2020年は新型コロナ感染予防を目的とした混雑を防ぐため、神奈川県の全25海水浴場全てにおいて今夏の開場を取りやめていました。
海岸は自由使用の原則があり、サーファーの使用は自由とのことです。(参考)
神奈川県を代表する由比ガ浜周辺の湘南では、サーファーやライフガード、海水浴に訪れた人たちの姿が見られました。
ライフガードの姿を見て、「海水浴OKなの?」と勘違いする人がいたのではないでしょうか。
その実態についてお知らせします。
湘南由比ガ浜
8月最終週の週末の混雑具合はこちらです。
車の助手席から撮ったので、映り込みがあります。


賑やかですね。
サーファーと海水浴客が入り乱れている印象です。
海水浴客が後を絶たないことを問題視し、8月中旬には黒岩知事が視察に訪れたと言います。
神奈川県の黒岩知事は8月13日湘南エリアの海岸を訪れ、ドローンで救命ブイを投下する訓練などを視察し安全対策を確認した。
新型コロナウイルスの影響で神奈川県内ではすべての海水浴場が開設されていないが海水浴を楽しむ人たちが絶えず、安全の確保が課題となっている。
県はライフセーバーや警備員によるパトロールなどを行っているが、今年の夏は海での遊泳を控えるよう強く呼びかけている。
ヒルナンデス
例年に比べたら1/5くらいではないですかね。
個人的印象ですが。
例年8月週末の海岸沿いは渋滞続きでまともに進まず、そこかしこで駐車場一日貸しの呼び込みがありました。
しかし今年は多少の渋滞はありますが流れていましたし、駐車場の呼び込みは少なく、掲げられている金額も1000円を切るところが多く、安く感じました。
海岸の使用は、自由使用の原則があるため、完全な禁止にすることはできないそうです。
海に入っている方もいますが、日に当たったり、砂浜のんびりされている方が多くいました。
海水浴場を開かなかったのは「密集」を防ぐためですので、浜にいるからいいというわけではなく、海水浴客にもサーファーにも海岸に「来ないで」と求めたものでした。
しかし今年は家にこもりがちでしたから、解放感を求めたくなる気持ちはよくわかります。
因みにこの光景は湘南だけでなく、観音先方面でも見られました。
波がないため(湘南もないけど)サーファーはおらず、海水浴客のみでした。

ライフガード
おや?
ライフガードがいる!!☟

何でライフガードがいるのでしょう?
海水浴客が来てしまうから、その人たちのために仕方なく常駐するようになったのでしょうか?
サーファーしかいない早朝にはいないし、観音先あたりの海には海水浴客のみでライフガードはいませんでした。
どういうこと? と疑問に思い調べました。
藤沢モデル
海岸利用者の安全、安心を確保するため、2020年に限り藤沢市が独自のルールを定めていました。
海面においての衝突や海難事故を防止するため、利用用途に合わせてマリンスポーツ自粛エリアとマリンスポーツエリアとの棲み分けを行います
海岸の総合コーディネート を行っていただくため、藤沢市夏期海岸対策協議会と3海水浴場組合で協定を締結します
海岸利用者の増加が見込まれる7月18日(土)から、神奈川県ライフセービング協会から派遣された「ライフセーバー」により、マナーアップや利用者の安全監視・指導を行います
藤沢市観光公式ホームページ


対象の海岸は以下です。
片瀬海岸東側(片瀬東浜海水浴場)
片瀬海岸西側(片瀬西浜・鵠沼海水浴場)
辻堂海岸(辻堂海水浴場)
詳しくは藤沢市観光公式ホームページをご覧ください。
藤沢市観光公式ホームページ
https://www.fujisawa-kanko.jp/
あくまでも事故を未然に防ぐことを目的に取り組まれていました。
※海面への入水を推奨するものではありません
☝こういった強い注意がされていました。
藤沢モデルへの感謝
藤沢モデルは苦肉の策と言えるのかもしれません。
鎌倉ライフガードのサイトでは、下記の注意喚起がされていました。
今夏の活動について
http://www.kamakuralifeguard.com/
2020年の夏は鎌倉市の海水浴場(材木座・由比ヶ浜・腰越)は開設されません。
例年設置されるトイレ、シャワー、海の家などの設備も設置されない状況となります。
私達鎌倉ライフガードも例年通りの監視活動は行いません。
神奈川県や鎌倉市からの発表の通り十分な安全管理体制がありませんので、海岸にお越しの際はご自身で安全に留意していただき、海のレジャーをお楽しみください。
材木座、由比ヶ浜、腰越の海岸にはマリンスポーツ禁止エリアが設置されます。
鎌倉ライフガードはそのエリアにて海岸事故未然防止員として活動いたします。例年海水浴場で行っている監視救助活動は行うことができません。また監視・救護所も未設置となりますので、迷子の対応や怪我をされた際の応急手当等を行う体制もありませんのでご注意ください。
我が家の子どもたちは海に行きたがりましたが、行けば入りたがるため、ドライブするまでに留めました。
海に行きたいと私も思いましたし、行く人の気持ちも分からなくありません。
しかしこういった取り組みがあって安全が図られていることを忘れてはいけないと思いました。
もう夏も終わりです。
ライフガードの常駐も8月31日をもって終了しています。
来年以降、安心して楽しめる夏が来ることを願います。