の理由なのだと思います。

下着を除外すれば抵抗ないのか

体を触られているわけではないのに、下着だけで大げさな、と思われるでしょうか。

学生時代、私の住むレディースマンションで下着泥棒が度々出ました。

生身の体を触られていないけど、気持ち悪いんです。
下着から生身を想像するのだろうと、想像するからです。

家政夫と下着泥棒を一緒にするな!! という声が聴こえそうです。

本当に、その通り。
家政夫は好きで下着を触るのではなく、仕事で触らざるを得ないのです。

でも自然と想像してしまうかも……。
あの人、こんなくたびれた下着つけているのか。
あの人、思ったより派手な下着をつけているのだな、とか。

好きでもない男性に体を想像をされたくありません。
自意識過剰野郎と思われるでしょう。
若い女性でもないのに意識してるんじゃない、と叱られても仕方ないかも知れません。

男性ならそう思うのではないかという、我ながら酷い偏見です。

誰か私のこの偏見をぶっ壊してほしい!!


でも信頼できる人だと思えるまで、無理なものは無理!


「逃げるは恥だがためになる」のドラマでも、最初は新垣結衣さん演じる家政婦みくりが、星野源さん演じる平匡さんの下着を洗わせてくれないと言っていました。

つまりは心を許せるまで下着を触られるのに抵抗がある、というのはよくある感情なのかもしれません。平匡の場合はみくりへの気遣いかもしれませんが。



我が家には女児が三人いて、夫は不規則な仕事で、コロナ以前は非常に忙しくしていました。
私が不在の間に男性家政夫が家に入り、子どもたちと何かあったら、と考えると恐ろしくて、少しでも危険性があるなら排除したいと思うのです。


これが三つ目の理由です。

まとめ

男性の家政夫を嫌悪する一つ目の理由は、心を許せていない男性に、私を知ってほしくない、踏み込んでほしくない、という拒否反応でした。

第二の理由が、プライベートの最たるものである下着に触れられたくないという性的な嫌悪感。
第三の理由は、家という守られるべき場所で、人間性がわからない人に子どもに触れてほしくない、という不信感。

つまり信頼関係が築ければ解決できる抵抗感であることがわかりました。


信頼に足る人であると思う根拠は、時に所属する会社の信用であったり、口コミであったり、本人と会って感じるなど様々です。
男女問わず、仕事ぶりや人となりで築くものと言えます。


そういえば私が男性ばかりの業界で仕事をしていた時、クライアントから「麒麟さんは若いし女性だから仕事ぶりは大丈夫なのかと、初めのころ試したことがあったんだけど、完璧な対処で感心したんだよね。」と言われたことがありました。

「そんなことありましたっけ?」と聞いたら、「覚えていないのも凄い。結構意地悪をしたんだ。ごめんね。」と言います。


思い返してみると内容を忘れましたが、失礼な人だな、とイラっとした記憶が微かに残っていました。対処を褒められましたが、自分が何をしたのかも覚えていません。

そのクライアントはリピーターとして仕事をくれていた人でした。
知らない間に信頼を得ていたようです。



男女問わず、性別の先入観はあるものです。
先入観を打ち破るのは仕事ぶりなのでしょう。

性別で門前払いされたことがある私は、同じように性別で切り捨てず、受け入れる姿勢を持っていたいと思いました。



……あぁ、でもジェンダー平等の道は険しい。

差別されたくないと言いながら、自分の根底にあるのです。

精進します。

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